パパのオーボエ日記

「オーボエ吹きになれるかなぁ!」

備忘録 2004年 第1部




【2004年1月1日〜】
 1日。年末は大掃除で、練習ができなかった。
 7番、8番を調整してみるが、どうもリードがチャンと鳴ってくれない。
 ごそごそしているうちに7番を割ってしまって、9番を実戦配備する。
 フレミングをやるが、リードのせいか、体調のせいか、練習がはかどらない。

 2日。年末に買ったAnn HodgeのGhysカマボコをチェックした。
 そり、ねじれで、25枚くらいが使えない。また、11mm以上が15枚くらいあった。 10mm以下も何枚かあって、使えるのは50枚くらいのようだ。

 3日。リードの仕上げの仕方を考えていて……ひょっとして開きの問題かと、 8、9番にモールクリーナーをつっこんで開き削りをしたところ、 息が入るようになり、大きな音が出だした。
 それからバック、ハート、Tipともそれぞれが先端に向かって厚みが薄くなるか、又は、同等になるように整えたら、 響きも出だした。
 ただ、クローに先生のような綺麗なノイズが混じってくれず、まだまだ、削りに問題があるように思う。
 リードのピッチも低いように思うので、何回か先端を切って整えた。
 そこそこリードが鳴りだしたので、フレミングを練習したが、気持ちよくできた。 やはり、オーボエはリードと楽器の調整が命のようだ。
 尚、Tipの先端の先の先を薄くすると極端にピッチが下がるように思う。 だから、ちょっと(=髪の毛ほど)先を切ればピッチが上がるのだ。 この調整は、リード全体の長さによるピッチの調整とは意味合が違うようだ。

 4日。4、5番のリードも昨日同様の調整をすると、使えるようになってきた。 やはり、ある程度開きを確保をして息が入るようにしないと、リードが鳴らない。
 練習は、フレミングとサンマルティーニの4楽章をやったが…… 年末にベートーヴェンの4楽章ばかりやっていたので、なかなか慣れてこない。 こんな状態では先生のレッスンに持って行けない(^^;
 それと、スラブ行進曲の主題をやったが……難しい。
 練習は9番でやったが、まだ、ちょっとピッチが低いような気がする。

 5日。5番のリードは軽すぎるので引退。3番は見本リードに保存して、 4、6、9番を実戦配備する。
 練習は、フレミング、サンマルティーニの4楽章、スラブ行進曲をやった。

 6日。今日は、8番のリードで練習した。メニューは昨日と同じである。
 中のEの高くコントロールが難しかった。Dキ−の開きを小さくしたくなったが…我慢である。
 下のD以下のタンギングがまともにできない。 リードだろうか? しかし、CYになってから非情に難しくなった。

 7日。4番で練習をはじめる。
 あまり、楽器が鳴らないので、思いあまってバランス調整をはじめる。
 上管は、B♭キーが閉まっていなかったので軽く調整すると、上の方の鳴りはよくなった。
 下管は、どうもFレゾナンスの閉まりが悪いので、これを調整すると、D以下も少し鳴らしやすくなった。
 で、最近中のEが高くなりすぎるのが何とかならないかと…… リペア上がりの時よりEベントキーがあまり閉まっていないのでネジを締めるとFレゾナンスが浮き気味になる。 これを調整するにはDキーの開きを小さくしなければならず…… っと、泥沼にはまりそうになったので、そこそこでやめておくことにした。
 上官は、C、B♭キーを注意しておけばなんとかなるのだが、 下管は、ちょこっと調整するツボが分かっていないようだ。
 でも、しかし、昨日より格段に使いやすくなった。
 練習は、あまり時間がなかった。メニューは昨日と同じである。

 8日。少しDの開きを小さくしすぎたようで、楽器が鳴らないので、開ける。
 この方が、いい感じだ。リードは6番を使った。
 練習は、フレミング、サンマルティーニの4楽章、スラブ行進曲、5番の2楽章とざっとやった。

 9日。下巻のバランスをざっと見直した。4番のリードの先端をちょっと切ったら使いやすくなった。
 練習は、フレミング、サンマルティーニの4楽章、スラブ行進曲をやった。

 10日。楽器も4番のリードも調子いい。
 今日は、スラブ行進曲と5番の2楽章をやった。 スラブ行進曲は全く手が出ないと思っていたが、ちょっと慣れてきた。 まだ、インテンポではむりだが、ひょっとしたら本番までには何とかなるかもしれない。

 11日。Fオケの練習である。
 リード4、6番を会場で吹いてみるが音が通らない。9番は重すぎる(^^;  ということで3番を出して吹いてみると、すごくいい。 やはり、まだ、ダークにしすぎているようだ。
 スラブ行進曲は、まったく手が出ない状態から、くちゃくちゃについて行く状態になった。 いや、そうとうまわりに迷惑をかけているように思うが、とにかく、一歩進んだ。 指のまわらないところを、徹底的に練習しなければである。
 ベト5の2楽章は、けっこう慣れてきているのだが……まだ、ちゃんと黄色いアヒルになっていない(爆)
 おっと……黄色いアヒル。 自分のオーボエはドナウ川に浮かぶ黄色いアヒルのようだと、CDとあわせてい吹いていたときの家内の感想である。 いやはや、まさしくである。しかし、黄色いアヒルとしてでもちゃんとドナウ川に浮かぶのは、至難の業である。 当面の目標は、ちゃんと黄色いアヒルになって、ドナウ川に浮かぶようになることだ。 ……ま、Fオケの先輩たちも苦労されていて、回るプールに浮かんでいるようなものなのだが、 流れを乱しているのには違いないので、とにかくちゃんと黄色いアヒルとして流れに乗れるようになりたい。

 12日。9番のリードをちょっと軽くしたら、なんとか難しいながら使えそうだ。
 フレミングとサンマルティーニの4楽章をやったところで用事ができて中断。
 ちょっとは、ましになったのだが。

 13日。リードは、重いが9番を使った。
 練習は、フレミングとサンマルティーニの4楽章をやって ……本当は、もっと、それをやらなければならないのだが ……オケの練習が不安なのでロザムンデをざっと見た。


【1月14日】
 久々のレッスンである。
 リードの鳴りが悪く、楽器を暖めるのすら苦労する。 9番のリードを使うが、あまり音がひどいので(^^; 先生が唇をなおして下さるのだが、うまくいかない。 やはり基本は口笛の口なのだが、この状態から唇を巻くことができないという、どうどうめぐりである。
 で、先生がCYを吹いてみられると……リードが悪いと……修正して下さった。(感謝)
 もう、▲を薄くしすぎたと思った9番のリードであるが、 先端を切られてクローをCに合わせられて、全体を削られた。 たぶん、▲のまわりをさらに薄くされて、ハートをだいぶ削れれた。 っと、豊かな音色の軽いリードに変身した。
 だいたい鳴りだしたら、クローをCに合わせて、 全体のバランスでリードの先端から根本に向かって振動するように修正された。 重要なのはバランスなのだ! ……って、どうするんだろう(^^;
 自分が軽くするとこんなになるといって4番を見ていただくと、予想通りバックの削りすぎのようで、 だいぶ先端を切って修正して下さったが、豊かな音色にはならなかった。

 ここで、話しのついでに、アングレのリードについて教えて頂いた。
 カマボコは直径12mmのケーンでセンター0.75mm、サイド0.60mmのをグロタンに特注されたのを使われているとか。 シェイパーティップは、「John Caputo, 1522-24 First Avenue New York NY 10021, (212) 737-5474」 というところから「8 1/2 mm B」というのを取り寄せて使ってられるとか。 まだある会社かどうか分からないがここのリストには載っていた。 尚、ステイシー氏が、20数年前にコプローのNo.3がいいと言ってられとかであるが、不明とのこと。
 アングレのリードの糸巻き長は27mmのチューブで60mm、全長は56〜57mmとのことであった。
 1本見せて頂いたが、全長57mm、バックが33.5mmからで、ハートは左右の位置が違って左46がmm、右47mmからで、ハートの終りが51mmくらいであった。 ▲の根本が52.5mmで先が54mmであった。バックと▲の間は楕円型(どら焼きを横から見たような感じ)で急速に薄くされていた。
 ロレーのアングレならラウビンの2番のボーカルがお薦めとか。
 ……その他、ジョンマックのキャンプや、ステイシーのキャンプの話しを聞かせて頂いて ……で、気が付くと9時半であったw(゜o゜)w。

 ということで、いい音を出す練習をはじめたのだが、 先生の修正して下さった9番は、音色、発音とも素晴らしく、 合唱の時のやわらかい息を心がけて、適当な?アンプシュアーで吹くと、なんなく(そこそこ)いい音が出た。
 で、自然なヴィブラートの入れ方を教わった。大きい振幅は腹でするとして、 微妙な早いヴィブラートはのどでするとのこと。 のどでするのは、微妙なヴィブラートの時に、自分でしているつもりでも、 しているのかどうか分からないくらいなのだが、それでいいとか。 サンマルティーニの3楽章を吹きながら入れ方を練習した。
 リードのおかげか、ものすごくヴィブラートも入れやすい。

 続いて、サンマルティーニの4楽章をさらった。 フレーズを小さく切りすぎている。フレーズを大きな息で吹くという基本を忘れている。 この曲は、軽快な感じなので、スラー、スラーの連続もティラッ、ティラッ、ティラッ、ティラッっとしていたのだが、 やはり間違えで(^^; ティラー、ティラー、ティラー、ティラーと大きな息の中でするようにとのこと。
 が、四分音符はスタッカートが無くても軽快に短くするとのこと。
 この方が普通の音符とスラーの連続のところとの陰影が出る。 くれぐれもスラーの連続と、裸?の四分音符は要注意である。
 指は、押さえるより放す方が難しい。いい加減にやると押さえる指と放す指とに時間差が出て、 音が乱れる。このことを分かって練習するようにとのことであった。
 ……で、ここで10時半になってしまったので、今日のレッスンを終わる(^^;

 その後も、いろいろお話をうかがって、気が付くと11時であった。
 先生がリードを修正されてからの吹き方の方向で練習するようにとのこと。 オーボエは、ある日突然分かる日が来るそうである。 で、先生は何人もその日がくるように指導されてこられたとか。 しかし、その日を見ずにやめて行かれる方もあると残念がっておられた。 こちらは、もともと普通の人の倍以上はかかるつもりでやっているので、 こつこつ頑張ろう。
 最後に、p(ピアノ)のおとは、ダウンで発音して音を出し続けるとのこと。 息が無くなってからでないとアップにしないようにとのことであった。


【1月15日〜】
 15日。夕方からリードを1本削って、そこそこ良くなりかけたところで先を欠かしてしまった。 どうも、ナイフのキレが今一なように思うのだが……そういえば、先生は、ケーンの質があまり良くないと言ってられた。 最初は、早く鳴りだすので、使いよい材質だったのだが……考えてしまう。 どうも、アメリカでは柔らかめのケーンが好まれているようだ。
 練習は、時間がなく、あまり集中できなかったのだが、ざっとフレミングとサンマルティーニの4楽章、 ロザムンデの終りの方の6/8のところをやった。
 リードは昨日修正していただいた9番を使ったが……やはり、元々薄くしすぎていたようで、 柔らかくて、音程をとるのが難しい。
 サンマルティーニで16分音符2つスラーで8分音符スタッカートで下のDが続くところでDの音がかすれてしまう。 タンギングがしにくいと思っていたのだがD単独ではちゃんとできる。 で、気づいたのだが、アーティキュレーションをターラッからターラー変更したのだが、 それでもラーのところで音を小さくするために唇を締めすぎているのが原因であった。 意識して同じ音量で吹くと、きれいにDが発音してタンギングできる。 ラーのところで唇を締めすぎないで息をコントロールしなければである。
 尚、6番のリードの▲の外側を徐々にでなく、明確に段を付けて薄くしたところ吹きやすくなった。 ところで▲の角度はピッチに大きく影響するような気がする。角度が急な程ピッチが下がるような気がする。 さて、どうだろうか??

 16日。今日は6番のリードで練習する。 下降音階で中のGからF#,Eの音程が高くなりすぎてコントロールが難しかった。 で、ちょっとハートを削ると、突然、ペーペーになったのだが中のGが以前より軽い息で鳴るようになり、 息の強さの連続性がよくなって、下降音階が取りやすくなった。このへんに何か秘訣があるのだろうか。
 練習は、フレミングとサンマルティーニの1楽章、ロザムンデの1ページ目をやった。
 pでの息づかいをDownで、fもpもやわらかい息で吹くように心がけた。……心がけたのだ。

 17日。午前中、新しいAnnのケーン11mmのを荒削りした。
 フレミングの楽譜を見ていたら……なんと、10番は次のページに続いている(^^;  だんだん曲が長くなっていくようだ。
 練習は、フレミングとサンマルティーニの2楽章、ロザムンデの2ページ目をやった。

 18日。午後にナイフ研ぎをして、やはり直径11mmのケーンを使ったリードを1本荒削りした。 そして、昨日、荒削りしたのとを一応鳴るまで仕上げた。 ハートからティップへの傾斜は、サイドからのシルエットを見て、 自然にリードが細くなっていくより積極的にティップ側が細くなる方が軽く鳴るようだ。
 バックをあまり削らずに、そして横のシルエットを調整して、ティップの▲の先を1mmくらいにして、 背骨を明確であっても細くして、ざっとかたちづくると、開きも十分あって、 ちょっと重めだがものすごいフォルテシモのでるリードになった。 それと、この状態では、中のG以上で、強い圧力もいらず、音程も取りやすい。 さて、これをもう少し軽く、滑らかにするかが課題だが…… いや、これが最大の課題なのだが……なんか、楽しみだ。 それと、今の開きを見ていると11mmでも問題ないような気がするのだが…… 今日は、ナイフがものすごくいい状態に研げたので、ここまでの作業が楽だった。
 これで疲れてしまって、練習場所もなかったので、今日は練習をさぼってしまった。 明日から頑張ろう(^^;

 19日。夕方、もう一本荒削りした。
 昨日、削ったリードは、きれいにというよりは、ガンガン鳴る。粗雑な感じで練習には使えない。
 練習は、9番でやった。開きを付けてやったら、むっちり重いのだが良い感じで鳴って、楽しく練習できた。
 今日の練習は、あまり時間がなかったのだが、フレミングとサンマルティーニの3楽章、ベト5の3楽章をやった。

 20日。昨日荒削りしたリードを仕上げながら練習した。
 最初は、乱暴な感じでピッチも低めであったが、先端を切って、全体のバランスに注意しながら仕上げていった。 しかし、なんか粗雑さが抜けないので、バックを削ったりしたがうまくいかなかった。 どうも菊一文字が切れなくなっているので、アンドーで▲の外側を透明になるまで薄くしたら……突然滑らかになった。 CYになって▲の外側を薄くすると、チーチー音が混ざっていやだったのだが……これは、薄くしすぎたのが原因ではなく、 それを支えている▲やハートを鳴りやすくすれば解決する問題のようだ。つまりバランスの問題である。
 ちょっとバックを削りすぎたような気もするが、CYを買ってからのスランプを考えると、 今日のところは、久々にまともなリードになっているような気がする。 先生の調整より上品さに欠けるが、CYの鳴りはすごい感じだ。 吹いている分には気持ちいいのだが、音色的には雑なのだろうか。 もうすこし、調整した方が良いのかもしれないが、こわくて手が出ない。 て、このリードを10番とする。チューブはラウビンのちょっと細めのタイプ。 ケーンはAnnのGhysで直径11mm、シェイパーはMack M+で、カッターナイフでシェープ。
 で、アンプッシュアであるが……なんというのか…… 四方から中央に集めて巻き込んで袋状にして歯にかぶせる感じが、アゴの下のかたちが口笛のときの形になって良い。 音色もこの方が安定していて明るくて良いように思う。
 練習は、ロザムンデとフレミングの10番の後半をやった。

 21日。今日も仕上げをしながら練習したのだが……リードがいっこうに鳴るようにならない。 ……どうも、自分の調子が悪かったようだ。唇がもたない指圧力も上がらない。
 リードを1本駄目にした。……練習もそこそこで止めた。

 22日。体がだるく眠い。春の花粉シーズンの幕開けのようだ。
 具合が悪いので練習を休もうかと思ったが、ちょっとだけすることにする。
 リード、6番と9番は、乾燥のせいか開きが無くて練習に使えない。 10番は重い感じだが、花粉のせいで顔がむくんだ感じなので唇に力が入っていないのが原因に思う。 ま、とにかく10番でゆっくり音を出す練習をして、ロザムンデをざっとやって、 まだ、時間があったので、サンマルティーニの3楽章と1楽章をやる。 安定して音が出ないしコントロールできない。いやはや難しい。 本当に進歩が遅いのだが……こればかりは、自分の能力である。あせらずに頑張ろう。

 23日。あまり体調が良くなかったが、練習をしたらけっこう気持ちよくできた。
 リードは9番を使った。練習は、ベト5の3楽章とロザムンデをやった。

 24日。今日も眠気が抜けないが、練習を始めたらけっこうできた。
 練習は、ベト5の3楽章とロザムンデ。まだまだ、慣れていないし、速いテンポだとパニックになる。 でも、だいぶ出来るようになった。明日の合奏練習が終わったら、 ゆっくり正確にいい音程でいい音色でいい音量で吹く練習を始められると思う。
 とにかく、こつこつ頑張ろう。

 25日。いやぁ〜ちょっとは期待していたのだが、インテンポでは、全くたちうちできなかった。
 もっと、もっと、指が動くようにならなければである。そして、譜面も早く読めなければ。 やはりCD合わせは大事なような気がする。
 リードは一番軽かった6番を使う。 だんだん開きが無くなってピッチが上がったが、ま、問題なく使えた。 リードの作り方は、なんというか、このちょうしで頑張ろう。
 そうそう、大吠え掲示板に、八百番先生が、日本の2大修繕屋は 『まず九段下の「テクノ・サトー」そして広島の「アトリエ・ミネ」』 とありました、前者はお馴染みの「サトテクノ」さん、 後者は名修理屋さんの谷峰さんという方の「アトリエ ミネ」(広島県廿日市市佐方3丁目13-15  Tel.0829-32-9988) とのことのようです。やっと広島の幻のリペアマンが分かりました。

 26日。絶不調である。音程は取れないし息は続かないし……。
 10番のリードをつぶしてしまった……それと、作りかけの2本も(^^;
 まともに練習できないので、ベト5の4楽章とモルダウの指の思い出しだけをやった。 イメージの抜けているところがたくさんある。次の合奏練習までに何回かCD練習をせねばである。
 それと、フレミングがいつまでたってもカッコウにならない。難しい。

 27日。仕掛かりのリードを仕上げながら練習した……途中、いい感じになりかけたが……ハートを削りすぎたようだ…おしまい。
 リード作りで、高音になってピッチが極端に下がるのが辛くなった。 最初のころは、吹き方で調整できるかも……と思っていたのだが…… ピッチの変化の少ないリードが作れたらと思うようになってきた。

 28日。昨日のリードを調整しながら練習した……ハートを削りすぎたのが致命的なのだが…… 削る位置によるその他の反応を見ながら調整した。
 マリゴの時は、これほどリードに苦労しなかったのに(^^; 難しい。 ところで、最近買ったラウビンのちょっと細めのチューブを使うと調子が悪いような気がするのだが、気のせいか??
 練習は、フレミングをやった。それにベト5の4楽章、モルダウの指の難しいところをやった。

 2月5日。久々の日記である。
 しばらく、風邪で休んでいたが、昨日から練習を再開。 リード作りも再開した。
 昨日は、リードを駄目にしてしまったが、今日のは、まだ、重めだがいい。
 ……が、練習に使うと、40分でバテた(^^;
 リードメークの本の要素を取り入れつつの制作である。あの本がブレークスルーになってくれればいいのだが。


【2月9日】
 先生のところに行って、昨日、オケの練習で使ったリードを吹くが、重い。 よく、このリードで2時間も練習できたという感じである。 ……が、6番は、もうへたってきている。
 今日は、まず、リードを見て下さって、まだ番号のないリードを修正して下さった。 ハートの背骨とサイドの間を削られて、ブレンドをドーム状にしていたのをナイフの角度45°くらいで平面にされた。 そして、少々Tipを薄くされたら……なんと、軽いのに豊かな音に変身である。 この最後の調整が、今一のみ込めていない。

 試しに、昨日のオケ練習でモルダウの下のD♭、B♭、中のD♭とpppで吹くという難いところが、 自分の担当になったので吹いてみたら……先生がすぐに気付かれて、 Tipsを教えて下さった。あそこは、セカンドの中でも超難しいところだそうであった。
 ソフトな、しかしチャンとしたタンギングで下のB♭をpppで出る方法であるが…… まず、普通にタンギングしてpppで出るのを教えていただいたのだが、なかなかうまくいかず、秘策を教えていただいた。
 お腹は当然Downで、音を鳴らさないように息をリードに入れていて、タイミングでタンギングして発音する方法である。 これは、普通にやっているより、楽に発音できるが、タイミングがけっこう難しかった。
 そして、極めつけは、靴下を丸めて作った消音器をベルにつっこむ方法である。 これだと、タンギングが爆発するのが目立たないので、やりやすい。 しかし、音程の感覚が、少し変わるので問題の場所から突然やるのではなく、 もっと前、そのページの最初の8分音符で細かく動くあたりから付けて慣れていって、 問題の場所の前の下のDのppで感じをつかんでおいて、B♭を吹くとよいとのことである。 そのあとも、知らん顔して消音器を付けておいていいとのことであった。
 このあたりは、fのところは、他でガチャガチャなっているので、 2オーボエはそんなに大きな音が出ていなくても問題ないが、例の場所のB♭のピアニッシモは、 たいへん難しいので、それにかけるとのことであった。
 尚、下のB♭の発音は、いくら練習してもなかなかうまくならないので、 まずは、ちゃんと下のB♭のでるリードを作っておくようにとのことであった(^^;

 さて、それから、フレミングの練習に入った。
 いくらやってもカッコウの付かなかった9番であるが、アレグロなので装飾のような16分音符は、 しっかりタンギングしてアクセントで発音するとのことであった。 続く副付点の二分音符は、もちろんしっかり発音して、そしてしっかり音を止めて、16分休符くらいの間をおいてから次の16分音符を発音するとか。 もちろんボウ吹きにならないように、ヴィブラートを入れたりする。
 また、同じようなパターンでスラーでつながっているところは、16分音符に向けてディミネントにならないように、 ちょっとクレッセント気味なくらいで16分音符に(短く!)入るようにとのことであった。
 いやぁ、これだけで、この練習曲が音楽になる。
 アンダンテでpな10番は、とにかくピアノに吹いていたのだが、ちゃんと息の流れを作って、 楽器を鳴らすようにとのこと。お腹をDownにしていると、あまりこわくなくピアノで音楽を作れる。
 いや、しかし、これは、先生の修正して下さったリードが素晴らしいからだ。
 それと、デクレッセントは、遅めに入れるように。最初から音が小さくなりすぎないようにとのことであった。 この曲は、2重奏して下さって、楽しかった。……ただ、高い音のピッチが合わなくて……修正できず、難しかった。

 続いて、サンマルティーニの4番を見ていただくが、あまり練習していないので、ボロボロである。
 ゆっくり練習していただいたのだが……ゆっくり吹いても、もともと早い曲はスタッカートぎみに吹くように。 ゆっくりの曲はレガートぎみに吹くようにとのことであった。
 レガートの最初の音はアクセント。拍の頭は強く。という基本を守って練習するようにとのことであった。

 最近さぼり気味だったのだが、スケール練習はちゃんとやるようにとのこと(^^;  ああ、すぐにばれてしまう(涙)

 古いロレーの傾向なのだそうだが、CYはノーマルのfが低いから注意するようにとのことであった。 リードをすこし奥に入れるようにとのこと。
 これ、サトさんとこでなおしていただけるのだろうか?

 最後に、リードメークの本をお見せした。……と、ハートのバック側をバックに向かって1.5mm程をなだらかにしていないのが分かった。 あ、いや、宮田先生のをみて、なんとなくそのようにしていたのだが……意識してきっちりやっていなかった(^^;

 今日は、どうなることかと思っていたのだが……やはり、サンマルティーニは、駄目だったが…… 充実したレッスンであった。


【2月10日〜】
 11日。昨日の練習では、先日先生に修正していただいたリードは重かったが、今日は、軽く感じる。 さて、リードのせいか、体調のせいか。
 昨日、今日とフレミングの譜読みをする。11番は難しいがのりが良い。12番の方が曲をつかむのが難しいかもしれない。 スラブ行進曲をザッと通している。ベト5には手が回っていない(^^;
 リードであるが、楽器の吹けないところで作りかけの(失敗作)を修正してみた。 全体に薄くなりすぎているのだが……いやはや、ブレンドの削りでものすごく軽くクローが発音するようになる。 このあたりも一つのポイントのようだ。

 3月1日。最近、日記はサボり気味であるが、練習はコツコツやっていた。
 親父が、心筋梗塞の寸前なのが分かって緊急手術をするなどで練習できない日も何日かあった。  リードは、荒削りも、仕上げも、疲れているときに作るとことごとく失敗する。
 やっと昨日、久々にリードを1本仕上げて、今日、再調整して、なんとか使えるようになる。
 親父の入院でオケの練習を1回パスした。 今回は3週間あるので、最近は、フレミングとサンマルティーニの4楽章をやるが、 なんとも、気分を出して吹けるくらい指が回ってくれない。


【3月2日】
 先生のお宅について、オーボエを吹くと、開きが無くて詰まった音が出たので、 さらに水につけて開きをつけて吹くと、明るく気持ちよく鳴りだした。
 ……が、またもや、先生が来られて、最初のとぼけた音の方がいいとか(^^;

 リードを見ていただいて、先生が吹かれると、先生の普段の音よりちょっとモワァ〜っとした音かなあと思ったが、 ロレーは、こんな甘い音でも良いなあ、良いリードですとのこと。 ただ、下のDより下のピッチが低い。長さが71mmあるのだが、もっと短くするようにとのこと。 いや、しかし、短くすると欲求不満な感じのリードになりやすくて、難しいのだ。
 先生の69mmのリードを吹かせていただいたら、ちゃんと自然に鳴るので、やはり削り方が悪いのだろう。

 フレミングの11番をやった。この曲は、基本的にスタッカートで軽やかに吹くようだ。
 最初のスタッカートの歯切れが悪い。タタタタタッタッの練習をする。 曲になると、なかなかうまくいかないと思ったら、タではなくtuでやるとのことで、 イメージの変更で舌が動かしやくなった。
 指の動きにくいところがあって……以前に教えて頂いた、鍵盤式の指の練習をした。 音名をいいながら膝の上で鍵盤楽器を弾くように運指をするのである。 いや、これをやると、指が良く動くようになる。
 この曲の指の練習曲のようなところであるが、先生が言われるように切る位置=フレーズを収める位置を変えると、 一瞬にして音楽になった。前半にある部分では、小節の最後の16分音符3つを、次のフレーズの導入に付ける。 後半にある部分では、小節の最初の8分音符をフレーズの先頭にせずに、 続く16分音符から次の小節の8分音符までをフレーズと取るのである。

 次にフレミングの12番である。この曲は、11番より基本的にレガートのようで、 そのにスタッカートのマークが付いて曲に変化を付けている感じのようだ。
 逆打ちになるスラーの連続は、スラーの初めの音のアクセントして音量を小さくして、 後の音も小さく長く吹く。11番と違い、こちらはレガートが基本なので、 もっとスラーとスラーとのあいだをつなぐようにとのことであったが、なかなかうまくいかなかった。

 ということで、この2曲は、次回に持ち越しである。 いや、しかし、もっと指が動くようになって、ちゃんと吹けるようになると、この2曲は楽しい曲のように思う。 なんとも、いい練習曲である。

 サンマルティーニの4楽章である。これは、なかなかうまくいかない。
 最初の出だし、アウフタットの16分音符2つから小節の最初の音にクレッシェンドしてアクセントする。 このフレーズを練習した。
 この曲も、切る位置を変えて、フレーズをみつけて吹くと、音楽が変わる。
 通常は左F→E♭のところが難しい。で? フォークF→E♭の練習をした。 いやぁ、こちらの方が難しい。E→F→E♭の練習をする。このとき、小指がいつもE♭の位置あるように、 注意するとのこと。これは、難しいので意識して練習しなければならない。 普段でも、指を広げて薬指だけを動かす練習をするのがいいとか(^^;

 若尾さんがロレーのAKのブラスのチューブを使われているとかで、 先生もニッケルシルバーのを買われて試されているとか。 自分が以前調べたときには、日本にはブラスのAKチューブは、入っていないと思うとお話しした。 (後で、インターネットで調べたらforrestsでそれらしき物が売っていた。はて、同じ物かどうか?)
 帰りがけに、東京に行ったついでにアングレの試奏をしてくるとお話しした。

 帰宅後、先生から電話をいただいて、明日、アングレのリードを届けてくださるとのこと。 ああ、感謝である。


【3月3日〜】
 3日。先生がアングレのリードをわざわざ家に届けてくださった。
 そして、自分が試奏するまで、購入しないようにとのことであった。 先生が試奏されて駄目だったら返品できるよう話しをするようにとのことであった。感謝である。
 練習の方は、昨日のレッスンを思い出しながらやった。
 フレミングの12番のスラーの連続であるが、タァア ア〜ッ タァア ア〜ッっと後の音をのばすつもりでも、 無意識にッを入れているのに気がついた。そうではなく、タァア ア〜〜 タァア ア〜〜と小さな音のレガートの中に、 スラーの切れ目でタンギングしてアクセントを入れるイメージが必要なのに気がついた。
 ……って、思い起こすと、昨年の曲でも苦労して、この解決法を見つけたのを思い出した。 いやはや、進歩がない(^^;

 4日。新宿でアングレの試奏をした。
 予算はロレーのHモデルなのだが、Bモデルも含めて試奏した。
 最初に、お店の方から言い出されたのだが、先生に試奏して頂いてから、購入を決められるとのこと。 つまり、ここで1本を選んで、先生のところに送ってくださるとのことであった。
 最初、Bモデル、Hモデル合わせて4本ほどだしてもらって吹いてみた。 いやぁ〜最初は緊張したが、先生のリードが素晴らしく、ちゃんと音が出て、 今回は恥をかかずにすんだ。
 4本の中でBモデルの1本が気に入った。さらに何本かBモデルを出してもらったら、 その中にも気に入ったのがあった。 最初、柔らかい音かいいのか、しっかりした音がいいのか分からなかったのだが、 だんだん、柔らかい音は吹いていて楽しくなくなってきたので、輪郭のしっかりした方が自分の好みだと思った。
 ではと、Hモデルをさらに何本か出してもらったが、ピンとくるものが全くなかった。 これは、Hモデルが短いせいであろうか? たまたま、輪郭のしっかりしたタイプがなかっただけであろうか?  興味のあるところである。
 いやぁ、しかし、9本ものアングレを試奏できて、その中から選べるとは、幸運だと思う。 ユーロ高での値上げ前で、 駆け込み買いをねらって、ちょうど大量に仕入れてられたようだ。 ま、自分もそれにのったと言えば、そうなのだが。 ……ひょっとしたら他の店より高いかもしれないが、大量に試奏できたので今回は許せると考えた。
 先生のところに送ってくださるのが1本とのことで、Bモデルの中で最初にいいと思ったのと、 次に出してもらった中でいいと思ったものとで迷った。
 最初の方は、吹きやすくて音程がよく、輪郭がしっかりして深みがある音に思えたが、 少し鳴りが足らないような気がして、ホールで音が届くか心配である。
 後の方は、少し息を入れてやらなければならないが、鳴り出すと、こちらも輪郭がしっかりしてコクのある音である。 最初の方より鳴りがいいようにも思うが、音色が雑かもしれない。 いつも先生は雑な音を嫌われるので、最初の方がいいように思った。 それと、最初の楽器の方が、音程も取りやすいし、吹いていて楽しかった。
 ということで、最初に気に入った楽器を先生に送って頂いて、良し悪しを判定して頂くことにした。 ……が、なんと、1本しか駄目とのことであったが、後の方も先生のところに送って頂けることになった。
 いい楽器を選べたのかどうか自信がない。
 EH用のマンドレルとグロタンのチューブ、ウンチの舟形を買って帰った。
 でも、夜に思いおこして考えてみると、選んだのは他のに比べて、 どちらもCYに近いサウンド=ロレーサウンドのような気がした。 この2つのどちらかでOKが出なかったら、他のは吹いていて楽しくない=欲しくないので、 アングレの購入は当分見合わせようと思う。
 それにしても、ブルゲローニを考えていたので、大幅な予算オーバーである。 しばらく……というか、とうぶんの間、へそくり無しになりそうだ(涙)

 5日。今日は、九段下に行こうか迷ったが……やめておいた。 ブルゲローニがいい楽器ならそれでいいかもとか思うのだが、やはりロレーへのあこがれは捨てられない。
 で、渋谷に行った。話を聞こうかと思ったが、ひっきりなしに電話がかかっていて、 何となくぞんざいな対応をしておられる。 どうも、この店は肌に合わない。
 でも……、マンドレルは、新宿より2000円も安かった(^^; 失敗。 EH用のスワブとユポンの5本用リードケースを買って帰った。


【3月12日】
 アングレの選定のために先生のお宅にむかい、7時半頃に到着した。
 仕事の景品に使っている久保田・百寿の4合ビンを2本買って持参した。
 昨日到着しているアングレをすでに吹いて頂いてるのかと思ったら、まだ梱包を開けてられないとのことで、 丁寧に2つの段ボールを開けて楽器を取り出した。
 ケースを開けて、先生のアングレと新宿のお店から送って頂いた2本のロレーのイングリッシュホルン (B♭エクステンション付き)を室温になるまで暖めた。第一候補であったPK0xと第二候補のPK9xである。
 先生が発見されたベルの口笛テストの話をうかがった。口笛をC#で吹きながら、 ベルのおしりに近づけていくと、音程が高くなる楽器や低くなる楽器、全く鳴らなくなる楽器があるとのことであった。 先生のアングレはわずかに高くなる。PK9xは同じ。PK0xは鳴らなくなった。 これは、どうもG#の鳴りに影響するとのことであった。中のG#は上ずりやすいようだ。
 アングレのケースに入っていたリードの削り方という小冊子を見てられて、クローがBかCがいいと書いてあるが、 先生はC#がいいとのことであった。アメリカンは、ショートより半音から一音クローが高い方がいいよだ。

 まず、先生のアングレを吹かせて頂いてビックリした。楽器がバンバン鳴っているのである。 新宿のお店で9本も試奏したのだが、こんな楽器は一本もなかった。 この一瞬で、少々寂しい気持ちになったのだが、とにかく試奏を開始した。
 第一候補のPK0xは、新宿で吹いた時と同じ感じで、軽い息で発音して、ダークな音色だけれども、 吹き込んでもmfくらいにしかならない感じで、いいのだが、箱庭的というか……今一つ面白味がないのである。
先生の感想は、下のD以下の鳴りが今一つ足りないが、一番下のB♭の音程がいいとのことである。
 第二候補のPK9xは、明るい音色だが、息が入って表情のある表現ができる感じである。 先生の感想は、よく鳴る楽器だがパワーがいるとのことであった。
 先生が、名曲のアングレソロを次々ふいていかれて、2本を吹き比べてくださった。

 そして、中のFからG#の音の取りやすさをさせてくださったが、すぐにG#が上ずる。 PK0xは、比較的この音程が取りやすく、PK9xは、リードをだいぶ抜かなければならなかった。
 また、下のHからの下降音階をやって、Eくらいから下の鳴り具合を見て頂いた。 このあたりは、思いっきり息を入れて楽器を鳴らしてやらないと鳴らない。 オーボエのようにすぐに雑な音を出すとしかられるのと、全く逆である(^^;  先生が吹かれると、PK9xの方がそのあたりの鳴りがいいのだが、私にはそのように鳴らせなかった。
 また、アングレには鳴りやすい音と鳴りにくい音があるので、鳴りにくい音に息をしっかり入れるようにとのことであった。

 そして、また先生がいろいろな曲を吹かれて、私に課題を与えられて試してみるうちに…… 先生は、自分ならPK9xを選ぶが、私にはPK0xを進めるという結論になられてきた。
 しかし、どうも、PK0xの抜けないのが気に入らずに、決断することができなかった。
 実は、この間に、楽器の鳴り具合がどんどん変わってきて、音色も最初の印象からは少しずつ違ってきていた。

 思いこみがあるのかもとのことで、楽器の番号が分からないようにして、 繰返し試奏させてくださった。
 Hからの下降音階の練習で、下の方がひっくり返るので、ふと思い出して、 さらに横隔膜を下げて吹いたら楽器がバンバン鳴りだした。 先生は、この楽器をPK0xだと思ってられたのだが、実はPK9xであった。 これを境に、どちらの楽器もよく鳴りだして、音色の癖みたいなところもとれてきて、 PK9xの堅い明るさや、PK0xの箱庭のようなダークさがうすれていった。 まるで、リードを削っていって、葦の音から突然響きのある鳴りに変わるときのようであった。

 第一候補であったPK0xは、どういう訳かものすごく持ちやすく運指のしやすい楽器で、 先生もそれは大変いい特徴だと言われた。重量も軽く、こちらの楽器の方が断然扱いやすいのである。
 音程も取りやすいし、吹きやすいし……不満であった鳴りも出るようになって、もう、迷うことなくこちらに決定した。
 私の吹き方も少々変わったが、この試奏の間に、先生がどんどん響きのある息を入れ続けてくださったので、 楽器が反応して、わずかの時間に、いい鳴りに変わったのだと思う。いやぁ、すごいことである。

 その後、リードを見て頂いた。ウンチの舟形で削った短い方のやつは、もうそこそこ鳴るようになっているので、 これでいいとのことである。自分的には、まだ、ダークすぎるのだが…… もう少し明るい倍音が必要なら先をもう少し薄くするといいとのことであった。
 リードがだいたい鳴るようになった頃に、針金を巻くようにとのことで、自作のリードに巻いて頂いたら鳴りがよくなった。
 針金は、#28番の0.33〜0.35mmという普通の針金がいいとのこと。真鍮のはすべるので駄目だとか。

 チューブとボーカルとの息漏れを防ぐために、ビニールのチューブを付けるのだが、 金魚鉢用のは、ボーカルにひっついたりして駄目だとのことであった。
 自動車のウォッシャー液を供給するビニールのチューブが最適とのことであった。

 ボーカルとチューブの相性なのであるが、先生のお持ちの多数のボーカルは、だいたい新宿で買ったグロタンのチューブに合うのだが、 付属のロレーのアッシュだけが合わなかった(^^; アッシュは先が細くなっていると聞くので、それが原因のようだ。

 最後に、もう一度、先生が3本を吹かれたら……なんと新宿から送って頂いた楽器も、先生の楽器程ではないが、 バンバン鳴るようになっていた。音色的には、PK0xがアメリカンぽくっていい感じであった。 ああ、こんな楽器が欲しかったんだ! 
 いやぁ、しかし、全くの偶然であっても、新宿で選んだ2本ともがいい楽器でよかった。 そして、第一候補が全くの偶然にも、自分の欲しかった楽器でさらによかった。 幸運に感謝である。

 今日はたくさん吹いたが(^^; これからは1日10分くらいで毎日ならしをするようにとのこと。
 エチュードは、オーボエと同じでいいとのことであった。 ただ、レッスンでは、とうぶんオーボエのみで、アングレはまだまだ先とのことであった。

 新宿に送り返すPK9xを梱包して、帰りがけにお茶とケーキを頂いて、 一回のレッスン料くらいの気持ちだけのお礼をおわたしして、先生のお宅を出た。 11時30分であった。


【3月13日〜】
 13日。今日は練習時間があまりなかったので、40分ほどオーボエをした後、PKを出して吹いてみた。 リードは、自作のやつである。 軽い息で、ぶあぁ〜んとなる。リードがダークなので、音色もダークだ。
 昨日のあの感じは、夢ではなかったようだ。 欲しかったタイプの楽器が手に入ってうれしい。
 アングレの練習は、音階練習とフレミングの11番を吹いて10分で終わっておいた。 体質的にバリトンの自分には、この楽器が合うように思う。

 14日。今日はオケの練習であった。ロザムンデは、あの早いところが、 自分が吹けるようになったよりさらに早かった(^^;  でも、頑張って、次回には追いつけるようにならねばである。
 ベト5の2楽章は、もう、楽に吹けるが、出が分からないところが2カ所もある(^^;  CDで研究せねばである。
 アングレの息漏れ防止用のチューブを探して自動車用のビニールチューブを探したが適当なものがなかった。 で、コーナンに行って園芸用品の中に、4×7mmの寒冷用の透明なのと、油に強いやつのピンクのとを買ってきた。  寒冷用のは、少しやわらかく、糸の部分まで押し込める。 というか、押し込めないと抜けてしまうのだが、けっこう調子がいいようだ。 ま、結果はもう少し使い込んでからである。
 ということで、10分ほどPKで練習した。 先日削った長いタイプのリードを、まだ少し重いのだが、使えるようにして吹いた。 ちょっと、ピッチが低いように思うが……楽器が暖まれば大丈夫なような気もする。

 15日。今日からモルダウの練習である。ニットのターバンで作った消音器は、 少し密度がありすぎるのか、ものすごく小さく、ダークな音になる。 ピッチが、困ったことにさらに低くなる。 全長の短めな9番も、低い音のピッチは低い。ひょっとてしてと、 ダメモトで、10番と同じくらいの長さにスクレープを大きくしてみたが……やはり駄目であった。 本当に、短めのリードは、低音のピッチが低いのであろうか。 どうも、高い音のピッチはリードの長さに関係するが、低い音のピッチは、 あまり変わらないような気がする。どこが悪いのやら(^^;
 PKは、今日は重かった。というか、疲れているのか、リードが重くなっているのか??  でも、思いっきり息を入れてやるとブワァ〜んと鳴る。気持ちいい(爆)  鳴った状態で音楽を作るのは結構大変なようだ。やはり、軽い方の楽器にしてよかったような気がする。

 16日。CYの下のC#の低いのがたまらないので、とうとう46mmのチューブでリードを作った。 バック、ハート、Tipの位置をすべて1mm短くした。 チューブは、ラウビンとロレーのがあって、ロレーはマンドレルとちょうど同じ、ラウビンは少々太かった。 で、今回は、ラウビンのチューブを使ってみた。
 結果は、下のD以下のピッチが10〜20セントも上がって、C#はコントロール可能になった。 ただ、Cが高くなって、少々難しくなった。 いや、しかし、今まで低い方はかみすぎないと音程がとれなかったのだが、 普通の状態で吹けるので楽器が鳴るようになった。
 ただ、E〜Gくらいがものすごく上ずるので、これを修正しなければならない。 少しチューブを細くするか、全長を長くするか……である。
 PKは、今日は鳴りが悪く重い。リードが重くなったのか、楽器の調整が狂ってきたのか。
 楽器にかまけていて、どうも、練習がじゅうぶんにできない。

 17日。リードメーキングの本をみていると、ピッチが高いときはバックを削れ、 A〜上が低くなるときはTipを小さくしろと書いてあったので、昨日のリードにやってみた。 ……ピッチは、そこそこ扱いやすくなった。これなら慣れればいけそうなのであるが…… もう、薄くしすぎたのか、あまりにも音が軽い。これでは、練習していて楽しくない。
 ……というか、最近、練習に集中していない。はやく、新しいリードを作らなければ。 CYは、低音の音程を考えると、やはり46mmのチューブが合うように思うので、 なんとか、これでいいリードを作りたい。
 PKに、B♭エクステンションを付けて吹いてみた。思ったるい感じである。 先生はB♭がバッチリだと言ってられたように思うが、コントロール可能な範囲であるが、少々高めである。 何となく、もっちりと重く、中のGより上が吹きにくい。
 エクステンションを外すと、楽器が軽く鳴り出す。まだ、鳴りが足りないので、リードを少し薄くした。 これで、だいぶ楽に鳴ったが……もう少し薄くした方がいいのかもしれない。だんだん試してみよう。

 18日。ASUの「EH 101 FOR OBOE PLAYERS: A BRIEF INTRODUCTION TO THE ENGLISH HORN」 をざっと読んでみた。
 先生に教わったこともたくさんあったが、その中で、自分にとって重要だと思ったことを書き出しておく。

★ボーカル
 ボーカルは、必ず自分に合うボーカルを捜すように。
 「Mark Chudnow Woodwinds」(HPには載っていない)、「John Symer」(入手困難?)、「Hiniker」(forrestsで売っている)、「the Dallas Bocal Company」(直接購入可能)がいい。  悪いボーカルの特徴は、
  1)特に高音で、響きとフォーカスが不安定になる。
  2)譜表の5線の上でC〜Gより上のピッチの不安定性(通常平坦さ)。
  3)ちょうど譜表の5線の上のG#の音色が悪い。
  4)譜表の中のC(第3のオクターブの)で、ディミヌエンドにするとき
    下がって制御できない。

★リード
 オーボエのリードは、厚いハートのまわりに薄いティップとバックがある。イングリッシュ・ホルンでは、その厚さの差が少なくするようにして、良いバランスでよく働くリードにする。つまり、オーボエより、わずかにより厚いティップ、わずかに軽いハート、そしてわずかに厚いバックでリードを作る。
 ワイヤーは、必ず巻く。これは、開きをつけるためではなく、響きを増すためである。 普通は荒削りの後にワイヤーを巻くが、できてからでもいい。

★奏法
 オーボエとイングリッシュ・ホルンとは、運指は同じであるが、別の楽器だと思うように。
 息は、しっかりと吹き込んむ。オーボエだとオーバーブローになるくらい吹き込む。
 そして、アンブッシュアーであまり多くおおいすぎないようにする。
 練習は、イングリッシュ・ホルン・レパートリーだけに制限してはいけない。大部分のオーケストラの抜粋は、技術的に非常に簡単であからだ。

 ……で、今日の練習はというと……昨日から削っているロレーの46mmは、 ピッチが普通と変わらなかった(^^; ラウビンの46mmで作ったやつは、ちゃんとピッチが高い(^^;
 古いリードも鳴らなくなっているというので……ちょっとバランス調整をしたら……鳴り出した。 いやぁ、何というか、楽器の調整がだいぶ狂っていたようだ。 楽器が鳴り出すと47mmのチューブでもそれほど苦労せずにC#の音程がとれるのだが、 やはりギリギリと言えば、超ギリギリである。
 PKも、今日はピッチが低めである。ウンチの舟形は幅が8.5mmであるが、 8とか8.3mmの方がいいのだろうか。 幸い、アングレのリードは、短くても違和感がない……ので、もうちょっと短くてもいいかもである。

 19日。夕方、47mmに巻いてあったのを2本、ラウビンの46mmに巻き直した。
 練習は、CYを調整しながら、また、最初のラウビン46mm(12番)のを調整しながらするが、 音程が取りにくく、音色も我慢できず、練習に集中できない。

 20日。午前中、昨日巻きなおしたラウビン46mmの2本を荒削りした。 夜に、そのうちの1本を仕上げながら練習するが、中のCがみょうに上ずって、 今日も集中して練習できなかった。
 リードができるまで、このような絶不調が続くのであろうが、絶望的である(^^;

 21日。午前中、ロレーの46mmに糸巻き長72mmで3本糸巻きした。 また、アングレのグロタンのチューブにウンチの舟形を糸巻き長58mmで3本糸巻きした。 そして、ボブスティーブンスの47mmブラスとラウビンの47mmに糸巻き長72mmで、 いとを46mmまで巻くつもりで巻いたが、うまくいったのは1本だけで、後の2本は普通になってしまった(^^;
 夕方、アングレに息を入れる練習をした。 短い方のリードを1ミリ短くして55mmにしたところピッチは、これでいけるように思った。 今まで、気付かなかったが、やはり下のC#は低い。エクステンションを付けてのB♭は、 CYとは逆に、メチャクチャ高い……が、なんとか、浅くくわえることで対応できそうだ。
 リードを軽めにすることでPKは、だいぶ鳴ってくれる。音色がダークな楽器なので、 リードを軽くしてもCYのように軽薄にならないかもである。 というか、響きが出ていいのかもしれない。これからの研究である。
 夜、昨日荒削りしたラウビンの46mmのもう1本のを仕上げた。 このリード、最初からダークな音で、とにかく軽くしたら、いいリードになった。 少しかみ気味でないとピッチが低めになるのだが、もっとかんで、ピッチが高くなってもちゃんと楽器が鳴る。 ものすごくCYを鳴らしてくれて、音程が取りやすいし、いい音のリードだ。 もちろん、問題の下のC#もちょっとリードを奥に入れるだけで簡単に対応できる。 このリードを14番とした。
 さて、昨日に仕上げたリード番号13番であるが、Tipの▲より先が長かったので先端を切って、 ハートのバック側の1mm程を薄くしたら、14番と同様の性能のいいリードになった。
 尚、12番は、もう使いものにならないので、廃棄した。
 いや、しかし、こんなにCYがバンバン鳴るのは、忘れているだけかもしれないが、 今までになかったようなきがする。 今のところ、ラウビンのチューブ46mmチューブで、Mack M+の舟形を72mmで巻いて、 バック51〜51.5mm、ハート61mm、ティップ65mmからで、全長70.5〜71mmがいい感じのようだ。
 時間がなくなったので、フレミングとモルダウをざっと練習したが、久々に、気分よく練習できた。

 22日。夕方、ロレー46mmのチューブのを荒削りした。
 練習は、13番を使った。ちょっとあばれる感じのリードだが、吹き込んでやるといい。 ただ、Cの音色が開きやすいし(^^; コントロールは難しいが、コントロールすれば楽しく吹ける。
 フレミング、サンマルティーニの4楽章、モルダウとざっと練習した。
 アングレは、CとE♭の音階練習をするが、音質を安定さすのが難しい。 息の位置を管のFぐらいの位置に止めると、あまい音がするような気がする。
 短いリードで練習したが、ピッチは低めだが吹奏感は長いリードの方が好きだ。

 25日。夕方、22日のロレーのチューブのを仕上げた。
 夜、練習に使う。機能的には問題ないのだが、音色が、我慢ならないくらい薄っぺらい。 やはり、ロレーのチューブでは、うまくリードが作れないのだろうか?
 出張で、2日間吹かなかったら、音程の感覚を忘れている。 ラウビン46mmのリードの13番は雑な音に、14番は重めになっていた。
 アングレの方は、十分楽器を室温にしてから練習したせいか、 55mmのリードも57mmのリードもそれ程ピッチが低い感じはなかったが…… 楽器が一番鳴る状態でどのピッチなのかが今一つかめていないのかもしれない。
 やっと、サービス品のネックストラップが到着した。BGの革製で定価4200円のものであった。
 驚いたことに、ネックストラップをつけたとたんに楽器の響きが落ちた。 付属に、皮の1.5×4cm程のサムレストにつけるシートがあって、それをPKに付けると、だいぶましになる。 安いやつの長さがたりなくて、取り寄せてもらったのだが、正解だったようだ。 尚、BGのホームページにあるカタログ写真によると、この四角いレザーパッドを付けるのが正しい使い方のようだ。
 PKは、CとE♭の音階練習ばかりである。ちゃんと鳴らし続けるのが難しい。

 26日。夕方、アングレのリードを削って、一応クローが出るようにまでした。 全長は、最初の2本の間の長さで57mmとした。Tipが5〜5.5mm、ハートが左5mm、右4mm。 バックが13〜14mmというところかなぁ。
 夜、昨日のロレー46mmをもう一度修正した。 先端をだいぶ切ると、何とか使えるものになった。 いや、ちょっと重いが、機能的には、自分にしてはよくできていると思う。 しかし、Tipが小さめなので、自分にはpの発音をよくすることはこれ以上できない。 今日の練習に使えたので15番とした。
 CYのバランス調整で、上管の副たるキーのほうをギリギリまで軽くしたら、 楽器全体がよく鳴りだした。(但し、Gキーを押したときのB♭は軽めでもCは少し閉まり目の方がいいようだ)
 アングレのリードは、短いのをA1番、長いのをA2番、今日のをA3番とした。 A3は、まだ重くて使えない。A1は、いい感じだ。 A2も少し重かったので、先端を薄くしていたら、欠かしてしまった……が、そこそこ軽くなった。
 ざっと音階練習をするが、第2オクターブのB♭の鳴りが悪い。何が原因やら。 とにかく、うまく息を入れてならす練習をした。
 かたづけるときに、気密テストをするが、どうもPKの下巻の気密が悪いように思う。 CYは、上管が少々悪いような気がするが……である。

 28日。昨日は、子供のオペレッタで1日練習が出来なかった。 下の娘が、(六人のうちの一人ではあるが)見事に主役を演じて、ホットである。
 で、今日は朝からオケの練習である。
 リードは、13、14番がうまくならなかったので15番を使った。 家では明るめでちょっと気乗りしない音なのだが、こちらの方がショートの方との相性がいいようだし、 オケでの音の通りもいいように思う。音が雑なだけでないことを祈りたいが……たぶん、雑なのだと思う。
 モルダウの下のC#は、消音器を使って何とかうまくいった。 最後のピューモッソの後半が、指がついて行かないのをのぞいて、なんとか吹けた。 いや、しかし、いっぱい間違う(^^; ……って、これは、何とか吹けた内に入らないか。 ただ、だいぶ射程圏内には入ってきたように思う。
 ベートーヴェンは、ほとんど練習していなかったので、ヒヤヒヤものであった。 最後の通しでは、ま、なんとかであった。
 まだ、どちらも、スタートラインに到達していないが、もう少しの頑張りである。
 夕方、PKを吹いた。
 鳴りが悪かったのは、なんと、リードに付けている透明(ビニール?)チューブが原因であった。 リードから出す分を0.5mm〜1mmに少なくしたら、急に楽器が鳴りだした。
 ピッチが低かったのも解消したし、中と上のB♭の鳴りが悪いのもだいぶ改善された。
 少々PKの鳴りが悪くて、もっと吹き込まなければと、気分が暗かったのだが、 ちょっとほっとした感じである。
 それで、A3番のリードをもう少し軽くなるように仕上げた。クローのノイズが悪くDにひっくりかえってしまうのが今一なのだが、 吹く分には使いよいリードになった。
 先を欠かしたA2番を廃棄して、A1番とA3番を現役リードとした。
 ところで、今作れているオーボエのリードのであるが、全長が71mmということで、ピッチは低めである。 だが、どういうわけか、今の削り方では、この全長でないと、うまくリードが出来ない。
 さて、チューブが47mmの時は、低い音がものすごく下ずって、この状態でかむと、音がひっくり返ったのである。 しかし、チューブを46mmにしたことで、全域にわたって、少しかんだ状態でも楽器が鳴るようになって、 音程のコントロールが楽に出来るようになった。
 また、低めのリードというのは、かんでも楽器が鳴ってピッチが合うのならそれでよしとすると、 楽器が暖まってピッチが上ずり目になったときに、ものすごくいコントロールが楽である。
 ということで、当分、オーボエのリードは、今の作り方でいいのかと思いはじめている。 ……先生に叱られなければではあるが(^^;

 29日。夕方、ロレーのチューブでアングレのリードの荒削りをした。
 夜の練習。今日は、オーボエがものすごく重い。昨日の14番や15番など、仕上げ前のような感じだ。 で、楽器のバランスを見てみるが、それ程問題ないようだ。雨の前で湿度が高いのだろうか。 ま、とにかく、今日は、フレミングとサンマルティーニの4楽章をやった。 発音などのちょっとしたキッカケで、途中で集中が切れて、楽譜を見失ってしまう。 もっと、もっと、譜面を読めるようにならなければ出ある。
 PKを取り出して、A1リードで軽く音出しをして、ロレーのチューブのを付けてみるが、まだ重い。 あわてて、全体を薄くしたが……Tipを少し欠かせてしまった。 オーバーラップ側なので、少々ピッチが高くなったかもしれないが、使えないことはない(^^;  で、全体のバランスを取ってPK君を鳴らすと……なんと、輪郭のしっかりした音かw(゜o゜)w  リードの振動がボーカルを通して楽器に伝わっているのが分かる!!!
 ま、音色は、今までのもわぁ〜っとしたダークな音から、ロレーのチューブっぽい?明るい通る音になったが……。
 いや、しかし、これは、たぶん、ロレーのアッシュのボーカルに物理的に合わないグロタンのチューブを使うのと、 ぴったり合ったロレーのチューブを使うのとの違いなのではないだろうか?  蛇足かと思ったが、息漏れ防止用のチューブを取ってみたら、やっぱり、それでも息漏れした(^^;  このビニール(かなにか知らないが)の透明チューブの必要性を確認した。
 グロタンのチューブにぴったり合うボーカルで試奏してみたくなった。先生にお願いしてみようと思う。


【3月30日】
 早いもので、もう、レッスン日である。
 先生のお宅について、オーボエのウォーミングアップをする。昨日ほどリードが重くなくてほっとする。
 先生が来られた、まず、アングレはどうですかということになって、ロレーのアッシュとグロタンのチューブは全く合わないという話しから、 アングレのレッスンになってしまった(^^;
 先生のお宅で、A3番とA4番(ロレーのチューブ)を吹いてみるが、昨日までの印象より重くて全然鳴らない。
 まず、リードであるが、A1番はそこそこ良いがA3番や当然A4番は、まだまだ重すぎるとのことである。
 尚、リードの先端を▲にしているが、一文字でも良いとのこと。一文字の方がパワーが入るとかである。先生の一文字を見せていただいたが、 Tip部分は1.5mmくらいであった。
 A1番をちょこちょこと修正されたら、これは、十分良いリードだとのこと。これからのリファレンスにする。 尚、息漏れチューブは、まだ、息漏れしているとのこと(^^; 先日のチューブが下に出ている部分で響きが消える点とか、 ただ、迷走していただけのようだ。
 さて、ボーカルであるが、先生のダラスのシルバーと金メッキ、サトさんお手製、グローバーを吹かせていただいた。 で、ダラスのシルバーが一番楽器を鳴らしてくれるようであったので購入を決意する。
 息の入れ方であるが、Eが上ずったりする。で上ずりをなおすために吸うようなイメージで吹いていたのだが、 これでは楽器が鳴っていないとか。 それと、中のDの音がこもって響きが低い。これは、これまで、なおそうとして出来なかったのだが…… いろいろ、教えていただいて、細くて早い息を入れることで解決した。 同時に、この奏法だと、Eの上ずりも解消する。 アングレの吹奏でパワー的に重要なのは、圧力の強さでなく息のスピードのようだ。
 で、最後には、前回先生のところからの帰りがけのように、ばんばんなる感じになっていた。 ま、ボーカルをお返ししたので、明日からの練習をどうするかではあるが(^^;
 それと、これは以前にも教えていただいたのだが、リードを唇に対して5〜10度時計回りに回してくわえる方法である。 (これは、オーバーラップしたリードを使う、アメリカン独特の奏法である。)  この時に、アングレでも全体の響きがだんぜんよくなって安定したし、音程も取りやすくなる。 少々吹くのは難しいのだが、これをマスターするようにとのことだ。
 オーボエというのは、ちゃんとした息を入れ続けられれば、音程のコントロールがものすごくよくなるような気がする。 小細工で唇の調整や息の調整で音程や音色を作るのではなく、前提として、楽器が鳴る状態になる息を入れる(つづける)というのがあるようだ。

 これで、時間が全くなくなったので、レッスンということになるのだが……ついでに、リードを見ていただいた。 ピッチを低めに作っているのでかみ癖が付くかと心配したが、リードとしては、問題ないということだ。 ただ、かみ心地が悪いということでブレンドを修正された。ブレンドは、最初ドーム状にしていて、それが駄目で▲にしてだいぶよくなったのだが…… ▲の2辺を凹にするようにとのこと。これでブレンドが膨らんで、唇のあたりがよくなるとか。ふむ、難しい。
 で、先生が修正された15番は素晴らしく、先生のリードになった。(音色は、ロレーのチューブだが)  そして、先ほどのリードを少し回すくわえ方で吹いてみると、楽器が鳴って、音程に苦労しているのが嘘のように、 意識的に全く修正せずに音程が合っている。
 ふむ。これが、家でも出来るようにならなければ出ある。

 とうとう、本当に時間がなくなったので、フレミングの11番だけやっていただいた。
 前半、数小節毎をフレーズとして、強弱記号の通り吹いていたのだが、やはり、微妙にクレッセント、デクレッセントして、 表情を付けなければとのこと。 まず、強弱の感じをレガートで練習して、タンギングを入れて練習した。 そして、歯切れの良いスタッカートの練習をして、それで曲としてまとめた。 いやはや、これがどうして家出で思いつかないのか(^^; である。
 後半は、休みがないし指が難しいしで、ふらふらになるのだが、ちゃんとフレーズを考えて、ブレスをして唇の休みを入れる。 長い音符のスタッカートや休符で口をゆるめられるときは、積極的に口をゆるめて、息を吐く、息を吸うなどを計画的にやって、 アタフタにならないようにする。……以前から教わっていることなのだが……学習がない。

 ということで、今日も11時半であった。
 先生もパソコンを買われたとか。海外からのオーボエ資材の簡単な調達法をお教えしようと思う。 といっても、先生は、以前から手紙を書かれて、海外から個人輸入されておられたのだが。


【3月31日〜】
 31日。アングレのリードA4を1文字にして軽くしてみた。どうもブレンドの作り方が分からずに、ハートをブレンドにしてしまったようだ。 チューブがロレーなので楽器は振動しているのだが、リード全体の鳴りが今ひとつである。 それと、先生のを一文字を吹かせていただいたのと同じで、音がひっくり返りやすい。どうも、こちらの方が難しいリードのようだが……。 作り方が悪いのだろう(^^; 明日は、先を欠かしたA2を一文字で仕上げてみよう。
 オーボエのリードは、先生の言われたように▲の二辺をそれぞれ凹にしてみた。試奏せずにどんどんやったので、少しやりすぎたようで、 音色がものすごく明るくなった。しかし、、楽器がばんばん鳴るようになった。たぶん、陰気にダークなのよりオケでの音の通りはこちらの方が良いのだろう。 これをコントロールして、音色は、アンプシュアーで作るのが正しいように思う。
 こんなことばかりしているので、練習時間が少なくなった。 フレミングの13番を譜読みした。長いが簡単だ。こういう曲を最後まで安定して吹けるようにならなければである。
 それとスラブ行進曲を1回通して時間切れである。こちらは、だいぶ忘れている。
 forrestsに、ボーカルを発注した。ダラス直接の方がだいぶ安いが、HPのフォームがちゃんと動かないのと、注文してから作るようで、 時間がかかるようなことが書いてあるので、やめた。forrestsには、前から欲しかった、RDG-1でシェープしたアングレ用舟形、 予備においておく平らなプラークとロレーの調整ネジも発注した。

 4月1日。朝、forrestsからメールが来て、全て在庫有り、送料が20.50$との連絡があった。ラッキーである。
 園芸用の薬剤散布用のビニールチューブは柔らかすぎるので、エアーポンプようの硬質のチューブをかってきた。 これ、とろける寸前まで暖めないとチューブにはめられないのですが、 取り付けてしまうと、気密はバッチリです。
 今日は、アングレから練習した。やはりフレミングの13番は、解釈が難しい。

 3日。新宿から来たEH息漏れ防止チューブは、熱収縮チューブでした。 1個80円かと思ったら、3個80円だった。10も買ったので30個も来てしまった(^^;
 今日は、一日外出で全く練習できなかったが、ロレーの46mm2本と、ラウビンの47mmで46mm巻き1本を荒削りした。 それと、楽譜を眺めていたのだが、フレミングの13番の難しいところ、小節の強迫をちゃんと強迫にしたら、 あっさり解決しそうだ。明日、練習の時間がとれればいいのだが。

 4日。今日は、長女の十三参りで参りで、フラフラである。
 A3のリードであるが、いろいろ削っているうちに、けっこういい感じに鳴るようになった。 フレミングの13番を練習した。
 オーボエの方は、一昨日に荒削りをしたロレーの46mmのがすぐに鳴り出したので16番とした。 ▲の2年の凹削りをしたら、先生の噛み心地に近くなった。
 先生に修正して頂いた15番は、少し短くなって、ピッチが高く、ちょっと自分の感じと違うので、扱いにくい。 かんで音程を作る癖がついているようだ。 しかし、長めにしないと、高音のピッチが上ずりやすくなるので、低い方は噛んでいくしかない。 いやはや、根本的な、組み方が間違っているのであろうか。 先の細い、ジャーマン系のチューブを試す手もあるのだが、倍音の出方がアメリカンと変わるので、 だぶん、気に入らないだろうなぁ。こんど来るロレーAKボアの46mmのチューブが楽しみである。
 練習の方は、リードを調整した段階で、しんどくなって休憩したのだが……続きが出来なかった(^^;

 5日。3日に荒削りした残り2本を仕上げた。どちらも、そこそこ使えそうなリードになった。 ラウビン47mmの46m巻きは、下のC#のピッチがぎりぎりであるが実用域である。 46mmのチューブを使わなくても、夏場はこれでいけるかもしれない。
 オーボエの練習は、一通りやるが……フレミングの13番が楽しくてそればかりやってしまう。 もっとオケの方の練習に集中せねばである。
 アングレのリードは、ロレーのチューブのA4をさらに軽くしたら、だいぶましになってきた。 一文字Tipなので、かみ具合がだいぶ違い、ちょっと苦手だが……。
 オーボエで時間のなかったベト5をアングレで吹いてみた。……指の、難しいところはどちらの楽器でも同じだ。 音程はPKの方がはるかに良いので、ものすごく取りやすいが、 下のオクターブから中のオクターブに飛ぶところの息の調整=楽器を鳴らし続けるのが難しい。 リードを軽くしたら、けっこう中のオクターブ(の上の方)が楽になったので、 努力でなんとかできる範囲に入ってきたようで楽しい。
 オーボエも、アングレほど楽なら良いのにと思うのは、まだまだ、アングレの難しさを分かっていないのだろうか。
 PKは、だんだん鳴るようになってきているような気がする。これも、うれしい。

 6日。今日はオーボエから練習する。リードは、ラウビン47の46mm巻きの17番である。 最近作るリードは、先生のリードに比べて相当雑なのだが、それを口でコントロールしてなんとか形にする方が、 自分的には音程などが取りやすい。 やはり、アンプシュアーが雑なのだなぁと思うが、ま、リード作りとともに成長できればと思う。
 練習は、ざっとフレミングの12番と13番をやって、スラブ行進曲とベト5の4楽章の難しいところをさらう。 すぐにちゃんとできるようになるわけもないので、とにかくコツコツやる。
 アングレの練習は、時間がなくてできなかったサンマルティーニの4楽章である。
 どうも、リードから空気がもたり、突然なおったりと不安定だ。 また、チューブがボーカルにちゃんとささってない感じも気になる。 ダラスのボーカルが来れば、グロタンのチューブが安定するので、到着待ちだ。 土曜日に、日本に着いているので、もう来ても良いころなのだが。
 アングレは、息のコントロールがわかりやすくて楽しい。 PKの中のA以上の音色であるが、ダークである。 新宿で試奏したとき、そのあたりがキンキンしていやな楽器があった反動で、 ホントにダークなPKを選んだのだが、今一、色気がない。 いや、しかし、これは、リードでなんとかなるであろうか? Adam's の mimi というシェーパーが面白そうなのだが……。

 7日。昨日調子の良かったリードが重くなっていたりと、今日はリードがものすごく動いている。
 練習は、フレミングの13番のブレス位置の検討をした。あと、ざっと12番をやって、 スラブ行進曲、ベト5の4楽章をさらった。こつこつだ。
 今日も、アングレは、サンマルティーニの4楽章でやる。 ロレーのチューブのA4リードは、やはり鳴りがたりないが、清楚な音だ。 比べて、グロタンのA3リードは、良くなるが、サックスのような気分になる。 リードが軽すぎるのか、ボーカルにちゃんとはまっていないのが原因か…… ダラスのボーカルの到着が楽しみだ……uspsによると今日の午後8:30に税関を通ったとか。 明日か、明後日の到着だろう。

 8日。やっと、forrestsから荷物が届いた。
 ダラスのボーカル E/Horn Bocal No. 7. Length 2 Sterling silver である。 刻印は、小さく2と打ってあるだけだ。
 ロレーのAKボアの46mmのチューブ10本。これは、ロレーの製品にしては、ばらつきが多かった。 ラウビンの細手くらいの太さのようだが、中には、レギュラーと同じものもあった。
 HAND SELECT PROCESSED CANE English Horn Cane, gouged & shaped, gouge thickness .70 to .72mm 12 to 12.5mm, RDG -1 shape を10枚。 これは、見た目、ウンチよりだいぶ細くみえる。材質も良さそうだ。
 それと、ロレーのアジャスターネジ、の薄型スチールプラークである。
 まず、ダラスのボーカルをPKに付けて試奏した。最初の印象は、鳴り具合がロレーとあまり変わらないという印象であった。 で、ロレーに戻してみると……一番鳴っている音(音階)は、同じなのだが、ロレーの2Hでは、 おもいっきり早い息を入れないと鳴らない音がたくさんあるのに対して、 ダラスでは、全音域に均質に鳴るのである。これはすごい。 音階練習ではコントロールできても、曲の時にロレーだと鳴りがバラバラになってコントロールに四苦八苦なのだが、 ダラスだとそれ程気を遣わずに鳴らす事ができる。
 RDG-1シェイプの舟形と含めて、楽しみである。
 尚、ダラスのチューブは、グロタンでもロレーでもチューブはOKのようだ。
 で、アングレでフレミングの13番をやった。
 CYは、ゆるゆるの調整ネジを新しく買ったのに換えたのだが、新しいネジは少し長く、 頭が出てしまう。ま、問題ないだろうが……これは、ネジの先を切るのだろうか?
 で、スラブ行進曲をザッと練習した。今日は、リードがものすごく重く感じられるし、 低い音の発音が悪い。 リードが原因とか、体調のせいとかもあるが、楽器のバランス調整もあるようだ。
 リードをいじくったり、楽器を調整したりするとすぐに時間がたってしまう。 練習時間がすぐになりなくなって辛いところだ。なにせ、人の4倍以上やっても、かっこうになりださないのだから(^^;

 9日。forrestsのアングレの舟形はガウジングが悪い。左右の厚みがメチャクチャである。 サイド65、センター70、他サイド75ってのまである。10枚中5枚くらいが何とか使えそうだ。 グロタンのチューブに58と60で巻いた。RDG-1は、60が糸巻き長のようだ(^^;
 リードがどれも重くなっている。調整していたら練習時間が無くなってしまった。 ロレーの46がいい音である。ロレーでもリードが出来るようになった。
 アングレは、フレミングの13番をやった。楽しい。

 10日。午前中、アングレのRDG-1の舟形のリードを削った。
 練習は、時間がなかったので、スラブ行進曲とベト5の4楽章を一通りさらった。
 けっこう調子がよかったのだが……はてさて。リードは、昨日のでバッチリだ。

 11日。オケの練習にアングレを持って行って練習前の雑踏で吹いてみたら、音が全く通らない。 これは、オーボエの時に経験したのと同じで、リードが鳴っていないのだ。
 オケの練習は、出来るところが少しずつ増えてきたが、早いところは……もっともっと練習するしかないようだ。 リードは、9日に仕上げたのがいい感じだったので、そのうち使いやすいのを使った。
 午後に、昨日削ったRDG-1のを仕上げたら、簡単に鳴るようになった。 倍音の感じが、オーボエの時のいい感じと同じなので、これならいけるかもしれない。
 ウンチのも、さらに仕上げたら、そこそこよく鳴ってきた。
 これで、ダラスのボーカルにあったリードになったように思う。 また、次回のオケの練習に持って行って、練習前の雑踏で吹いてみようと思う。

 12日。夕方、ロレーAK46のチューブのを荒削りした。
 アングレのリードであるが、昨日修正したウンチのA1は、かんだ感じがちょっと柔らかい気がするが、 楽器をちゃんと明るく鳴らしてくれる。 forrests RDG-1なA5は、ちょっと乱暴な感じだが、バンバン楽器を鳴らしてくれる。 これは、もう少し整えた方が良いのだろう。ちょっと、雑な気もする。
 この鳴り方であるが、スケール感は違うが、ロレー2Hボーカルとロレーのチューブでも楽器が鳴る感じがするので、 これは、ボーカルとチューブの相性もあるようだ。
 PKがバンバン鳴ってくれるとダークな楽器というイメージは消えるような気がする。 しかし、骨格のしっかりした音色というのは残っていると思うので、明るい倍音がたくさん出ている方が良いような気がする。 さて、いやしかし、こういう音は、ホールでは、いい音に聞こえるのであろうか。 先生に意見を聞いてみたいところである……って、また、とんでもない事をしているかもしれないなぁ(涙)
 ウンチとRDG-1とどちらが音質的に良いのかは一長一短である気がする。偏見かもしれないがRDGは、酷が薄いきがする。
 練習は、サンマルティーニの4楽章をアングレでやった。
 オーボエは、フレミング、ロザムンデ、ベト5の1楽章をやった。 で、時間があまった(^^;ので、サンマルティーニの4楽章をやった。 練習が流れすぎているような気がするので、苦手な部分をもっと徹底的にやらなければならない。 また、メトロノームでのインテンポの練習もせねばである。

 13日。アングレのA5 RDG-1のリードであるが、雑な感じなので、もう少し滑らかにした。 ちょっと鳴りが悪くなったような気がするが、いや、この方が、奇麗かもしれない。 鳴りばかり追求していたら、雑な音になってしまう。 ところでRDG-1のリードは、第2オクターブのCとかで、 吹いていてピッチを下げようと唇を開くと1オクターブ下の音が出てしまう。 これはオーボエでRDG 1のリードを作っていたときの悩みの種だったのと同じ現象だ。 あのころは今ほどリードがうまくできなかったが…… はて、RDGのシェイパーの特徴であろうか、それともリードがうまく作れていないのだろうか。
 オーボエの練習であるがロザムンデを中心にした。 早く吹く(タンギングの練習)をしていたのだが、 音もリズムも正確に取れていないのに早く吹く練習をしても意味がないとママに怒られてしまった。 ま、それは、それなのだが(^^;
 コツコツやろう。ロザムンデは、早く良い状態になりたい。

 14日。今日は、体調が絶不調で、練習をお休みした。トホホ。

 15日。アングレのリード、RDGなA5は、上のCのピッチが高すぎて使えない。
アングレは、A1でフレミングをザッと練習する。
 オーボエは、フレミングをやって、ロザムンデをやって、ちょっと疲れてしまった。
 娘の4/4のバイオリンを買いに行って、もって帰って弾かしてみたら、予想以上に良かった。 とっても、我家のレベルはしれているのだが(^^;
 で、その興奮が冷めず、ちょっと集中力に欠ける。
 今日は、リードというか、オーボエが異常に軽い。 暖かい季節へと、だんだん状態が変わってきているようだ。

 16日。午前中に、アングレを調整かたがた吹いた。新世界のEHのソロである。 A5のリードは、全く上のCが上ずってしまって取れなくなった。 楽器が原因であろうか(^^; 分からない。
 A3の鳴りが悪かったので、鳴るようにした。まだ、少し重いが使える感じになった。
 さて、PKの今の問題は、上のB♭の鳴りが悪いのを調整することである。 そこで、F#キーを押さえた時の開きを大きくしてみた。いろいろやって、ネジで3/4回したところがいい感じであった。 このレゾナンスキーを締めると音程が安定して音色はしっかりする。開けると鳴りがよくなるが音程が難しくなるし、 音色に締まりが無くなる。
 あと、上管のレゾナンスキーまわりのバランスを再調整した。 これで、だいぶ扱いやすくなった。
 それから、アンのギースの11mmをマック+でシェープして、糸巻き長72mmで、 ロレーAK46に3本、ラウビン46に2本糸巻きした。
 午後、オーボエをゆっくり練習するつもりであったが、時間が45分しかなくなったのでフレミングとサンマルティーニをやった。

 17日。やはりPKの上のB♭の鳴りが悪い。 まだ、開きが足らないのかと、コルクを少し削ったが……どうも、ここは関係ないような気がする。 ……で、いろいろ調べて、G#にのびているF#のジョイントのネジを少し緩めると、だいぶましになった。 これでも、G#、F#のリンクは大丈夫だ。 たぶん、これがこの楽器の限界かもしれない。
 オーボエはざっと、何時ものメニューをやった。

 18日。PKのB♭の鳴りは、いい感じだ。パワーがいるのは、この楽器の特徴だろう。 ちゃんと吹き込んでやると、ちゃんと鳴って、これで、やっと新世界のソロのところが吹けた。
 オーボエは、フレミングとサンマルティーニの4楽章をやった。


【4月20日】
 先生のお宅について、リードを選んでいると……いい音についての話をうかがった。
 楽器を鳴らす位置であるが、やはり上官のあたりではだめで、下の方というか、楽器全体が鳴るのがいいようだ。 音を聞いて、コーンという倍音が聞こえるのがいいとか。これは、簡単にでる高い音の倍音ではなく、 注意深く息の入れ方を調整すると出てくる。ただ、出てくるとどうして出てくるようになったのか分からないくらい、 吹いている感じの違いはない。
 上唇の巻きぐあいと唇全体のよせぐあい。口の中の開けぐあいによる息のながれ。 胸の力を抜いて背筋でコントロールする呼吸法。これらがうまいぐあいにそろうと、出てくるようだ。
 ……が、いろいろ吹いていると、ものすごく太い音が出だして…… これは、楽器が鳴りだして基音が多くふくまれるようになったようで、コーンという音が消えてしまった。 はてさて、これでもいいのか、聞かなかった(^^;
 チューナーのメーターがぴたりと止まるようなロングトーンをするようにとのこと。 平均律で良いので、あえて、音階でなくてもいいとか。 そういえば、あまりやっていない(^^;

 音量のことについてお聞きしました。先生が、舞台で吹いてられる音量で、いろいろ吹かれたのですが、 それ程大きい音には聞こえません。というか、客席で聞くより小さく思えるくらいです。
 楽器を良く鳴らせば、それでホールの隅々まで聞こえるそうです。 ピアニッシモも吹かれましたが、ほとんど聞こえるかどうか……つまり、客席で聞くのと同じ音量の感じでした。
 オーボエは、楽器を鳴らしていれば、ちゃんとしたコンサートホールでは、大きな音量はいらないようです。 というか、楽器がちゃんとなっていなければ、そば鳴りで、客席には聞こえないので…… とにかく、ちゃんと楽器を鳴らし続けることだと感じました。 長い音だけでなく、ピアニッシモでも、スタッカートでも、である。

 続いて、リードを見てもらう。大きな音がでているのはいいが……Cの音が明るめとのことであった。 バックとTipの背骨を細くされると、ものすごく吹きやすいリードになった。
 そして、もう一本修正して頂いた。こちらは、重くなっていたので、だいぶ時間をかけて修正されたが、 こちらも、先生の感じのリードになった。たくさん修正されたので、どこをどうというのはわからなかった。
 リードの仕上げというのは、やはり、自分の音への要求と吹く技術とが向上しないと、上達しないと思った。 今は、ある程度まで鳴るようになると、何をして良いのか、どうして良いのか分からなくなってしまう。
 アングレのRDG-1のリードがうまくできないのは削り方のようだ。

 フレミングの12番を見て頂く。おっかなびっくりで吹きはじめると、最初のスタッカートが悪いと(^^;  出だしのスタッカートは、短くしすぎずにタップリ鳴らして切る。続く16分音符のスタッカートはセオリーどおり半分の音(32分音符分)を鳴らす。
 あと、ざっと見て頂いて……だいぶ慣れてきて、遊び吹きでしていたように感じを出して吹くと……それがいいとか(^^;  ということで、そのように吹けるようにもう一度である。

 続いて、フレミングの13番。これもスタッカートが悪いと。というか音の出だしをToという感じででていたのだが、 この曲はTuという爆発音を入れる曲とのこと(^^; 但し、これは曲により14番はToで良いので、その辺を使い分けられるようにとこのと。
 曲の途中で、どうしても中のDから上のDに上がれないところがあった。 いろいろ教えて頂いたのだがうまくいかず……結局、人差指の角度が急すぎて指を下に動かしているつもりでも、 指の腹がハーフホールの上に来ていたためであった。指を管と垂直に近くするとなんなく上のDに上がれるようになった。 いろいろなことに注意を払わなければならないものである。
 ということで、明確なタンギングで吹けるようにとのことで、もう一度である。
 上のDで手間取って、もう10時半になってしまったので、きょうはここまでとなった

 もう遅いので自分のアングレはださなかったが、ダラスのボーカルを見て頂いた。 先生の楽器でも自分の楽器で吹いたときと同じような音が鳴ったのには驚いた。 先生は、上品な音でいい感じだと気に入ってられた…… が、先生のダラスを吹かれると、エネルギッシュなのに透明感のある音で、そちらの方が好きだと思った。
 いや、しかし、先生は、上品な音でよく鳴ると気に入ってられたので、ま、良かったことにする。


【4月21日〜】
 21日。昨日先生に修正して頂いたリードは、素晴らしい。 2オクターブキー音域の音程がものすごく取りやすい。 Cもダークだ。……但し、C以外がさらにダークなので、やはりCは目立つような気がするが(^^;
 アングレのB♭の鳴りが悪いのは、どうも辛い。これもリードでカバーできるのだろうか。 Aキーを押したときのCキーの閉まりは、あまり軽くしない方がいいような気がする。 G#キーのコルクが厚すぎてこのジョイントの調整が全くできない。ふむ。
 練習は、まず、楽器の鳴りを確かめながらゆっくりの音階練習をした。 最初は、コーンという倍音が聞こえるのだが、あったまってくると?基音が多くでてきてコーンが聞こえなくなる。 これは、太い音なのだが……もう少し、基音をおさえた方が良いのだろうか。……ってん、どうやるんだ(^^; 
 曲は、フレミング2曲、サンマルティーニ、ロザムンデ序曲、ベト5の1楽章をざっとやった。

 22日。昨日のアングレの調整でハイB♭があまり不自然でなくなっている。
 さて、アングレがたくさんのっているオケスタを買ってきたが……まだ、早いようだ(^^;  ま、ということで、フレミングをアングレで練習した。
 問題はタンギングである。tuというイメージは、どうも自分には早いテンポでできない。 合唱の癖で、tは破裂音にするし、uは深く発音する。 あ、いやしかし、外国の方もこのイメージでやってられるのだから出来ないことはないのだろうが(^^;  ということで、速いテンポでは、Naあたりがいいのではないかという気がする……気がするだけだが。
 オーボエは、ロザムンデをメトロノームを使ってやった。速いテンポのところが狂う(^^;  それとスタッカートのところが走っているようだ。

 23日。PK君、今日は中のGの鳴りが悪い……で、F#を放したときのC,B♭キーをもっと閉まるようにしたら、だいぶよくなった。 オーボエよりアングレの方がバランス調整の反応がはっきり出て面白い。
 アングレは、ものすごく強い息を柔らかく入れるという芸当をしなければならないが、じつに楽しい楽器だ。
 アングレの練習は、フレミングをやった。
 オーボエは、ゆっくりの音階練習の後、ベト5の1楽章をやった。リズム音痴だ(^^;
 オーボエのいい音は、唇が柔らかくしっかりリードを保持できれば、あとは呼吸法だ。 できるだけ、息を出すために締める筋肉を腰に近い方でやって、上体は極力、力を入れて堅い上体にならないようにする。 これで、いい音が出るような気がする。あと、口の中の形もあるようだが。

 24日。今日は、出張で練習ができなかった。
 某オークションで、リックマンのNo.7の2番(ゴールド)というボーカルを手に入れたw(゜o゜)w。 中古だが国内販売の1/4の値段で手に入ったのでラッキーである。 到着してみてみると、コルクは少し黒くなっていたが、心配していたメッキのはげもなく、いい状態であった。
 新幹線でビールを飲んでいたのだが……夜に試奏した。 最初、上手く鳴ってくれなかったのだが、だんだん鳴り出してきた。 鳴っていないときは、小綺麗なおとなしい箱庭風だったのだが、 鳴り出してくると力強く晴れやかに響くようになってきた。 ロレーのチューブの時もそうだったが、どうもゴールでメッキは、 晴れやかというか派手さが出るような気がする。

 25日。今日は、オケの練習であった。ロザムンデは、けっこう自信があったのだが…… 後半の早いところとか……まだまだなところがだいぶあった(^^;
 ベト5の1楽章は、出だしがあやしいところが何ヶ所かあって、CDでイメージをしなければである。
 夕方、アングレのリード調整とバランス調整、ボーカルの吹き比べをした。 先日、楽器なしで修正したRDG-1のA5が、なんと一番いい調子になった。 それと前から素質がよかったA1がいい感じだ。A3は、もうこれ以上いじっても駄目なような気がする。 ロレーのチューブのA4は、どうしようもなくなったので廃棄した。
 PKの上B♭の鳴りが難しい件だが、Cベントキーの閉まり具合をF#を押さないときと、 F#を押してAを押したときの強さが同じになるようにすると、B♭がだいぶ吹きやすいことを発見した。 ただし、リードがよく鳴っているA1,A5であって、A3,A4では、なかなかうまくいかなかった。
 ボーカル、金メッキのダラスは、やはりよく鳴るいいボーカルのようである。 リードがよく鳴っていると、晴れやかという特徴も味として響きの中に内包してくれるので、 特に明るすぎるというデメリットにはならない。
 さて、ダラスの銀と金メッキ違いであるが……金は力強くていいのだが…… 個体差であろうが、優しくて地味な倍音が出ている銀が頼りなく感じることもあるが…… たぶん、材質の音であろう、銀の方が何となく深いコクが響きにある気がする。 音色的には、力強さという感じで金メッキの方が先生の銀に近いのだが、 そのコクは、やはり銀がある感じだ。
 どちらがいいか? なかなか、楽しい迷いである。 ……きっと、銀を何本かから選べれば最高なのだろうなぁ。

 25日。まず、アングレから練習である。 A5のリードは、少し削りすぎているようで、グネグネであるが、ま、ちょっとサックスっぽいが良く鳴る。 A1は、少し重いが、気持ちよく使える。 ボーカルは、金メッキは晴れやかに、銀はしっとりとという図式に固まった。 ボーカルとリードを取り替えながらゆっくりの音階練習と、フレミングを練習した。
 オーボエも、ゆっくりの音階練習をした。アングレからオーボエにかわると突然音程が難しくなる。 いや、しかし、だいぶなれてきたのだが(^^;  呼吸法は、できるだけ腰に近い筋肉を使ってコントロールすることを忘れないように!  モルダウを苦手なところを反復しながら通したら時間がなくなってしまった。
 上のB♭の音程。オーボエも同じように調整したら、音のくすみが少なくなって、 前後の音との連続性が良く鳴った。Cキーの調整は、これがベストのように思う。

 29日。昨日、一昨日は、ゆっくりロングトーンの練習と、アングレ、オーボエの練習をした。
 今日は、昼からアングレのリードを修正しながら過ごした(^^;  ウンチ+グロタンであるが何となく鳴りがでない。しかし、A1とかA5までペーペーにして良いものなのか。 A1、A5は、中のG#が高くなるのに、このリードは低くなる。削り方であろうか?
 そこそこ鳴るようになってからだいぶ薄くしたが、結局あまりかわらなかった。 B♭エクステンションを付けないと、下のC#が低い。 このへんは、糸の巻きを1mm短くして再挑戦だ。

 5月5日。GWは、オーボエ三昧……なんて思っていたら、2日USJ行って、疲れてしまって、 その回復に2日かかるし(^^;(←運動不足です)、で、あまり出来なかった。
 といっても、4日、5日は、2時間くらいは練習したのだが。
 最近、音程の難しさが身にしみてきました。 音程の楽なアングレを吹く時間が増えています。って、これもやっぱり、中音のG以上は難しいのですが。
 歌うときの音程カンはあるのですが、吹くと、一瞬にして音程感が飛んでしまいます。 難しいものだなぁ。って、歌うときも、近くで違う音だされると分かんなくなるし。 自分の出した音とはいえ、自分の音感は、間違っている音には負けてしまう。難しいものだ。
 ま、オーボエがいい音で鳴っている状態というのが、少し分かってきた(ような気がする)ので、 それは、進歩だろうと思う。 音程のいい楽器が欲しいと思うのは、欲だろうなぁ。

 6日。PKは、A6でフレミングの次の曲を練習した。 簡単な曲なのだが……この曲の課題はなんなのだろう?
 何か、アングレのいい練習曲はないだろうか。もっと楽しみたいような気がする。
 オーボエは、フレミングの13番とモルダウをやった。
 音程が難しい。音がでる前に次の音をイメージしておかないと、 音がでてからでは、修正がきかない。 レガートで吹くより、一音いちおん切って、唇をゆるめてから次の音を吹く練習の方が音程が楽だ。 これは、音を切っている間に次の音がイメージできるからかもしれない。

 7日。今日はオーボエのみの練習である。
 音程を取ろうとするが、難しいものだ。
 ちょっと思ったのだが、ブレスの深さをちょうどいい位置にすると、音程が安定するような気がする。 というか、だいぶ楽になる。

 9日。オケの練習である。やっと、だいぶ慣れてきた……モルダウとベト5に2楽章に関してはであるが。 それでも、集中力を失うと訳が分からなくなる。難しいものだ。
 後の曲も、なんとか8月までにカッコウがつけばいいが。

 10日。以前に削っておいたオーボエのリードを少し軽くしたらペーペーになってしまった。 最近使っている、先生に修正して頂いたリードの素晴らしさを再確認である。
 練習は、フレミングとサンマルティーニの4楽章のみした。 いや、しかし、吹いていて、なんでこんなにもっさいのだろうと、いやになってくる。 音色、音程、リズム。どれもひどいものだ。 ……ま、ひどいと自覚できるのは、進歩のための糧である。 頑張ろう。


【5月11日】
 先生のお宅について、響きをとらえながら楽器を暖めていると、先生が「大きな音がでるようになった……」とのことw(゜o゜)w
 ドシラソ→っと下りてきているのだが、シから鳴りだすので、ドから素早く息を入れて鳴らす練習をした。 そして、鳴るようになると、次は、音(色and量)のつながりについてやった。 楽器の特性として、何もしないと、Gは良く鳴ってピッチが高くなるし、Fは鳴りが悪くピッチが低くなる。 ということで、ドシラと同じ鳴りでGを鳴らす練習をし、同じようにFを鳴らす練習をした。 鳴った状態で、Gを小さく低く暗くするには、息を細くするのが良かった気がする。 Fをより高く明るくするには、息を早くする方がよかった。 コーンという倍音の出る状態を維持して音程音色を調整しなければならないので、そうとう難しい。
 あと、いろいろな調で1オクターブの下降音階の練習をした。

 フレミングの12番は、出だし、クレッセントでスラーのところ。スラーの出だしは必ず強いので、 クレッセントの中でもスラーの次の音が強くなってはいけないとのこと。 あと、スラーの連続は、音を切らないようにする。 ただ、逆打ちになるスラーの連続は、以前教えて頂いたとおりにすこし切りぎみに吹いたが、それで問題ないようだった。 音と音の間、スラーとスラーの間。今の自分の感覚では、吹いている分には微妙にしか感じれないさまざまなことを、 確実にこなせるようにならなければである。
 あ、もちろん、スタッカートの歯切れの悪さは指摘を受けた(^^; 一応、この曲は、今回で修了である。

 フレミングの13番は、出だしの3拍と次の3連譜の間の「ま」を指摘された。 これも、長すぎても短すぎても駄目なようだ。先生のを聞いていると、最初の3拍は、too oo on ってな感じで、 三拍目のでonといれるかんじでいいようだ。 続くスタッカートの三連符は、しっかり発音して tott tott tott と入れる。
 とにかく、スタッカートがまずいので、しっかり音を出してしっかり止める。 歯切れ良くやるようにとのことである。
 家で練習していてもモッサクしか吹けないというと、今のだったら大丈夫だとのことで、 ふむ、やはり(自分にとって)微妙なことを確実にやるようにしなければならない。
 練習は、早く吹かなくてもいいが、本来早い曲は、遅く吹くときでも早い曲のアーティキュレーションで吹くようにとのこと。

 サンマルティーニの4楽章を久々に見てもらった。 こちらの曲は、早い曲なのだが、短調でもあり、フレミングの13番より、出だしのタンギングも少しやわらかく、 スタッカートも少しやわらかいがいいようである。
 何時も言われている多くの間違いをまたまた直して頂いた(^^;
 曲の終りであるが、ritの前で、まず、テンポをかえないでスタッカートの音の長さを長くしていって、 ritの前の雰囲気を作ってritに入る技を教えて頂いた。いやぁ、音楽的だw(゜o゜)w。

 ということで、次回は、サンマルティーニ全曲を見てくるようにとのこと(^^;
 次の曲は、テレマンのイ短調にしようかと……確か、楽譜は買ってあったと思う。

 前回試しに使って頂いたロレーのAK46ブラスのチューブでリードを作っておられた。 低音のぶら下がりがましになって、音が柔らかくなるとのことで、私のとはスケールが違うが同じ結論であった。 先生は、71mmではリードが出来なくて69mmになってしまうとのことであったが、 先生のは、開きがものすごくあるので、なるほどという感じであった。


【5月12日〜】
 12日。久々にPKを吹いた。A1のリードで吹き出したが、肩すかしのような感じで、どうも鳴らない。 で、しばらく吹いてA5にかえると大きな音が出だした。 どうも、アングレの場合、開きがないと極端に鳴りが悪くなるようだ。ちょっとA1を修正したら、そこそこ鳴りだした。 アランフェスの最初のソロを遊び吹きした。
 オーボエは、フレミングの13番を昨日の注意を思い出しつつ吹いた。ふむ。 そして、14番の譜読みをした。
 そして、サンマルティーニの1楽章を吹いた。今まで、8分音符1拍でやっていたのを、 4分音符1拍で吹き出したら、けっこう難しい。フレーズがシンコペになっているところ音量の配分がよく分からない。 それと32分音符のところが指がもたつく。たぶん、インテンポで吹けていない。
 あと、スラブ行進曲の難しいところを集中してやった。……最後の早いところは、手も足も出ない気がする(^^;

 13日。昨日と同じメニューで練習する。
 アングレのリード。鳴りはいいのだが、やはり少し軽すぎるような気がする。
 オーボエは、いつも、コーンという倍音が出るように吹くよう努力だ。 けっこう、気を張っていないと、失速する。

 14日。風邪が今一すっきりしない。
 Annにたのんであった、アリーオドのカマボコと、Adam'sのファルスタッフのEHの舟形が到着。 ファルスタッフは、RDG-1より短い感じだ。
 今日は、1時間ほどしかなかった。 フレミング、サンマルティーニの2楽章とスラブを少々やって時間切れである。

 15日。午前中に、ファルスタッフの舟形のEHリードの荒削りをする。 一文字削りをしようと思うが、クローが高いので調整していたら、普通の▲になってしまった(^^;。 悪くない感じだが、まだ重い。
 昼から合唱団の合宿。今日、明日と練習できない。

 17日。夕方、糸巻きしてあったオーボエのリードを削ろうと思ったら、ほとんど、息漏れしている(^^;  一本いいのがあったので、荒削りしたら、開きがない(^^; いや、まいった。
 夜。土曜日に荒削りしたファルスタッフなアングレのリードを仕上げた。 少し重いが音が出るようになった。 ……重いのがいいのか、ファルスタッフがいいのか、何ともあまい倍音が出るw(゜o゜)w。 さて、もう少し軽くするとどうなるのか(^^; このリードをA7番とする。
 アングレは、アランフェスを遊び吹きして、フレミングの14番をやる。
 オーボエは、フレミングの13番、サンマルティーニの2楽章。 それとスラブ行進曲の2ページ目を中心にやる。
 まだ、先生に修正して頂いたリードを使っているので、ちゃんと息を入れると、いい音が出るときがある。  体の力の入れ方(=力のぬき方)、息の流し方、柔らかくてしっかりリードを包みこんでいるアンプッシュア。 これらの組み合わせで、オーボエの音色はものすごくかわる。 いつもいい状態(その場にふさわしい状態)にコントロールできるようにならなければである。 練習は、ゆっくりのテンポがいいと思った。

 18日。夕方、昨日のリードのうち2本を一応使えそうなところまで仕上げる。
 夜。フォルスタットなA7リードは、昨日と同じで重い感じだがいい音だ。 ……で、あるが、なんかへんなので、息漏れチューブを短くしたら、ボーカルにもっと奥までささるようになった。 あのいい感じの倍音の出方は薄らいだような気がするが、バンバン鳴るようになった(^^;  ただ、このリード中のEsの鳴りが悪い。これは、削り方か(^^;  いや、しかし、今まで作ったリードに比べて、音(倍音)の輪郭がしっかりしていて、 いいリードのような気がする。
 夕方のリードのうち、AK46のチューブのが少し重いが使える……って、ものすごくいい音だ。 ラウビンのちょっと臭う酷とはちがって、ロレーサウンドの酷がある。 これもフォルスタット同様、ビギナーズラック……でも、こういうカンって、けっこうあたるのである ……って、そういう思いこみでつき進んだろうなぁ。
 練習は、アングレの遊び吹きと、フレミングの13、14とサンマルティーニの2楽章を、 指の動かないところや音程の取りにくいところを注意しながら、ざっと通した。
 それと、スラブ行進曲の4ページ目をやった。ここも、難しい(涙)

 19日。久々に自作のリードで練習するが、アンプッシュアがおかしくなってしまった(^^;  何となく、自分のは、棒のようだ(涙)
 練習は一通りする。明日は、出張で練習できない。

 23日。一昨日は、あまり時間がなかったので、オーボエだけ練習した。スラブが吹けない。 自作のリードだが、軽くしたらそこそこ良くなったが……鳴りもいいし音程もいいし発音もいいのだが、 なんか、先生のと違う。吹いていると唇がヘンになった。
 昨日は、子供の運動会で練習できなかった。どうも風邪をひいたようだ(^^;
 今日、朝から絶不調であったが、オケの練習である(^^;
 前回、スラブがそこそこまで来ていると思ったのだが、全く駄目だった。テンポが前回より少し速い。 いや、しかし、CDではまだまだ早いので……この曲は難しい。
 ベト5の3楽章は、難しいところの出がずれてしまう……あとは、ま、なんとかなりそうだ。
 オケの男の先輩と女の先輩。どちらもマリゴで、JDRの同じようなリードを使ってられるのだが…… 男のかたはジャーマンな音色で、女のかたはコンチネンタルな音色である。どちらもいい音だなーと音出しの時に思っていて…… ではと、自分も吹いてみると、ま、悪くはなかった(^。^;)
 いや、しかし、なぜに早く吹けないのか。どうも、指が遅いとかタンギングが遅いとかよりも、頭の回転が遅いような気がする。 致命的か(涙)。

 24日。久々に練習時間がゆっくり取れたので、PKを吹いた。
 フェルスタッフなA7は、まだ少し重いが、いい感じだ。 フレミングの14番を練習するが、音がいいと楽しい。ただ、高い音のfが難しい。 これで、出ているのであろうか(^^;
 リードをA1に換えてみると、バタバタした音だが、良く鳴っていてその分楽だ。 ……なので、A7も少し軽くしてい見ると、少し楽になった。
 我家に来た柔かで上品な音のダラス・シルバーのボーカルと、 輪郭のしっかりした音のフェルスタッフ・シェーパーティップの舟形の組合せが、 PKにとって抜群の相性のように思う。 A7がビギナーズラックでなければいいが。
 オーボエも、先日から削っているうちの2本のうちの開きのある方を使って練習した。 少し重いので、少しバックとブレンドを削る。 フレミングの13、14。サンマルティーニの3楽章をやってロザムンデの途中で唇がバテてきた(^^;  やはり、まだ少し重いようだ。こちらのリードを19番。開きがなくて針金を巻いた方を20番とした。 20番は、まだ重くあばれる感じだ。
 ロザムンデは、だいぶなれてきている。難しいところの指をさらいつつ、 明日以降、インテンポの練習をすることにする。 アンサンブルでアタフタするのは、テンポを好き勝手に吹いているからだと思う。
 ベト5の4楽章は、指の動かないところが多数あるので、課題山積だ。
 今週は、ロザムンデとベト5の4楽章を徹底的にやって、 来週は、ベト5の1,2楽章のを中心に。再来週は、また、ロザムンデとベト5の4楽章をやることにする。
 時間があったのだが、1時間45分吹いて、唇が閉まらなくなった。 まだ、リードが重いようだ(涙)

 25日。夕方、フェルスタッフなアングレリードを荒削りする。
 夜、アングレは、アランフェスの遊び吹きをする。あんまりいい音なのでw(゜o゜)w  フレミングの14番も吹いた。もう少し高い音の音量が出ればいいのだが…… これは、楽器のような気がするが、リードの鳴りをよくするともう少し改善されるような気もする。
 オーボエは20番のリードを修正しながら練習した。 もともと明るい音のリードだったので、ま、それなりに仕上がったと思う。
 練習は、フレミングの13、14番。サンマルティーニの3楽章の後半と4楽章をザッと。 ロザムンデとベト5の4楽章の指の難しいところを中心にやる。 フレミングの14は、アングレの方がうまく吹ける(^^; 楽器の音程が取りやすいと楽だ。

 27日。昨日は、突然、映画「パッション」を見に行って練習はお休み。 今日、夕方、フェルスタッフなアングレリードを削るが……だいぶよくなったところで、割ってしまった。 夜に2本フェルスタッフで糸巻きをするが、1本は根本が割れたっぽい(涙)
 アングレの練習は、アランフェスをやってフレミングの14番を吹いた。 高い音は、唇を締めないようにしておもいっきり息を入れてやると明るく鳴る。 上のDであるが右中指を押さえない方がいいようだ。
 オーボエの練習は、フレミング13,14。サンマルティーニの4楽章。 ロザムンデの指の難しいところ。ベト5の4楽章の指の難しいところをやった。
 ……自分の能力に対して、やらなければならないことがありすぎるような気がする(^^;
 今日は、比較的ちょうしがよくて……フレミングなど結構速いテンポでもできた。 ロザムンデの早いところ……100で4回タンギングしなければならないのだが、これが出来ない(^^;  舌の動きだけでなく、息の入れ方なども問題な気がするが打開策が見いだせない。
 リードは20番を使ったのだが……リードの反応も関係するのだろうか。
 ……オーボエの息の入れ方。なんか、一皮むけたような気がする。まだまだ、安定しないし、 あせるとクチャクチャになるが……響きをとらえて柔らかな息を入れられるようになってきた。 自分で、よい状態というのが認識できるようになってきたので、これは進歩だと思う。 いつも出来るようになるには、当然、修行であるが。

 28日。夕方、昨日のアングレリードを荒削りした。 柔らかい材料だったので、すぐにクローが鳴りだした。
 夜、そのリードを仕上げながらアングレを吹く……とちゅう、いい状態になったのだが、 わずかに鳴りが重かったので、さらに削ったら……駄目になってしまった。 ああ、あの状態でやめておけばよかった(涙)
 で、結局時間が無くなって、オーボエの練習もロザムンデのタンギングの練習ばかりであった。 口の中の空気だまりを小さくした方が、タンギングが速くできるようだ。 いやはや、それでもインテンポが難しい。 ここで、りーどを修正すると、またツボりそうなので、もちろん止めた。

 29日。午前中に、アングレのリードを1本削った。 それと昨日のリードのケーンが再生したので再調整した。昨日のをA8、今日のをA9とした。
 午後、それらを修正しながら練習する。A8はちょっと軽い感じ。A9はまだ重いが ……どちらも、リードになりそうだ(ホッ)
 オーボエの方は、フレミングの13、14番をやって、サンマルティーニを全曲やった。 サンマルティーニの1番は、どうしても8分音符1拍でかんじょうしないとできない。 ……あれだけやっても、まだ間違うのは、ちょっと落ち込む。
 リードは、古いのを出してみたが使いものにならず、今度のレッスンは19、20番でやることになりそうだ。 もう1本作れればいいのだが時間があるかどうか。

 30日。午前中にオーボエのリードを削った。
 午後に、仕上げた。ま、何とか使えそうなので21番とした。
 その後、アングレのリードを再調整する。クローをC#に合わすのが難しい。 ……多少クローが違っても音は出るのだが……この音とクローの関係があまり分からない。 ま、しかし、ファルスタッフな舟形は、リードが作りやすいし、楽器がバンバン鳴る。 さて、先生はどうおっしゃるか(^^;
 PKで、リード調整かたがた、アランフェスばかり吹いていたら……疲れてしまった。
 ……ああ、オーボエの練習が……(涙)

 31日。リードの調整をしながらフレミングをやった。 ……21番を薄くしすぎた(^^; どう見ても復活できないくらい薄いように思うのだが(涙)
 あと、サンマルティーニの1楽章をやったが、どうも8分音符一拍でないとうまくいかない。 なさけない。


2004年 第2部
に続く。

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