パパのオーボエ日記

「オーボエ吹きになれるかなぁ!」

備忘録 2002年 第3部




【10月2日】
 レッスンの日であるが、朝から軽い頭痛が続いている。風邪気味なのかもしれないので、昼過ぎに薬を飲む。 先生のお宅につくまで気分がすぐれなかったが、楽器を組み立てた頃に、復調してホッとした。

 マリゴにリードをつけて音だしをする。リードは、一昨日に仕上げたやつである。 今回は、前回の失敗を教訓に最初から息の量を注意しながら吹いたのだが……音がぶっきらぼうだと(^^ゞ
 一音いちおん作って音を出しているので、大きな息の流れのなかで、指だけ押して音程が変わっていくように吹くとのこと。 以前にも教えていただいているのだが忘れている。スケールを曲の中のフレーズを作るように吹くのである。
 それと明るい響きが出るようにとの注意を受ける。うちではロングトーンの時、倍音びんびんで練習しているのだが、それがいつもすぐに出なければいけないのである。
 教えていただいたように吹こうとしていると、響きが暗いのでリードを上唇に押し当てるようにとのことで、やると響きが明るくなる。但し、この方法は今の状態を修正するための方法で、逆に下唇に押しつけた方がいいときもあるとか。
 何度かやっているうちに、押し当てなくても明るい響きが出るようになった。これは、以前から経験のあることだが、 上唇と下唇の巻き込み加減とリードへの当たり方(上唇のリードに当たる位置と下唇のリードに当たる位置)で響きが変わっているようで、 いつもいい響きの唇になるように心がけなければならない。

 少しリードが重い感じがするとかで、見ていただくと、いい削り方だとほめていただいた。 水から出したときはクローがCなのだが乾くとC#になるのを、ハートとバックの段差を軽く削られたら一瞬でなおった。 それから、重い感じがするのを、リードの先端0.3mm程をちょいちょいと極薄に削られたらびっくりするぐらい軽くなった。 Tipの先端の仕上げは、やりすぎると軽くなりすぎるので、まず、上だけを仕上げて様子を見て、それでも重かったら下を仕上げると良いとのことであった。

 リードの楽器への取り付けであるが、普通より90度回転させてリードをつけて試しに吹いてみると、それでも音は出るのである。 この場合、唇からリードへの力がほとんどかかっていない状態である。
 次に、リードを通常の状態より右に20度ほど傾けて付けて吹いてみると、唇からリードへの余分な力がかかるのが軽減されて、かつコントロールできる状態になる。 この方が、響きがいい結果になることがあるようで、本番でも使える裏技のようだ。
 尚、右に回すのはリードのオーバーラップの関係からで、反対に回すとオーバーラップの影響で、悪い結果になるとのことである。
 ふむ。アメリカン特有の技であろうか?

 練習曲を見ていただくが、どうも楽譜がしっかり読めなくて、とちってしまう。 家では間違わないようなところまで間違って、練習の仕方を教えて下さるのであるが……すこし、情けない状態である。
 八分音符のアクセントのシンコペは、ちょっとゆっくりしたタンギングでバァンと発音するようにとのこと。 先生のところでは何とかできるのであるが、家に帰ったら感じを忘れてしまう。 それと、うっかりすると十六分音符でリズムをとる癖が出るので、厳重注意である。
 この曲は、八分音符140でふけるように練習するようにとのことである。頑張らねば。
 次に、八分音符スラーのシンコペであるが、これも楽譜を見損なってよれよれになる。 家でちょっとあぶなかなぁという時は、先生のところではボロボロになる。
 何度も、特に前回、練習の仕方を教えてくださっているので、ちょっと危なかったら徹底的に練習しなければ駄目のようだ。
 そして、一小節内でデクレッセント、クレッセントの曲をやる。これは、小節の最初の音で一小節をデクレッセント、クレッセントして、それに指が動くだけにするようにとのこと。 理屈では分かっているのだが……。
 練習曲では、時間がかかっても確実にブレスをするようにとのこと。先週くらいから注意しているのだが、 まだまだである。しかし、これがちゃんとできないと、練習曲すら同じ質で最後まで吹き続けられない。 ブレスは、唇を休める役目もあるので、重要であるとのことである。

 コレルリは、難しい曲ばかりではとのことなので、今回はギガを見ていただく。
 スラーのない音符は、スタッカート気味で吹くのであるが、八分音符は、普通?のスタッカートでいいとして、 四分音符は、発音してデクレッセントして、舌で止める。止める位置は、音符の半分と言うより長く、3/4くらいの長さのところである。 この四分音符の吹き方は、この曲を練習していて、吹き方がモッサイと感じていたところが、断然良くなるので驚いた。
 八分音符が3つずつつながっているところは、最初の音にきっちりとアクセントを入れて、その息の流れで他の音を吹く。 決して後の方の音符を一つずつ音をとって吹いてはいけない。
 フレーズ全体がレガートになっているところは、大きな息の流れで吹いていき、楽譜上スラーの切れ目で軽くタンギングを入れるようにする。 あくまでも、大きなフレーズ(息)の流れを表現しなければいけない。
 ま、これは、スタッカート表現のところの音の納め方も同じである。
 曲中の指が回らないところを、徹底して一音いちおん、後ろの方から練習していった。 これをやらないと、いくらやっても吹けるようにならないとのこと。 練習方法がいかに大事かを強く教えてくださった。
 最後のffの終わり方は、やはり、ブツッと切るのでなく、急速にデクレッセントして納めるのがいいようだ。

 fについてであるが、先生の時代は左fのない楽器が多くフォークfを使っていたので、今でも多用されているそうである。
 フォークfの音色に関しては好きずきで、フォークfの音色を嫌う人がいたり、逆に、積極的に使う人もいるとのことである。
 技術的には、左fは小指の操作に無理があり、音に不要なアクセントつくことがあるので、難しいとのことである。
 今のところ、ちゃんと明るく鳴らせたときのフォークfの音色は好きなので、多用する方向で練習しようかと思う。

 カマボコであるが、この段階でねじれているモノは、リードを作っても決して良くならないので、 あきらめて捨てた方がいいとのことである。
 厚みをしらべると、左右違うのもあって、これも捨てた方が良さそうだ(~_~;)
 結果的には、結構、高くつくものである。 ま、丸材で買っても、選別すれば結構使い物にならないのがあるようで、これは税金のようなもので仕方ないのだろう。


【10月3日〜】
 新宿の専門店にチューブを買いに行って楽器を眺めていると店の方が「一度吹いてみませんか」といわれたので、 お言葉に甘えて試奏させていただくことにした。  最初、U字のリードを貸して頂いたのだが、まともに音がでないし音程もとれなくて試奏どころの話ではなかった。 この時点で、カルチャーショックに陥ってしまった。うちにある以前JDRで買ったショートで、自分でちょっと修正したやつでは、 これ程ひどいことはなかったのであるが、お借りした3本とも、全く、響かすポイントどころか音程をとるポイントも分からなかったのである。
 普段はアメリカンだと店の方にお話しして、次にロングスクレープのリードをお借りして、やっと音がでるようになった。 このリードは、初心者用の感じで吹きやすく作ってあるのだが、それでもちょっとナイフで削ったらもっと良くなるのにと思ってしまった(^^;) 
 試奏で楽器の違いを知ることがきると思ったのに、最初の発見は、各楽器の差よりもリードのタイプの違いによる音の出方の違いである。 といっても、お借りしたショートスクレープのリードで楽器を鳴らすことができないので、自分の感じた差異がリードのタイプの違いだとは言いえないのだが、 倍音の出方が全く違うように思った。アメリカンタイプの方が倍音が多いのである。店の方も、アメリカンタイプの方が音の輪郭がはっきりしていると言われたので、そういう傾向なのだろう。

 試奏させていただいたのは、ロレーの黒のAKとバイオレットウッドのSP、リグータの黒のエクスプレッションである。
 リグータは、マリゴーに近い音色と吹きごこちであるが、だいぶ軽く、中のGより上あたりからマリゴより甘い柔らかい音で鳴る。 ロレーのバイオレットウッドは、店の方が吹くと柔らかい音であるが、ロングスクレープのリードで吹くと、その柔らかさが半減して、それ程魅力的ともいえない感じになるように思った。
 今回、一番興味のあったロレーのAKの黒は、まだ入ったばっかりの楽器だそうで全く響かない感じであった。 確かに全体に均質な音質と響きであったが、自分で手に入れて吹き込まなければその魅力は分からないように思った。
 自分のリードを使っていないので、本当のところ何ともいえないという感じであるが、この3本の中から選ぶとしたらロレーAKのように思う。
 バイオレットウッドの音の甘さはあまり好きでない。もし好きであっても、ロングスクレープでは倍音が出過ぎて意味がない気がする。
 リグータは、何だろう、今のマリゴを使い続けて、体力がなくなったら買うかもしれないが……という感じである。なんか、味を作っているようなところがあるように思う。使いこなせばいろんな音色がでるのだろうが、いつも独特の味が付くように思うのである。ま、実際はどの楽器も味があってエクスプレッションの味が好きでないということだろうか。
 ロレーAKは、どこもいいとは思わなかったけれど、どこも悪いと思わなかった。 ピッタリ合ったリードが削れて、楽器が響くようになったら、魅力的に鳴るような気がした。
 今回の経験で感じたのは、今のマリゴーと今のリードが気に入っているということである。 マリゴのEが少し高めなのだが、確かに大小はあっても他の楽器でもそうであった。 マリゴは重いけど、アメリカンタイプを軽く作って吹き込んでやると、ドイツ系のリードよりしんどくないように思う。
 うちのマリゴは、最近、ラウビンのチューブを使いだしてから、 吹いていて好きな音だと感じる瞬間がよくあるようになって、その喜びを今日の試奏では感じなかった。
 結局、楽器を買うというのは、その場での音の良さより、将来、使い込んでどうなるかを見込んで買わないといけないと思うので、自分には難しいことのように思えた。
 偶然であれ、今のマリゴがうちに来て良かったと思う。……って、もっと、ちゃんと吹けるようになってからでないと、偉そうなことはいえない。結局、馬力がなくて吹きこなすことができない、なんてことにならなければいいのだが。
 そうそう、馬力といったが、マリゴを吹きこなすには、力ではなく横隔膜をコントロールする技術が必要なのだと思う。決して、体力にものをいわせる種類のことではないと考えている。

 ま、とにかく、試奏させて下さった新宿の専門店に感謝である。

 5日。7月に買ったベルトロのかまぼこをすべて点検した。100枚中、良さそうなのが50枚、 あまり期待できそうもないのが30枚、作るだけ無駄そうなのが20枚であった。 ま、50枚あれば今のペースであればしばらく大丈夫だろう。
 そう言えば、新宿の専門店で最新入荷の丸材を選定して買っていく方がたくさんおられた。 あれって、通販で頼んだら選定から漏れたものが送ってくるのだろうか?
 通販でカマボコや丸材を買うときは、少なくとも誰かが選定した残りが当たらないような方法を考えないと行けないようにおもう。 うちのベルトロのカマボコは、フランスからアトリエアルファを通じて直接来ているので、まだ、ましな方だろうか(^^;)
 さて、出張で2日練習ができなかったのだが……唇が40分でバテた。
 練習を始めたときは、音がこっちの方が自分に合っていると思いながら吹き出したのだが、 バテてくるとメロメロになってくる。 強がりをいわずに軽い楽器を購入することを考えた方がいいのだろうか。
 ジーグであるが、先生のところでやった感覚をすっかり忘れている。ま、唇がバテているせいもあるのだが、なんともコントロールできない。 いやぁ。先生のところで出来たことが夢のようである。
 そうそう、試しに、最初の頃にJDRの通販で買ったショートを吹いてみた。このショート、以前自分に合うようになおしたので、当然であるが楽器は鳴るし音程もそれ程悪くない。 いったい、普通のショート吹きの人は、あの試奏の時のようなリードをどのように吹き込んでられるのか? 謎である。

 6日。朝から糸巻きを8本した。成功率が高ければ、これでしばらくいける。
 今日の練習は、昨日と同じリードなのだが、断然いい感じで、楽しく練習できた。
 ギガのアーティキュレーションも何とか先生のところでやれたことが、不十分ながらも再現できたような気がする。
 今日は、積極的にフォークfを使ったのだが、息がきれいにリードに流れて楽器が良くなっている状態では、 コクがあってあの音は好きだと思う。指も動かし安いし、いい感じだ。
 スケールの練習をしていて思ったのだが、先日、試奏したエクスプレッションが好きでなかったのは、低音から高音まで音色が同じすぎたからだと気が付いた。 なんというか、オルガンのようなのである。
 比べて、マリゴは、低音は低音の、高音は高音の音色を持っているというところが、声楽に近いように思えるのだ。 低い音は低い音の柔らかさをもちつつ高い倍音が豊かにあるし、 高い音は細くなるけれど柔らかくて豊かな倍音があるし、高い音独特の緊張感があるのだ。
 それと、茶色の楽器の音があまり好きでないのだが、これは何でだろう? 外国の甘ったるいケーキを食べているような感じがするのだ。
 ただ、これらは結局、リードの種類や削り方、くわえ方や息の使い方でコントロール可能なので、 ベテランの方のは、それぞれの特長をいかして高いレベルで音楽表現をされているので、 演奏としては、素晴らしいものになっているのではないかと思う。
 自分は、なれたアプローチの仕方でやる方が合っていると思うので……。 ふむ、巡り合わせでうちに着たマリゴ。偶然の力で出会った今のマリゴを使いこなせたらと願うのである。

 9日。オーボエの音色であるが、今まで、くわえる位置と息のスピードが肝心かと思っていたのだが、 それよりも、リードを包む唇がもっと重要な要素のようだ。そう、唇がリードを上から押さえるのでなく、包み込むのである。
 先生が、唇を中によせるようによく言われるのであるが、これがうまくいくと、オーボエの音色がこもっているのでないのに柔らかい音になる。 もちろん、リードの先端の方をくわえて、息は高い圧力をかけておく必要があるのは言うまでもない。
 自分の場合は、唇自身がちょっと疲れてきてゆるくなって、上唇と鼻の間の筋肉で締め付けるようにしたときが、いい音である。 練習の最初は、どうも唇が柔らかい状態にならない。偶然というかなりゆきでできるようになるのではなく、いつでもできるようになりたい。
 エチュードであるが、早くても遅くても同じようなところでつっかかる。 これでは、いくら早く練習しても駄目だ。ゆっくりで、間違いなく吹けるように、練習方法を工夫しなければいけないようだ。

 13日。午前中に、キーを分解し、トーンホールを掃除し、キーをシルバークロスで磨き、オイルを塗り直して組みなおした。 キーは、軽くなったが吹奏感が重くなった。響きは、素直な感じである。
 午後から、リードの調整をした。楽器が鳴るポイントが変わっているような感じである。 何というか、先日試奏したロレーが響くようになったらこのようになるだろうというような、響き方である。 但し、吹奏感ははるかに重いし音色も太いように思う。ラウビンのチューブとの組合せでの香しい音色が無くなった。 しかし、ロレーのゴールドメッキのチューブでの音色が輝かしいなりに魅力的になった。ロレーのブラスなら、良い感じかもしれない。 こちらの音色の方が王道のように思うが……吹奏感が重い。

 14日。今日は、秋の花粉症で絶不調となり楽器を持つ気もしなかった。
 昨日の分解掃除の結果、吹奏感が重く感じたのは、体調のせいかもしれない。 花粉症が終わって、復調したとき、吹奏感が重く感じなければいいのだが……しばらく、この調子が続きそうだ。

 15日。絶不調は同じであったが、合唱の練習に行って9時半に帰れたのでオーボエを吹いてみたら、 思ったより圧力が上げられてほっとする。分解掃除以前より、多少重くなっているが、キーが軽くびんびん鳴ってくれる。 なんか、以前よりパワーのはいる=パワーのいる楽器に変わったような感じだ。 唇がなれてきて、いい音が出る状態になってきても、やはりラウビンのチューブでの香しい雰囲気がなくなったが、それなりにいい感じだ。
 なんか、ロレーのブラスのリードが楽しみになってきたのだが、先日糸巻きした8本は、全部ラウビンのチューブだ。 ま、削り方でラウビンの音色がどう変わるか、いろいろ試してみることにする。
 以前、ミヒェルのガウジングマシンの購入を思い立って、問い合わせたことがある。
 その関連で、ベッド10mm/刃11mmの中古のミヒェルが安価であるとのメールが来たのであるが、 方眼紙とコンパスでベッドと刃の図を書いて計ったりしていると、 どうもベッド10.5mm/刃11mmのガウジングマシンでないと駄目ではないかと思い始めて、 教えてもらえそうなのが他の思いつかなかったので「大吠えってどうよ ぱあと5−2」の掲示板に質問したところ、 早速、八百番先生から貴重なアドバイスをいただき、やはりベッド10.5mm/刃11mmのが必要とのことでした。 注意! 後日、こえは、どうも10.5/10.5が正しいことが分かってきました。
 残念ながら、中古の方は、キャンセルいたしました。
 尚、八百番先生のアドバイスに、中古品はやはり再調整が必要のようです(^^;)

 16日。分解掃除前に一番調子の良かったリードを修正するが、うまくいかない。 ほんとに楽器の鳴るポイントが変わってしまったようだ。
 リードと楽器の合性が、こんなに難しいのに、市販のリードってのどうして成立するのだろう?  そして、それでも初心者の自作より市販のリードの方が良いと言う方が多い。 完成度が高いリードは、ある程度の楽器の違いをこえて、鳴るようなるのだろうか?
 ギガを練習している最中、自分は何でこんなに悪戦苦闘しているのだろうと思った。 わずか2段くらいで、唇は疲れはてるし、息も絶えだえになる。 で、レガートで音階練習をすると、楽々と同じぐらいの音符の量は吹く事ができる。 タンギングを入れても、それ程苦労しない。
 そこで、フレーズを一息でレガートで吹いてみると……それ程苦労なく吹ける。 で、タンギングを軽く入れると、やはりちょっとしんどくなるけれど、悪戦苦闘という感じはない。 そして、スタッカートをすると……前よりちょっと楽な感じである。
 どうも、一音いちおん鳴らすのに意識を取られすぎていて、悪戦苦闘しているだけのようだ。 そう言えば、前回のレッスンで先生に教えて頂いていたのだが、頭で分かっていても練習につながっていない。 フレーズをレガートで吹いて、次に軽くタンギングを入れて、最後にスタッカートする。という練習の方法で何回かやってみようと思う。

 17日。分解掃除前によくて、掃除後合わなくなったリードの再修正に挑戦した。バックを少し削るといい感じになった。 先生が削って下さった感じににてきたので、ものすごく期待したのだが、ちょっと開きがなく息が入らないので、 指で両端を挟んで開きをつきていたら、ピキっと音がして……割れてしまった……。
 マリゴは分解掃除後の状態が落ちついてきたのか、13日に修正したリードでいい音が出だした。吹くほうもポイントがあってきたのだろうか?
 チューブであるが、高音に関してはラウビンがいい。ロレーGは味気ない音である。 低音に関しては、ロレーGが綺麗な感じであるが、ラウビンはしょぼい感じでちょっと輝きが足りない。 が、吹き方によって輝きが少し出てくるので、全体的にはラウビンの方がいいかもしれない。 そのうち、ロレーBを試してみねば……。
 ギガであるが、昨日考えた、音階練習をしているような、息を流すような感じを徹底できれば、吹きこなせるような気がしてきた。 この方向で、もっと努力してみる。
 オーボエの音色であるが、唇のすぼめ方でものすごくかわる。 唇をすぼめると、リードに横方向からの力が加わるのが要因のようだ。
 どうも、リードは、上から押さえる感じでくわえるとペーペーの音になって、 唇で左右からはさむようにすると暗い音になるように思う。 はさみ加減で、音色が変わるので、楽曲に合わせて調整するのである。 暗くなる分、息の圧力を上げないと、しけた音になるので要注意であるが。
 で、これは、この前師匠に教えて頂いた、リードを20度程右にねじって楽器にさす裏技と直結してくる。 裏技は、リードを斜めにする分、サイドからの力をかけやすいのである。


【10月24日】
 体調が良くなかったり、忙しかったりで、練習を休む日が多かった3週間ぶりのレッスンである。
 最初に、「水がたまる季節になってきたね」という話から、3オクターブキーによく水がたまるとお話ししたら、 3オクターブキーの気密に問題があるかもしれないとのことで上管を見て頂いた。
 見て頂くと3オクターブキーの気密は問題なかったようだが、以前から気になっていたAキーのコルクが少し歪んでいるとのことで、 ヤスリで削って下さったら、少しましになったようである。
 そして、3オクターブキーであるが、押した時の開きがありすぎるとのことで、ネジの下にコルクを貼って下さった。
 で、上Eより上の音を出すようにといわれて吹いてみたが、自分の運指は3オクターブキー使わないのであった(^^;) 梅原先生の本の運指は3オクターブキーを使っていなかったのである。
 基本的には、1オクターブきーの代わりに3オクターブキーを使うと音色が明るくなるとのことであった。 で、上Eとかは、Esを入れなくても3オクターブキーを使えば大丈夫だとかであった。

 続いてリードを見てもらう。先週、修正して頂いた50番を割ってしまったので、 同じ時期(3週間前)に削った49番を見ていただくと、いいのだが中のCだけが低いとかで、こういう場合良くあることのようで……リードの先が割れていたのであった。
 で、7週間前に削った48番リードをお見せすると、音が軽いと言われるかと思ったら、なかなかいいとこのとであった。

 今日、健康診断で、太りすぎて脂肪で肺を圧迫していると言われたと話したら、 体重が軽くなりすぎたら、背中や下腹部の筋肉での横隔膜をコントロールしにくくなるとかで、 普通よりちょっと太りめが先生はちょうどいいと言われた。
 ま、それにしても、あと8キロほど体重を減らさねば(~_~;)

 慣らしのつもりで、音階を吹いてると、やはり吹き方が乱暴だとか。
 前から較べて、なめらかに吹いているつもりであったのだが、まだまだであった。
 で、音の出し方とかの話から、ヴィブラートの練習になった。
 この前教えて頂いたのと同じで一音ごと吹いて、段々ヴィブラートを入れて音をおさめる練習である。
 胸の上喉=喉の下のあたりの気管の中の空気をゆらすかんじで、自然な感じのヴィブラートの練習をした。 以前に教えて頂いた、腹筋を使ってブビブビやるのは、タイミングとか筋力とかの訓練であって、 楽曲の中でやると不自然でうるさすぎるので、そういう音を求めている楽曲以外には使えないようだ。

 次にいい音のポイントをつかむ練習をした。
 先生の言われるように「いい音」で吹いた音は、最初、小さい音でくすんだ音に聞こえた。 この前は、明るい響きのある音を出すようにといわれたので、そのように練習してきたのだが、 今回の段階は、ちょっと違う感じであった。
 で、先生の言われるがままに、リードのくわえる位置や息の入れ方を工夫していると、 先生がいいと仰る音が出ている時は、上官のまわが倍音の甘い蜜でおおわれていることに気付いた。
 柔らかい音なのに、まわりに響き渡っているようで、その時はピアノが共鳴するのが驚きであった。
 下のAとか中のDとかを出しながら、その前後をスケールで吹いて、同じ音色で吹く練習をした。

 今までのfffでのロングトーンででている倍音は、高い音の成分が多く、ただの雑音であったようだ。…… だが、しかし、そういう音を要求されることも楽曲によっては要求されるときもあるようだ……。
 で、そう言う音を楽曲の中で使う場合であるが、先ほど感じた柔らかい音の延長線上にfffの音がなくてはならないとのことであった。
 無造作にすると、柔らかい音から息の量を増やして音量を上げると、突然、音質がかわる。 で、同じことを先生がされると、その柔らかい音からfffの音へのなめらかなクレッセントができるのである。 なんか、音質にチェンジか合って、その間を微妙にコントロールしている感じである。

 最初にほめていただいた48番のリードは、先の方を唇をよせるように丸くくわえてフッ〜〜と息を入れてやると一番いい音で鳴るとのことで、 このリードとこの楽器は、Aの音がものすごく綺麗なので、その響きがでるように、 他の音も注意して、そのような音が出るように吹くといいとのことである。

 次に、コレルリのプレリュードをつかって、フレーズをいい音で吹く練習をした。
 フレーズを、アクセントのあるところとかスラーの位置とかで、いくつかに分割して考えて、 出だしのアクセントでフッとお腹をアップにしてから息の量を一定にして残りの音符を吹いて、 フレーズ内の次の部分にいく前に、ちょっとダウンして息の量を減らす。 そして、次の部分の頭のアクセントでちょっとちょっと息をアップにして、息を一定にしてのこ路の音符を吹いて、フレーズをおさめていく。
 この時、唇を動かさずに一定にして、息の量の変化で音程がかわるのを確認し、その変化を覚えることが必要であるとか。 そして、次に意識してその変化の分だけ唇をわずかに、人に分からないように動かして音程を決めるようにするとこのとである。
 この作業を無意識にやる癖をつけると、上ずった音を出す癖がついてしまうとのことであった。
 それで!!!、このような吹き方をすると、オーボエ的な音がするのである!! 感激である。

 オーボエの音は、タンギングの発音の音だという話はあるが、それより息遣いの音なのかもしれない。
 タンギングが子音、であとの音は母音とする歌詞があるように吹くというイメージで考えていたのだが……それだけが、オーボエっぽい音を作っているのでなく、 息づかいがもっと重要な要素のようだ。
 フレーズ全体で音楽を考えて、その実現の為に、無駄なく確実に息のコントロールと、唇のコントロールをして、表現という結果を求めるなだろう。

 ……と、あれやこれやと教えて頂いて、先生のお宅に着いてから2時間が経過してしまったので、 エチュードは今日はしないことになった。

 楽器をかたづけながら、最近、今いいリードの長さが70より短いとお話しすると、 冬場は、室温が低いので短めのリードがいいとのことで、71とかは夏向けであるとか。ふむ。奥が深いものである。

 ついでに、アンドーのナイフの金属が柔らかくすぐに切れなくなるので買い換えようと思っていたのでナイフのことを聞いたが、 みなさん、こまめに研いでアンドーを使ってられるとか。ま、そういうものか(^^;)
 砥石の修正であるが、一般に言われている砥石同士を合わせて研いでする方法は時間がかかるので、 仕上げようの砥石でも「金剛砂」を使われるとか(~_~;) コンクリートのブロックの上に金剛砂をまいてと石を研ぐと、 金剛砂の方も細かくなってくるので問題ないのだそうだ。 砥石の表面のザラザラは、ナイフと研いでいるうちに綺麗になるとかであった。すごい。

 それと、48番のリードは、すごくいい出来だそうで、このようなリードは本番用にとったほうがいいとか w(゜o゜)w
 短期間でよくここまで出来るようになったとほめて下さったが……偶然の産物である。
 音色のことはあまり考えずに、良く響くリードを目標に削っていったのが結果的に良かったのだろうか?  今、自分にとって一番いいのは、息をフッと入れると軽く発音して、息の勢いでリードがプッとふくれて振動して、 その振動が管全体を響かすように鳴るように、そんなイメージでリードを削っている。
 良く響くというのは、ちゃんとした唇と息づかいをすればいい音になるということであろうか。

 今日の備忘録はここで終わるが、実は、もっと多くのことを教えた下さったのだが、あまり多すぎて覚えきれなかったのである。


【10月25日〜】
 26日。朝からリードを削った。51番の番号を付けって、そこそこまでなったところでパキっと割れた。
 レッスンは、あの甘い蜜のような倍音を感じる耳と吹き方が分からなくなった。
 こつこつ、頑張ろうと思う。

 27日。今日は練習する時間はなかったが、リードを削る時間はあった。
 午前中、25日に荒削りをしておいた2本を1時間ちょっとでリードの形にした。
 で、夕方、ちょっと楽器が鳴らせたので仕上げをしたら、30分程で2本とも格好が付いた。 まだ、ちょっと重いが、いい感じである。
 削って、仕上げようと1発目に音を出したとき音程が低いのは……どうも、荒削りの段階で、ハートとバックを薄くしすぎているせいのような気がする。 今回は、ハートはセンターの皮を残して、バックも厚めの状態で仕上げを始めたが、そのほうがピッチがうまくいく。 といっても、下のC以下が少々低めであるが……。

 28日。昨日削ったリード(52〜54番)で練習を始めるが、48番と吹奏感がものすごく違う。 で、48番を見本に削っては練習を始めるのだが、具合が悪くまた削る。という悪いパターンの繰返しであった。
 金剛砂を入手したので、砥石の調整をした。ブロックの目が粗すぎて傷が一部砥石に残ったが、けっこううまく行ったようだ。  仕上げ用砥石は、S-1を金剛砂で平らにして、G-1とすりあわせたらどちらも平面が出てきた。 どれだけ平面がでたかは不明だがこれまでの状態よりはいいようだ。
※でも、しかし、金剛砂による修正は、やはりよほど表面が汚くなった時で、普通は、砥石同士のすりあわせでいいように思う。 砥石同士のすりあわせでも、それ程時間はかからない。

 29日。48番を参考に、52番と53番を修正した。合唱団の練習で、オーボエは吹けなかった。

 30日。毎日オーボエを吹いていないせいか、調子が悪い。
 新しく削ったリードでかむ癖が付いたのか、48番もうまくなってくれない。
 52番、53番は、ものすごく軽くなっていて、音はペーペーなのに、なぜかうまく鳴らない。
 どうも先をもう少し薄くしなければいけないようだが、ナイフが切れないので、今日はこのへんで止める。
 夜、ナイフを研ぐ。

 31日。今日は、昨日より体調がいい。最初は、息と唇が安定しなかったがだんだんましになってきた。  48番を吹いているうちに、先生のところの感じが戻った。 48番は軽いのにムッチリしていて、そのムッチリ感に息を入れてやるとリードがよく鳴るのである。
 52番、53番の先を薄くすると、練習に使えるくらい軽くなったが、音がペーペーである。 で、48番を参考に、先端をさらに削ったり、サイドを薄くしたり、先端に向けて薄くしたり、先端を切ったりしていると、軽いのにムッチリ感が出てきた。 これ、へたをすると汽笛のような音になるが、こりこり削っていると音が締まってきた。
 48番ほどではないが、いい感じなような気がする。
 いい音の息の入れ方であるが、リードの先端を左右にすぼめた唇でくわえて、吹いている音の運指で押さえている一番下の指のあたりで音が鳴る感じ、 一番下の指のあたりにむけて息を吹き込む感じで吹くと、いいような気がする。これは、フォルテでもピアノでも同じだ。
 これまで、遠くにとどく音をイメージして、すべての音を楽器の先端から出る、息が楽器の先端に到達するようにロングトーンをしていたのだが、 これは、ただの体操だったようだ。
 一番下の指より下にイメージするのは、下のCより低い音だけである。これも、楽器の先端までイメージしてしまうと、乱暴な音になる。

 11月1日。きのう調子よかったので期待していたのであるが、リード52、53番ともひどい音しか鳴らなかった。そこで48番を吹いてみるが、これもちゃんと鳴らない。
 ま、全く使い物にならないと思っていた54番が、まだ薄くしすぎていない分ましな気がしたが、これは、ちょっと違うような気がする。
 いったい、何がどうなっているのやら。難しい物である。ただ、昨日思った息の入れ方のイメージでやると、悪い中でも一番ましなので、息の入れ方あれでいいように思うのだが……。
 エチュードは、音色に気をとられて(^^;) 指は回らないし、肝心のアーティキュレーションはボロボロである。
 ギガは……自分で吹きながらが、よくこんなつまらなく吹けるなぁと考えてしまう。
 ま、この前の先生のレッスンで、自分の中の何かが変わったようだ。 よくなる前兆ならいいのだが、どうもずぼらになっただけのような気がする。

 2日。午前中に2本リードを荒削りしたが、一本Tipがボロボロになってしまった。午後いつもの練習をするが、音が気になってどうも満足感がない。

 3日。昨日のリードを仕上げた。ハートとバックを厚めにして全長を70mmちょっとにしたら、クローもピッチもあってきた。そこそこ出来たので55番とした。 どうも、52〜54番は、どうもハート、バックともに薄くしすぎたようだ。こちらを薄くすると全長を短くしないとピッチがあってこない。
 音色は、55番が一番コクがある。響きもあるし、吹奏感もそんなに重くない。というか、薄く作っても抵抗感を作らないとリード+楽器がなってくれないので、 結局、重さとしては、暑くても薄くても関係ないようだ。要は、一番音のよくなる厚さを想定して、それにピッチがあう全長を考えるのが、 いいようだ。 で、全長は、69.5mm〜70.5mmくらいがねらい目のようだ。
 尚、自分の好みの軽さと音色を得るには、いまのところTipを5〜6mm、ハートを3mmくらいにするのがよさそうだ。
 練習は、一通りやった。55番が少々重いが、音はペーペーでないので、それなりに練習できた。
 55番の音がいいと行っても、48番のような甘い倍音の出るリードではない(^^;
 最近の練習、ものすごく雑でひどい感じがしているが、ひょっとすると今までもそうであってのだが、雑だと感じる余裕が出来たのかもしれない。 これも進歩だろうか。

 7日。53〜55番のリードであるが、ペーペーなのである。が、突然いい音がする一瞬がある。 どうも、リードのくわえる位置と巻き込み方、ノドの開け方、口の中の開け方、横隔膜を押す筋肉の使い方、 圧力のかけたや息の量で、普通に?吹いたら軽いリードでも抵抗感が出て、 リードの先端がムッチリ振動して、リードのバックあたりが振動して、楽器全体が……というか、 前に考えていた運指の一番下の指のあたりがちょうど響くようにすると、いい音が出るようだ。
 リードのTipの削り方であるが、角を直角2等辺三角形を作るように削っていたが、もう少し急な角度でナイフを入れた方が、結果として直角二等辺三角形になるようである。 そうでないとどうも▲が平たくなりすぎる。6月頃にやっていたように、∩を作るつもりでやったほうがいいようだ。忘れていた(^^;

 8日。新しいリードナイフを買った。三条のJEUGIAの数軒東にある「菊一文字」という刃物店で買った。9800円である。なんと「菊一文字」という名が彫ってある。
 切れ味抜群で、なかなかいい。毎日リードナイフを研いでもすぐになまる悪循環から解放されそうだ。  昨日、思い出したナイフの入れ方で、綺麗な▲になる。
 今日は、リードを仕上げながら練習をした。だんだん使いやすくなってくるのだ、がだんだん音が軽くなってくる。 ただ、ダークな音としけた音、輝いた音と明るいぺーぺした音との見極めというのが肝心なように思える。 けっこう判断が難しい。
 吹き方を微妙に変えていくと、倍音の出方がどんどん変わる。 キンキンした音が多くはいるのはいけないというのは分ってきたのだが、さて、どの倍音の入り方がいいのやら。 ま、これも、楽曲によって表情として使い分けるということか。

 18日。最近、3日程続けて練習できたら、2日程オーボエを吹けない日が続いて、どうも落ち着いた練習ができていない。
 最近使っている、53、55、56番のリードであるが、56番は74mmでしばった物でいい感じなのであるが響きが一歩足らない。 53番は全長69mmになってしまって、けっこう薄くなっていて、唇でコントロールしてやればけっこういい音がする。 で、一番駄目だった55番を今日調整しながら練習したら、なんと、一番いいリードになった。
 で、この55番のリードで、ちょっと思い切り具合に息を吹き込んでコレルリを吹くと……なんか、オーボエっぽいのである。
 気分良く余裕をもって指を動かすと、今まで動かなかった指が、ちょっとましになったりする。
 演奏中は、どうも精神的にパニックになっているような気がする。音楽は時間の芸術だ。時間に追っかけ回されてパニックになるようではいけないのだが、いやはや難しい。
 でも、しかし、これは楽しかったが……すぐに、唇がへたった(涙)。
 「菊一文字」であるが、リード2本削ったら切れなくなった。毎日研いでいるが、なかなかうまくいかない。
 糸巻きであるが、全長74mmだとどうも47mmギリギリまで巻かないと閉まらない。これだと、どうも響きが悪くなりがちである。 しかし、全長73mmだと少しピッチが低いような気がするのだが……さて、どうするか。

 19日。今日は、再度56番のリードを削りながら練習した。いろいろ削っているうちに、ボア〜んとした音になったので、削りすぎたようだ。 で、思い切って0.2mm程先を切断すると重くなったので、こんどは55番の特徴を見ながら削りはじめた。
 普通に、目で見た感じでは、Tipに▲があって綺麗なスロープになっていているようでも、透かしてみると先の方がまだ厚いようである。 で、▲の左右の斜面と先端に向けてだんだん左右&上が薄くなるように削った。 普通に見た状態では、▲が見えて半ドーム状のスロープになっているが、透かしてみると▲の先と両辺に向けてなめらかに薄くなっている状態である。 クローもこの方が単音でC,ノイズが乗ってFあたりと先生のようになる。
 56番は、やはり薄くし過ぎたようで下のCあたりはボア〜んとした音だが、それより上はいい感じになった。 軽いのに粘りというか、息が引っかかる感じで、リード&楽器が響いてくれる。
 53番も、同様にすると、だいぶ雰囲気が変わった。
 はてさて、自分にとっていい音はという問いは永遠にあるのだろうが、 かすかな方向性が見えてきたような気がする。かすかではあるが(^^;)

 20日。53番のリードで練習した。軽いし、音もいい感じだと自分では思っているので、気分よく練習できた。 いつものより少しだけ長いフレーズが吹けるようになってきた。
 エチュードは、相変わらずボロボロだが(^^;) コレルリは少し楽しくなってきた。
 リードであるが、5分くらい水につけて10分くらい乾かした状態が一番いいように思う。音はしっとりしているのに、軽く吹ける。
 ナイフの研ぎ方であるが、今まで、先をとんがらすことを目標にしていたのだが、昨日、指をスクレープして鋭い刃が引っかかる感じになるよう研いだところ、 良く切れるようになった。 ここ1週間、何本も先を欠けさしてしまい数本のリード作りを続けて失敗したのがうそのようによく削れる。
 それと、ナイフを研いだあとは、必ず砥石どうしをこすり合わせて砥石の平面を保つようにすると、たいして手間もかからずいつもいい状態で研げる。


【11月21日】
 4週間ぶりのレッスンである。
 先生は風邪を引いてられるとのことで、今回はリードを見て頂けず、すぐに練習を始めた。

 ウォーミングアップをしていると、音を作りすぎているとのことで、 もっと大きい音で鳴らすようにといわれた。
 で、おもいっきり楽器を鳴らして吹いてみせられたので、自分もやってみる。
 唇とか息が堅い状態だと、前に指摘されたように雑な音になるが、 唇と息を柔軟な状態で、かつ、楽器の鳴るポイントを見極めながらおもいっきり吹くと、雑でない大きな音が出る。 これに加えて軽いヴィブラートを入れてやると、音が躍動してよくとおる音になるとのことである。
 中音の音から下に向かって、 かるくタンギングして音を出してヴィブラートして、レガートで1オクターブへ下がる練習を各調でするようにとのこと。 この時、息の流がキーを押す指に影響されてかわらないように、滑らかな息で音を出すように練習するとのことであった。
 ちゃんと出来れば、先生の音とは比べ物にならないが、そこそこ出来ているようである。

 次に、エチュードを見てもらう。もう、苦手意識が頭にこびりついているようだ。
 吹き出すと、頭がぐちゃぐちゃになってしまって、またもや家では絶対間違えないようなところまで、ボロボロになる。 ちょっとでも頭に血が上ると楽譜が読めなくなってしまう。ふむ。まいった。
 指使いが難しかったり、うまく吹けないところは、徹底して a.付点にしたり、b.逆付点にしたり、c.アクセントに位置を変えてみたり、d.レガートで吹いてみたり、 いろいろな手法で、難しくしたり、易しくしたりしてさらうようにとのことであった。
 なんか、あんな簡単なエチュードがまともに吹けるようにならないので、少々、悲しい状態である。

 コレルリは、1番と2番を見て頂いた。1番は、フレーズを大きくとるようにとのことであったのと、トリルの入れ方が拍の中に入っていないので正確に入れるようにとのことであった。
 2番は、16部音符とトリルの吹ける早さでやるようにとのことで、結局、だいぶゆっくりなテンポで練習した。 スタッカートが長すぎて、もっと短くするようにと指摘された。1/2を忘れてはいけない。 スラーの連続するところを、もっとレガートに、強拍と弱拍をきっちりするようにとのことであった。 最後のritは、もっちゃりしすぎていて、倍のテンポになるくらいでいいとのとであった。
 そして、5番を見て頂いた。6/8である。四分音符のスタッカートはディミネントして舌で止めて8分音符をスタッカートする。 ターンタッというかんじで、ンでちゃんとリードを舌で止める。次に休符がある時は、舌で止めずに息で止めるとのことだ。
 八分音符が3つある時は最初の音を息でアクセントしてディミネントしてその息のままで指を動かす。
 すべて、以前教わったことであるが、なかなか出来ていない。
 付点四分のように長い音でスラーがかかっていたりするところは、おさめるところはおさめるが、 フレーズの中心になるような所は盛り上げるようにとのことであった。
 フレーズを常に大きくとるように!! 常に大切なことだ。

 ということで、吹きっぱなしで2時間がたってしまった。
 今日使ったリード(53番)は、先生が聞かれた感じでは、それ程悪いリードでもないとのことであった。
 先生の吹いてられた音と較べて、自分の音は鳴りも音色も悪く思うのだが(って、リードのせいだけではなく、当然、吹き方もなのだろうが)、 それでも自分で、やっとオーボエの音の仲間に入れてきたと思っていたので、ちょっと安心した。
 2月に仲間内の発表会があるので出ようかどうか迷っているといったら、 申し込みをしてしまってそれに向かって頑張れとのこと。
 頑張ってみるか(^^;) 曲は、コレルリの1、4、5番でいこうと思っているとお話しした。5番は、繰返しなしでいいとのことであった。  ……やってみるかなぁ!


【11月22日〜】
 24日。何とかリードを2本仕上げた。57、58番とする。で、少し重いが58番で練習をした。

 25日。昨日のリードで練習しようとするが、どちらも非常に重く感じた。
 で、55番で練習を始めるが、これも重い。すぐに唇がボロボロになってしまって、何をやっているのやら不毛になった。
 こういう日は、リードをいじると駄目にするので、ひたすらの唇体操であった。

 26日。今日もリードの調子がぼつぼつであった。58番がいいので、これで練習をする。 57番をちょっと修正したが、ピッチがちょっと高い。薄くし過ぎたので先を切ったのでもう一度作り直しである。
 エチュードは、楽譜を頭の中でソルフェージュしながらゆっくり練習をすることにする。 でも、楽譜見て指が出来て音が出てそれから音名が思い出されているふしがある。ま、やらないより効果はあるだろう。
 コルレリをママのピアノに合わせて吹いてみた。 まず、音程が合わなかった。不思議なことにチューナーで10セント程上にすると合ってくる。 これって、声楽での音程が合っているが響きが低いという状態のようなことであろうか? しかし、あれはチューナーで見るとあきらかに低いのだが……。
 それに、リズムもゆれゆれだし……って、ゆうか発音とか指の調子でくちゃくちゃになるしで……ひどいものだったが、 やっぱり、合わすのは楽しい。

 27日。最近唇がちょっとは強くなってきたと思っていたが、いやはや、全く駄目だ。 まだ、リードが重いのだろうか、いや、いちじるしく唇が弱いのだろうか。 それとも、唇をしめ続けられる「こつ」があるのだろうか?

 28日。久々に53番のリードを吹いてみると、ものすごく軽い!
 他のリードと見比べてみると▲の根元が薄くなっている。 そういえば、リードスタイルの本のジョセフ・ロビンソンのリードの写真は、ハートからTipへ突然薄くなっている感じであった。
 そこで、55〜58番の▲の根元をドームのイメージはのこしつつ薄くすると、どんどん軽くなった。 それもリード全体が鳴るようなものもでてきていい感じだ。
 58番は、クローが高くノイズもあばれる感じなのだが、少し重いが吹くといい音である。 クローと音色の関係について、やはりよく分からない。
 さて、明日になったらこのリードはどう変化しているか、楽しみでもあり不安でもある。
 ま、一般にいう太いマリゴーの音とは違うかもしれないが(←実は、あまり分かっていない)、 昔から筋肉のつきにくい体質なので、唇がもって吹きやすくて楽器が鳴っているので、この路線しか方向がないように思う。
 って、自分では素朴な感じのオーボエの音がやはり好きだし、その方向に作っていければと思うのだが。

 29日。昨日軽くした55〜58番であるが、57番が重くなっていた。あと、最初はクローがへんなのがあったが、水を吸わせて吹いているといいクローになる。 不思議なのは58番が最初からいいクローであったことだ。
 リードの乾燥状態や水の吸いぐあいで、クローはかわる。しかし、いい(つもりの?)音を出して吹いたあとすぐにクローをならすと、 鳴り出しがCでノイズが入ってFかF#のきれいなクローがでることが多い。 つまり、いい音の状態の時は、いいクローになっているのである。
 今まで、下唇をあまり意識しなかったのであるが、こちらもまん中によせると音がよいように思う。 スケールで吹くとなんとかいい音が出せるのだが、楽曲になるとうまくいかない(~_~;)  息遣いと唇を覚えなければいけない。

 12月2日。リードが重い。練習を始めた頃はそう思わなかったのだが、だんだん重くなってきて、以前悩んでいた時と同じ状態になってきた。 それ程体調が悪いとも思えないし……で、ふと気が付いたのだが、今日は石油ファンヒーターの部屋でガンガン暖かくして練習している。 いつもはエアコンの暖房の部屋なのである。これは、部屋の湿度が関係しているのであろうか??

 3日。今日もリードが重い。Tipの先端を少し削って練習を始める。
 練習開始時、部屋は石油ファンヒーターで24度くらいあったのでストーブを消す。 何となく重い感じで練習を始めるが、1時間ほどたって20度くらいに室温が下がると、 少し重さは残っているが楽器が響きだして、いい感じになってきた。
 やはり、今年初めくらいの楽器の吹奏感が異常に重い状態は、石油ファンヒーターでの暖房のせいのような気がする。

 10日。出張と風邪でオーボエを4日程吹かなかったが、昨日から練習再開である。
 今月初めに、急に吹奏感が重くなった原因は、リードのように思われる。 あれ以来、リードの状態が毎日変わる。 これは、削ってその日の状態に合わせればいいのか、我慢すればいいのか、よく分からない。
 軽さは、バランスの問題なので、毎日修正するとある程度改善するのだが、Tipがどんどん薄くなる。
 音は、だんだん、締まりが無くなってくる。

 11日。昨日まで、まったり重かった56番のリードが、突然軽くなってペーペーになった。 毎日、リードの調子が豹変して、なんとなく迷いが出てしまう。
 最初、56番をペーペーで吹いていたのだが、くわえ方と息のポイントが分かると、 突然、柔らかでいい音でなりだした。いやぁ〜、それからは練習が楽しかった。
 唇をすぼめる感じ「お」とか「う」とかいうのだけれど、 確かにリードをくわえる時のイメージとしてはそれでいいのだけれども、 演奏中に唇を巻きこんでの時は、それではイメージに無理があった。 で、吹いているあいだじゅう、くちびるに「も」のイメージをしながら吹くと、 とても唇を中によせやすいことを発見した。


【12月12日】
 先生のレッスンである。今回は、なかなか上がれない練習曲を何とかパスしたいと思っているのだが、 なんとも自信がない。
 リードを56番に決めて、昨日の柔らかい音がでるようにくちびるを調整するが、ぺーぺーしかでない。 それを先生が聞かれて、発音がぶっきらぼうだと、ピッチが低いとか、たくさん注意された。
 どんな時でも、ちゃんと吹かなければいけないという教訓である
 ところで、響きがちゃんとしていないと、聞いた感じのピッチがはだいぶ低くなる。 楽器がよく響いてない状態で先生がいいと言われてピッチは、チューナーで20セントも高かった。 が、響き出すとちゃんとチューナーでの読みでも合ってくる。 これは、合唱と同じで、いかに響きがたいせつかということだ。

 以前に教わっていたのに忘れていたのだが、ピッチが低いのを演奏時に調整するのは、 リードを下唇に押し当てて、くちびるをさらに中心に寄せるようにする。
 この方法は、教えていただいて何回か練習しているうちに、 安定たピッチがでる「くわえ」ができてしまうので、いつも最後の方には、 しなくてもピッチが合う状態になってしまうので、すぐに忘れてしまう。
 ウォーミングアップしなくても、すぐにいい音で、ちゃんとしたピッチで吹けるように、 いつも心がけ、それをする技術を身につけねばいけないと思う。

 今日の56番は、ひどい状態なので、久々に修正していただいた。 先端が薄くなりすぎているとかで、少しカットされて、全体を調整してくださった。 相当薄くしているつもりなのにTipのハート側がまだ削れるとかで、どんどん削られた。 ちょいちょいと修正された後のリードは、クローもCではじまりノイズもFでばっちりである。 Tip全体を薄くしすぎたと思っていたのに、そんなことはなく、ちゃんと先生のスタイルになっている。 発音もいいし音色もなめらかである。いやぁ、もう、感激するばかりだ。
 一度、修正前のリードを写真にとっておいて、修正後にどうなっているか観察したいものである。
 センターとサイドの間を削るとリードが立ってくる(真ん中にふくらんでくる)とのことである。

 練習曲に入る。指は、なんとかゆっくりのテンポであるが、回ってくれた。 ……が、スラーの最後の音は短く、舌で確実に止める。 アクセントは、あまりお腹を使わずにタンギングで、しっかり入れる。 スタッカートは、音符を半分にわけて、できるだけ音を長くのばして速いタンギングを入れて練習して、 後の音を舌で押さえっぱなしにする。 練習曲は、指の練習とアーティキュレーションの練習である。 何度も反省しているのだが、そして頭では分かっているだが、「何か勘違い」して日頃の練習でうまくやれていない。
 ま、一応、長くやっている2曲は、終わることになった(^^;

 コレルリを見ていただいた。1番は、フレーズを大きくとるように。クレッセントが一音いちおんで切れないようにとのことである(^^;  それと、ブレスをだいぶ前からして、出だしの準備をしていたのだが、それだと唇も息も堅くなるので、 直前に適切なタイミングでブレスをして発音するようにとのことであった。
 4番は、アウフタクトでの出だしの練習をした。どうも、先生の言われるブレスと1拍目の止めと裏拍での発音の結びつきが理解できない。 考え違いをしているかもしれないが、明日からの練習でもう一度試してみる。
 5番は、まだまだボロボロの状態だが、スラーの吹き方、付点四分ののばし方と切り方など、前回注意していただいたことを、またまたなおしていただいた。
 とくに三つ八分音符の並んでいるスラーの息づかい。最初の音にタンギングでアクセントを入れて、後の音を小さく吹く。 やっているつもりだが、できていない。で、いろいろ教えていただいているうちに、ちょっとこつが分かった。 そのフレーズを声で歌うように息を使えばいいのである。  声を出して歌うように、吹けるようにすることである。 どのように歌うかは、それはそれで課題であるのだが。
 全体を通しての課題点は、1)あわてずに冷静に吹く。2)ブレスを音楽的に確実に入れる。3)曲を音名で歌えるようにする。 である。
 1番と4番は、このちょうしでいけばいいとのことで、特に4番を集中して練習した成果があった。 5番は、もっともっと練習をつまねばなるまい。

 どうも、オーボエを吹くときは、かまえ過ぎるようである。もっと、自然に、自分のものにしていかないといけないと思う。


【12月13日〜】
 14日。昨日は練習できなかった。今日は、ゆっくり寝たせいか体調がいい。オーボエも綺麗に鳴ってくれる。
 こういう日は、オーボエのコントロールが(少し)余裕を持ってできる。
 リードであるが、先日、先生に教わった▲の根本のサイド側を45度の角度でナイフを入れて、サイドが極力薄くなるようにする方法で再調整したら、 クローもましになったし、吹奏感も軽く柔らかくそれでいて響きのでるようになってきた。もちろん、先生のとは、まだ比べ物にならないが。
 このTipとハートの境目あたりのサイドは、透かしてみたり表面を観察しても違いが分かりにくく、 45度の角度でナイフを入れて削れるところを削るという、なかなか熟練の技がいるようだ。

 15日。8本の糸巻きをした。前からへんに思っていたのだが、私のRDG#1は、端が少し削れて(欠けて)いる。どうも、その影響か繊維状のほそい削りかすが舟形に残ってしまう。 不良品のような気がするのだが……。
 昨夜は、寝付がよくなかったので、睡眠不足のせいか体調が悪い。が、多少音は軽いけれどリードが(練習には)調子がいいので、いろいろ練習できた。
 夜、ナイフを研いだ。今日は、1200番で刃作りからはじめたが、仕上げ砥石よりするどい刃ができた。 やはり、仕上げ砥石は、仕上げ用なのだろうか? 1200番の平面出し用に、もう一つ買わねばである。

 16日。今日は石油ファンヒーターの部屋での練習である。練習開始時に24度くらいになっていたので、ストーブを消す。
 楽器を出すと、一挙にオーボエがじっとりとした感じになった。リードを水につける時間を短くして、吹き始めるが、むっちりした感じである。
 まるで、空気が重いような感じなのだが、時間がたつにつれて室温が下がってくるとね、吹奏感がだんだん軽くなってくる。
 リードは、一度ぬらして乾ききる前の息で湿り気を補給している状態が軽くていい。これを抑えめに吹くと、吹奏感は軽いが、柔らかくて暗い音が出る。 無造作に吹くと、惨めな結果になるが(^^;)

 17日。54番のリードが、ここ2〜3日えらくいい感じである。 音のいい53番は、クローのバランスとか鳴りとかがいまいちである……が、音色がいい。これは、削り方とは別の次元の話なのであろうか? ケーンの質、チューブ、糸の巻き方、バックとハート??
 53番、55番を再調整した。55番はいい感じに思うが、音が明るい。53番は、バランスが崩れてきた。
 コルレリは、コレルリかコレリーが正解のようだ。イタリア語だからなぁ。でも、HPをみても、いろいろだったりする。
 6/8で、八分音符が3つ並んでるところの最初のアクセントであるが、後の音を吹く低い圧力でタンギングのみで圧力を上げてアクセントをつけるようにするのがいいように思うのだが、正解だろうか?  それとも、息で、高い圧力から急に低い圧力にコントロールできるようになるのだろうか?
 最近、気が付くとリードを下唇に押し当てて唇で包むように吹いていることがある。この時は、音程も安定するし、音程のコントロールもしやすいし、音色も柔らかくなっているように思う。 この奏法は、正解なのであろうか? こういうようなことをしてもいいとは教えてもらっているが、いつもしていいとは教わっていないような気がする。

 18日。練習できる時間が45分くらいしかなかった。それに何となく集中力もない(^^;)
 55番のリードで練習する。最初、あまりいい音がでないので、何となくつまらない練習だったのだが、 コレルリを吹き始めたら音が柔らかくなってきた。これって、キンキン音に耳が慣れただけなのだろうか?
 コレルリでは、息の使い方のコツが少し分かってきたようなきがする。話すような軽い息遣いで吹けるようになればと思う。
 ブレスが、うまくいかない。すうときは静かにできるのだが、はくときにプハーっとなってしまう。難しい。
 指がまわらないところを、もっと、変則の練習でこなせるようにしなければである。

 19日。今日は、雨であった。で、練習を始めるとオーボエが重い。 先生に修正して頂いた56番であるが、あれ以降開きがでなくてペーペーで使っていなかったのだが、今日はいい感じなのでこれで練習する。
 他のリードは……もっと、重い。
 練習は、音階練習に集中できない。いい音がなかなか出ないのだ。 で、無意識のうちに気が付いたらハ長調で吹いている。これだとなれているのか、音はましである。
 練習曲は、まだ、指が滑らかに動かないし、譜面を読みながらなのでつっかえる。 スラーのアーティキュレーションが、なかなかうまくいかない。 アクセントで、圧力を上げすぎない。アクセントは、タンギングで付ける。あとの音は舌で止める。 ……すぐに、いい加減になってしまう。
 コレルリは、ブレスが難題である。それと、とにかく落ち着いて、話すような息で吹く。冷静にリズムを感じる。……である。

 20日。今日は、54番のリードで練習した。第4レッスン室(長女の部屋)でやっていたときは、けっこういい音がしたし、 だいぶましに吹けたような気がしていた。
 で、久々に、ママにピアノあわせをしてもらった。ピアノのある第1レッスン室(居間)では、54番のリードは、ペーペーであった。 それに、ピアノとハモらないし、リズムを揺らしすぎていてうまく合わないし、etc ……と、今後の課題が多かった。

 24日。師匠にいわれて1オクターブの下降の音階練習をしているのだが、どうも、うまくいかない。 というか、身になっていない。でも、しかし、これは続けなければ。
 最近、ロングトーンをあまりやっていない。これも、続けなければ。
 エチュードも、なかなか、うまくいかない。まだ、指がなれていない。
 コレルリは、発音、アーティキュレーション、ブレス、リズム、これも問題がやまずみ。
 効率よく練習する方法を見つけ出さなければ、である。

 27日。今日は、54番のリードが柔らかい音で鳴ってくれた。少し巻き込み気味、 というか、リード面に多くくちびるを押し当てた方が音が散らなくていいようだ。
 指使いであるが、右手は、出来るだけ寝かさないで、上から押さえるようにした方が下のDより下の音の発音が綺麗である。
 左手は、2オクターブキーを使う時どうしても寝かしてしまう。今まで第二関節で下に押していたのだが、 これを第三関節で横につまむようにすると、パターンによっては早い運指がやりやすくなる。
 音のつながりによって違うのだが、こういう指の動きのパターンをいろいろ工夫するのが、 難しい指使いを克服する一つの手段のように思う。


2003年 第1部
に続く。


「オーボエ吹きになれるかなぁ!」Top に戻る