パパのオーボエ日記

「オーボエ吹きになれるかなぁ!」

備忘録 2003年 第3部




【6月14日〜】
 14日。アルファさんにマリゴを取りに行った。
 タンポを2つ修正されて、fキーの管にふれるところのコルクを張り直して頂いて、 バランス調整をして頂いて3000円以下でした。いつも感謝です。
 マリゴは、やはり軽い状態になっていた。軽くキーにふれるだけで、 どの音もちゃん鳴る。
 一番下のHのピッチが低いのを相談したら、これは楽器の特性だとのことで、 修正は効かないそうだ。吹き方でカバーするものなのだろう。
 Hi-Fが低いのも、Hi-Eがちょっと高いのも、楽器の特性かなぁ?  でも、この辺は、技術でカバーする問題のようだ。
 試奏の時、唇がなれるのにちょっと時間が掛かってしまった。 だいぶ筋肉が緩くなっている気がする。
 明日は、午前中練習時間がとれるので楽しみである。

 15日。今日も一日うっとうしい天気である。
 リードは、ふと気がつくと、先生に修正して頂いたもののみになっている。
 荒削りしていたものを修正しはじめる。が、音は悪いし、重いし……で、やめにした。
 先生に修正して頂いたリードを吹いてみると、重かったり、音が悪かったり……。 やはり、調子が悪いのは、自分のようだ。
 何とか楽に鳴る85番で練習をするが、音が悪いし吹きにくい。
 練習曲も、なかなかうまく音が出ない。ルイエもとにかくやった。
 で、最後の方になると、やっと音がましになってきた。 で、ふと気がついた。今まで、楽器が暖まったとか、唇がなれてきたとか思っていたのだが、 違うのは、息であった。細くて早い息を入れると、あきらかに音がいい、というか歴然と音がいい。
 細くて早い息である。ああ、今日は、ここまでであった。

 16日。一日中湿度が高かったので、今日の練習はどうなるのかと思いつつ楽器を出した。
 リードは86番がちょっと重いがいい感じで鳴ったので、これで練習を始める。
 まず、40で四拍のロングトーンや、30秒以上のロングトーン、 簡単な音階練習やビブラートをつけての下降音階などをやる。
 練習曲は、ゆっくりスラーの最初の音のアクセントと最後の音の息のDownと短く切る、 スタッカートの音をきっちりタンギングするなどを注意しながらゆっくり練習した。
 ルイエは、1番をゆっくり練習するが、簡単なようで、レガートで指が回らないところがあったり、 などなど、いろいろ難しい。
 2番は、指の回らないところを中心に練習した。あと15分あると思っていたら、 したの娘が勉強を見て欲しいといってきたので、練習を中断する。
 今日は、予想外にリード&楽器がよく鳴った。気持ちのいい練習であった。
 リードであるが、今日の86番は、いい音である。が、いい音しかでない……というか、音色があまり変化しない。 ちょっと、薄目の85番は、普通に吹くとペーペーであるが、自分的に中間的な息の速度あたりから柔らかい音になる。 そして、思い切り早い息の速度ではよく通る笛のような音になる。 多彩な音色を作れる可能性を秘めているのである。 なるほど、薄くて軽いリードを操るのはこういうことかと、思ったりするのである。
 ふと、気づくと、2年前の6月14日にマリゴを買ったのだ。 オーボエを始めて、もう2年たったのである。
 最初の一年は、とにかく音を出すのがたいへんだった。
 昨年の今頃は、うまく息が入らなくて重くて練習にならず苦しんでいたように思う。 音程もとれなくて、暗中模索だった。
 先生にいくら教えて頂いても、自分でつかまないと、分からないものは、わからないのである。
 どこかのオケに入って、ちゃんとした?オーボエ吹きの第一歩をはじめたいものだ。

 17日。湿度が高いのでどうなるかと思っていた今日の練習であるが、いや、楽しめた。
 リードは、昨日の考えは合っているのかと、85番を使った。
 ウォーミングアップでは、なかなか息の圧力が上がらなかったが、何とかいい音が出だした。
 ヴィブラート付き下降音階や音階練習、ロングトーンなどをそこそこやった。
 練習曲は、ちょっと集中力に欠けたが、ま、コツコツやった。
 ルイエは、1番は、インテンポをメトロノーム練習した。 特に、トリルがうまく入れられるように歌ってイメージを作ってから、吹いた。ちょっと、1番が見えたような気がするが、まだまだ駄目だ。
 2番は、とにかく指が動かないところを練習したが、あまり効果は見えなかった。
 3番は、後半のクレッセント、ディミネントを注意して練習した。
 4番は、指の回らないところを中心に、mpの軽い感じのスタッカートや 下降音階の後、小節の最初の音にアクセントをつけて、次の音でおさめるところなどを練習した。
 いゃあ、オーボエは、楽しい。
 そうそう、昨日も今日も妙にオーボエが軽くてよく鳴る。音も自分的には良い。 これだけ湿度が高くじめじめしているので、悲惨な状態を想像してしまうのだが。 これも、リードとが楽器のバランスなのであろうか?

 18日。今日も雨、リードは85番がいい。 このリード、最初に先生に修正していただいたとき、息のスピードが上がってなくて、 ひどい音のリードだと思っていたのに、今では、このリードがベストである。 86番も良いが今は重い、これは湿度が下がれば良くなりそうだ。この2つのリードはAnnのGhysである。 で、以前、ベルトロで作ったやつを先生が仕上げてくださった83番は、やはり腰が強い感じで、うまく使いこなせない。 今の自分には、AnnのGhysが合っているようだ。100枚買ったので大事に使おう。
 練習は、ウォーミングアップと基礎練習を20分、練習曲を15分やって、ルイエを50分ほどやった。
 ルイエの1番のイメージが見えてきた。なんと樹海の中の苔むした大きな岩のイメージが浮かんできた。 湿度が高いのに森林の香りがさわやかな中、岩を包む発色の鮮やかな色濃い苔の緑が見える。 岩の根本には、小さな湧き水がやわらかな流れがある。岩の陰にもちいさな生命が息づいている。 そして「'」の後は、遠くで聞こえる森の精のラッパがあって終わるのである。(爆)  音楽が見えてきたきっかけは、トリルにあった(^^;
 2番の指の練習を徹底的にやったが、ま、ほんのちょっと進歩したくらいだろうか。 この訓練を繰り返していこうと思う。 先生に教えていただいた、リズムを変えての練習や、音を飛ばしての練習は効果がある。 普通にやっていたのでは、僅かずつでも(^^;進歩しないと思う。
 3番は、5分しか時間がなかったので、ざっと通して、クレッシェンド、ディミネントの練習をするが、 息とリードがうまくコントロールできない。
 ルイエは、とにかく通すのはやめて、部分的に重点的に練習をすることにする。

 19日。今日も85番で練習を始める。
 25分基礎練習をして、20分練習曲をして、ルイエの1番を昨日のイメージを思い出しながら練習した。 この曲は吹いていてもしっくりこなかったのだが、このイメージでものすごく吹きやすくなった。
 1番を10分やって、2番にはいるが軽く通してここで中断。昨日やった指の訓練は、 全く身に付いていない(涙) これは……身に付くまでやるしかない。
 娘の塾のお迎えに行った後、ルイエの4番の練習を始めるが、85番のリードの開きが無くなってピッチが高くて使いにくかった。 そこで、83番で練習するが、腰が強くてうまくコントロールできず、練習にならなかった。 86番は重いし響かないが、83番より吹きやすかったので、とりあえずこれで練習をする。 が、途中で、重さがたまらなくなって、もう一度83番を使うと、なんとものすごく吹きやすい。 このベルトロのこのリード、削ったときの水分の量=水につけてからしばらくおいた状態になると、 ものすごく吹きやすくなるようだ。水につけた直後はバランスが違うのだろう。
 そうそう、曲のイメージであるが、4番は、パレードという大まかなイメージがある。 2番3番は、まだ特にわかない。これらは、伴奏を聞かなければ固まらないような気がする。困った。

 20日。一日ふるやふらずの怪しげな天気であった。
 夕方、荒削りをしてあったGMLaなのをクローが鳴るようになるまで仕上げた。 まだ、重いし、ちょっとチーチーするので、まだ、先端を切らなければならないかもしれない。 その後、暇があったので、マリゴを買った頃に使っていたショートなリードを出してきて修正した。 殆ど、先が開いていて、あまり使う気にならなかったが、ウンチがいい状態だったのでTipをアメリカン風に修正して、 軽くクローが鳴るようにした。
 夜、練習をしようとリードを出すが、86番も83番も重すぎて練習に使えない。85番は開きが無くて使いにくい。 クローが鳴るようにしたGMLaを吹いたが、まだまだ重いので、今日はこれ以上手をつけないことにした。 で、ウンチ改を吹くと、コクのあるいい音で鳴る。いゃ〜あ、自分もこんな音が出るんだと感激した。 基礎練習と練習曲は、ウンチ改と85番でやるが、ウンチ改はちょっと重いし、85番はピッチが取りにくいで、悪戦苦闘であった。 ウンチ改の音色がものすごく好きだったのだが、重いので、少しずつ削って軽くしながら練習した。 だんだん明るくなるとはいえ、この音色に惚れ込んで、スクレープの違いが音色の違いかと、不安になってきた。
 で、ルイエの練習を始めたのだが、ウンチ改は、音色に色彩が出ない! で、85番にすると、イメージの雰囲気が響くのだ。
 これは、ウンチ改の出来がまだまだ悪いのだとは思うのだが、音の色彩感の豊かさはアメリカンの特徴なのではないかと考えてしまった。
 今日は、どうも練習には集中できなかったが、おもしろい時間をであった。
 なお、ウンチ以外のショートも修正してみたが、あの好きな音色は出なかった。 なにか、あの音色の原因を今のアメリカンに取り込めるところがあればいいのだが。

 21日。今日は突然夏になったような蒸し暑い晴天の一日であった。
 午前中、昨日から仕上げをしているリードを削った。 いゃあ、難しいです。自分の作ったリードの中では、たぶん一番いい部類になると思うが、 先生のリードと比べると、月とスッポンだ。
 午後、練習をする。リードは、85番は音程がコントロールできない感じで、もうヘタったのだろうか。 83,86番は重くて練習にならない(^^; 仕方ないので、朝のリードをさらに修正しながら練習する。 このリードを88番とする。
 基礎練習は、20分ほどやるが、殆どリードの修正のようなものであった。 練習曲は、いちおう、ざっとやる。Hi-Dがちょっと出しにくい。
 ルイエは、1番をざっとやって、2番の指の難しいところをさらって、 3番は音程を注意して練習した。88番は、ちょっと音程が取りにくい。 修正を繰り返してだいぶましになったが神経を使う。いい勉強だ。

 22日。昨日の88番をさらに仕上げながら練習をはじめるが……ナイフが切れないなぁっと思っていたら ……Tipを欠かしてしまった(^^;
 昨日同様 83、86番は重くて使えない。特に86番は、日々重くなっている。これは、もう、削り直さないと復活しないかもしれないが ……しかし、先生の修正見本であるので、手を付けないで取っておくことにする。
 練習は、85番で始めるが、腰が弱く使いづらい。もう、へたったのであろうか(^^;
 ま、基礎練習、練習曲を一通りやって、ルイエは2番の指の練習をした。
 その後、GMLaな荒削りのやつを仕上げにかかった。Tipを削るのは、菊一文字はやばいので、アンドーのナイフを使う。 このナイフも、修正を繰り返して、何とか使えるようになってきた。
 このリード、ものすごく軽いのだが音に締まりが無くチーチーした音が混ざるので先を切っていった。 このチーチー音は、Tipがわずかに長いと混ざりやすいように思う。 で、音が落ち着くまで先を切ったら、当然であるが重くなった。 さて、これを軽くするのが、今、身につけるべき技である。 今日は、時間切れで、続きはまた明日である。

 23日。昨日のリードを削るが……ナイフの入違いで、駄目にしてしまった。 もう一つあったGMLaな荒削りを仕上げにかかるが、これは、重さがとれない。
 練習は、86番で始めた。重い、確かに重いが、圧力さえ上がれば、 やはり先生の修正されたリードだけあって、機能的には、抜群である。
 練習時間はあまり無かったが、基礎練習はと練習曲をやってルイエにかかる。 2番のイメージが出てきた。なんと、森の中の小鳥の街の午前の情景である(爆)  いゃ〜あ、小鳥たちの日常は、楽しそうだ。
 あとは、3番のイメージがない。これは、伴奏付きで一度吹いてみたい。
 森シリーズで行くなら、4番は、さしずめ、昆虫のパレードか(爆)。

 24日。Annのギースをラウビンのチューブに3本巻いた。糸巻き長はちょっと短めで72.5と73が2本となった。 これでも、しっかり気密を取ろうと思うと47mmぎりぎりまで巻かなければならなかった。
 昨日のリードを仕上げにかかる。すぐに軽くなったが、チーチー音がする。 先を切るとましになるが、また、軽くしていくとチーチー音が混ざる。 バックを削りすぎて、少し粘りが出た。 が、今日は雨であるので天気が回復するとそれほど重くないのかもしれない。
 練習は、リードを修正しながらなので、少々集中にかけるが、一応やった。
 ルイエも、だいぶ指が回り出したが、まだまだだ。 特に、2番の最後のフレーズは鬼門だ。簡単なのに……中のC,D,Eのところでいつもこける(^^;  部分的にやるとそこそこできるので、 フレーズとしてゆっくり確実に吹けるようにする練習をすることにする。

 25日。昨日のリードであるが、今日はめちゃくちゃ軽いリードになっていたが、あまりチーチーは感じられなかった。 しかし、息のスピードが遅く、唇の包みが悪いと、ちょっと雑音が入りペーペー音になる。 このリードを89番として練習をはじめるが、途中、バックの削りムラの所を少し削って、 先端を切れてるかどうか分からないくらいわずかに切った。
 練習の方はコツコツやる。
 ルイエの曲のイメージというか色合いは、森シリーズで行くことにする(爆)
 1番は、森の中の苔むした岩とその下に流れる湧き水。2番は、小鳥の街の朝のにぎわい。 3番は、霧に包まれた湖の日の出前後の情景。4番は、鳥のパレード。
 ま、こんなもんか。こういう空気の中で音楽を流すことにする。
 2番の指の回らないところを必死でやっていたら、の下の娘が来て 「パパ、指が回らないときは、ゆっくり練習するんやで。早くやってたらいつまでたってもできひんで」 とのたまった。ふむ。

 26日。今日は、練習時間も集中力もあまり無かった。
 音階練習と練習曲を一応やって、あまり時間がなかったのでルイエの2番の指の練習をした。
 リードであるが……やはり、先生の修正してくださった85,86番は素晴らしい。 最近、先生のリードのすばらしさがよく分かるようになったというのは、アンプッシュアが安定してきたのだろうか?  89番で練習したが、このリードはバランスを再調整した方がいいかもしれない。 音階練習ではそれ程悪い響きではないのだが、音階練習になるとひどい音になる。 早い息が必要なリードなのだが、タンギングのたびに息の速度が落ちているような気がする。 このへんをもっと上手くならなければと思う。

 27日。89番のリードで、練習をした。メニューはいつもどおり。
 89番を少し開きの出るように修正しようと試みたが無駄であった。
 アトリエ・アーのHPにナイフの研ぎ方が書いてあった。 勝手に引用すると
   まず用意するものは砥石2種類です。ひとつはキングかダイヤの1200番の砥石、
  もうひとつは合砥で、こちらは削りだしたものでなかなか手に入らないそうです。
   まず1200番で裏にバリがでるまで研ぎ,裏にバリが出たら裏を軽く研いでバリを
  落とします.次に合砥で同じことをやって終わりなのですが、最初に書いたように
  あくまでも「概略」です。
   ちなみに砥石は面が平らでなくてはなりません。この2つの砥石を向かい合わせ
  て平らにするとよいそうです。
 だそうである。これは、試行錯誤で自分がたどり着いたところに非常に近い。 間違っていなかったことに自信を持った。

 28日。89番のリードの調子がいい。明るいが響きが出る。コントロールはちょっと難しい。
 今日は89番が軽いのにペーペーしていない。  吹き込むことに集中力があまりいらないので、音程とか響きのコントロールに神経をまわせるし、おまけに指まで回りやすい。
 明日は、リードを削る時間があればいいが。

 29日。リードを1本削って、それで練習しようと思ったが、削っても削っても鳴り出さない。
 開きを出そうと背骨をしっかり出しているのが駄目なのだろうか。 なんか、疲れてしまって、試奏だけで、練習にならなかった。

 30日。昨日のリードを仕上げにかかるが、やはり鳴り出さないし、クローがあってもピッチが低い。 いったい、どうしてしまったのであろうか? 少し開きを意識したら、リードができなくなってしまった。
 練習の方は、89,85,86番…どれも、チャンとなってくれない。 ルイエは全く集中できなかった。

 7月1日。アメリカンのリードはマリゴの欠点を増長するという話を「M&M」 というHPをされている宮田麻沙代先生に教わりました。
 具体的には、「マリゴは薄いところが多いリードだと音程が安定せず、 特に中音域Gは小さい音にすると下がる。中音のCも同じである。 とくに小さいおとが難しい。高音の音程Es以上が不安定である。」 とのことでした。
 宮田麻沙代先生には、他の方のアメリカンのリードを吹いてみたくてリードを1本注文して、 ついでにいろいろ質問をしたら、ほんとうに丁寧にいろいろ教えていただいて、こころから感謝です。 その他にも、多くの最新のアメリカンスタイルのリードに関する情報を頂いたので後日、別にまとめることにします。
 さて、で、今日の練習でpをやってみたのだが……全くそんな感じはなかったのです。 きっと、あまりにもへなちょこなpだったのかもしれないというのは、十分に考えられますが ……ただ、考えてみれば、そもそも音程は全部自分で作っているような気がします。
 そういえば、けっこう厚い状態でリードが鳴りだしたときは、音程がいいです。 でも、いつもそれでは響きが少ないような気がして、そして少し重いので、さらに薄くします。 薄くすると、音程と音色は、全部自分で作らなければいけないので、それが癖になっているようです。 だから、これ、調子が悪いと、音程が無くなってしまいます。 実際問題、音程に関しては、昔悩んだ中のEの上ずりの方が遙かに難しいです。 今のリードで、音程が低くて悩むことは少なく、たいてい、上ずりが悩みです。
 練習は、順調にこなしたが、ルイエの時間が少なくなってしまった。 楽曲の雰囲気を出せるように練習するのだが、なかなか安定しない。


【7月2日】
 今日はレッスン日である。
 最初にリード材の話しになった。 先生がピゾニーの丸材からリードを作られたのだが、10本削ってまともなのができなかったとか。 で、ベルトロの戻したら、すぐに出来たそうである。 いろいろの要素があるが、材質を替えただけでもそのようになるとは、いやぁ〜恐ろしいものだ。
 国内で、アメリカンのリードやカマボコが買える話をした。 Graffのガウジングマシンによる、ダブルガウジングがはやっているようだと話した。 先生もGrafの古いガウジングマシンを持っておられて見せていただいた。 なかなか、調整が難しそうである。 これは、今のGrafのガウジングマシンと同じものであろうか?
 それにしても、材料やガウジングのカーブなどをしょっちゅう変えると良くないようだ。 当分は、沢山買ったので、Annのギルバートガウジングのギースでいけたらいいのにと思う。

 マリゴとアメリカンのリードとの相性が悪いと言われる方があるとお話しをして、楽器を見ていただいた。 で、全く問題ない!! とのことであった。ちょっと、中のDからCにおりるときに、中のCのピッチが低いようであるが、 中のFからCへおりるときは感じないそうだ。中のGに関しては全く問題ないとのこと。
 マリゴの年代によってかわるのだろう。案外、21000番台という古いマリゴをだったのがよかったのかもしれない。
 それどころか、先生の楽器より音色がダークなので、明るめのリードでもあまり苦労せずにすむとかw(゜o゜)w
 ま、いろいろな話しはあるのだが、先生の指導のもとで、先生のスタイルでオーボエ吹きになろうと思う。 最近、倍音の多い色彩感の豊かなアメリカンスタイルの良さがだんだんわかってきたようなきがする。

 インターネットでフォークfの評判が悪いとお話ししたら、そんなことはない、それは使えるように練習していないだけなのではないかと言われた。 そして……フォークF←→Eの練習もするようにとのことであった。個人的には、フォークFは、好きである。

 今回削った89番は、それほど悪くなかったようだ。 まだ少し突っ張る感じがするとお話しすると、ハートのTip側を斜め前に向かってナイフを入れられた。 ハートが少しTipの傾斜する感じで、斜め前方に凹になっているので、開き出し削りになっている。 これで、最後の突っ張りが消えて、ものすごく軽くなった。

 練習曲は、スタッカートのタンギングをもっと正確に、滑らないようにとのこと。 スラーの後の音をちゃんと短くする、特に下のオクターブでは、モグモグをしっかりしなければならない。 全て、いつも指摘されるのだが……全音域において正確にやるのがは、なかなか難しい。 訓練あるのみである。というか、練習の時に、駄目だという自覚がもっとうまれないといけないような気がする。 自分で悪いのが分からなければ、直すことが出来ない。

 ルイエは、やはりいつも指摘されているところを、いろいろ直してもらいながら通した。 自分自身、練習でも煮詰まってきていたのだが……この曲は、これで終わることになった。

 次回は、Geminiani:Sonate in e-moll か Sammartini Sonata in G ということになったが、 すぐに楽譜が手に入らないかもしれないので、Bachの小品の楽譜をコピーしていただいた。

 帰りがけ、インターネットでHi-Gまでは練習しておいた方がいいという方が多いので、 Hi-F#とHi-Gを教えていただこうとしたが……その辺は、現代曲でなければめったに使わないので練習しなくていいとか(^^; それより、Hi-Eb くらいまでを、徹底的に出来るようにした方がいいとか。 ふむ、現代曲には全く興味がないので、いいことにする。
 ちなみに、Hi-F#の基本は、V0--Gis|---だそうである。但し、これだとリードを深くくわえないと出ない。 ので、いろいろなキーを付け加えるそうである。


【7月3日〜】
 3日。今日はどしゃ降りの雨である。
 先日荒削りしたリードを仕上げにかかる。 全体に鳴りだしていい感じだが、まだ、少し重い。 こんな日に薄くするととんでもないことになるので、この辺にしておく。
 昨日の89番は、開きが無くなって、めちゃくちゃ軽い(^^;  これは、しばらくおいてケーンがふくらむのを待った方が良さそうだ。
 使いにくいので、85番で練習する。
 練習曲も曲も新曲なので、レガートで譜読みをする。
 それと、スタッカートのタンギングの練習をする。 スタッカートの休んでいる部分で走らないようになりたい。

 4日。昨日のリードを仕上げながら練習しようと思ったが…… このリード、軽くするとクローがBになって、ピッチが低くなる。 バックを削りすぎたのかなぁ? こうなると、もう、駄目である。
 時間が40分しかなかったので、結局何も練習できなかった(^^;  これなら、85番で練習するのだった(涙)

 5日。午前中、糸巻きした。Annのカマボコ20本のうち11本が曲がっていたり、質が悪かったりで、 シェイプしたのは9本だった。 内、6本を糸巻きした。なんと、今頃気がついたのだが、ラウビンのチューブは、 ロンディーノのマンドレルがピッタリだw(゜o゜)wワオ!!  先端も根本も、きっちりな感じで、ロレーよりフィットしている。
 まだ完全に乾いていないが、4本はバッチリ、1本がボーダー、1本がひょっとするとやばいかもしれない。 まあ、上出来である。
 午後に、先生に修正して頂いたがリードだが、木が動いて使いにくくなった、 86番を軽くして、89番の先端を切ることにした。
 結果は、86番がちょっと軽くなったがまだ重く、89番はちょっと重くなりすぎた。 85番は、今までで一番いいリードであるので、これを大事にしたい。
 練習は、とにかく新しい練習曲と、バッハになれる練習である。 89改で練習したが、重かった(^^;

 6日。今日も妙な天気である。湿度が高い。
 午前中、83番、86番、89番の調整を行った。不要なリードを整理して、チューブを再生した。 そして、作りかけのリードのうち使えそうなのが1本あったので90番とした。
 夕方も練習しようとしたが、リードが重くて練習する気にならないので、リードの調整をする。
 夜に、83番が何とか使えたので、練習曲をとにかく3回ずつやって、バッハをやる。
 息の圧力が上がらないのか、楽器が重くなっているのか、いやはやしんどかった。

 7日。今日も湿度が高い。夕方、1本荒削りするが、ナイフが切れないであまり薄くしていない。
 練習用のリードは83番が軽かった。楽器がちゃんと鳴っているのか、いないのか、キンキンした響きである。
 新宿の楽器店から Sammartini Sonata in G が到着。ちょっと、譜読みしてから、練習開始。
 練習曲をゆっくりやって、バッハの指の回らない…というか、なじんでいないところをやった。
 まだ、時間があったのでサンマルティーニの譜読みをしたが、語感が分からない。 あちこちで、フェミオーレしてるような??

 8日。83番があまり明るいので、バックを削ったら落ち着いたがクローのノイズがあれたので、 ハートのサイドを削ったら、少し重くなったが、そこそこいい感じになった。
 今日は時間が少しあったので、ゆっくり練習ができた。
 バッハはトリルを入れられるようになってきた。少し指が難しいところがあるが、だいぶ慣れた。
 サンマルティーニは、まだまだ譜読み状態であるが、少し慣れた。

 9日。今日も83番の調子がいい。
 練習は、ゆっくり基礎練習をして……といっても、どうも効率が悪いやり方のようだが(^^;  練習曲をやって……相変わらず集中力に欠けるが(^^;  バッハをやって……指が慣れない(^^;  サンマルティーニをやって……ちょっと慣れてきたが、まだトリルは入れていない…… 口が疲れてしまった。

 10日。今日は83番がペーペーである。しかし、85番も89番も重い。
 練習時間がなかったので、軽く基礎練習をして、ちゃんと(^^;練習曲をして、 ざっと、バッハをして終わった。
 83番は、最初ペーペーであったが、最後の方でいい音になっていた。 リードにうっすらと均質に水が回った状態が、吹くのにはいいのだと思う。
 もっと、楽譜を読む力を付けなければと思う。 楽譜を見ていても、なかなか頭の中に音名が入ってこない。 覚えた音や指の補助程度に楽譜を見る癖はなおさなければ、オケには入れないと思う。 初見力を付けなければである。

 11日。いつまでたっても89番がいい感じにならないので、少し削ることにした。 Tipを薄くし……しすぎて、先を少し欠かしてしまったが……ハート、バックも削って、 軽くていい感じになった。開きがないので、開けつけ削りをした。
 練習は、基礎練習、練習曲、バッハ、サンマルティーニの1番をゆっくりやった。

 12日。午前中、リードを1本荒削りした。
 午後、89番で練習を始めるが開きがない(^^; ので、また開き削りをした。
 少し鳴りが悪い気がするが、タンギングもしやすいし音程もいいし、いいリードである。
 音色に関しては、そこそこまでは調整できるようになった。そこそこだが(^^;  ただ、どんな音がホールで響くのかはよく分かっていない。
 練習は、基礎練習、練習曲、バッハ、サンマルティーニの1番を自分なりに着実にやった。
 1番は、トリルを入れだした。

 13日。89番を2日使ったので、今日は83番で練習をはじめる。
 基礎練習をして、練習曲をして、バッハに取りかかったらあまりの音のペーペーに練習する気がしなくなって、 89番でバッハとサンマルティーニの1番をやった。
 89番もあまり音が良くなったのだが……終り頃に気がついた(^^; 唇のよせが悪いのである。
 ダークな音色は、リードをはさむ唇を左右から寄せる。この場合、上下に押さえる力が強くなると倍音が減るので注意 というところか。

 14日。「M&M」の宮田先生から完成リードとカマボコが到着!
 宮田先生の幅広のリード(というか、こちらが標準で、今やっているのがナローなのだが)は、 見た感じがだいぶ違い、Tipはけっこう大きく▲が長く入っている。ハートは丸い感じでASUの図のようだ。 ハートの背骨は明確に出ていない。バックは、当方のと同じような感じであるが、根本から広く取ってある。
 今日は練習時間が20分しかなかったので、宮田先生のリードを試し吹きをして、終わってしまった。
 最初うまく吹けなったが、だんだん唇のポイントがわかってきて、普通に吹けるようになってきた。
 発音の圧力もけっこう低いし、反応もいいし、リードが良く鳴って響きも出ている。ただ、全体に重い感じがあり、少し体力が必要だ。 これだけしっかりした状態で、発音や響きがいいのは、プロの技を感じでしまう。 このリードは、吹き込んでいくと良くなっていくような気がする。 ただ、ナイフを入れないつもりなので、この後どのように木が動くかである。
 完成リードのケーンもかまぼこのケーンも、飴色に乾燥しており、ビンテージものである。 このようなケーンは使ったことがない。 宮田先生のタイプのアメリカンは、ケーンの音色が前面に出てくるようなきがするので、ケーンが重要なのであろう。
 何となくであるが、先日、自分で修正したウンチ改ににている気がする。
 ところで、上手くリードが鳴りだして気が付いたのであるが、小さい音量で中のC,Gが低い!!  これは、宮田先生が「マリゴは、薄い部分の多いリードでは、中のC,Gのピッチが低くなる」といわれていたのと同じ結果である。 しかし、この現象は、自分では、まだハートが厚いときの現象と認識しているので、いつもはさっさとハートを削ってしまうのである。 自分的には「ハートの厚めのアメリカンリードでは、中のC,Gのピッチが低くなる」という現象が既知なので、 これがマリゴ特有の現象かどうか、次のレッスンで先生に確認していただこうと思う。
 いやぁ、本当に勉強になったし、これから実験してみたいこともいろいろできてきた。 グラフのダブルガウジングのかもぼこをMack M+で試してみたいし、宮田先生の舟形を入手して幅広タイプに挑戦してみたい。

 15日。宮田先生のリードとウンチ改と自作リードを取り出して吹いてみた。 ……ウンチ改は、もう重かったが、やはりコクのある音である。 自分のは、全部ペーペー、ボアボアに聞こえる。そして、宮田先生のは、重いがいい音である。
 宮田先生のリードで練習をはじめる。最初は、えっちらおっちらであったが、 開きを指で調製して、ちょっとオーバーラップを増やしてやって、 アンプッシュアーのポイントをつかんで吹くと、さほど重くもなく、リードも楽器も良く鳴る。 この良く鳴るときの感じは、自作のとかわらないので、吹き方はこれでいいと思われる。
 この鳴っている状態をpでも維持できれば、中のC,Gの低い問題は発生しない。
 息の速度が遅いと、すぐ失速してしまうし、そうなると重ったるくなるのだが、 それでも、タンギングもちゃんとできるし発音もいいし、よくできたリードである。
 音がいいと練習も楽しい!!
 なんやかんや、自分のリードと吹き比べつつ、一通り練習した。
 今製作中の重めのリードを吹いてみたが、やはり音色そのものは、 今までの自作の系列にはいると思われる。
 宮田先生のリードのような音にするには、そして、できればもう少し軽い状態で仕上げるには、 どのようにしたらいいのか。
 先ずは、宮田先生のグラフ・ガウジドのかまぼこをシェープして、 それ以外は普通に作ってみようと思う。これで、ガウジングマシンorケーンの質という問題を分析してみる。
 次に、宮田先生の舟形で、普通に作ってみることにする。
 その後、完成リードを参考にした削り方で試してみることにすが、こちらの方は、そうとう難しそうだ。
 宮田先生のかまぼこを使うだけで、ちょっとでも近い音色になればいいのだが。 道のりは、簡単ではなさそうだが、目標ができたのはうれしい!

 16日。昼に、宮田先生のカマボコをシェイプして糸巻きした。MMLaとする。 2枚シェイプするつもりだったが、シェイパーティップにはさんだときに1枚割ってしまった。
 夕方、1時間ほどで使えるリードになった。 ただし、結構重い。が、Tipのサイドを薄くして、ちゃんとタンギングもスタッカートもできる。
 練習は、このリードと宮田先生のリードでした。 練習曲は、しんどかったが、バッハもサンマルティーニの1番も気持ちよく吹けた。
 なんか、宮田先生のリードの影響で重たいのもOKという気分である。
 MMLaなリードは、結構ダークな音だが、宮田先生のリードのほうがなめらかで、息がひっかかる。  いや、しかし、1日でリードになってしまったとは(^^; 音色は、そんなに悪くないが…… もう少し粘って欲しい。

 17日。夕方、GMLaなのを宮田先生のスタイルに近いものに削ろうとしたが、うまくいかなかった。 仕上げで、角切があまり綺麗でないのを修正しようとして、先を細くしすぎてしまいボツである。
 昨日のMMLaのハートからTipへのドームを滑らかに丸くしたら、ちょっと重いが、 息がよくひっかかる、メチャクチャ太い音のリードになった。 重いのにタンギングもしやすいし、低音は太いし、高音は甘い。今日のところは、自作の中では最高にいい音のような気がする。
 宮田先生のリードは、今日は、今ひとつポイントが分からなかった。 やはり、湿度の変化によってしまう。
 練習は、あまり時間が無く、40分くらいだったので、とにかく一通りやった。 基礎練習ができなかった。
 今日、はずみで(^^; Charles Double Reed に Brannen X を発注してしまった。 ケーンの直径を調べる凹みのある工具があったので同時に注文した。こういう道具が欲しかったので楽しみである。
 しかし、ビギナーズラックかもしれないがMMLaが良くなってしまって……Brannen Xは蛇足かもしれない(^^;  でも、まあ、欲しかったし、いいか(^^;(^^;(^^;
 もっと、宮田先生のカマボコでリードを作らなければ。 もし、またよければ……原因は、ケーンの質だろうか? グラフ・ガウジングであろうか?

 18日。昼に宮田先生のかまぼこを3枚シェープして1本糸巻きし、夕方に削った。
 夜に仕上げながら練習した。このかまぼこでリードを作ると、すぐに鳴り出して、練習に使えるようになる。 昨日のを90番、今日のを91番とした。 91番は、開きがあまりでなかったので、最後の仕上げてと開き削りしたら、Tipの先端を1mmほど欠けさせてしまった(^^;。
 練習は一通りやった。バッハとサンマルティーニの1番はだいたい吹けるようになった ……が、よく間違う。間違えないで吹けるように集中しなければと思うのだが……これが、最大の課題だ。

 19日。午前中に、91番のリードを再調整して鳴り出すようにした。 荒削り指定あったGMLaのを1本仕上げた。J1LBもクローが鳴るようにした。
 午後に、仕上げながら練習した。91番は、短い分?ちょっとピッチが高いがいい感じになった。 GMLaのリードもちょっと音が小さい気がするが、なめらかでいい感じに仕上がったので92番とした。
J1LBは、リードにならなかった。
 ハートの仕上げ方がちょっとわかったような気がする。今まで、軽くするのにハートのTip側を削っていたのであるが、 バック側を薄くすると、音がダークなままで軽くなる!!!  但し、Tipのドームを大きく大らかに滑らかにしておかなければいけない。Tipのサイドの薄い部分も少々長めの方がいいようだ。
 又、軽くするの、ハートの左を全体に薄くして、右のバック側の半分だけ薄くするという技もあるようだ。
 練習は、基礎練習はちょっと不足気味だが(^^; 一応、やった。課題は昨日と同じである。

 20日。午前中、リードの調整をした。
 削りかけのGMLaを一応仕上げて94番とした。あと、古いのを調整したが、雨の続く日に使っていた3本はもうへたっていた。 あの時期、最高だと思っていた85番は、重いのにペーペーで、どうしようもない。
 86番、79番は何とか使える状態に修正し、94番とともに予備としたが、あまりいいリードにはなっていない(^^;
 夜に、練習する。きのう、最高だった91番は重い。90番が良くて基礎練習と練習曲をするが、 バッハに入ってちょっと発音が悪いような気がした。91番は重くて使う気がしなかったので、92番で練習を再開する。 最初、あばれる感じであったが、湿り具合がちょうど良くなった頃に、吹奏感も音も音程も抜群になった。
 バッハとサンマルティーニの1番は、だいぶ、吹けるようになった。 どういう表情をつけて、オーボエらしく聞こえるようになるのか、模索を始めるが……自分の音楽感という引き出しはあまりにも少ない。
 宮田先生のリードは、発音が悪くなり、重くなった。木が動いた感じである。これは、もう修正しないと再生しないかもしれない。 しかし、音の響き方とか削り方とかは、相変わらず参考になる。

 21日。午後に、79番と86番を調整した。使えなくなるのを覚悟で削っていったが……使えなくなった(;_:)
 夜に、94番を調整しながら練習した。 吹奏感はそうとう良くなったのだが、低い音の高い倍音がでずにしまりがない音だ。  その後、91番、92番で練習するが、ピッチが高い。
 そして93番を使うが、ピッチはいいが音が少し生っぽい。
 ふむ、宮田先生のかまぼこは、幅広のシェイパーティップの方がいいのかもしれない。
 練習は、一通りやった。
 バッハのアダージオ・カンタービレをしようとするが……音楽にならない。

 22日。今日は練習時間が50分しかなかった。
 90番で練習するが、音が悪い。ちょっと修正するが……どうも、良くならない。
 ケーンの音は、ダークな音としてベースにあるのだが、音は、結局同じである。 いやぁ、なんか、しっくりこない。
 練習の方も、なんか、しっくりこないのであった。

 23日。仕事疲れで、軽く音出しだけした。
 最近、音色というよりは、音質が気になる。
 バッハを吹いていて、下のEb以下の音質の密度がない感じで、この音が出ると興ざめしてしまう。 確かに、そのあたりに行くとアンプッシュアーがくずれているのも確かなのだが、 ちゃんとくわえ直しても、それほど改善されるようには思えない。
 吹き方だろうか、リードだろうか、楽器だろうか。 きっと、総合的な結果なのだろうが、ブレークスルーはどこにあるのやら。

 24日。今日も疲れてしまって……オーボエを吹かなかった(^^;
 Charles Double Reed から Brannen X の在庫がないと返事が来た。 さて、どうしたものか。あつかましく、宮田先生に相談してみようか。

 26日。昨日も練習できなかった。
 今日は午前中リードを削った。 90番から93番まで、ギルバートガウジドのギースと宮田先生のグラフガウジドのかまぼこで作ったわけだが、 音色は宮田先生の方がダークでいいのだが、 同じ削り方をしたので、響きのでかたというか音の密度とかは同じなのである。
 で、今の状態では、下のfより下の音の密度感がどうしても希薄に思えて我慢できない。
 昔、先生に一から削って頂いたリードがあったのを思い出して吹いてみると、 もう、重くなっているのだが音の響きとか密度感はいい感じだ。
 また、他のショートスクレープのリードを吹いてみたが、 音色というか、響きの出具合が、全く気にくわない……というか、 すっかり好みがアメリカンになってしまっているようだ。
 先生のリードとか宮田先生のリードのサイドのシルエットを比べてみると、 どうもバックの背骨を削りすぎていることを発見した。
 そこで、今日のは、バックの背骨を削りすぎないように注意して削った。
 結果は……少し重いのだが……ものすごく太い音のリードになった。 いやな軽さはないのだが……もっと色彩感の出る音にしたい。
 午後に練習する予定だったが……時間の計算を間違えて、練習曲をやっただけだった(^^;

 27日。今日は、午前中、リードの修正をして過ごした。
 低音のしまらない響きであるが、バックのレールを細くすることで、だいぶましになった。 いや、ほんと、我慢できるくらいになった。
 この方針で、90番、92番と昨日削ったのを94番として修正した。みな、そこそこ良いリードになったと思う。 91番は、音色的に良くなったのだが、短くてちょっとピッチが高いく、これは冬用だ。 93番は、いろいろ試していたので、もう薄くなり過ぎで修正しきれなかった。
 午後は、バッハを吹いたり、サンマルティーニの1番を吹いたり、残りの曲を譜読みしたりと気ままに練習した。
 リードの音色は、宮田先生のような密度感がないが、ま、だいぶましだ。

 28日。今日のリードは、90,92,94番の内、一番あばれる感じの94番で始めた。
 このリード、根本を上下に押さえておとなしくしてやると、 突然、発音が良くなって、甘くやわらかく響きだした。いや、ほんと、それなりにいい音である。
 掲示板でベルの位置で音を鳴らすという話題があったので久々にやってみた …が…なんというか、意識してしなくても、ベルの位置で鳴らしているような気がする。 いや、笛のような音が欲しいときはベルの方で鳴らして、 もう少し柔らかくしたいときはもう少し手前で鳴らして、その響き全体を前に出している。
 いやぁ、ただの思いこみだろうか(爆)
 練習は、適当に基本練習をやって、練習曲をやった。練習曲は、指が回らない(^^;
 バッハをメトロノームを使ってやった。いやぁ、指の難しいところをインテンポでやっていないのを発見。しまった。
 サンマルティーニの1番は、ま、もうちょっと、なれなければである。

 29日。リードは92番を使う。
 このリードも、最初は明るかったが、唇がなじんでくるといい音だ。
 いったい、何がおこったのだろう? 突然、90,92,94番のリードが良くなって、唇でコントロールできる。 ま、飛んでいる音かどうかは分からない、というか、もう一息鳴りが欲しいように思うが、 問題ないような気もする。さて、先生はなんとおっしゃるか楽しみである。
 練習の方は、基礎練習、練習曲、バッハ、サンマルティーニの1番とやった。
 集中力というか、安定性がない。練習あるのみである。


【7月30日】
 先生のお宅について、どのリードにしようかと順番にならしていたら、先生がレッスン室にこられて、 良いリードが一本あったとおっしゃった。  はて、自分ではどれか分からないので……90番を使うことにした。
 同じように音階を吹いているつもりなのだが、良く鳴るときと、そうでないときがある。 アンプッシュアを少し変えてみると、ものすごくかわる。 で、で、ある。下あごの筋肉の締め方が悪くなっていたのだ(^^;  そう言えば、以前、何回も見てもらっていたのだがすっかり忘れていた。
 口笛を吹くときの下あごの曲線がリードをくわえたときに出なければいけないのだ!  鏡を見ながらの練習方法を教わった。これが安定してできるようになったら、 安定して何時も良い響きで音が出るようになれると思う。楽しみだ。
 それと、上唇の先を巻き込み……これは、巻き込むと言うほどではなく、 下唇の上にきっちり重ねるようにすると思った方が、無理なかたちにならないと感じるが…… も注意された。

 練習曲を見ていただいた。いやぁ、指が今一指がまわらなかったが、ま、アーティキュレーションはそれ程、悪くなかったようである。 先生のレッスンでは、家でやっていることの半分くらいにしかできない。 もっと、余裕を持ってやれるようにならなければいけないのであろう。
 もう手に入らない古いバレットのコピーで練習していたのだが、これがやっと終わった。
 次はWIEDEMANNにしようといわれたが、 以前、F. Flemming 60 Ubungsstucke fur Oboe をすると仰っていられたといったら、 ではそれをやろうということになった。 いや、実際のところ以前はWIEDEMANNに入った方がかっこいいと思っているのだが(^^;  もう、エチュードは何でも良くなった。 とにかく、いろんなのをどんどんやっていけたらと考えている。 どんどんやって、どんどん間違えを直していただいて、やっていきたい。

 バッハは、最近、少し早めのテンポにしていたのであるが、もっと、ゆっくりであった。 G線上のアリアのバックで鳴っているコンティーニューのテンポのイメージが、 こちらでも鳴っている感じで……とのことだ。
 譜面の読み違いが(^^; 何ヶ所かあったので、それを直して、ゆったりしたテンポでもう少し練習する。
 トリルが、アインザッツになっていない。 どうも、ドイツ語の子音を前に出す感覚でトリルを少し早く始めていることに気付いた。
 トリルは、テンポ通りにアインザッツで入れるのが美しい。

 楽譜がサンマルティーニしか手に入らなかったとお話しした。 先生は、テレマンのa-moll(イ短調)を思ってられたようだ。 いや、残念?? 次の曲はテレマンをしてみたい、楽譜を手に入れよう!!
 サンマルティーニの1番は、やはり、家でやったようには吹けなかったのだが、 ま、それなりに、いけた。
 2番以降の譜読みしてくることになった。

 リードであるが、良く鳴っているようで、何度もほめていただいた。
 自分では、60点というところで、鳴りという面からは合格点になったのだと思う。  先生や宮田先生のリードのように、密度のある感じが出ればいいのであるが。
 このリード、ちょっと鳴りがたりないような気がしていたのだが、 唇を緩くして左右から締めて、息を早くたくさん入れてやれば良く鳴る。 そう、そうすれば、ものすごく良く鳴るのである。
 先生の楽器で先生のリードで吹かしていただいたら、全く鳴らない…… 先生のアドバイスで、下唇にリードを押さえすぎているとのことで直してみると……びんびん鳴って吹けた。
 リードは、下唇で押さえた方がいいものから、そうしない方がいいものまで、一本に一本ちがうので、 それを見極めて、最適のあて方をしなければならないようだ。
 こういうことを意識して=自動的に出来るようにならないと、安定していい音にならないのだと思った。
 掲示板で楽器のベルで音を鳴らすという話しがあったので、ちゃんとできているか聞いてみた。 ま、つまり、今まで教えていただいたことを違う表現でしていただけであった。 ちゃんと楽器が鳴っている状態は、つまり、ベルの方で楽器が鳴っているのである。
 雑な音色で吹いていたときは、早い息を入れる練習をしていて、鳴る位置がベルを突き抜ける感覚の時もあったのだが、 柔らかい音が出だしてからは、その時より根本=下管とベルの間くらいで鳴っているような感じになっていたのでちょっと不安だったのだが、 問題ないようであった。
 リードであるが、横からの見た形もチェックされて良いといわれた。 いやぁ、横から見た形のチェックが、このリードが出来た理由の一つである。 間違っていなかったのだ。


【7月31日〜】
 31日。今日は、娘の塾のお迎えの日なのであるが、帰宅が早かったので、お迎えの前にも練習できた。
 前半は、アンプシュアの研究から始めた。昨日のレッスンを思い出しながら、 鏡を見てやるのだが……理屈は分かっているのだがうまくいかない。
 軽く音階練習をして、フレミングの1番の譜読みを始める。
 オーボエ1を丁寧にさらって、時間があったのでオーボエ2もやる。 オーボエ2は、1よりだいぶ難しいが、メチャクチャ難しいわけではない。
 どうも、うまくオーボエが鳴ってくれず、アンプッシュアが悪いような気がする(^^;
 ふと気がついたのだが、あごの前後の位置のコントロールである。 当然、あごの前後位置によって、リードに当たる唇の位置が変わるので、巻き込みの調整よりも重要かと考える。 いろいろ前後させて試してみるが、どうもしっくりこずに、時間切れで、お迎えに行く。
 帰宅後、バッハを始めるが1分もしないうちにいい音で鳴り出した。 曲にあわせてアンプッシュアを体が覚えている感じである。 昨日指摘されたところをコツコツ直す。
 次にサンマルティーニの1番を指使いの苦手なところと3連符のリズムなどを練習する。
 その後、2番の譜読みを2回通した。
 さて、音であるが、いい音になっている。 ま、譜読みということで、ベルの方で鳴っているかといえば、ちょっとあやしいが(^^;
 で、気がついたのであるが、あごが前に出て、下の歯の位置が上の歯の下か、ちょっと前に来ている。 口の筋肉は、締まって中によって、腹話術の人形の口のようになっている。 鏡で見ると、口笛の時の下あごの筋肉の状態に近いような気がするのだが……。
 たぶん、これでいいのだと思う。いつも、こうなるようにしなければいけないのだ。
 この調子で頑張って、フレミングの2重奏が先生とうまくできるようになったら、 オケに入ろうと思う。やっと、見えてきたような気がする。あと、半年か、1年だ。

 8月1日。今日は昨日の復習戦で92番で練習を始める。
 下あごの位置を前に出して、口を腹話術人形にして吹き出すと、バッチリ!!  ダークで甘い音が出る。リードも良く鳴る。
 これなら、吹いていて楽しい。
 練習は、軽く音階練習をしてAのロングトーンをして、フレミングの1番をした。
 時間が1時間ちょっとしかなかったので、大急ぎだ。フレミングは上の段を練習する。 アーティキュレーション、タンギング、息の入れ方、fpなどを注意して練習する。
 下の段は、少しやっただけだった。
 バッハ、メトロノームを使って、インテンポの練習。走らないで、表情を付ける練習をした。
 サンマルティーニの1番をやって、2番の譜読みをしたが、1回通して時間切れであった。
 いやぁ〜、音がいいと、オーボエってこんなに楽しいものなんですね。
 リードも軽くていい音で良く鳴るし、練習していても疲れを覚えない感じです。

 2日。今日は午前中に練習する。
 リードは94番で練習をはじめるが重くなっていたので、軽くハートを削った。 少し高次の倍音が少ないかもしれないが、太い音で良くなるいいリードである。
 軽く音階練習をして、ロングトーンをして、バレットの最初から少しやることにする。 が……指が回らない。この練習は、やはりちゃんと必要のようだ。
 フレミングは、1番を、オーボエ2を中心に徹底的にやった。 だいぶ感じがつかめたのだが間違う。この「間違う」というのが最大の問題だ。
 バッハも、ゆったりとしたテンポでやった。 インテンポで指の動かないところを、メトロノームを使ってきっちりやった…つもりだが…。
 サンマルティーニの1番をやって、時間切れである。
 ま、焦らずにやっていって、フレミングが順調にいくようになったら、 2番の譜読みの時間もできて来るであろう。
 午後、リードを1本削るが、最初からピッチが低い。 先を切っていっても、どうもしっくり来ないうちに……薄くしすぎた。
 最初の、バックからハートへの削りで、綺麗に背骨ができなかったのだが、 こういうやつは、なかなかリードになりにくい。 ケーンの質や、曲面の問題であろうか?

 3日。今日も午前中に練習をした。
 リードは、90番である。最初鳴りが悪かったがだんだん良くなってきて……ちょっと、ピッチが高くなってきた。 へたりが出始めたのかもしれない(^^;
 音階練習、ロングトーン、バレットを少々やって30分。
 フレミングの1番は、オーボエ1はだいぶスムーズに吹けるようになった。 オーボエ2の難しいところをさらうが、なかなか慣れない。 これを30分やって、疲れたので10分休憩。
 次に、バッハを20分。サンマルティーニの1番をさっと通して、2番の譜読みを2回通して終了。
 サンマルティーニあたりから疲れてきて、音程が怪しくなってきた(^^;
 午後は、AnnのGhysをM+で8本シェープして、5本糸巻きした。
 アンのギースは、ねじれだけでなく、そりも選別することにした。半分くらいは残るようだ(^^;

 4日。夕方、3日に糸巻きしたやつを荒削りした。
 夜、どうも、今日はあまり吹く気がしないが、94番で練習をはじめた。
 基礎練習の方法を模索中であるが、なかなか、名案がない。
 フレミングは、オーボエ2をすっかり忘れている(^^; このオーボエ2であるが、 ブレスの位置をオーボエ1とそろえていたのだが、 どうも違う位置の方が音楽的なような気がするのだが……はて、さて。
 バッハをやって、サンマルティーニの1番をやって、2番の譜読みにかかる。 この2番、フレーズごとには理解できるのだが、それをつなげることができない。 吹いていて、バラバラな気がするのである。もっと慣れれば見えてくるのであろうか。
 集中力に欠けた練習だと反省する。

 5日。今日も、夕方に1本荒削りをした。
 92番のリードで練習をはじめるが……全然鳴らない感じで、へんだ。 唇のあたりが、ものすごく柔らかく、グニャグニャに感じる。 気温が上がり、蒸し暑く晴れていて、夕立が降る。 どうも、楽器やリードの状態がかわったようだ。
 練習は、時間がなかったので、基礎練習をそこそこに、フレミングの1番のオーボエ2をやる。 どうも、ブレスの位置が難しい。指も難しいところがあって、なかなか慣れない。
 バッハをさっとやって、サンマルティーニの2番の譜読みをする。
 全く、まとまった音楽を感じられない。 明日からは、ゆっくりとしたテンポで、トリルなしで、リズムが正確になるように練習しようと思う。

 6日。夕方、1本荒削りをした。これで3本たまった。
 練習は、アンプッシュアの研究からはじめた。リードは、94番を使う。
 鏡を見ながら口笛のあごを作るが、リードをくわえると、自然にはできない。 まだまだ、工夫が必要なようだ。
 今日は、音色というか吹奏感が安定しない。唇が安定しないのか息が安定しないのか(^^;
 練習は、30分間アンップシュアの研究と……某HPにあるHi-C#からHi-Fの運指を試してみた。 コンセルバトワールの基本の運指とかであるのだが、今作っているリードではピッチが上ずりすぎる。 もっと細いチューブにあわせてあるようだ。 チューブであるが、もっと細い方が、甘い音が出るのだろうか??  たしかし、Hiオクターブは、あの運指だと細いチューブでも苦労は少ないような気がする。
 練習は、その後、30分間フレミングの1番のオーボエ2の練習をして、 60分間サンマルティーニの2番の譜読みをしたが……途中でバテてきた。
 サンマルティーニの2番は、いろいろな表情の短いフレーズが詰め込まれていて、 その連続の必然性を見いだすのがたいへんだ。 うまく吹けば、めまぐるしく表情の変わるおもしろい曲になるきがするのだが……。

 7日。夕方、荒削りをするが、もうちょっとのところでTipが裂けてしまった。 ナイフがあまり切れなくなっていたので、それが原因だと思うが(^^;  いやしかし、柔らかいケーンで、軽く削っただけでどんどん薄くなるので、ちょっと不注意だった。
 90番のリードで練習をはじめるが、吹いていても全然鳴るようになってこず、根本で音が鳴っている。 早い息を入れるとオーバーブローになってしまう。このリードは、もう駄目なのだろうか(^^;  92番にリードを変えて練習すると、ちゃんと鳴りだした。
 練習は、50分しかないので、フレミングの1番のオーボエ2とサンマルティーニの2番の練習だけをした。
 サンマルティーニの2番の感じがだいぶつかめてきた。ただ、自分の感性と、楽譜にある強弱記号が合わないので、 まだまだ、解釈ができていないのであろう。

 8日。夕方、2本荒削りをした。
 今日は台風なので、90番のリードを再度試したら、一応使えそうなのでこれで練習する。 が、やはり、fの出が悪いような気がして、途中から94番を使う。 リードを眺めていたのだが、結構、Tipの▲というか∩型のドームが大きい。 先日から荒削りしているのは、少し、そのあたりを削りすぎているかもしれない。
 練習は「オーボエ吹きのページ」にある指の練習から始めたが……やることは簡単なのだが、 単純すぎてあなどってしまう。どういう風に、確実に、綺麗にやれるようになるかである(^^;
 フレミングは、だいぶ慣れてきた。もっと、間違わないように確実にできるようにならなければである。 テンポ通りでやっているのだが、ゆっくりの速度で、確実にやるように練習した方がいいのかもしれない。
 サンマルティーニは、2番からやった。 やはり、譜面通りに強弱をつけるのが難しい。
 あと、かるくサンマルティーニの1番とバッハを少しやった。

 9日。午前中、荒削りした中の1本を仕上げた。
 午後、そのリードを使って練習をする。
 まだ、少し重い感じだが、考えてみれば、台風開け(^^; さて、状態としてはどうなのだろう??
 練習は、昨日と同じで、フレミングのオーボエ2とサンマルティーニの2番を中心にした。
 あと、サンマルティーニの1番とバッハである。
 今度もそこそこ良いリードのような気がするが……もうちょっと、鳴りがたりないような気もするが……ま、95番とする。 90番を実戦配備からはずして、95番を楽器のリードケースに入れた。
 いい音かどうかは、客観的にはわからないが……まだまだ、仕上げ削りのほとんどは偶然まかせだが……けっこう思い通りできるようになった気がするw(゜o゜)w

 10日。午前中に、昨日仕上げた95番で練習した。
 最初は、開きがものすごくあって、ヒッチがちょっと低めで、少々重いが太い音の出るリードであった。 タンギング等はちゃんとできて、機能的にも問題なかったが、少々鳴りが悪いような気がした。
 修正しながら練習したのだが、10回も削っただろうか?  ほんの少しの修正だったのだが、開きが少し狭めで、ちょっとかすれた感じのリードになった。 艶っぽく鳴らすには、早い息が必要だ。修正前の太い音は魅力的だが、こちらの方が色彩感が出しやすいような気がする。
 練習は、軽く音階練習をしてからフレミングをやった。 オーボエ1も2もだいぶ慣れてきたが……間違う。 いや、ほんと、集中力の不足というか、譜面が読めていないというか、頑張らなければである。
 あと、サンマルティーニの2番、1番とやって、バッハをやって終わった。
 最後の方は、だいぶ唇が疲れてきて、ピッチや音質が不安定であった。

 11日。午後に、リードを1本仕上げながら練習を開始した。
 ピッチが低めというか、唇に重いというか、開きがありすぎというか、そんな感じで吹きにくかったので、 どんどん薄くしていったら、ペーペーになってしまった。
 どうも思ったより調子が良くなかったのか、他のリードを吹いても重ったるい感じだったので、 ここで失敗したことに気づいた。
 体調が少しずつ戻ってきたので、先を切って再調整したら、鳴っている状態では、他のリードと同じになった。 しかし、息をわずかに抜いたときの音色が、薄くしてしまった方はすっと消えるのだが、 厚い状態のリードはケーンの厚みの音がするのである。こういうのが色彩感につながるのかと考えてしまった。
 ということで、このリードを96番とする。 尚、96番の仕上げ中に、うっかり95番を削ってしまった(^^; ちょっと、状態が変わったようだ(涙)
 練習も最初体調が悪かったせいか、うまくいかなかったのだが、後半に体調が少し戻ってから、 サンマルティーニをゆっくりしたテンポで練習した。一音一音を綺麗に出すことに注意を向けて練習した。 こういう練習は、重要だと感じた。

 12日。昨日から雨である。今日もこれまで調子の良かったリードが異常に重く、 しかたなく、オーバーブローしやすいが90番で練習する。
 午前中。どうも、なんとも、練習にのれない日である。昨日、少し吹きすぎたのであろうか(^^;  ここのところ、調子の良かった先週に比べて、どうも変な感じである。
 午後、合唱団でやっている曲のオーボエのソロをCDにあわせて練習するが、 リズム、音色、音程と惨憺たる感じである。 楽器が鳴るリードができるようになったが、音色とは、やはり別の次元のような気がする。 さって、次に打つ手は何であろうか?

 18日。海水浴で5日間休んで、久々の練習である。
 リハビリのつもりで始めるが、どのリードを鳴らしても、鳴っているのだが音が悪い。
 宮田先生のを吹いてみると、ちょっとましだが、やはり音色が悪い。
 息のスピードとアンプシュアーを工夫して、やっと艶のある密度のある音に近いものがでだした。
 2年間吹き込んで楽器が鳴るようになって、やっと響きのあるリードができるようになって、 息はちゃんとベルのあたりまで入るようになって、音が悪いのは……アンプシュアーが原因だ。
 音色は唇がリードを包む面積。左右、上下から押さえる力加減。そこに入れる息の早さ。これで音色が決まる。 いや、しかし、なかなか安定してできない。これからが勝負だ。
 今日は、唇のリハビリで終わった。

 19日。リードは今日も94番を使う。
 最初の30分、基礎練習というよりは、音を出す練習をする。 アンプシュアーを工夫する。 ま、ある程度ちゃんとやっていれば、オーボエっぽい音に片足をつっこんだような音(^^; がする。
 まだまだ笛みたいな音で響きに余裕がないが、大根の「す」のような音ではないので、まずは第一歩ということだ。
 フレミング、サンマルティーニ、バッハと、音色を気にしつつ練習する……が、指が……間違えるし……(^^;

 20日。今日は92番で練習する。このリード、だいぶやわらかくなっているので、へたる寸前かもしれない。
 余り時間がなかったが、音色作りからはじめる。 どうも下の前歯と歯茎の間あたりに空気のビー玉を一つ入れているようなイメージ で吹くといいような気がする。 このイメージで、適度に下あごが前に出て、下唇もリードをかまずに包み込む感じになる。 上唇は、意識して先端だけ丸め込むようなイメージを持たなければいけない。そうするとこちらも唇がリードを包み込むように思う。
 ただ、艶っぽいツーンとした音であっても、倍音をうまく入れないと笛っぽくなるので、この辺のコントロールができればいいのだが。
 練習は、フレミング、サンマルティーニ1&2、バッハとやる。いい音を安定してだす練習をする。……当然、指もだが(^^;
 いやはや、まだまだ、難しい。中のGより上でのフォルテが、音量と響きに力がない。 このへんは、唇もへたるし、難しい。

 22日。昨日は、練習ができなかった。
 95番で練習しようと思ったら重かったので(^^; 92番がちょうど良かったので、ちょっと明るい感じするが、これを使う。
 練習は、音色作りから、フレミング、サンマルティーニの1番、2番、バッハとやっていった。 いやぁ、間違う。間違う。……間違う。慎重にやれば、音程もリズムも音色も良い。……慎重にやらなけらば。
 バッハになったら、バッハの音色になった。いかに作りたい音のイメージを持つことがたいせつかである。

 23日。久々に96番を出して吹いてみたら……作ったときは明るかったのだが……いい、リードである。 95番が重くなっていたので、少し軽くして、少しダークにした。下面の方がよく削れていたので、上下逆に吹いたら、 明るい倍音で、良いリードになった。
 95番で練習する。音程、音色、リズムに注意していつものメニューをする。 きょうは、なんともいい感じで、幸せである。

 24日。昨日とかわって、どうも疲れた感じである。最近花粉症反応が強いのでその影響であろうか。
午後、荒削りしてあったリード3本を仕上げる。1本はいい感じであるが、1本はケーンの質が悪い。 もう一本はボアーとした感じで、このケーンは選別していなかったので、どうもそりのあるかまぼこで作った感じである。 一応練習には使える程度になったので、最終調整は後日ということにする。
 練習は、圧力が上がらず、集中力がないので、少しやって止めた(^^;

 25日。何となく重い気分である……リードも重い感じで、雨の前か?
 リードは92→94と音だしするが……95番を使うことにする。 最初、水を吸わしたときぶっきらぼうな感じであったが、乾きかけたあたりから良くなった。
 練習は……今日も、どうもあまり集中できないのでフレミングを軽くやって、 サンマルティーニの2番を、音程、音色、リズムに注意しながらさらった。
 けっこう上手く行きかけるのだが、なにか体から重い感じが抜けなくて、 音楽も重くなろうとする。

 26日。雨である。空気が重い。リードはいろいろ迷って94番を使う。これ、もうだいぶへたってきているようだ。
 練習は、一音いちおん丁寧に吹くように注意した。が、いやはや、安定しない。
 バッハはけっこう指使いを忘れていてあせってしまった。 サンマルティーニの2番は、だいぶ慣れてきたが、まだまだ不安定だ。
 ロングトーンというか、息を入れる練習で、以前、800番先生がおっしゃっていた、 リードの手前(のどの奥)8cmからベルの先を半分の長さとして、ベルから同じ長さのびた空気の筒を想像して、 ベルのあたりを中心に弦のように振動さすイメージでならすと……いやぁ、管が良く鳴る。
 練習中は、こういうイメージが何処かへ行ってしまう。いつも忘れないように、丁寧にである。


【8月27日】
 4週間ぶりのレッスンである。
 リードを選ぶがどれも重い。新しいリードのうちの95番を使うことにする。

 フレミングの1番を見ていただく。先ずは、ハ長調の音階練習から。 ここで、楽器を鳴らす練習が悪い方向に行っていたのがわかった。 レガートに、滑らかに吹くようにと注意を受けた。意識し出すと、指が回らなくなって滑り出すし(^^; である。
 ……1番は、いろいろ注意を受けたが、まあまあであった。 いろいろ自分で考えていたことを肯定して頂いたり、見過ごしていたところを注意されたりである。
 小節の頭の感覚をきっちり持たなければいけないようだ。それとスラーが連続するところは、 スラーとスラーのあいだは切らない! という原則を忘却していた。反省である。
 楽しみにしていた2重奏であるが、吹くのにひっしで、先生と合わすどころではなかった。 出だしのタイミングなどは極力注意したのだが……それと、つい走ってしまうところがたくさんあった。
 音程は、極力慎重に吹いたのだが……先生が合わせて下さっているのか、 大きな違和感はなかったような気がするが、きっと、聞けてないだけである。
 いや、しかし、2重奏は楽しい。こんな練習を、もっとしてみたい。
 それにしても、練習の時、危ないかななぁと思っていたところは、やはり間違えやすい。 集中的な繰返し練習をもっとやらねばである。

 サンマルティーニは、2楽章がら見ていただく。
 このあたりから緊張で胃が痛くなってきた(涙)  最初、指がボロボロだったが、途中から、なんとか動き出した。
 スラー付きのスタッカートを短く切りすぎていた。この解釈間違いで、だいぶ、変になっていたようだ。
 レガートやスタッカート、普通の音符、普通のテヌート、 スラー付きのスタッカート、スラー付きのテヌートと、吹いて見本を聞かせていただいたが、 微妙なニュアンスの違いが、分かるような分からないような、自分でやる自信がなくなった。勉強せねばである。
 サンマルティーニの1楽章も出だしでレガートがだめでやり直した。 口で言えば、一つの息の流れにすればいいのである。が、これができているときはこんな感じかと分かるのであるが、 できないときはどうしてやればいいか分からなくなる。経験を積むしかない。
 最後のフレーズは、3つくらいにわけて吹いていたのだが、全体につながるようにクレッセントして吹くようにとのこと。 やはり、フレーズは、大きい方がいいのである。
 先生が、いつものようにユニゾンで吹いて下さるのだが、そうなると吹くのが難しくなる。 緊張してとちるし……フレミングの2重奏の方が楽であった。

 バッハは、これも最初にレガートで引っかかったが、 注意を受けて、なんとかコントロールできた……とおもうのだが。
 この曲、トリルを音符の最後まで少しクレッセント気味に入れるのがいいようだ。 出だしと後半の八分音符のトリルが特に難しい。
 サビのところは、やはりリズムが不正確であるようだ。ここは、難しい。

 さて、基本的なことであるが、いままでいい加減にごまかしてドイツ音名で言ったりして、 覚えていなかった調の読み方であるが(^^;
    ♯が1個のト長調から一つ増える毎に「トニイホロヘハ」、
    ♭が1個のヘ長調から一つ増える毎に「ヘロホイニトハ」と覚える。
    但し、♯系は、最後のヘハは、その主音に♯がついているので、嬰(えい)ヘ長調、
   嬰ハ長調である。
    ♭系は、ロホイニトハの主音に♭があり変ロ長調、……となる。
 をちゃんと覚えるようにとのことであった。

 最近やっている音を飛ばす練習→楽器を響かす練習→大きい音でならす練習であるが、 意味がない……というか、音が雑になるだけでよくないようだ。
 今の息遣いで、楽器を鳴らすという観点ではもうできているようで、問題ないようだ。
 楽器を鳴らすためのボウ吹きの音階練習は意味がなく、というか悪い癖がつくだけのようで、 クレッセント、デクレッセントを入れて、レガートで滑らかに一つの息の流れの中で音量を変えていって、 あくまで音楽的な音が出るように練習しなければならないようだ。
 今日のレッスンでの音色は、フレミングの時がよかったとか。  アンプッシュアは下唇はこれでOKとのことで、自分的には空気の玉を下前歯の裏で抱くようなイメージでいいようだ。 上唇をもっと巻くようにとのことで、言われればできるのだが、それをいつでも、すぐに、自動的にできるようにとのことである。

 バッハは、これで終了。フレミングは、Oboe I だけにしてもらって3つしてくることにした。 サンマルティーニは、3楽章の譜読みと、1,2楽章は暗譜を目標に(^^; である。 3楽章は♭2つで変ロ短調なので、その音階練習をする。
 尚、音階練習は、主音からはじめて、Hi-Dまでいって、Low-B(H)まで行って帰るかんじですると良いようだ。


【8月28日〜】
 28日。今日は異常にリードが重い……95番で練習する。
 時間がなかったのでフレミングの2,3,4とサンマルティーニの3番の譜読みをする。
 アンプシュアーの上唇がすんなりいかない。それにしても……上唇の皮がむけかけた(^^;

 29日。94番のリードをローテーションからはずして96番を入れる。練習は、92番でする。
 どうも、不調で、圧力が上がらないと思ったら、無意識に口内炎をかばって吹いているようだ(^^;
 さて、練習は、譜読みで終わった。サンマルティーニの3楽章の音楽が見えてこない。

 30日。今日は帰宅が午後10時前で、練習できなかった。
 Charles Double Reed でバックーオーダーになっていた Brannen X が到着した。 先は、RDG/Mack M+より0.1mm広くて、中程は、0.1mm狭いようである。 先が広くても根本が細いので、心配していたピッチは大丈夫だと思われる。 さて、どうなるか楽しみであるが、なかなか時間がない。

 31日。今日も練習時間が取れなかった(^^;
 遅くに、AnnのGhysをBrannen Xでシェイプしてラウビンのチューブに4本巻いた(GBLa)。どうなるやら。

 9月1日。昨日しばったGBLaを1本削った。荒削りに30分、仕上げに15分くらで練習をはじめる。 先端の薄い部分が多すぎたのか、なかなかチーチー音が取れない。だいぶカットして、やっと消えるが、 こんどは、重かったり振動しなかったりで、修正を繰り返しつつ、ま、練習を終わった。
 練習は、フレミング3曲とサンマルティーニの3楽章である。フレミングは、音楽が見えてきた。 サンマルティーニの3楽章は、自分で何をやっているのかわからない。なんか、やたら難しい。
 さて、まだ評価は早いと思うが……Brannen Xの印象であるが、とおる音が出るような気がする。 Mack M+で、苦労してだす艶が最初からある。しかし、逆に、あのくすんだ感じはどうして出すのだろうか?  もっと、削り方を工夫しなければいけないようだ。
 なんとなく宮田先生のリードの方向性がよく似ているようだが、吹き比べてみると全く異質だ。 が、しかし、宮田先生との違いはシェイパーティップの違いと言うよりは、削り方、バランスの取り方の違いのような気がする。
 自分は、どちらが好みだろうか? ふむ。もっといろいろ作ってみなければいけないけれど、 音色の好き嫌いではなく、アンプシュアーが合うというか、楽かになるかによるような気がする。

 2日。もう一本GBLaを削った。なかなか、軽くなってくれない。 90番あたりを削ったときの軽くしかたが分からなくなっている。
 練習時間があまりかかった。
 サンマルティーニの3楽章は、悪戦苦闘だ。

 5日。GBLaのハートを削って、軽くしてみた。
 軽く良く鳴るリードになってきた。音色は、明るいというか透明な感じである。
 練習は……フレミング3曲は、だいぶなれてきた。サンマルティーニは……。

 6日。昨日のGBLaがいい感じなので97番とする。92番を現役からはずして、95,96,97をメインのリードとする。
 リードであるが、音に艶があるように吹いたときは、どちらも同じような音色であるが、 少し息をゆるめてやると、Mack M+はかすれたダークな感じになり、Brannen Xはそれでも艶のある感じが残る。 この辺がシェイパーによる音色の違いか? それでも、どちらのリードも自分の作ったリードの音の範ちゅうにある。 削り方によって、どちらも同じような物になろうとするだろうが、それでも根底にティップの音が残るような気がする。 非常に微妙なものであろうが、こだわれば、意味が出てくる。 さて、どちらがお好みとなるか……ま、自分の削る能力……仕上げ方の上達にもよるのだろう。
 練習は……よく寝たので気持ちよくできた。サンマルティーニの3楽章が少し見えてきた。

 7日。今日は、分解して給油をしようと思っていたのだが……一日、うたうた寝ていた。
 練習は、元気いっぱいで、絶好調だった。GBLaな97番が気持ちよくなってくれる。 ちょっと明るい気がするが、透明感のある音が気持ちいい。
 練習は、フレミングの音量に注意して練習した。まだ、指が突っかかるところがあるが、 だいぶ、アーティキュレーションが分かってきた。
 サンマルティーニの3楽章も、ちょっと見えてきたが……まだまだ、なれない感じだ。 忘れない程度に、2楽章、1楽章もやった。

 8日。97番で練習した。
 途中で疲れてきて、息のせいか、唇の締め過ぎか、音が不安定になる。
 練習の方は、何時もと同じで、サンマルティーニで苦闘である。

 9日。今日も97番で練習する。
 サンマルティーニの3楽章は鬼門だ。

 10日。95番で練習をはじめるが、どうも音が陰気なので、途中で97番に変える。
 ちゃんと息が入っているときはどちらも同じような音色なのだが、 アンプシュアーが崩れたり、息の圧力が上がらなくなると、Mack M+の95番はかすれた音に、 Brannen Xの97番はキンキンした音になろうとする傾向がある。
 ……サンマルティーニの3楽章は鬼門だ。 サンマルティーニは、やはり、フレミングの練習に比べて格段に難しい。

 11日。97番で練習する。
 時間がなかったのでサンマルティーニの3楽章だけをやった……が……なかなかである。

 12日。とにかく練習している。サンマルティーニが何となく見えてきた。

 13日。今日も頑張った。
 息の入れ方であるが、できるだけ下の腰に近いところの背筋を使って息を送り込んだ方が、 音の響きがいいし、レガートが綺麗だ。
 このあたりは、唇の形に匹敵するくらい、いい音を出すための重要なポイントだ。

 14日。今日下管を分解してトーンホールを掃除して、シルバークロスでキーを磨いて、給油をした。
 ベルのキーのシャフトが2重になっているのを止めているネジを回したら、途中で切れてしまった。 ……ネジの残りが中にあるので使うのに支障はないが……困った。
 練習は、とにかくやった。
 Mack M+のリードは、上唇がちゃんとリードにあたっていないとシケた音になる。 Brannen Xのリードは、上唇がちゃんとリードにあたっていないとキンキン音になる。 どちらにしても、上唇巻き込みが大切だ。

 15日。午前中練習した。部分的に何回かやるとできるが、曲を通してだと間違う確率が高い。 これでは、先生のところではボロボロだろう。
 それでも、サンマルティーニの3楽章が、やっと分かってきた……最後のアドリブのところは、 先生に聞くしか仕方がない。
午後に上管の分解整備をした。ちょっと重くなったような気がするが、いい感じだ。
 これで、上管下管の分解整備完了。今回は、一年ぶりにキーをシルバークロスで磨いた。 いや、ちょっと茶色っぽくなっていたのが、真っ白、ピカピカである。 十年近く前の中古品とは思えないくらい綺麗だ。

 16日。どうも楽器の調子がおかしいのか、リードの調子がおかしいのか、なんか重いというか、つっかかる感じだ。
 明日はレッスンであるが、時間もあまり無く、絶不調で練習を終わる。
 どうも95番を薄くしすぎたようだ。96番は割ってしまった(^^;


【9月17日】
 先鋭のお宅について、楽器を組み立てて、リードを95番にしようか97番にしようかと迷ったいたら、 先生が、最初の方に吹いていたのが良いとおっしゃった。
 ……どちらだったか分からないが、昨日、薄くしすぎた95番がよかったようだ。今日は97番が響かない。
 先生は、何本もリードを変えて試奏していると思われていたようだが、変えていたのは、2本のリードとアンプシュアーである。
 いろいろ試していたアンプシュアーのなかにいいのがあったようなのだが、自分ではそれ程感じなかった。
 アンプシュアーの唇のかたち、あごの下の筋肉を平らにすると教えて頂くのだが、どうもうまくいかない。
唇を真ん中によせてすぼめて、先っぽを内に曲げて、上唇と下唇でそれぞれかさのような袋を作って、 それぞれを上の歯と下の歯にかぶせるようなイメージが、わりといい感じだといわれたが……(^^;  できているかどうかは、かたちでなく、音で分かるとのことである。
 先日買ったラウビンのチューブが少し細いので見て頂いたが、先生のお好みのよりはまだ太く、 今まで使っていたのと、先生のとの間ぐらいの太さであった。先生のチューブは厚みももう少し薄いようである。
 95番のリードは大変よく響くとのことで、Mack M+をお見せしたら、 先生のもっておられたJon Mackのティップとほぼ同じであったので、 ご自分も久々に、それで作ってみようとのこと。

 日曜日に分解掃除をしたら、楽器が重くなったとお話ししたら。Aの音が少し低いとのことで、、 Aのキーの閉まりがわずかに悪いようで、ほんの少しネジを調製されたら、リペア後のようにスムーズになった。 そのあまりの微妙さに、驚いてしまったとともに、自分の感覚が少し良くなっているようでうれしかった。

 フレミング2番、3番。サンマルティーニの3楽章を見て頂いた。
 もっと、もっと楽譜を読んでいろんな事をしなければならないのであるが、 自分で考えた解釈がほとんど間違っているので、なかなか大変である。 自己流というのがいかに意味がないか、そして簡単な練習曲でも、 いかに学ぶことが多いことかと思った。
 といっても、いつものスラーとスラーの間の切りすぎとか、スラーの最後の音が走るとか、 いやはや、いつも叱られていることも、家では上手くできなくなっているので、 少々情けないが。

 某楽器店で30年もののロレーが25万円で売っているとお話ししたら、いい楽器なら安いとのこと。 いい楽器は、どんなに古くても、いいものだとのことでした。
 いろいろ楽器の話をうかがったが、いい楽器でも相性があるようで、 ま、それはそれで何ともいえないそうであるが。
 最後に、先生が36年前に買われたラウビンを吹かせて頂いた。
 ちょっと枯れた感じの柔らかく甘い音がする楽器で、自分が吹いてもその雰囲気が出せた。 これまにであった赤い木の楽器のような甘さと違って、ねっちょりしたところがなく、 何ともいい感じで、欲しくなってしまった(爆)

 帰りがけにオケのことをお聞きした。先生ははっきりいわれないのであるが、 どうも第一候補に考えているFは、「一度見学にいっては」とのことで、 あまり賛成されていないような感じであった。
 もう一つ、席が空いていて、ひょっとしたら入れてもらえるかもしれないNは、 賛成されているようであったが……こちらは、ちゃんとしたところなので、 入れるかどうか……。ま、気長にいくことにする。


【9月18日〜】
 18日。昨日、先生にほめて頂いた95番は、へーぺーで、開きが無く息が入らない。
 昨日駄目だった97番のハートをどんどん削って、Tipの根本も削ったら、鳴るようになってきた。
 息が入らなくて、ひびかない状態になっても、開き削りで先端が◇になるように削ったら、 息が入って、良く鳴るようになる。息が入らない状態では、リードは鳴らない。
 フレミングの新曲5番を譜読みして、4番とサンマルティーニの3楽章をさらった。
 終わりかけに、アンプシュアーをいろいろ工夫していたら、リードがふくらんで、 柔らかく太い音で楽器がびんびん響くポイントがあった。
 このリードが膨らむというのは、大事な感覚だと思う。

 19日。今日は、眠くて、圧力が上がらない。50分ぐらいで練習を終わる。

 20日。昼寝ができたので、練習は快調である。
 フレミングの5番は、だいぶ慣れてきた。

 21日。GMLaなリードを1本仕上げた。
 根本のオーバーハングを調整するとピッチと息の入りやすさが大きく変わる。 このリードは、削りとオーボーハングの調整で抵抗が多いめの太い音に仕上げた。98番とする。
 これを使って、一通り練習する。 今日も睡眠十分なので、重いめのリードでもあまり苦労しないで吹ける。 平日は、このリードでは重いかもしれない。

 22日。昨日のリード98番は、どうも鳴りが悪い。 どんどん薄くしたらペーペー音が混じりだした……でも、これは、明日には治っているかもしれない。 それでも、ちょっと、鳴りの悪いリードだ。
 練習は、こつこつやった。
 最近、調子が悪いのは、どうも秋の花粉症が、何時もより何倍も強いせいのようだ。 10月なかばまで、我慢である。

 23日。98番が、まだ、ペーペーなので先を少し切ったら良く鳴った。しかし、まだ、鳴りが悪い。 97番は、削っても削っても次の日にはあばれる感じになる。不思議なリードだ。
 練習曲であるが、いちど、すべてソフトタンギングでやろうと思う。 まず、レガートな雰囲気でできるようになってから、スタッカートの雰囲気を入れるようにしてみる。 最初からスタッカートすると、音楽がぶち切れである。
 アトリエアルファーで出ているミヒェルのガウジングマシンを迷っている。25万はだいぶ予算オーバーだ。
 RDGにガウジングマシンの値段とベッドとブレードのサイズを聞いてみた。
 60-45 のかまぼこを作るのに、10.5のベッドには、直径何ミリの刃があうか、値段はいくらか聞いたところ。

    The price of an RDG gouging machine with 11mm bed and 11mm blade is
    $1,273.75. If you are interested in a final gouge of .60 in the middle
    and .45 on the sides, this will work for you.

    It seems as though you might be interested in a smaller diameter bed and
    blade. If you use cane that is not larger than 10.5, you could also order
    a machine with a 10.5 bed and 10.5 blade. The cost would be a little more,
    $1,355.00, but it would still provide you with a final gouge of .60/.45.

 以前の10.5ベッド、11ブレードが最適との考察は間違いのようなきがする。
 photoshopを使って大きな図面を作図してみると、ケーンの直径が10.5なのが絶対条件なのだが、 作図上では、10.5/10.5で60-45はかまぼこは作れるようだ。

 24日。今日は集中力がなかったので、1時間程で練習を止めた。
 練習曲が、やはり上手く吹けない。もっさい。ほんとうに、もっさい。

 25日。今日も不調、98番のリードでフレミングの4番をやるが、やっても、やっても、ちゃんと吹けない。
 音階練習をしても、堅い感じで、全然響かない。
 ……あまり絶望したので、リードを95番に変える。これは、ペーペー音がするので、数回先を切って、 やっと落ち着いたと思ったあたりから練習すると……フレミングが4、5番が楽しく練習できた!!!
 久しぶりに、きもちよく練習を終われた。
 ちょっと悪いくらいに思っていた98番だが、ものすごく悪かったようである。
 Brannen X な97番も、なかなか良くなってくれないし……。しばらくさぼっていたリード作りに勢をださなければである。

 26日。……完成リードケースの中に、仕上げ前のリードが3本あったw(゜o゜)w
 楽器を吹けないところで、これを軽くなる状態まで仕上げた。 夜に、楽器につけて鳴らしてみると2本は、少々重いがいい状態で、マリゴがバンバン鳴る。 これは、あとは少しずつ削りつつ、柔らかくならすと、いいリードになりそうだ。 もう一本は、98番と同じようで鳴りが悪い。
 「オーケストラ名曲 オーボエ・パート抜粋集 」なるものを買ったので、ちょっと遊びで吹く。 いやぁ〜知っている旋律を吹くのはおもしろい。でも、ちょっと♭や#がありすぎ(爆)
 良く鳴るリードを使いながら、フレミング2曲とサンマルティーニの1,2,3楽章をやる。 だいぶ忘れている。
 リードは、だいぶへたってきた95番を引退。98番と今日仕上げて鳴りの悪いのを廃棄。 よかったGMLaなのを99番、GBLaなのを100番にした。97、99、100番を実戦配備とする。
 今日から、いいリードのできたチューブには黒丸●、 駄目だったチューブに赤丸を付けることにする

 27日。100番のリードは、少し軽くしすぎたようだが、ものすごく良く鳴るいいリードだ。 99番は、少し重く、ダークすぎたので、背骨と全体に少し削って、少し重いがいい感じになるようになった。 97番は、最初ちょっとあばれる感じだが、うまくポイントをつかむと、やわらかく鳴ってくれる。 これも悪くなくなった。
 練習は、パート抜粋集で遊んだ後、フレミングの4,5番と、サンマルティーニの3楽章を気持ちよくやった。 いや、しかし、間違えるのは、集中力なのだろうか。 なにか、今日は、左手人差指や右手小指が、時々意識してちゃんと動かせるようになっている。 譜面をちゃんと読んで、音程と指を正確に想起できるようになったら、もう少し上達できるのだが(^^;
 いや、しかし、リードが良く鳴ると練習がこんなに簡単に思えて楽しいものかと自分でもあきれてしまう。 要注意であるが……楽しい(^^;
 夜に、右のDトリルキーのジョイント部分のコルクの遊びが多すぎるので貼りかえた。 さて、うまくいっているやら……である。 あと、水滴防止オイルをオクターブキーに塗った。

 28日。今日はバザーで焼きそばの手伝いをしてくたくたである。
 が、まあ、夜は少し時間があったので、オーボエを吹くことにした。 100番のリードは、今日は開きがあまり無く、ちょっとピッチが高い……なんか、へばったリードのようだ。 このリード、うっかりすると音が根本で鳴ってしまう。ちゃんと早い息を入れるよう心がけなければならない。
 練習は、指の苦手なところを中心にした。
 アトリエアルファーさんにミヒェルのガウジングマシン売っていたので、刃の直径をお聞きしましたところ、
  ミヒェルのガウジングマシンは、
     ベッド10.5 は、刃11.4
     ヘッド10.0 は、刃11.0
 がスタンダードだそうです。ちなみに、パッシン先生は10-10.5をご推薦とか。
 つまり、スタンダードのミヒェルでは、アメリカンには全く使えないことがわかった。
 昨年、発注していたミヒェルは、キャンセルすることにした。 自分自身が詳しいことをわかっていて、確信を持って特注しないと、アメリカン用には使えない。
 AnnのGhys。100枚買った内の最後の30枚から曲がっているのやらそっているのを省いて、20枚がのこった。
 これを、先日チャールズで買ったCoveyの直径を測る工具で計ったところ、

10mm以下10mm10.25mm10.5mm10.75mm11mm11mm以上
3枚0枚4枚4枚5枚2枚2枚
 という結果になった。
 つまり、今まで10.0〜10.5の指定で買って、そのつもりでいた直径が、このような状態だったということだろう。
 丸材は、10.0〜10.5の指定で買うとしても、実際のガウジングマシンのベッドの直径をどうするかは、微妙だ。
 ま、どのあたりのかまぼこが、いい開きのリードになるか、楽しみでもある。
 さて、このなかで、使えるかまぼこが10枚だったとすると、30枚中10枚が使えて1枚250円程なので、 かまぼこは、1枚あたり750円……か(^^;
 ガウジングマシン(+ギロチン)、プレガウジャーで25万円、 丸材1本100円として1本に1枚取れるとして計算すると385枚でペイする。
 つまり、4年くらいで元が取れることになるのだが……労力と、 機械の消耗を考えると、はたしてどちらが得か(^^;

 29日。以前買ったベルトロの残っていたかまぼこを測定したら、全部10mm以下であった(^^;  ケーンの質はいいのだが、直径も厚みも、全くいい加減である。 こんなものを使ってリードを作っていたら、偶然にしかいいものができない。
 またまた、パート抜粋集で遊んだ後、サンマルティーニ、フレミングとした。
 ♭5つは難しい。音階練習の必要性を感じたのだが……。
 今日は、ちょっとオーボエが重い。特に、99番が重くなっている。 ……わずかに雨が降っているのだが……ちょっと湿度があるぐらいで重くなるのは辛いところだ。

 30日。今日は、50分程しか時間がなかったが、いちおう、一通り練習した。
 どうもGとF#がつっかかる感じなので、ネジをゆるめた。 つっかかりはましになったような気がするが、他に影響が出ていないかどうか??
 リードであるが99番が重いので全体に少し削った。 で、良く鳴るようになったのだがピッチが下がった。 ここで、根本の開きをちょっと指で押さえて、オーバーラップをちょっと増やすと、 ピッチが良くなって滑らかになったのだが……どうも、音が小さくなって響きが少なくなったような気がする。 この滑らかな感じと、ダイナミック感の喪失は、相反するものなのだろうか。
 こんど、もう少し短めでリードを作って見ることにする。 息のはいるダイナミックな感じで、ピッチがあうようにして、さて滑らかさがどうかである。
 そうそう、徹底的にやろうと、Coveyのゲージがだいたい正確か調べてみた。
 CGで10,10.25,10.5,10.75,11mmの円を作ってプリンターで印字した。 直径を測ってみたところほぼその値であった。 これに、Coveyのゲージを当ててみたところ、ほぼ、数字通りが一番あっているようであった。
 非常に曲線が微妙なので、なかなか難しいのだが、このケージは信頼してもいいような感じを持った。

 10月1日。今日は、近くの大学のホールで(無料の!)コンサートがあったので行ってきた。
 yahooの掲示板によくこられたブレーメンのN先生が、どういうわけか?このマイナーなコンサートに来られて、 バッハのバイオリンとオーボエの協奏曲を演奏された。
 N先生は、ジャーマンスタイルなのだろうか? 濃厚な甘い響きは、日頃、生で聞き慣れている音色と違っておどろいた。 (といっても、そんなに多くの人のを聞いているわけでないのだが。)  ふむ。でも、考えてみたらCDではよく聞いた音質なのだが……やはり生は違う。
 演奏会のホールは、音ははっきり聞こえるのだが響きが全くなく、実にたくみに音を吸収する会場で、 音楽にはむいていないかんじなので、ソリストの方々は苦労されていたように思った。
 今回の演奏会では、京芸出身でブレーメンから来られたソプラノの白川深雪さんが本当に素晴らしかった。 もっと響きのいいホールだったらと残念に思ったが、いやしかし、この会場で、 焦ることなくきっちり響きをとらえて見事に歌われた。我が合唱団の昨年のマタイ受難曲での北村敏則先生のエヴァンゲリスト の時のように、いつまでも聞いていたいような素晴らしい演奏であった。
 声楽だと、どういう筋肉を使ってどういう音のあて方をしているのかが聞いていてわかるのだが、 オーボエは、あの音がリードなのかアンプシュアーのなか息の入れ方なのか楽器なのか全くわからない。 やはり 経験&知識不足なのを感じた。
 さて、コンサートに行って帰ったのに、まだ9時前だったので、オーボエの練習をした。
 最初に、鳴らし出したら、とんでもない音でがっかりしたのだが、 練習曲を吹いているうちに、自分の音はN先生のとは次元が違うものとしてわりきって、自己満足として好きであると思った。
 ただ、最初に音階練習をしているときは、そんな音が出ない。曲になると、好きな音が出る。これは意識の持ち方であろうか。 それとも、音階練習が本当に難しいのであろうか。特に、上昇音階が下手である。
 尚、本日のリードは、ならし吹きは最初99番を少し軽く削って使ったが、曲の練習は100番でした。

 2日。気持ちよく楽器がなる日である。花粉の量が減ってきたのか、体調も、それ程悪くない。
 夕方、GBLaなのを1本荒削りした。今回は、全長70mm(51-61-65-70)で組んでみた。さて、ピッチがどうなるか?
 練習は、通常のメニューをしてから、パート抜粋集で遊んだ。
 練習曲は、息の流れに注意して、音が一つひとつにならないように気を付けたが……。 サンマルティーニの3楽章のF-D-Es-Fが上手く指が回らない。これは意外と難しい。
 リードは、Brannen Xな100番で音出しを始めた。いい感じになってくれるが少しダークである。 次にMack M+な99番を使うが少し重い……ので、2回程削ると、すごくよくなった。 これは、ブライトめに削っているので、だいぶはれやかな音だ。 ティップの本質的に持っていると思われる音の傾向と逆になったわけだ。 結局、削り方なのだろう。
 ま、これでシェイパーティップは、Mack M+でもBrannen Xでも、今の技術でそこそこ良いリードができるよになったようだ。 もっと演奏技術が上がって、微妙な音色や音程の違いがわかるようになってきたら、 リードの微妙な調製もできるようになって、どちらのティップがいいか決められるのではないかと思う(^^;

 3日。昨日のリードを練習しながら仕上げた。
 どうしても、軽い感じの音が消えないので、先をだいぶ切った。Brannen Xは、▲より先を短くしなければチーチー音が消えない。 また、▲のサイドを薄くしなければクローが下がらない。つまり▲がだいぶ縦長になるのがいい感じのようだ。  今回Tipの荒削りをMack M+にちょうどいいようにしてしまったので、先端を切って修正しなければならず、 全長が69mmになってしまった。
 どうも、69mm以下の吹奏感は、オーボエにリードがへばりついているような気がして、好きになれない。 これは、RDG#1でリードを削って、どうも69mmにしないといけなかったことが多く、そのときからの感想である。 ……そういえば、RDG#1も▲を縦長にしたら、Brannen Xのようバランスするのかもしれないなぁ。
 練習は、フレミング、サンマルティーニの3楽章の後、パート抜粋集で遊んで終わった。

 4日。午前中、30分ほど時間があったので、昨日のリードでパート抜粋集で遊んでいた。 このリード、最初は、昨日の印象ほど悪い感じはしなかった。
 途中から、小四の娘が学校の弦楽アンサンブルでやっている曲を一緒にユニゾンして遊んだが、 いや、初見のきかないこと(^^; #3つにDに#がついていて、指も難しかった(^^;
 ピッチは、そこそこあわせられるが、音色にもう少し艶が欲しいと思った。
 午後に、練習をするが、どうも昨日仕上げたリードは、やっぱり、いやな感じだ…が…いちおう、101番とした。
 練習は、どうも、どれも開きが足りないようで、一番開きのあった100番でした。
 フレミング、サンマルティーニの3楽章のあと……迷って、4楽章の譜読みをした。 早く吹くのは難しそうだが、譜読みは簡単な曲であった。

 5日。97番のリードで練習した。
 フレミングの4,5番、サンマルティーニの3,5楽章である。
 いやぁ、なかなか上手くならない。いつか吹けるようになるのだろうかと思うが、 ま、コツコツやるしかない。
 どうも、唇の筋力がつかない。ツボをつかまえていないのだろうか。それとも、筋力増強が必要なのだろうか。

 6日。97番のリードを使おうと思ったがペーペーであった。で、100番で練習する。
 練習メニューは、昨日と同じである。
 1時間ほど吹いたが、どうもくすんだ感じで、音が悪いような気がして練習に集中できなくなる。
 そこで、いつもは部屋の真ん中で吹いているのだが、一番はしによって、 部屋いっぱいに音を響かすようにしてみた。
 息を変えたりアンプシュアーを変えたりして音を出していると、だんだん明るい響きで鳴り出した。 もし、合唱と同じなら、この響きがないと音程は低く聞こえるはずだ。  さて、アンプシュアーであるが、このいいときは、唇の頂点がリードのブレンドに当たっている感覚がある。 いや、しかし、その頂点がどこなのか吹いているときにしか分からない(^^;
 そして、いいアンプシュアーになっても、奥の深いブレスでできるだけ下の筋肉をコントロールして、 肺から息を押し出さないといい音は出ない。 当然、いい音の出る、量と早さは、早すぎても遅すぎても多すぎても少なすぎてもいけない。 面白いのは、このとき、音程がものすごく安定する。
 オーボエは、というかどんな楽器でもだろうが、ちゃんとした音程のイメージ、 いい響きの音のイメージがいかに大切かである。 しかし、そのイメージというのは、個人が生来持っている感性とか才能のようなものではなく、 何の努力もなしに得られるものではないのだ。  さて、自分にとってどんな音がいい音なのか……アメリカンスタイルで学んでいるので、 その技術の中で見いだしていかなければならない。

 7日。今日は練習ができなかった。
 ちょっと、考えていたのだが、 息を入れるときに腹式呼吸で出しているつもりだが同時に胸の筋肉を使っているようだ。  もっと意識して、胸を絶対に動かさないようにし、そこを支点として、 下腹と背筋とをしめて、口にむけて息を送り出すイメージが正しいのではないだろうか?
 いい音が出るときは、昨日も、そして以前も、そのようにしているように思う。

 8日。突然ですが30年もののロレーを買っちゃいましたw(゜o゜)w。
 柔らかくて甘い響きのする楽器です。

 9日。調子の良かった100番のリードの先を欠かしてしまった。
 97番を復活してきて、ロレーにあわせて調整した。チーチー音を消すために先を3回切って、 全体に鳴るように削った。 このリードは、もともと鳴りにくいリードだったので、ま、こんなもんだと思う。
 ロレーに慣れるのにもっと時間がかかると思ったのだが、キーは押しやすく、 思ったより早く慣れそうだ。
 今まで苦手だった、C#にすっと小指が行く。ハーフホールも半開け気味でいいので、 完全にあかなければならなかったマリゴより慣れれば楽だ。
 練習は、フレミングの4,5とサンマルティーニの3番をやった。
 やっぱりヘタだが……いままで、マリゴだと失速してしまってできなかったことが、 簡単にできたりして、楽しい。
 リードは、もっと楽器を鳴らす方向で研究した方が良さそうだ。

 10日。100番のリードが使えなくなったショックが大きい(^^;  今日は、どのリードもうまくなってくれない。
 フレミングをしていて……音色が暗くなっただけで何も以前と変わっていない自分を発見して愕然とする。 おもむろにマリゴを出してきて吹くが、音色がちょっと明るいだけで、同じである(涙)
 サンマルティーニは、音色が暗いだけに、ちょっとは気分よく練習できたが……。
 ……っとさえない練習をしていた。迷路にはまりこんでいると、AとB♭のトリルで音程がものすごく違うのを発見。 どうも、高い音になると、極端に音程がしもずるようだ。
 で、ロングトーンなどしながらサトさんのところでの試奏を思い出して吹いていると、突然鳴り出したw(゜o゜)w。
 どうも、腹式呼吸に問題があったようだ。
 このCYちゃん、ものすごく息の圧力がいる。そういえば、サトさんとこの試奏では、高い音では、フォルテシモで歌う時の呼吸をしていた。
 CYちゃんは、懐がものすごく深いので、こっちも思いっきりエネルギーをつぎ込んでやらなければならないようだ。 でも、エネルギーを入れてもマリゴの時のように、先生に雑な音だと怒られない気がする。 こいつは、どえらい楽器を手に入れたようだ。

 11日。残っていた糸巻きしたやつを削ったが、どれも問題があってリードにならなかった。
 糸巻きせねばであるが、あまり時間がとれない。
 練習は、97番、99番でやった。99番は、すこしバックを削りすぎたようで、明日、様子を見て先端を切ることにする。
 100番ほどではないが、ま、練習できる程度には楽器が鳴ってくれるので、97番でいつもの練習をする。
 練習が終わってから、ちょっと思ったのだが、音楽的なフレーズの取り方をしていない。 綺麗に音階を取っているだけだ。CY(サイ)ちゃんが、泣いてしまうぜ! である。

 12日。午前中に練習した。99番が淡泊な感じだが良く響く。97番もそこそこ。
 練習は、普通にやった。楽器が綺麗になって気持ちよくできる。
 サイは、ちゃんと息を入れていれば、ちゃんと反応してくれて気持ちいい。 フレーズ取りが、ものすごくしやすいように思う。 うまくコントロールできれば、ちょっとは、ましに聞こえるようになるかもしれない。
 夕方、選り抜きの10.5のかまぼこでBrannen XとMack M+を2枚ずつ糸巻きした。 Brannen Xは73では閉まりにくくオーバーラップなしである。ひょっとすると72が正解かもしれない(^^;


2003年 第4部
に続く。


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