パパのオーボエ日記

「オーボエ吹きになれるかなぁ!」

備忘録 2002年 第2部




【4月18日】
 花粉症も少しおさまり、最近にしては比較的体調の良い状態でレッスンに向かう。
 リードを見て頂く。前回は音色が明るすぎたので、今回は暗めに作ったのだが……まだ、何となく重い状態で見て頂いた。
 クローがC#より下がらなかったやつはTip部が左右不対象だとかで、ちょっと削ってくださったらクローが下がって軽くなったw(゜o゜)w 。  他、バックを削って頂いて、鳴りが良くなったり……である。
 削り方の問題点として、背骨を凸にし過ぎて、見た感じ突っ張った感じがするから、もう少し柔らかい感じではっきりした背骨を作るようにとのことであった(~_~;)
 先生に修正して頂くと、本当に吹きやすくなるのだが、先生の場合は、その状態から少しずつ削って「仕上げる」そうである。なんと、奥が深いことか。
 音色に関して、リードをダークに作るとタンギングのレスポンスが悪くなるようで、そういう場合はブライトめに作ってレスポンスを良くするとのこと。 この要素は両立できないようだ。

 中のDがどうしても高くなるので見た頂くと、やはり少し問題があるようで、ネジを調整された。
 それと、1オクターブキーの上りが遅いので、すこしコルクを削って、コルクについた穴の形を浅く直して頂いた。

 Aの音を吹いて、正しいピッチ(442Mz)で鳴るリードと楽器の状態(調整)。 その状態での唇の感じを覚えるように言われた。
 今日修正して頂いたリードのピッチは少し高めで1mmくらい抜いた状態でピッチが合う。 その状態での唇の感じが、正しい基準として覚えるようにとのことである。
 唇が柔らかく安定してくると、ピッチが下がるとのこと。たぶん押さえつける力が減って開きが出てくるのだろう。ピッチが高くなるのは、唇の締めすぎだとか。 ただ、唇をゆるめるだけではちゃんと音が出なくなるので、ちゃんと音が出て唇が柔らかい状態にしていくのが課題のようだ。
 そういう、唇の柔らかい状態で、早く細い息を入れて、大きな音で楽器を鳴らせるように務めなければならないとのこと。 先生が見本を吹いて下さったが、早い息で楽器がちゃんとなった状態でpを鳴らされて、その響きのある小さな音は、さすが美しい物であった。

 ピッチと音程とは違うことを強調された。
 オケのチューニングの時のために、正確なピッチ(例えば442Mz)で、綺麗なAのおとがでるように練習しなければならないとか。 いつ、使えるようになるのだろう。
 音程は、自分の音感と他の楽器との関係で、演奏の中で作っていくものなのだろう。
 チューナーとにらめっこしてピッチを確かめて練習しているが、平均率になってしまうので、 実際はチューナのメートルが揺れるのが正しいとのこと。しかし、なかなか、音階練習に調性を入れるのは難しい。 和音があれば別だが、自分の感覚をそれ程信用出来ない。

 エチュードの方を見て頂く。フォルテをしっかり鳴らして、一音一音確実にディミネント。スラーの最後の音はアクセントをつけずに短く。ブレスをしっかり入れる。 と注意点は多々あった。
 次回の練習曲の吹き方も教わった。

 コレルリの楽譜が手に入ったことを報告して、1楽章を見て頂いた。
 当方の思っていたよりゆっくりのadagioで八分音符が80〜90でいいとのことである。 最初、ちょっと戸惑ったが何とか吹いた。トリルの入れ方を教わった。付点8分の時は8分の間に5連譜くらいで上から入れて、のこり16分を普通に入れる感じでするといいとか。 ふむ。なかなか綺麗に行かない。
 リズムやアーティキュレーションのおかしいところを多々直して頂いた……治るだろうか(~_~;)
 他の曲の吹き方も教わった。2楽章は、スタッカートで。3楽章はゆったりと。 4楽章は軽やかに。5楽章は2拍子感覚で軽快なテンポで、である。
 3楽章のような繰返しのある曲は、2回目pで吹いたり、装飾音符を入れたりするそうだ。楽譜の注意書きには、2回目をオケに任せるようにとの指示がある。 これも、2回目の出だしだけをオケに任せて、途中から吹いたりと、いろいろバリエーションを工夫するようだ。楽しまねば。
 これから、一つ一つ常識を身につけていかなければならない。

 私のマリゴーを先生が吹いてくださると、最初の頃は先生の楽器の音をつまんなくしたような感じに聞こえたのだが、 今日は、すごくいい音に聞こえた。
 私の耳が変わってきたのか、それとも、楽器が鳴るようになってきたのか!!  どうも、自分の出している音が、聴衆にどのように聞こえるか、自分で分からないのだが、楽しみは楽しみだ。 やはり、テープにとって聞くというのをやらなければならないのかもしれない。


【4月19日〜】
 昨日の感じで、どうも今のリードの作り方ではピッチが高いように思う。対策として、しばる時の全長をもう1mm短くしてみることにする。

 20日。コレルリの次の曲は、5.GIGAにする。先生は、ガボットがお薦めのようだったが、好きな6/8の曲にする。 長い曲だが、音は、それ程難しくない。いかに綺麗に演奏できるかである。
 これから、ウォーミングアップの音階練習の後、エチュードと1.プレリュード、5.ジーガを3回ずつ通すことにする。

 21日(日)。今日は、体調が悪く午前中は練習もせずに(できずに)寝ていた(~_~;)。 そのせいか昼からの合唱の方は、そこそこの調子で歌えたのだが……オーボエをさわっていない!
 夜に、リッチャー先生からの買った呉山さんのコンサートを聴きに行った。アジアの曲というので、 民謡調かとあまり期待していなかったのだが、 最初の3曲はアジアの作曲家の現代曲で素晴らしかった。
 あとは、民謡調のが混ざっていてあまり面白く思わなかったが、ママは気に入っていた。 自分は、どうも、オーボエをメロディックにやるより、器楽的にやる方が好きなようだ。 それと、そもそも他の楽器や歌謡用の曲をオーボエで演奏するのに違和感があるのかもしれない。
 それにしても、目から鱗ものの演奏会であった。

 22日。先日、先生に修正して頂いた一番ピッチの低いリードで練習した。
 このリードのピッチは、先生が修正された時は高めといってられなかったので、 ちゃんと吹ければピッチが合うのだろうが、いつもより唇を巻目にしないと音程と音色が安定しない。 しかし、巻きすぎると響きが無くなる(~_~;)
 まだまだ、唇の安定というか、それ以前に、どんな感じが正しいのかが分からない。
 練習の方は、とにかく繰返しやるだけである。

 25日。毎日楽しく練習しているのであるが……どうも、楽器の鳴りが悪い。 音階練習の時は、まだまだ響きは足りないにしても、なんとか楽器は鳴っているのだが、 テンポが速くなると一つ一つの音が鳴らない。もっと、吹き込み方を研究せねばならない。
 CとGの音程が難しいと思っていたらDoubleReedHolicsの掲示板にグロタンのチューブの性格だと書き込みがあった。
 ふむ。そうか。

 29日。いつもは、音階練習の後、エチュードをやってからコレルリをやるのだが、先にコレルリのジーガから始めてみた。
 というのは、ジーガをやることには、疲れていてうまく鳴らせないからである。 が、吹き始めてみると、疲れていないといって、立派にはオーボエは鳴らなかった。 そこで、息のスピードを思いっきり上げて、発音時の圧力とタンギングを注意してコントロールして、 繰返し吹いているうちに、やっと、音らしい音が出るようになってきた。
 pのところも、早い息で、ただし息の量を下げてやると、ちゃんと楽器が鳴る状態で音量が下げられた。
 早い息を出していると、無理に唇を押さえないでもピッチが出てくる。かるくリードを唇で包み込むだけで安定した音程が得られる。 もちろん、唇のまわりの筋肉はおもいっきり締めないと、ちゃんと音は出ない。
 絶えず、唇を柔らかい状態でリードを包み込むようにコントロールしつつ、腹筋を使って、細くした口の中を通して息を入れてやるといい感じのように思う。
 胸で息を送っていると、安定した音程と圧力の強さが得られない。

 4月1日。JEUJIAのAPEXで、中古のハワーズのフルオートのオーボエが出ているとかで、 以前に何度かお話して顔を覚えてくださっている店員の方のご厚意で試奏させてもらった。
 楽器は、マリゴーより細く、キーの作りはしっかりした感じである。 中古ということだが、キーはピカピカであった。しかし、ちょっと管の表面があれているような気がしたが、柄(木目)かもしれない?
 店の人は黒(グラナディラ)ではないと聞いているとの話であったが、赤(ローズウッド)とか茶(ヴァイオレットウッド)とかには見えないですねと話した。
 店にあったリードを使わせて頂いて吹いてみるが、リードが軽すぎて楽器が響かなかった。 そこで、ポケットの中に入れてあった(~_~;) 唇練習用の薄くし過ぎて軽くなったリードを、駄目もとで吹いてみるとちょっとましに鳴ってくれた。
 どちらにしても、リードがリードなのでよく分からないが、 1)うちのマリゴーで軽すぎるリードでもちゃんと鳴る。 2)音程がものすごく安定している。 3)安定している分、音程のコントロールの幅が狭いのだろうか? フォークFは、吹き方を変えても使い物にならなかった。
 このハワーズのオーボエは、うちのマリゴーに較べて軽いリードで上手く楽器を響かせて、美しく演奏できるように思える。
 うちのマリゴーの方は、鳴らすのにものすごい労力がいるし、音程を作るのにも技術がいるけれど、 ちゃんと使いこなせたら多彩な表現ができる面白さががあるように思えた。 といっても、結局、コントロールできずに、そう遠くない未来に違うオーボエに気移りしそうにも思った。
 ふむ。ちゃんとしたリードでもう一度試奏してみたいところであるが、でも、しかし、出ていた音はいつもの私の音であった(~_~;)ので、あまり意味がないかもしれない。
 初めて自分のマリゴー以外の楽器を吹かせていただいて、感謝の気持ちを持ちつつ、何とも複雑な思いである。
 ……っと、ここまでが、夜の練習前までの感想なんです。
 夜の練習で、ハワーズを吹いたリードをマリゴーにつけたら重くってまともに音も出ないものでした。 軽すぎて使ってないやつじゃなかったんです(^_^;) それが、苦もなくあのオーボエで吹けた??  リードがも一つなので、やはり昼の試奏での感想は、怪しい要素が多いですね。
 でも、しかし、、マリゴーで練習していると、つい、あの音程が決まっていてスッキリと晴れやかな密度のあるなめらかな音のハワーズのことを思い出してしまうのです。 マリゴーの音が田舎臭くもっさく聞こえてしまって……。まいった。

 4日。昨日、今日と、吹いていて気持ちいい響きが出るようにリードを削った。 グロタンのチューブで全長73mmになるよう作ったプッペを削ったところ、2本はいい感じに出来た。1本はピッチが少し低い。 まだ、少し重いかもしれないが、響きは、以前にグロタンで作って良かったリードの感じになった。但し、このリードを先生は明るすぎるとおっしゃるかもしれない(~_~;)  次のレッスンの時に見ていただくことにする。
 作りかけの、ロレーのブラスと金メッキのチューブのとジークラーD12のリードを仕上げてみた。 なにか、少しコツが分かったようで、何本かは同じ調子に出来た。
 このように、吹いていて気持ちがいいようにリードを仕上げると、チューブの音色が、以前から感じていたのと同じ結果になった。  ジークラー(クロッファータイプD12)は、詰まった、高次の倍音の少ない音で、太くて丸い柔らかい音。 ロレーは、中音域の上のあたりにピークのある音で、晴れやかで派手な音。ブラスと金メッキの顕著な違いは分からない。 そして、グロタンは、素直な倍音の出方で、ごく普通に?綺麗に楽器を鳴らしてくれる、吹き方で音色の変わるオールマイティーな音。 という感じである。
 どうも、最近、今まで聞いていて好きだった音と、吹いていて気持ちのいい音との間に、違いが出来てきたように思う。 ちょっと、かすれの入ったコクのある音が好きだったのであるが、そのような音を作ろうと思うと、まだまだ息の力が弱いのか、しけた鳴り方のリードしか出来ない。 それより今は、楽器がびんびん響いてくれるリードの方が吹いていて気持ちいいし、いい音に思える。
 さて、今回のリードを、先生はどう見てくださるかであるが……先生の評を楽しみにするほど、まだまだ完成度は高くないように思える(~_~;)
 完成長が長い方が音が柔らかいような気がして、次に作る時は、グロタンのチューブで全長74mmでプッペを作って完成長を72mmで試してみたくなった。

 7日。今日、空いた時間に、下管のB,H,EsとC,Cis,Esのキーのあたりを分解して、シルバークロスで磨いて、オイルを入れて組み立て直した。(他の部分は、以前、Eのコルクが取れた時に先生に、油を差していただいた)
 で、夜の練習で、リードをつけて吹き出すと、えらく軽く楽器が鳴りだして驚いた。 分解、油を差し、組み立てで楽器の状態が変わったのか、雨なので湿度のせいで楽器の状態が変わったか、たまたま、体調が良かったのか???
 あまりに良かったので、夜中に上管も分解して油を差した。が、考えてみるとこれで試奏もせずに、明日は、先生のレッスンである……。


【5月8日】
 3週間ぶりのレッスンである。
 いつものように、リードを見ていただく。今回、結構気に入っていたやつであるが、1)先端が盛り上がっている。2)Tipの▲の角を凹にし過ぎている。3)クローの鳴りだしが高い音から始まる。4)などなど。 多くの問題点があり、先端を薄くして、Tipとハートの間あたりを主に修正していただいた。
 4日に削ったリードは、だいたい同じ響きに削ったわけだが、それではいけないようで、先生の修正でもっとまろやかな響きに変わった。
 吹いた感じは、4日のリードはギラギラした感じの響きであるのに対して、先生の修正後は良く響いているがちょっと頼りない?おとなしい感じである。 先生の吹かれた音色は、4日のは良くなっているが下品な感じで荒さがあり、修正後は、上品な柔らかい感じである。
 それにしても、最近、先生が吹かれたときのマリゴーの音、響きがどんどん良くなっているような気がする。 自分の耳が変わってきたのか、吹き込みによって楽器が変わってきたのか、どちらにしても嬉しいことである。 先週あたり、楽器が上手く鳴らなくて悩んでいたのだが、下管のB,H,C,Cis,Esキーの機構に油を差したからか?、突然、吹奏感が軽くなり、響きが出てきて、 楽器不振がどこかにいってしまったw(゜o゜)w

 リードを試奏してくださっている時に、オーボエの下のB、Hの音が発音しにくくなっているのを見つけられて、ネジを修正していただいた。 B、Hの音は、吹きにくいものだと思いこんでいるので、唇をわずかに調整して吹いていたのだが、先生の修理のあとは、苦もなく発音できるようになった。 今の息と唇では、それ程苦労せずにB、Hが出るのが当然で、そうでない場合は体調かリードか楽器を疑うべきのようだ。

 それと、リードの先より数ミリ中程が鳴っている音がする。リードの先を鳴らすようにしなさいと言われた。

 リードを試奏していて、あごを少し開け気味にして、感覚的には、唇の先でちょっとリードにふれているだけのような感じで、 息を早く入れている時の音がいいと言われた。自分でも、出来ている時は、これが一番いいんではないかと思う吹き方である。 が、なかなか、いつもそういうようにならない(~_~;)

 練習曲を見ていただく。練習していた時と、先生のテンポが違うと、送れたり走ったり(~_~;) 練習時も、いろいろなテンポでやった方がいいようだ。
 スラーの最初の音に軽くアクセント、最後の音は短く。最初の音が一番大きくてあとは小さく。
 高い音の、アクセント・スタッカートは、ゆっくりとテンポの時は軽くお腹を使う。速いテンポでは、しっかりしたタンギングで発音する。
 やはり、指が上手く行かない。一つのことに気をとられると、他のことに頭が回らなくなる。練習あるのみか。

 練習曲や曲を練習する前に、その曲の調のスケールを練習をするようにとのこと。 それも、ボウ吹きにならずに、音楽的に吹くようにとのことである。

 コレルリのプロローグを見ていただく。思っている以上に遅いテンポで、レガートで吹くようにとのこと。adagioは、レガートが基本だとか。 おまけにdolceをどんどんせねばとのことである。
 見本を先生が吹かれると、なんとも美しい。

 トリルは、「まず上の音をしっかり鳴らせて、少しクレッセント気味にトリルして、下の音を確かに鳴らして」という仕事でトリルする部分を飾るとのこと。 だんだん難しくなってくる。

 次にジーガを見ていただく。全体をアーティキュレーションを直しながら見ていただく。 これまで、バロック調にぺこぺこ練習したつもりであるが、必要なところは、まだまだ不十分であった。 それと、レガートで演奏する部分がたくさんあって、今回は、そういうことを教えていただいた。
 とにかく、アーティキュレーションに神経を使えるぐらい、指が動くようにならないと駄目だ。

 F、Gのトリルを教わった。Fの指で右手人差指だけを動かすのである。但し、それでGのピッチが低い時は、人差指と中指を動かすとよいとか。 どちらにしても、Fの右手3本を同時に動かすよりも滑らかで雑音が減る。
 トリルの運指表も確認せねばである。


【5月9日〜】
 9日。こつこつやってきた、キーをシルバークロスで磨くのと古いオイルを拭き取って新しいオイルをさす作業が完了した。
 なんと、マリゴーが驚くほど軽く響くようになった。リードの仕上がり状態も、音によって響きが明らかに違うのでよくわかるようになった。
 それと、リードの先をならすというのもわかるような気がした。リードに下唇を当てる位置と、上唇の巻き込み状態で、響きが変わるのがよくわかる。
 やはり、難しいが、さらに楽しさが増してきた。
 今日は、ちょっとさぼって、コレルリの練習のみに明け暮れた。

 11日。グロタンのチューブに74mmと75mmで糸巻きした。が、荒削りでTipを薄くし過ぎて破損(~_~;) 結局、70mmくらいの完成長で荒削りをする。 しかし、あまり糸巻の時の長さは、ピッチに影響が少ないように思えてきた。 実際は、根元の太さが微妙に変わるので影響があるだろうが、それより削り方の影響の方が大きいように思われる。

 12日。朝からオーボエ三昧の一日であった。
 作りかけで、仕上げが上手く行かなかったリードや、先生に仕上げてもらったが重くなって吹けなくなってリード10数本と格闘した。
 午前中に、先生に仕上げてもらったが重くなったやつを軽く削ると、そこそこ使えるものになった。 といっても、先生に仕上げてもらった状態から較べると、やはり雑な音である。
 午後から、完全?自作のリードを仕上げにかかった。試行錯誤して、そこそこ使い物になったやつからコレルリのプレリュードやジーガを吹いてみる。 そこそこいい感じに仕上げたものでも、どれも唇に重い感じで、きつく唇を締めて吹かないと音が暴れる。 ま、唇をきつく締めても、乱暴な感じの音である。(それでも、でかい音が出るので、将来はこういうのを使いこなせると、面白い表現が出来るかもしれないが??)
 そこで、前々回に先生に仕上げていただいたリードをよく観察するとTipの部分が5mmなのに対して、 今回仕上げたのは4mmになっていた。
 そこで、▲の根元の部分を1mm広げてTipを広くしたところ、暴れる感じがだいぶましになった。 また、それにより開きが少し狭くなり、いい感じに近くなった。
 荒削りの段階で、Tipを5mmに削っていたわけであるが、先端を切ったりして4mmになっていたと思われる。 それと、これまで5mmになっていても、▲の先の薄い部分が長くて、▲そのものは短くなっていたように思われる。  もっと注意して、▲より先端の極薄の部分(厚さ0.04mm)を1mmにして、▲を4mmでハートからなだらかに薄くなるようにしなければならない。
 この基本形を頭に入れておいて、必ず、そのように見えるように削るのが重要だ。
 ただ、最初から▲より先1mmを目標に削るのは、ナイフの使い方をもっと工夫しなければ駄目だ。

 13日。昨日仕上げたリードを試すが、やはりひどい出来だ。
 ま、ひどい出来だと確信するぐらい唇の感覚が先生のリードに合ってきたのだと思う。 一定の評価基準を少しでももてるようになるのは喜ばしいことではある。 とにかく、先生の感じのリードが出来るように努力しなければ。 自分の好みにあわすのは、その後である。
 今日、手持ちが10枚になったのでベルトロのカマボコを100枚発注した。 到着まで1ヶ月くらいかかるので、やりくりしながらもリード作りの研究をせねばである。

 14日。12日に仕上げたリードの中に、1本軽くて良く響くのがあった。 但し、薄すぎるのか背骨がちゃんと出来ていないのか少々音程がとりにくく、唇に当たる感じも少し平べったい。 ま、下手に修正すると改悪する可能性が強いのでこのまま使うことにする。
 そのリードでロングトーンなどすると、楽器がばんばん鳴って、倍音がキンキン出る。 はたして、これでいいのだろうか? 息は、早く入れているつもりだし、鳴っているのはオーボエの先の方だと思うのだが、倍音が根元からキンキンしている。 ま、キンキンした音は、客席には届かない方がいいので、これで豊かな音が出ているような気もするが、雑な音かもしれない(・_・'')?

 15日。今日は、先生に仕上げていただいたリードでロングトーンで響きを出す練習をした。 昨日使った軽いリードに較べて中音の上くらいから思い切って息を入れてやらないとピーになってしまうが、上手く行った時は高音のEsでも倍音が出た。
 前にやっていた、雑な鳴り方の音(飛ばない音)を再現しようとするが、あまり雑にならない(~_~;) しかし、今の力一杯とばそうと思っている音とは、 すこし違う気がするが……注意せねば、紙一重である。
 久々に、プロローグをママのピアノ伴奏で吹いた。オーボエだけでは、いろいろコントロールしているつもりであるが、 ピアノと合わすには、まだまだ、余裕がない。気をとられて音程やテンポがバラける(~_~;) それと、うちのピアノのピッチが少し低い(441?)のに、 リードが少し高い(443?)のでだいぶ抜き気味にしないと、音程をおわすのが難しい。
 今日は、2オクターブホールに水がたくさんたまっていた。これって、息が遅い証拠ではないだろうか?  最近は、3オクターブホールにたまることが多いのだが……。そういえば、以前、先生がうちのマリゴーでリードを調整してくださるとき、 よくHのキーに水をためられていた時期がある。 どのホールに水がたまるかは、息の速度を見るバロメーターと思っていいのかもしれない……ほんとかなぁ? (爆)

 16日。12日のリードを薄くしてみたが、ぺーぺーになっただけで、良くならなかった。
 やはり、ある程度分厚い時に、軽くていい状態になるような気がする。削るところのツボが分からない。
 Yahoo!の掲示板を見ていたら「リードの先端から約8センチ外側」に空気の振動の支点があるそうである。 ベルの先端が一番空気の振幅の大きいところで、その先の管と同じ長さの位置がもう一つの支点となるとか。
 だから、喉の奥を開けた方がいいとか。但し、その方が不安定でタンギングもしにくいとか(~_~;)  なかなか、難しい話でした。明日、試してみよう……しかし、自分に、何がいいかの判断が出来るだろうか?

 17日。いやぁ! リードの先端から8センチ! 最高にいいです。
 始めた頃に軟口蓋の開け方をいろいろやってましたが、卵を口の中に入れたように全体に大きくあけていたからへんだったようです。 ま、あのころは、唇の力のなかったので、それがうまくいかなかった最大の原因かもしれませんが。
 今日、軟口蓋というか、それより後ろ側を開けるようにして=合唱の時のように頭を引いて、で、口の中を細いパイプのようにすると、 オーボエがすごく綺麗に鳴るような気がする! 実際問題、自分の出している音がいい音かどうかの判断基準がないのでよく分からないが、 音が柔らかく……というか、伸びやかに響いているような気がする。
 それと、横隔膜での息のコントロールがダイレクトに圧力になってリードに伝わっている感じがして、吹くのが楽だ!
 先生に見ていただいて、善し悪しを判断していただかなければならないが、レッスンは、しばらく先である。 当面、悪い癖にもならないだろうから、この状態で練習をすることにする。

 19日。喉の奥を開けるのはいいのだが、あごの引き方で耳管に空気が入って耳が変な具合になる。 このへん要注意である。

 20日。今日は、時間が無くて30分程しか練習できなかった。 で、プレリュードを吹いて録音して聞いてみたのであるが、吹いている本人の思いとはかけ離れてひどいものであった(~_~;)  音程がはまっていないし、音色がひどい。リズムが遅れたり走ったり、出だしが遅れたり音が歪んだり。
 いかに、吹いている本人だけが気持ちいい吹き方なのかが分かった。
 それと、響きが付けば、音は良くなるんだと思っていたが、どうも違うようだ。
 音のコクというか、深みは、もっとコントロールする必要があるようだ。 さて、何をコントロールするかであるが……あるHPでは、口の中を小さくした方がいいとかいてあるし、ある掲示板では、奥を大きく開けた方がいいとかいてある。 実際には言葉の表現の違いだけかもしれないし、そのようにする目的が違うのかもしれない。
 先生が吹かれると確かにうちのマリゴーはちゃんといい音なので、自分なりに研究するしかないようだ。

 21日。昨日少々傷心気味であったのだが、今日は調子がいい。(リードの調子もいいような……)
「大吠えってどうよ」で教えていただいた口の奥の開け方「下の音だと のど奥まで大福饅頭 真中で のど奥まで卵 になって 高い音はのど奥までちまき」 というイメージでやってみた。これだけだと、あまり違いが分からなかったのだが、先生にいつも言われているように、リードの先の方をくわえて、 リードの先の方を鳴らすようにしたところ、なんと柔らかくて太いゆったりとした音がでた!!! 以前、アトリエαで、店の方が吹かれた時とよく似たイメージの音だ。
 でも、ファゴット的な響きで?、楽曲を吹く上で、この状態では表現の幅が出ないだろうからもっと工夫が必要だろうが……って、そんな心配は、もっと上手く使えるようになってからすればいいか(~_~;)

 22日。リードの洗浄用に「大吠えってどうよ」で話題にあがった超音波洗浄機を買った。 長くやるとへたるそうなので、20秒ほど洗浄してみた。重くなったリードが軽くなるという感じはないが(というか、ちょっと抵抗感が出たようだが)、音に弾力が戻ったようである。
 下管を分解してトーンホールを掃除したのだが、オーボエの吹奏感が重くなった? けれど、吹奏感が軽くなった時は音も軽くなったのだが、前より音が濃厚になった。
 ちょっと、ためしに、下管の一番下のネジの締め具合を変えてみると、オーボエの吹奏感や音の重さが微妙に変わる? ただ、締めたら重くなるとかゆるめたら軽くなるとかの再現性がない??

 23日。昨日に続いて上管のトーンホールの掃除をした。
 これで、一連のクリーンアップ作戦は終わったわけであるが、現状として、ちょっと重めの吹奏感と、ちょっと暗めの音色になっている。
 今日使ったリードのバランスがくるってきているのだろうか、下のAの音がうまく鳴りきらない感じである。
 ffで吹いているとき、中のF以上の強い息の圧力だと、E以下のピッチが異常に上がってコントロールできない。
 リードが原因か、チューブが原因か、アンブッシュアーが原因か……もう一度、ロレーのチューブでリード作りに挑戦してみようと思う。

 26日。リードを仕上げるが……なかなか、上手く行かない。発音もそこそこ軽くできているので以前よりはましなのであるが…… どうも、ピッチが低いというか、唇に重い感じにしか仕上がらない。が、これ以上薄くしてもペーペーになるだけのような気がするし……ちょっと、行詰りである。
 吹く方は、最近、音を出す直前に唇のリードの開きと息の量のコントロールのイメージがうかぶ時があって、そういう時は音程がはまる。 だいぶ、冷静に唇をコントロールできるようになったが、指に気をとられることが多く、まだまだである。


【5月29日】
 今日は、先生のところについて、楽器を暖めて、すぐにレッスンに入った。
 ゆっくりしたテンポで、レガートにスケールの練習をした。レガートでも一音いちおん息をコントロールしていたのだが、 高い音ではアップに、低い音ではダウンでの大きな息の流れの中でキーを動かすように教わった。
 続いて、タンギングをしての音階練習をした。
 ト長調の音階でのHの音は高めにとるようにとのことで、ハ長調のHとは意識して変えなければならないとのこと。 楽譜を読むときは、音の運指とかその音の吹き方に唇や息を調整するために固定度でみて、音程を合わすには移動度というか調を考えて決めなければいけない。
 先生の吹かれるGに合わせてHを普通に吹くとうなりが強くなる。歌う時以上に神経を使わざる終えないようになるので、自然と音程が良くなるのだろうか(~_~;)
※あれ、出していた音が違うかもしれない(~_~;) 何調で、どの音を出してたっけ……(^^;)。

 練習曲を見てもらうが、指に気をとられてボロボロである。
 うちでは、危ないかと思いつつも結構速いテンポでやっていたのだが、やはり、一音いちおんを正確に、アーティキュレーションどおり発音すること、 きっちりとしたテンポで吹くように言われた。
 何時も言われるのだが、ブレスの位置がいい加減で駄目である。楽譜に、ブレスを書き込んで、それに合ったブレスを練習するようにとのことである。
 指使いの難しいときは、各小節の後半だけやって、だんだん前の音を付けくわえていくという方法を教わった。

 次に、ジーガを見ていただいた。家では、結構指も動くようになっていたつもりだったが、先生の前ではボロボロであった。
 曲の出だし、拍子を取ってブレスをして曲を始めるのを教わったが、これが結構難しい。
 前回の時に教えていただいていたのであるが、アーティキュレーションの勘違いしていたところや、 強弱のいい加減だったところをたくさん直していただいた。
 曲の終りのちかくのラレンタントのテンポと、曲の最後の終り方とトリルの入れ方、リットのかけかたを教わるが……どうも、身に付いていないようだ。

 プレリュードでは、最初の方のトリルで、トリルの後に楽譜の音をうまく、ちゃんと入れることが出来ない。 又、中ほどの16分音符のところで走る。トリルが上手くテンポで入らなかったのだがそれが原因のようだ。
 楽譜の最後のポコ ピューは、「少し遅く」と解釈するとかであった。

 次は、ガボットにしようかと、アーティキュレーションを教えていただく。
 全体をスタッカートで吹く。テンポは、先生が吹いておられるのは、早い感じであるが舞曲というか踊れる早さであった。
 16分音符についたトリルは、例えばふぁ・そ・ふぁ・ふぁって、かんじで(タンギングせずに)ならす感じだろうか?  ゆっくり目だと行っても、16分音符にこれだけ入れるのは大変そうだ。

 帰りがけに、リードの噛み具合が重くなると、リードを見てもらうが、 持っていったのが、自分でいろいろやり過ぎてもう削りすぎでいたやつで、苦労して修正してくださった。
 が、結局、原因は分からなかったが、先生が削られると、使えるリードに変身した。
 先生のよかったリードを見せていただいたが、Tip5mm、ハート4〜5mmで、バックの根元から糸までは5mmという寸法であった。
 修正していただいたリードを試奏している時、上のDが鳴らなくなった。
 中のDを吹いて上のDを吹く練習を教えた下さるが……中のDまで出なくなった。もう、唇も息も疲れていたようだ。

 何年も待たなければならないミヒェルのガウジングマシンを今から発注しておこうかと思い始めている。 で、発注するなら直径10〜10.5で、 センター0.60mm、シェイパーのサイド位置で0.45mmになるようなものを注文すればいいとのことであっが、 台座の直径をどれくらいにするかなど、いろい調べないといけないようだ。


【5月30日〜】
 30日。今まで作って、唇が重いリードを測ってみたらTipが0.1mm以上あった。作る時は、少なくとも0.06mmにはしているつもりなのであるが??  これって、時間がたつとふくらむのであろうか? それとも、なにか勘違いしているのだろうか?
 ガボットの譜読みをした。トリルのところが、ちゃんとインテンポにならないが、運指は難しくないので、 スタッカートで、テンポを守って、綺麗に音を出す練習をしなければなるまい。

 6月3日。土日に体調をこわしてオーボエを吹かなかったら、唇がゆるゆるになっている。練習開始40分くらいからばててきた(~_~;)
 前の失敗作のリードのTipを薄くしてみた。ペーペーにならなかったやつは、それでも唇に重い。重くないやつは、ペーペーである(~_~;)

 5日。最後に残っていた3枚のベルトロのカマボコを使って糸巻きした。1本は割ってしまったが、残り2本は、全長73mmで、糸を巻いた先端が46mmちょっとでうまく閉じてくれた。 グロタンとロレーのチューブ1本ずつである。
 今日の練習は、どうもオーボエorリードが重い感じであった。 で?、リードの先の方をくわえて唇でおもいきり包んで高い圧力を加えると、なんかコクのある音がした。 先生にしかられるかもしれないが、この音色で(再現可能なら!)しばらく練習し出来ればと思う。

 6日。今日の練習、始めた頃は意識していなかったのであるが、途中から唇がリードを包んでいる感じが能に入り始めた。 この感覚を有効に使って、意識してリードをコントロールしようとつとめるが、指とか息とかに気をとられてしまう。 いつか、唇の感覚を無意識のうちにリードのコントロールに直結できるようになればいいのだが。
 グロタンのチューブ、CとGの音程の今後ロールが難しいということだが、Eもfで上ずってコントロールが難しい。  ロレーでちゃんとしたリードが出来たら比較が出来るのだが……道のりは遠そうである。先生に修正していただく元すら出来ない(~_~;)。

 14日。JDRに行って、10本用のリードケース2つと、バネかけ工具、ラウビンのチューブ6本、グロタンCHのかまぼこを買ってきた。
 以前、ロレーMだと思って買ったマンドレルは、ロレーだと判明した(^_^;) つまり、ゴールドのロレーのチューブもJUJIAで買ったロレーのチューブもロレーだ(^_^;)
 ラウビンのチューブは、グロタンより細く、ロレーより太い。ちょっと期待だ!

 15日。グロタンCHをシェープして、ラウビンに糸巻きして、荒削りした。グロタンCHは、柔らかくて、頼りない素材だ。 さて、どうなるか? 明日、仕上げる時間があればいいが(^_^;)

 18日。明日は、レッスン日だと少々あせっていたら、先生の都合で一週間執行猶予をもらった。
 エチュードが、もっと何とかなればいいのだが、なさけない。
 それと、ジーガがなかなか暗譜できない。
 ラウビンのリード、なんとかリードの形になったが、まだ重いし、あまり鳴らない。
 削り方のせいか? ケーンの質のせいか? 原因は、削り方70% ケーンの質30%というところか?

 23日。最近、中のD,Eが高いので、朝一番にアトリエアルファーへオーボエを見てもらいに行った。
 結果、オーボエに特に異常はないとのことであった。 多少、fの音が曇るようだが、これは、分解してトーンホールの状態を見なければ分からないとか。 ということで、今日のところは持ち帰った。ついでに、アルファーのBMというカマボコ10枚を買ってきた。
 午後から、リードを仕上げた。先生のとは、比べ物にはならないが、それでも、 なんとかリードの格好がしていて、音の出るものが出来た。 9週間前に先生に仕上げて頂いた、今まででベストの3本がとうとうヘタってきたので、 自分のを使うことにする。
 しかし、唇に当たる感じがだいぶ違うので、変な癖にならなければいいが……。

 26日。先生に9週間前に仕上げてもらった3本のリードが、とうとうへたってきた。 6週間前に仕上げてもらったのは、開きが無くて使いづらい。 3週間前のは、仕上げてもらうもとが薄くし過ぎていた、これも使いにくい。
 完全自作のリードになって、唇の感じはだいぶ違うのだが、それでも同じよう音程のコントロールがうまくいかない。 これは、明らかに吹き方に問題があるようだ。
 これまで、指が動かないものだから早く吹こうとばかりしていたのだが、 一音いちおん確かめながら吹くと音程もそこそこはまってコントロールできる。 どうも練習方法を間違えていたようだ。 ……というか、今やっと、ゆっくりなテンポで音程を合わせていけるようになったのかもしれないが。


【6月26日】
 4週間ぶりのレッスンである。
 冒頭、このリードを吹いてみて下さい。っと、軽くて、ちょっと発音がむっちりしたリードを出された。 柔らかくて、まったく音程が安定しない(~_~;)
 先生が指導されている吹奏楽の中学生のためにリードを作ってられるとか!  ところが、自分でいいリードでは、中学生にはどうなのかと……どのようなのを作ろうかと思案されていたようだ。
 なんか、軽いリード=初心者向け=易しいリードという嘘の図式を思い出した。いつか、軽いリードが吹きこなせるような技術を身につけたいものだ。

 次に、自作の重くて鳴りが悪いラウビン47mm+グロタンCHのリード2本を見て頂いた。
 クローが最初、高い音(C#)から始まってCになってノイズが入らないのは、Tipの▲部分とハートがまだ厚いとのこと。 また、クローにチーと言う音が混じるのは、Tipの薄い部分が薄すぎるとのことであった。 又、▲のまわりの薄い部分が∩のようになりすぎていて、もっと△になるようにとのことであった。 修正して頂いたリードは、透かして見た感じと、上から見た感じがだいぶ違うのでこの辺もよくかたちを覚えなければと思った。 ▲が薄すぎると重くなると思っていたのであるが、厚すぎても駄目なので、そのあたりのかたちのバランスが大切なように思った。
 それと、バックの背骨は、高音域の音程の支えになるからもう少し残すように言われた。残しすぎると突っ張った感じといわれるので、これも加減があり難しい。
 先生に修正して頂くと、いつもの噛み心地のよく響くリードになったw(゜o゜)w。感動ものである。
 思ったのであるが、今度のレッスンの前に、修正して頂く前のリードの写真や厚みを記録しておいて、先生に修正して頂いた後と比較してみようと思う。

 楽器の音程であるが、温度や湿度、季節、リードなどでしょっちゅうかわるので、自分で出ている音を聞いて唇で調整するとのこと。 それと、アンサンブルでは平均律でないので、調によって音程をコントロールしなければならないから、楽器の音程がどうであれ、五十歩百歩のようである。
 要は、音程をコントロールする技術を身につけるということのようだ。

 次に、エチュードを見てもらう。メトロノームをかけて追っかけ回されて吹いているようだと、ズバリ言い当てられた(~_~;)  もっと、アーティキュレーションを際立たせなければならないとのこと。いろいろ教えて頂いたが、難しい。
 この曲は、小節の最初の1拍半を抜いて練習して、弱起の感じを練習するとよいようだ。
 日々の練習の最初に、息のアップダウンとモグモグ練習を5分やるようにとのことだ。 最近、基本的なレッスンをおろそかにしがちだ。
 次のエチュードの曲を予習する。最初、レガートで1小節の間にクレッセント、デクレッセントをいれて練習する。 そして、その息の流のままで、舌でタンギングしたり、アクセントをつけたりするようにとこのと。
 この曲の場合は、アーティキュレーション的には、最初の八分音符と3拍めの八分音符を抜いて練習するといいようだ。

 ガボットを見て頂く。楽譜を読み違えていて弱起なのを小節の頭で切っていた。 スタッカートは、もっと明確に。どの音もちゃんとスタッカートでとのこと。 トリルの後は、着実に間をいれる。インテンポの必要はないようだ。
 思っていたよりも早い。

 ジーガもアーティキュレーションを直して頂く。
 これも、思っていたよりも早い。ちょっと早いだけで、今まで間違わなかったところを、ボロボロ間違う(~_~;)
 最後のトリルの入れ方が難しい。教わったのだが、どうも分からない。

 最後に、リードの噛む位置はいいですかと聞いたところ、噛む位置はいいが、 疲れてくると唇が横に開いてくるから注意するようにとのこと。気をつけねばならない。

 最近調整の狂いも少なくなって安定してきたと楽器の話をすると、響きも良くなったとおっしゃられて、いや自分でもそう思っているのだが、やはり嬉しい。


【6月27日〜】
 27日。前に買ったやつが残っていてたのを発見! ベルトロのカマボコ5枚のシェーピングをした。
 エチュードの新しい曲をゆっくり吹き始める。
 コレルリのコンチェルトのアルマンドとサラバンドの譜読みを始める。アルマンドは、まだ先生にアーティキュレーションをうかがっていないので、指使いをさらうことにする。 難しいので、とにかくゆっくり吹けるようにならねば。
 サラバンドは、とにかく綺麗な音で吹かねば、である。
 ところで、先生に仕上げて頂いたラウビン47mm+グロタンCHのリードの音色が、哀愁があっていい音だ。柔らかい分厚いケーンも面白い。

 28日。昨日、シェイプしたケーンをラウビンのチューブ3本、ロレーの金のチューブ1本に糸巻きした。1枚は、センターを割ってしまったので廃棄。 これで、糸巻きしたのが、6本あるわけだが……。来週からこつこつ削ることにする。
 プレリュードの曲に情景がうかんできた。小さな領国の遠方の山々の風景の場面、そして丘を越えて馬車がやってくる。次に城に向かってズームアップして、小さな城下町に入る。 そして、堀の湖を越えて城に入り、最後にファンファーレで城の舞踏会の広間に入る。いやはや、子供っぽい(爆)。
 サラバンドは何と歌曲の雰囲気をつかんできた。もちろん、装飾音なしであるが(~_~;)  アルマンドは、まだまだ、なれない。
 吹き方のイメージを変えてみると、EとD高いのがましである。 というか、他の音程の悪さと同じくらいになる(~_~;) やっぱり、息の入れすぎだったように思う。

 7月1日。湿気のせいか楽器の鳴りがもう一つである。
 サラバンド、ガボット、ジーガと続けて練習する。やはりボロボロ間違うが、それでも通して雰囲気をつかむようにつとめる。
 アルマンドは、少しなれてきたが、インテンポに吹けるようになるのは、まだまだ先のようだ。
 リード作りの方は、1本は削っている途中で先が欠けた。これからは、どうせ出来てもたいした物にはならないので、割り切って廃棄する。2本目は、一応格好は出来たが、クローは低いし、吹いてみるとピッチも、ものすごく低い。 クローを合わすように先端を切ると、ちょうど全長71mmになったが薄い部分がだいぶ不足で重くなった。 もう一度、形作りをしなければならないが、完成するとピッチが下がるような気がする。 ひょっとすると、開きの問題かもしれないので、あわてて短くし過ぎたり、削りすぎたりしないようにしなければなるまい。

 7月2日。練習中に、中Eの音程で引っかかってしまって、何も出来なかった(~_~;)
 やっぱり、どうしても、中のEの音程のコントロールが出来ない。 F→Eで、Fの音程を合わすと、Eが高くなりすぎる。中のFが低いのでその影響かとも思うのだが、 E以外の音からFに、FからE以外の音にうつる時は、なんとかコントロール出来る。
 やはり、他の音からEに移ると、Eが高くなりすぎる。いったいどこが悪いのか、行き詰まりそうだ。

 3日。下管を分解して、トーンホールの掃除をした。
 今日は、わりと気持ちよく練習できた。悩みの原因の一つは、どうもリードにもありそうだ。
 中のE、Fの音程であるが、そうか、Fが低めでEが高めのちょうど真ん中で加えればいいのだ。
 が、これがちょっと難しい。先っぽで加えると、Fが低すぎてEがちょうどいい。それより中にはいると、 Fがちょうど良くて、Eがメチャ高くなる。その中間ぐらいが難しい。
 リードのピッチをもう少し変えた方がいいのかもしれない。それ調整できないくらいEが高くなるのは、練習中に開きが狭くなるせいだと思われる。 噛み過ぎなのか(~_~;)

 4日。リードを仕上げながら練習を始めた。 先生に仕上げて頂いたリードのうち一本が、開きがなくなり、練習にも使いにくくなってきた。 そのリードを手本にして、自分のを修正していたのだが、間違えて先生のをちょっと削ってしまった。 この開きが無くなって使いにくくなっていたリードは、ものすごく軽く仕上がっていたのだが、Tipの▲の境目を三回ほどこすっただけで、 重くて使えないものになった。いかに微妙なのかがよく分かった(~_~;)
 ということで、練習には、先生に仕上げて頂いたもう一本と、まだまだ重いのにペーペーの音の自作と、今仕上げ中の3本のローテーションとなりそうだ。 来週中に、先生に見て頂くために3本ほど自分なりに仕上げねばである。
※但し、先生が仕上げできないほど削りすぎないよう注意しなければならない。
 練習は、自作の「一応使える方」でやった。重いが、練習は出来る。 唇の微妙な感覚が分かりにくいが、これも筋力が付けば、練習には差し支えなくなりそうだ。 軽すぎるリードより中Eのコントロールが楽である点だけは、良いところである。

 6日。今日も自作のリードで練習する。ま、なんとかなるか……。

 7日。今一体調がすぐれないので、練習をさぼって、リード削りをする。
 糸巻き。最近、舟形の根元より最初に糸を巻く当たりが割れて失敗する。
 それでも、46mm位で閉まるようになってきたし、オーバーラップも、時々うまくいく。
 削りの方は、見た目、先生のに近いものができるが、それでは重いので更に削ると、段々削りすぎになるり、先生のとは見た目が違ってくる(~_~;)
 今日のは、だいぶ薄くなったが……練習には、まだ、重い。

 8日。注文していたベルトロのカマボコ100枚が到着。
 どんどん作って、どんどん失敗して、技術を身につけようと思う。

 15日。4本シェープして糸巻きをしたら3本割ってしまった(~_~;)。  オーバーラップをしようとするのであるが、どうも力のバランスが狂うのか、割ってしまう。


【7月17日】
 3週間ぶりのレッスンである。
 最初に、下のHBHBC〜というフレーズを吹いた。先生が明日演奏される木五の2曲目が、ピアノでこれが11回繰り返すとか。 左手の小指を微妙にHとBの位置において、うまく動かさないとレガートでできない。
 ついでに、下のC,C#,Ebの間をスラーで動かす方法を教わった。
 左Ebを押したまま、C←→Eb、C#←→Ebの移動は出来る。C←→C#の移動は、Cに関節をあててC#を動かすか、指を滑らすかだそうである。 マリゴは、関節をあてて動かすのにはC#キーの高さが低いようでうまくいかない。滑らせるように設計されているようだ。

 下のGAHCHAGを吹いて、音の響きを出す練習をした。発音は柔らかく出て、息のスピードを上げて響かせて、次の音に移っていく練習をした。
 音程は、唇で作るのでなく、息を入れて響きで作らないと、いくらチューナーでピッチが合っていても、合っているように聞こえないとのこと。
 何時も楽器が響くように、均質な響きが出るように吹くとのことであった。

 長いことやっているエチュードであるが、まだ、タンギングがうまくいかない。タッ、ターァン、タッ、タアァン、タッ、タッである。 しっかり、舌で止める。もう一度やりなおしである。
 新曲の方は、スラーのC→DのDの音が大きくなりすぎる。他の音は、たいして意識せずにうまくいくのに、C→Dは、Dをピアニッシモにするつもりにならないとうまくいかない。ま、この曲は合格をもらう。
 次の曲を予習する。8分音符が3つスラーでくくってある。最初の音にアクセント。最後の音を弱く短くである。

 サラバンドを見てもらう。思っていたより早く、最初、とまどった。音の出だしは、ソフトタンギングで! クライマックスの音の前の「ため」などを注意された。

 次にアルマンドを見て頂く。ゆっくり練習していたので、スタッカートを息で切っていたのであるが、これだと速いテンポでは奏法がかわるので、 最初からタンギングで音を止めるようにとのことである。楽器を持たずに口でタッ、タッと歌ってイメージをつかんで楽器を吹くと良いようだ。 所々に出てくるスラーは、音をつなげて、後の音を短くの基本を忠実にする。 2つずつつながっている八分音符は、後の方を弱くしてメロディーを作っていく。  この曲でも、B→Dで、Dが大きすぎる時がある。ヒッチ的にもその方が合っているので、ちょっと発音しにくいからであろうか?Dの音の息づかいに注意である。

 楽器の話をいろいろして頂いた。
 3週間ほど前まで、楽器をオーボエの専門店でないところで買ったので、 悪い癖の楽器を買ってしまったのではないかと不安に思っていたのを伝え聞かれたのかもしれない。
 実は、前回のレッスンで、先生もアルファーの方も異常なしとの御墨付を頂き、 また、ピッチのコントロールが難しかったのは、先生のリードが自分の未熟なアンブッシュアーではちょっとピッチが高いのを発見し、 楽器に関しての不安は消えていたのである。
 7年前のマリゴが30万台で買えたのは、良かったとのこと。普通は40万はするとか。30万台だと15年落ちくらいになるとか!


【7月18日〜】
 18日。昨日は、リードを修正して頂かなかったので、自作のリードである。
 作った時、ピッチが低かったのであるが、何となく、合ってきている???
 面白いことに、開きを大きくして息をたくさん入れてやるとピッチが上がる。 逆に、ピッチを上げようと噛みめにすると、息が入らないのでピッチが下がる!!  自分の中での常識と逆である。
 ずーっと上がらないエチュード。先生のところでは、感じをつかめたような気がしたのだが、 うまくいかない。いや、うまくいっているのかどうかさえ分からない(~_~;)  ま、とにかく良いと思うようにやって、先生にしかられよう。
 コレルリのコンチェルト。良さそうなテンポを先生に指示して頂いたのだが、 家で吹いてみると、サラバンドはもっとゆっくり吹きたくなるし、ジーグはめちゃ速い。 自分の中で、もっとちゃんと音楽を組み立てねばである。
 アルマンドは、まだまだ、指が動かない。これは、反復練習あるのみである。
 最近、先生のリードのように上品にはいかないが、自作のリードは雑ながら楽器が鳴って気持ちいい。 でも、これって、気持ちが良いだけでいい音ではないかもしれない。 先生のところで教えて頂いたいい音の感じ、やっぱり、忘れている。 精一杯やって、また先生のところでしかられて、ゆっくり進歩するしかない。

 30日。先週は、忙しくて殆ど練習が出来なかった。
 今、基礎練習を重点的にやっている。ロングトーンがやっと45秒くらいまでできるようになった。当面の目標は、1分である。
 40で4拍でのDとEbのスケールと80でのハ分音符と一六分音符でのCとFのスケールをやっている。 音色をそろえて、音程を正確にが目標であるが、難しい。
 その他、オクターブの練習やタンギングの練習などを交えている。p<f>pの練習も時々入れる。
 息の入れ方で、音がずいぶん違う。少なくとも息をベルの先にまで吹き込む感じ、または、 ベルの先からオーボエ一本分離れた所まで息をとばす感じがいるようだ。  そして、息の入れ方と、リードのくわえ方と+唇の開き方と寄せ方と巻き方との相互作用で音色が出てくるようである。
 これを工夫して、自分の音を作っていくのであろうか。でもしかし、高い音になると、あまり先をくわえるのはしんどいし、唇まわりがうまくコントロールできなくなるのだが(~_~;)
 エチュードもアーティキュレーションを正確にしようと務める。が、しかし、指を間違う(~_~;)  とにかく、楽譜を見る目を鍛え、指につなげなければならない。
 コレルリは、指の動かないところを中心にやっているが、やはり不正確だ。ひたすらやるしかない。
 ここ1月半ほどの間に、自分にとってオーボエが「楽器」になってきたような気がする。 入門者から初心者になった気分である。しかし、まだ、初級者にはほど遠いような……。 とにかく、簡単な曲なら間違わずに吹けるようになりたいものだ。 そうでないと、音楽表現どころの話ではないのだから。


【 8月6日】
 先生のところについて、楽器を暖めようとピロピロ吹いていたら、G音が異常にひくいと指摘された。息の量をいろいろ変えても、少しかんでも上がらない。ひょっとしてと、さらに唇をおちょぼ口にして筒状にしてリードを柔らかく包み込むと、一瞬にして音程のおかしいのが直った。原因は、以前中のEが異常に高かったのと同じで、唇のリードの包み方である。音も音程も良くなる唇があるのだが、なかなか、いつも出来なくて、試行錯誤中だと先生にお話しした。
 また、最近、息の速度を上げようと努力しているわけであるが、結局は、適量の息というものがあるようなので、コントロールせねばとのことだ。 「適量」も何かに対して適当というものであろうから、やはり唇とリードの関係から生まれるものだと思う。 これも、難しいが、このへんが音色を作るということのように思う。

 ちょっと音を出そうと、無造作に音を出していたら、音の出だしは必ずタンギングを入れるようにとのこと。現代音楽の奏法として指定がある場合は別として、どんな柔らかな出だしでも、ちょっと舌をリードにそえてタンギングして音を出すそうである。
 必ずタンギングして音を出す癖をつけねばならない。
 やわらかいタンギングで発音した時は、ちゃんとした音量になるまで急速に息の量を増やさなければならないとのことである。 そうでないと、いつもpになってしまう(~_~;) 当然であるが難しい。

 Dドアで中のDから下のDに「音楽的に」おりる練習をした。細かなビブラートを入れてエスプレッシボに吹くのである。細かいビブラートは喉の下の方の胸骨の上の柔らかい部分を振動させて作るようである。mfからビブラートで出て、クレッセントして、下の音をビブラートしておさめる練習である。

 次にEドアで練習した。この調は音階練習したことがないので最初戸惑った。この調からA→G#、C#←→D#とF#←→G#の滑らかな指の動きが難しいので練習した。以前教わった付点を付けての練習である。指が動くようになったら、先ほどのエクスプレッシボで吹く練習をした。

 F#の音は、G#キーを押しても押さなくても出る。この調整は、F#キーに付いているジョイントのネジで行うとのこと。このネジは狂いやすいので勉強になった。
 C#もD#(Eb)キーを押したままでも出せる。この調整は、下巻のまん中に並んでいる下から2番目のタンポの下にある2つのネジの上の方で調整するとのこと。

 エチュード。ずっとやっている曲であるが、前半のアーティキュレーションは、まあ、良くなったようである。2段目のハイC#,Dが出てくるあたりが、息のコントロールできていなく、また、指がうまく動かないのとで、あせって(~_~;)ボロボロになる。(家ではうまくできていたのだが……トホホ。)
 楽譜を声を出して練習するようにとのこと。目で読めていても、声に出して読むのは(合唱の時でもそうなのだが)難しい。この訓練をしないと、かるく指が動くようにならないとのこと。視唱は、すべての基礎のようだ(~_~;)

 指の練習方法として、ピアノのように指をかまえて、指を動かす方法を教わった。 一種のイメージトレーニングだが、楽器のないところでも出来る。 いやしかし、めちゃくちゃ難しい。

 あと、もう一曲と、次の曲をやった。

 続いて、アルマンドである。
 速いテンポでのトリルの入れ方を教わる。なかなかインテンポで入れるのが難しい。 あまり早くトリルしてもまともに音が出ないので、ちゃんと音が出せるであろう程度に回数を減らせばいいとか。
 8分音符が二つずつつながれているところは、最初の拍の頭の音を旋律を出して、後の音を伴奏として軽く吹く練習をした。レガートで、f>p,p, f>p,p, f>p,p,f>p,pと吹く練習をして、息の感じを覚えてから、タンギングをいれてf,p,f,p……とスタッカートで表現していくのである。

 サラバンドは、前半、「まず」ほめていただいたが……音と音との間がタンギングでとぎれすぎるとのこと。やってみるが軽いタンギングで出るので、すぐに圧力を上げきれず音がとぎれているような気がする。
 そして、最初に教えていただいたビブラートを使ってフレージングして吹く練習をした。
 後半の終りのトリルのある音は、あまりリットしすぎない方がいいようである。 付点四分音符で、最初の四分音符分きっちりトリルして、八分音符でその音をのばして、素早く次の八分音符に入り、最後の音は、ちょっと間を持って、ソフトタンギングではいる。

 最近、いろいろ唇やくわえ方、息の入れ方を練習しているので、音色に関してうかがったら、そんなに悪くないようである。今、先生はリード作りがうまくいっておられないとかで、今日先生が使ってられたリードより、はるやく柔らかい音が出ているとか(~_~;)。 ふむ……
 プラークについて伺ったが、やはり薄いプラークが良いようである。最近、削っていると先がパカッと開いてくるのだが、それはプラークが厚いせいのようだ。アメリカンとドイツスタイルでは、違うようだ。
 クローのノイズが先生のようにFにならないと伺ったら、ゆっくり息を入れた時にきれいなCになっていれば、息を強く入れた時のノイズの音は、好みだとか。
 この辺は、自分で作っていくしかないようだ。しかし、クローに思い通りノイズを載せるようにする技術を身につけねばなるまいが……今のところなりゆきまかせである。
 分かっているのは、ノイズが出過ぎるようなら、先をカットかサイドを削ればおさまるということである。


【8月7日〜】
 7日。旅行のためしばらくオーボエが吹けなくなる。
 リードとチューナーと楽譜を持っていって、練習しようかと思っているのだが……できんだろうなぁ(~_~;)

 19日。久々にオーボエを鳴らした。最初出た音は……すごいものであった。
 30分くらい吹いていると、以前と同じ程度にはましになったような気がしてきた。2週間近くふかないと唇の感覚や指の感覚を忘れている。
 それでも、逆に、自分の音色が冷静に確認でるようになるというメリットもあったということにしておく。

 26日。実は、19日以降体調をくずしてオーボエをさわらなかった。(^^;)
 昨日、軽く、音階練習をした。で、今日からボチボチ練習開始だ。 音程、音色の感じは、唇と息が安定するのにいつもより時間がかかったが、忘れていないようだ。
 しかし。指は、なかなか動いてくれない。それに45分で唇がヨレヨレである。復調まで、時間がかかりそうだ。
 ただ、一つ良いこともある。19日にもそう思ったのだが、自分の音色が、冷静に??、判断できるようになっていることだ。 たまにだが、レガートでは、それなりにいい音が出る時もあって励みになる。タンギングしてすぐに音程、音色をコントロールするのが当面の課題のようだ。
 自分の出しているオーボエの音。実に、オーボエっぽくないようなきがする。家の者にも、サックスのようだといわれる。
 これは、音色の問題なのだろうか。いや、タンギング音をふくめた、表現の問題なのではないかと思い出している。 今のところ、音色は、オーボエ的ではないにしても、音楽の表現のうえで自分の好きな音色で、楽器が鳴っている方向にもっていければと考えている。

 9月10日。明日は、久々のレッスンである。
 何とか体調も戻って、ここ1週間ほどは集中して練習が出来た。 が、唇はなかなか戻らないし、指は動かないし……である。前回のレッスンで頂いたアドバイスの半分も消化できていない。
 リード作りを再開しはじめたが、ナイフの研ぎ方の勘すらなくなっている。砥石の調子も悪いので買い直そうかと思う。
 音程であるが、楽譜の音名を頭で読みながら吹くと良くなるような気がする。早くなると、なかなか読めないが、地道に訓練していこうと思う。
 唇の巻き込みであるが、これ、音程の調整に重要な役目をするように思う。
 唇を開けるとリードの開きが大きくなって音程が下がるのであるが、 リードの開きより低くすることが出来ない。で、唇を巻き込んでいると、さらに開くと唇がリードを押さえている位置が先端側に移動するので、より音程を下げることができる。
 この辺の頃合いを覚えると、音程のコントロールが楽になるように思う。


【9月11日】
 前回のレッスンから1ヶ月以上空いてしまった。
 先生のところに着いて、ウオーミングアップに適当に吹き始めたら、いつものように最初はボロボロの音で鳴りだしたのだが、 それを聞いて、先生がいろいろ注意して下さった。が、唇がなれて、息がなれてきたらいつもの響きになり、それで良いとのことでホッとする。
 自分には、微妙な唇と息の調整で、出ている音もちょっとの違いのように思える「良い時」と「悪い時」の差が、先生の耳では、非常に重要なのだと思い、そのような感性を早く身につけねばと思う。
 下のEより下は、お腹をダウン気味で、Gくらいからは通常の感じで、但し、GからAに移るのは圧力を注意して、ということを教わった。
 これらのことは、いちおう、意識してやる気になれば何とかなる時があるが、いつも上手く行くとは限らないので、このへんの確度を上げなければならない。 尚、上手く行かない時は、いらぬ力がどこかに入っている時か、意識してしようとしていない時のようだ。
 次に、下のCから上に向かって順番に、一音づつ口を開けてからタンギングして音を出してからビブラートをかける練習をした。
 うかうかしていると、下がる音から始まるビブラートになってしまう。ビブラートは、前に教わったように上がる音からはじめなければならない。
 そのための練習として、一度口を開けて、閉じてタンギングして音を吹いて、少し唇をゆるめて、息を強くして、ピッチを変えないで微妙に音量を大きくする練習を繰り返した。
 それが、できるようになって、ビブラートを試した。オーボエのビブラートは、音程の上下ではなく、音量、響きの変化でするのが綺麗な方法である。 で、音量の変化には、息の量の変化と、微妙ではあるが必然的に唇のコントロールが必要になってくるとのことであった。

 練習曲のずっとやっている曲である。家でうまく吹けるようになっていると思っていたが、拍子取りが8分音符になってしまっていた。 四分音符のアクセントの音に後打ちがはいっている。アクセントは、ばっと鳴ってディミネントが基本だ。 また、8分音符のスラーの最初の音のアクセントが、疲れてくる+難しくなると消えてくる。確実にアクセントをつけ、後の音を短くするようにとこのと。 おまけに、上手くまわっていた指までまわらなくなって最悪であった。この曲は、もうやめて次にいくことになった。
 この頃になると、異常に疲れてきて、音符に集中できなくなっていた。完全に復調したと思っていたのだが、どうしたことか(~_~;)
 2曲目も16分音符で拍子を取っているのでおかしいことになっているようだ。最初に16分音符があって、8分音符のシンコペーションになっている曲である。 最低でも、8分音符でリズムを感じること。本来は、四分音符でリズムを感じるようにならなければならない。
 次の曲をさらいはじめるが、楽譜が読めないし、指がまわらなくて悲惨な状態になった。
 これもシンコペーションの練習であるが、(指がまわらない時の?)練習方法として、全体をレガートで吹いて、指が動くようになったら全部にタンギングを入れて吹いて、 次にシンコペーションになる元の音符を外して、普通の音型としてスラーを入れてのアーティキュレーションの練習をして、 それで、指がまわるようになったら、楽譜通りに吹くように練習するとのこと。
 各小節毎に同じ位置のいくつかの音をひろって、細かくわけて部分的に練習して、最後に一体にする練習法なども教わった。
 ただ、小節内のどの音をひろって練習していくかも、こつがあるようで、なかなか難しそうだ。
 上手くなるかどうかは、ちゃんとした練習法を身につけているかどうかだそうだ。
 この練習曲は、アーティキュレーションの練習であって、指の練習だけではないのだと、忘れないようにせねばである。

 コレルリに入るが、ヘトヘトの状態でアルマンドを吹くが、テンポがバラバラで、指もヨレヨレで全く駄目である。
 また、スタッカートがまずくて、いろいろ教えて頂くが上手く行かない。
 で、いろいろやっているうちに、下のリードへのあて方を間違っていたのが分かった。 舌の先端をリードの先端にあてていたのだが、舌の先をリードの下側の先端から数ミリ奥に当てる感じで、 ソフトクリームをなめるように舌を使うとか。
 やってみると前よりやりやすいし滑らかな発音が出来る。もっともっと、練習せねばなるまいが、なんとか上手く行くようになって欲しいものだ。

 久々のレッスンであったが、途中からものすごく疲れてきて、よく楽譜が読めなくなってくるし、足はつってくるし……。 今回は、前よりは指もまわるし譜も読めるようになったと、ちょっとうまく行くかと思っていたのだが、最悪であった。


【9月12日〜】
 12日。練習開始である……が、あまり気がのらない。どうも、またスランプの時期のようだ。 しばらく、地道に練習していけば、そのうち、きっとよくなるだろうと信じて頑張ろうと思う。 ……が、1時間で唇がぶよぶよになってしまったので、練習を終わる。
 タンギングは、教えて頂いたやり方だと、軽くできて良い感じのような気がする。

 16日。土、日と練習を休んでしまった。どうも、この頃睡魔に襲われると思ったら、けっこう強めの花粉症モードになっているようだ。 この時期のは、10月中頃まで続くので、我慢である。
 最近の練習は、楽譜を読む能力の向上と読んだ音のイメージを作るのが第一課題のように思う。
 これが出来ないと、けっきょく、指は動かないし、アーティキュレーションをする余裕も生まれない。 これまでの合唱活動では、聞き覚えでが主で、楽譜は音の長さと漠然と高低を見るだけの物になっていたので、悪い癖を抜くのには相当時間がかかりそうだ。
 タンギングは、先生のやり方で、滅茶苦茶楽になった。ぺろっとなめる感じである。
 リード作りであるが、先週の再会1本目は、ナイフの研ぎようが悪く失敗であった。で、2本目を今日仕上げるが、 重くて、唇でおもいっきり押さえつけて吹かないとリードがあばれる感じが取れない。 これ以上、どんどん薄くすると、駄目になるような気がするので困ったことだ。
 この2本は、ロレーのチューブであった。 明日、ラウビンのチューブのを削ってみる。これがうまく行くようだったら、チューブはしばらくラウビンで行こうと思う。 ラウビンのチューブは、ロレーよりわずかに太いだけなのだが、本当にそんなに違う物なのだろうか??

 20日。最近、いい音が出るように? と、リードの先をくわえて、高い圧力を加えて練習していた。 高い圧力を作るのに口の中をどういうふうにか操作していて出していたのだが、どうも音程が定まらない。 今日は、練習の途中から口やノドをボーカルにでもしたようなつもりで、横隔膜だけを使って息をコントロールして吹いたら、 結構、音程を作るのが楽で、音色も安定するように思えた。
 はてさて、どうなるやら。

 29日。練習の方は、こつこつ続けている。最大の問題は、楽譜が早く読めない事だ。 それと、読んだ音の指を思いつくのに時間がかかる事だ。 無意識にならけっこう早くできるが、考えてやると時間がかかる。 しかし、無意識にやっていると音程が滅茶苦茶になる。
 それと、唇と息を安定さす事である。ひたすらこれである。
 楽曲を、音楽として吹くどころか、最後まできちっと吹く事が出来ない。訓練あるのみである。
 リード作りの方は、また少し、コツをつかんだように思う。
 というのは、今までTipと考えていた部分は、実は、Tipの先の薄い部分で、ここのみ薄くするのであって、 それ以外のTip薄くし過ぎると重くなるようだ。
 今まで▲と考えていたのは、逆Uのドームのようにする。
 ハートから▲へは、けっこう極端に薄くする。(0.5mmのあいだに0.1mmくらい薄くする)
 ふむ。まだまだ、重いが、練習には使えるようになる。
 チューブは、ラウビンがやわらかい響きがでて良いような気がする。 ロレーのゴールドは、やっぱり派手すぎて使えない。というか、そう言う音まで薄くしないと、音程とかクローがあってこない??
 ロレーのブラスは、まだ、うまく作れていない。ゴールドよりは、派手さはましなようだ。
 グロタンは、良いのもあるが、一つ一つの品質のばらつきがひどく、使う気がしない。


2002年 第3部
に続く。


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