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【10月2日】 レッスンの日であるが、朝から軽い頭痛が続いている。風邪気味なのかもしれないので、昼過ぎに薬を飲む。 先生のお宅につくまで気分がすぐれなかったが、楽器を組み立てた頃に、復調してホッとした。
マリゴにリードをつけて音だしをする。リードは、一昨日に仕上げたやつである。
今回は、前回の失敗を教訓に最初から息の量を注意しながら吹いたのだが……音がぶっきらぼうだと(^^ゞ
少しリードが重い感じがするとかで、見ていただくと、いい削り方だとほめていただいた。
水から出したときはクローがCなのだが乾くとC#になるのを、ハートとバックの段差を軽く削られたら一瞬でなおった。
それから、重い感じがするのを、リードの先端0.3mm程をちょいちょいと極薄に削られたらびっくりするぐらい軽くなった。
Tipの先端の仕上げは、やりすぎると軽くなりすぎるので、まず、上だけを仕上げて様子を見て、それでも重かったら下を仕上げると良いとのことであった。
リードの楽器への取り付けであるが、普通より90度回転させてリードをつけて試しに吹いてみると、それでも音は出るのである。
この場合、唇からリードへの力がほとんどかかっていない状態である。
練習曲を見ていただくが、どうも楽譜がしっかり読めなくて、とちってしまう。
家では間違わないようなところまで間違って、練習の仕方を教えて下さるのであるが……すこし、情けない状態である。
コレルリは、難しい曲ばかりではとのことなので、今回はギガを見ていただく。
fについてであるが、先生の時代は左fのない楽器が多くフォークfを使っていたので、今でも多用されているそうである。
カマボコであるが、この段階でねじれているモノは、リードを作っても決して良くならないので、
あきらめて捨てた方がいいとのことである。
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【10月3日〜】 新宿の専門店にチューブを買いに行って楽器を眺めていると店の方が「一度吹いてみませんか」といわれたので、 お言葉に甘えて試奏させていただくことにした。 最初、U字のリードを貸して頂いたのだが、まともに音がでないし音程もとれなくて試奏どころの話ではなかった。 この時点で、カルチャーショックに陥ってしまった。うちにある以前JDRで買ったショートで、自分でちょっと修正したやつでは、 これ程ひどいことはなかったのであるが、お借りした3本とも、全く、響かすポイントどころか音程をとるポイントも分からなかったのである。 普段はアメリカンだと店の方にお話しして、次にロングスクレープのリードをお借りして、やっと音がでるようになった。 このリードは、初心者用の感じで吹きやすく作ってあるのだが、それでもちょっとナイフで削ったらもっと良くなるのにと思ってしまった(^^;) 試奏で楽器の違いを知ることがきると思ったのに、最初の発見は、各楽器の差よりもリードのタイプの違いによる音の出方の違いである。 といっても、お借りしたショートスクレープのリードで楽器を鳴らすことができないので、自分の感じた差異がリードのタイプの違いだとは言いえないのだが、 倍音の出方が全く違うように思った。アメリカンタイプの方が倍音が多いのである。店の方も、アメリカンタイプの方が音の輪郭がはっきりしていると言われたので、そういう傾向なのだろう。
試奏させていただいたのは、ロレーの黒のAKとバイオレットウッドのSP、リグータの黒のエクスプレッションである。
ま、とにかく、試奏させて下さった新宿の専門店に感謝である。
5日。7月に買ったベルトロのかまぼこをすべて点検した。100枚中、良さそうなのが50枚、
あまり期待できそうもないのが30枚、作るだけ無駄そうなのが20枚であった。
ま、50枚あれば今のペースであればしばらく大丈夫だろう。
6日。朝から糸巻きを8本した。成功率が高ければ、これでしばらくいける。
9日。オーボエの音色であるが、今まで、くわえる位置と息のスピードが肝心かと思っていたのだが、
それよりも、リードを包む唇がもっと重要な要素のようだ。そう、唇がリードを上から押さえるのでなく、包み込むのである。
13日。午前中に、キーを分解し、トーンホールを掃除し、キーをシルバークロスで磨き、オイルを塗り直して組みなおした。
キーは、軽くなったが吹奏感が重くなった。響きは、素直な感じである。
14日。今日は、秋の花粉症で絶不調となり楽器を持つ気もしなかった。
15日。絶不調は同じであったが、合唱の練習に行って9時半に帰れたのでオーボエを吹いてみたら、
思ったより圧力が上げられてほっとする。分解掃除以前より、多少重くなっているが、キーが軽くびんびん鳴ってくれる。
なんか、以前よりパワーのはいる=パワーのいる楽器に変わったような感じだ。
唇がなれてきて、いい音が出る状態になってきても、やはりラウビンのチューブでの香しい雰囲気がなくなったが、それなりにいい感じだ。
16日。分解掃除前に一番調子の良かったリードを修正するが、うまくいかない。
ほんとに楽器の鳴るポイントが変わってしまったようだ。
17日。分解掃除前によくて、掃除後合わなくなったリードの再修正に挑戦した。バックを少し削るといい感じになった。
先生が削って下さった感じににてきたので、ものすごく期待したのだが、ちょっと開きがなく息が入らないので、
指で両端を挟んで開きをつきていたら、ピキっと音がして……割れてしまった……。
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【10月24日】 体調が良くなかったり、忙しかったりで、練習を休む日が多かった3週間ぶりのレッスンである。 最初に、「水がたまる季節になってきたね」という話から、3オクターブキーによく水がたまるとお話ししたら、 3オクターブキーの気密に問題があるかもしれないとのことで上管を見て頂いた。 見て頂くと3オクターブキーの気密は問題なかったようだが、以前から気になっていたAキーのコルクが少し歪んでいるとのことで、 ヤスリで削って下さったら、少しましになったようである。 そして、3オクターブキーであるが、押した時の開きがありすぎるとのことで、ネジの下にコルクを貼って下さった。 で、上Eより上の音を出すようにといわれて吹いてみたが、自分の運指は3オクターブキー使わないのであった(^^;) 梅原先生の本の運指は3オクターブキーを使っていなかったのである。 基本的には、1オクターブきーの代わりに3オクターブキーを使うと音色が明るくなるとのことであった。 で、上Eとかは、Esを入れなくても3オクターブキーを使えば大丈夫だとかであった。
続いてリードを見てもらう。先週、修正して頂いた50番を割ってしまったので、
同じ時期(3週間前)に削った49番を見ていただくと、いいのだが中のCだけが低いとかで、こういう場合良くあることのようで……リードの先が割れていたのであった。
今日、健康診断で、太りすぎて脂肪で肺を圧迫していると言われたと話したら、
体重が軽くなりすぎたら、背中や下腹部の筋肉での横隔膜をコントロールしにくくなるとかで、
普通よりちょっと太りめが先生はちょうどいいと言われた。
慣らしのつもりで、音階を吹いてると、やはり吹き方が乱暴だとか。
次にいい音のポイントをつかむ練習をした。
今までのfffでのロングトーンででている倍音は、高い音の成分が多く、ただの雑音であったようだ。……
だが、しかし、そういう音を要求されることも楽曲によっては要求されるときもあるようだ……。
最初にほめていただいた48番のリードは、先の方を唇をよせるように丸くくわえてフッ〜〜と息を入れてやると一番いい音で鳴るとのことで、
このリードとこの楽器は、Aの音がものすごく綺麗なので、その響きがでるように、
他の音も注意して、そのような音が出るように吹くといいとのことである。
次に、コレルリのプレリュードをつかって、フレーズをいい音で吹く練習をした。
オーボエの音は、タンギングの発音の音だという話はあるが、それより息遣いの音なのかもしれない。
……と、あれやこれやと教えて頂いて、先生のお宅に着いてから2時間が経過してしまったので、
エチュードは今日はしないことになった。
楽器をかたづけながら、最近、今いいリードの長さが70より短いとお話しすると、
冬場は、室温が低いので短めのリードがいいとのことで、71とかは夏向けであるとか。ふむ。奥が深いものである。
ついでに、アンドーのナイフの金属が柔らかくすぐに切れなくなるので買い換えようと思っていたのでナイフのことを聞いたが、
みなさん、こまめに研いでアンドーを使ってられるとか。ま、そういうものか(^^;)
それと、48番のリードは、すごくいい出来だそうで、このようなリードは本番用にとったほうがいいとか w(゜o゜)w
今日の備忘録はここで終わるが、実は、もっと多くのことを教えた下さったのだが、あまり多すぎて覚えきれなかったのである。
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【10月25日〜】 26日。朝からリードを削った。51番の番号を付けって、そこそこまでなったところでパキっと割れた。 レッスンは、あの甘い蜜のような倍音を感じる耳と吹き方が分からなくなった。 こつこつ、頑張ろうと思う。
27日。今日は練習する時間はなかったが、リードを削る時間はあった。
28日。昨日削ったリード(52〜54番)で練習を始めるが、48番と吹奏感がものすごく違う。
で、48番を見本に削っては練習を始めるのだが、具合が悪くまた削る。という悪いパターンの繰返しであった。
29日。48番を参考に、52番と53番を修正した。合唱団の練習で、オーボエは吹けなかった。
30日。毎日オーボエを吹いていないせいか、調子が悪い。
31日。今日は、昨日より体調がいい。最初は、息と唇が安定しなかったがだんだんましになってきた。
48番を吹いているうちに、先生のところの感じが戻った。
48番は軽いのにムッチリしていて、そのムッチリ感に息を入れてやるとリードがよく鳴るのである。
11月1日。きのう調子よかったので期待していたのであるが、リード52、53番ともひどい音しか鳴らなかった。そこで48番を吹いてみるが、これもちゃんと鳴らない。
2日。午前中に2本リードを荒削りしたが、一本Tipがボロボロになってしまった。午後いつもの練習をするが、音が気になってどうも満足感がない。
3日。昨日のリードを仕上げた。ハートとバックを厚めにして全長を70mmちょっとにしたら、クローもピッチもあってきた。そこそこ出来たので55番とした。
どうも、52〜54番は、どうもハート、バックともに薄くしすぎたようだ。こちらを薄くすると全長を短くしないとピッチがあってこない。
7日。53〜55番のリードであるが、ペーペーなのである。が、突然いい音がする一瞬がある。
どうも、リードのくわえる位置と巻き込み方、ノドの開け方、口の中の開け方、横隔膜を押す筋肉の使い方、
圧力のかけたや息の量で、普通に?吹いたら軽いリードでも抵抗感が出て、
リードの先端がムッチリ振動して、リードのバックあたりが振動して、楽器全体が……というか、
前に考えていた運指の一番下の指のあたりがちょうど響くようにすると、いい音が出るようだ。
8日。新しいリードナイフを買った。三条のJEUGIAの数軒東にある「菊一文字」という刃物店で買った。9800円である。なんと「菊一文字」という名が彫ってある。
18日。最近、3日程続けて練習できたら、2日程オーボエを吹けない日が続いて、どうも落ち着いた練習ができていない。
19日。今日は、再度56番のリードを削りながら練習した。いろいろ削っているうちに、ボア〜んとした音になったので、削りすぎたようだ。
で、思い切って0.2mm程先を切断すると重くなったので、こんどは55番の特徴を見ながら削りはじめた。
20日。53番のリードで練習した。軽いし、音もいい感じだと自分では思っているので、気分よく練習できた。
いつものより少しだけ長いフレーズが吹けるようになってきた。
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【11月21日】 4週間ぶりのレッスンである。 先生は風邪を引いてられるとのことで、今回はリードを見て頂けず、すぐに練習を始めた。
ウォーミングアップをしていると、音を作りすぎているとのことで、
もっと大きい音で鳴らすようにといわれた。
次に、エチュードを見てもらう。もう、苦手意識が頭にこびりついているようだ。
コレルリは、1番と2番を見て頂いた。1番は、フレーズを大きくとるようにとのことであったのと、トリルの入れ方が拍の中に入っていないので正確に入れるようにとのことであった。
ということで、吹きっぱなしで2時間がたってしまった。
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【11月22日〜】 24日。何とかリードを2本仕上げた。57、58番とする。で、少し重いが58番で練習をした。
25日。昨日のリードで練習しようとするが、どちらも非常に重く感じた。
26日。今日もリードの調子がぼつぼつであった。58番がいいので、これで練習をする。
57番をちょっと修正したが、ピッチがちょっと高い。薄くし過ぎたので先を切ったのでもう一度作り直しである。
27日。最近唇がちょっとは強くなってきたと思っていたが、いやはや、全く駄目だ。
まだ、リードが重いのだろうか、いや、いちじるしく唇が弱いのだろうか。
それとも、唇をしめ続けられる「こつ」があるのだろうか?
28日。久々に53番のリードを吹いてみると、ものすごく軽い!
29日。昨日軽くした55〜58番であるが、57番が重くなっていた。あと、最初はクローがへんなのがあったが、水を吸わせて吹いているといいクローになる。
不思議なのは58番が最初からいいクローであったことだ。
12月2日。リードが重い。練習を始めた頃はそう思わなかったのだが、だんだん重くなってきて、以前悩んでいた時と同じ状態になってきた。
それ程体調が悪いとも思えないし……で、ふと気が付いたのだが、今日は石油ファンヒーターの部屋でガンガン暖かくして練習している。
いつもはエアコンの暖房の部屋なのである。これは、部屋の湿度が関係しているのであろうか??
3日。今日もリードが重い。Tipの先端を少し削って練習を始める。
10日。出張と風邪でオーボエを4日程吹かなかったが、昨日から練習再開である。
11日。昨日まで、まったり重かった56番のリードが、突然軽くなってペーペーになった。
毎日、リードの調子が豹変して、なんとなく迷いが出てしまう。
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【12月12日】 先生のレッスンである。今回は、なかなか上がれない練習曲を何とかパスしたいと思っているのだが、 なんとも自信がない。 リードを56番に決めて、昨日の柔らかい音がでるようにくちびるを調整するが、ぺーぺーしかでない。 それを先生が聞かれて、発音がぶっきらぼうだと、ピッチが低いとか、たくさん注意された。 どんな時でも、ちゃんと吹かなければいけないという教訓である ところで、響きがちゃんとしていないと、聞いた感じのピッチがはだいぶ低くなる。 楽器がよく響いてない状態で先生がいいと言われてピッチは、チューナーで20セントも高かった。 が、響き出すとちゃんとチューナーでの読みでも合ってくる。 これは、合唱と同じで、いかに響きがたいせつかということだ。
以前に教わっていたのに忘れていたのだが、ピッチが低いのを演奏時に調整するのは、
リードを下唇に押し当てて、くちびるをさらに中心に寄せるようにする。
今日の56番は、ひどい状態なので、久々に修正していただいた。
先端が薄くなりすぎているとかで、少しカットされて、全体を調整してくださった。
相当薄くしているつもりなのにTipのハート側がまだ削れるとかで、どんどん削られた。
ちょいちょいと修正された後のリードは、クローもCではじまりノイズもFでばっちりである。
Tip全体を薄くしすぎたと思っていたのに、そんなことはなく、ちゃんと先生のスタイルになっている。
発音もいいし音色もなめらかである。いやぁ、もう、感激するばかりだ。
練習曲に入る。指は、なんとかゆっくりのテンポであるが、回ってくれた。
……が、スラーの最後の音は短く、舌で確実に止める。
アクセントは、あまりお腹を使わずにタンギングで、しっかり入れる。
スタッカートは、音符を半分にわけて、できるだけ音を長くのばして速いタンギングを入れて練習して、
後の音を舌で押さえっぱなしにする。
練習曲は、指の練習とアーティキュレーションの練習である。
何度も反省しているのだが、そして頭では分かっているだが、「何か勘違い」して日頃の練習でうまくやれていない。
コレルリを見ていただいた。1番は、フレーズを大きくとるように。クレッセントが一音いちおんで切れないようにとのことである(^^;
それと、ブレスをだいぶ前からして、出だしの準備をしていたのだが、それだと唇も息も堅くなるので、
直前に適切なタイミングでブレスをして発音するようにとのことであった。
どうも、オーボエを吹くときは、かまえ過ぎるようである。もっと、自然に、自分のものにしていかないといけないと思う。
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【12月13日〜】 14日。昨日は練習できなかった。今日は、ゆっくり寝たせいか体調がいい。オーボエも綺麗に鳴ってくれる。 こういう日は、オーボエのコントロールが(少し)余裕を持ってできる。 リードであるが、先日、先生に教わった▲の根本のサイド側を45度の角度でナイフを入れて、サイドが極力薄くなるようにする方法で再調整したら、 クローもましになったし、吹奏感も軽く柔らかくそれでいて響きのでるようになってきた。もちろん、先生のとは、まだ比べ物にならないが。 このTipとハートの境目あたりのサイドは、透かしてみたり表面を観察しても違いが分かりにくく、 45度の角度でナイフを入れて削れるところを削るという、なかなか熟練の技がいるようだ。
15日。8本の糸巻きをした。前からへんに思っていたのだが、私のRDG#1は、端が少し削れて(欠けて)いる。どうも、その影響か繊維状のほそい削りかすが舟形に残ってしまう。
不良品のような気がするのだが……。
16日。今日は石油ファンヒーターの部屋での練習である。練習開始時に24度くらいになっていたので、ストーブを消す。
17日。54番のリードが、ここ2〜3日えらくいい感じである。
音のいい53番は、クローのバランスとか鳴りとかがいまいちである……が、音色がいい。これは、削り方とは別の次元の話なのであろうか? ケーンの質、チューブ、糸の巻き方、バックとハート??
18日。練習できる時間が45分くらいしかなかった。それに何となく集中力もない(^^;)
19日。今日は、雨であった。で、練習を始めるとオーボエが重い。
先生に修正して頂いた56番であるが、あれ以降開きがでなくてペーペーで使っていなかったのだが、今日はいい感じなのでこれで練習する。
20日。今日は、54番のリードで練習した。第4レッスン室(長女の部屋)でやっていたときは、けっこういい音がしたし、
だいぶましに吹けたような気がしていた。
24日。師匠にいわれて1オクターブの下降の音階練習をしているのだが、どうも、うまくいかない。
というか、身になっていない。でも、しかし、これは続けなければ。
27日。今日は、54番のリードが柔らかい音で鳴ってくれた。少し巻き込み気味、
というか、リード面に多くくちびるを押し当てた方が音が散らなくていいようだ。
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2003年 第1部に続く。