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【2002年1月】 年明けからのオーボエは絶不調で、まったく楽器が鳴ってくれない。 思うようにいきも入ってくれなくて、どうも練習にならない。 また、リードを作っても上手くできない。 もう、散々な状態で先生のレッスンに向かう。
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【2002年1月27日】 朝、リードを2本削って、まだまだ重いが一応使えるようにしてレッスンに向かう。 当方、風邪が治って間もないので、作ったリードの修正をしていただくと先生にうつるかと心配していたら、 先生も同じような風邪の治りかけとかでリードの修正をやめようと考えておられたようであった。 で、結局、幸運にもリードの修正をしていただけた。 最近リード作りに自信喪失状態なので、今回は、リードの修正方法を細かく教えていただこうと決めていた。 まず、クローの下げ方であるが、どうも▲の根元の方を削っておられるようだ。 自分では、▲の先端か、▲の両端を深くするかでクローを下げていて、 前者だと▲が消えてしまい、後者だとTip+ハートが大きくなりすぎるので困ったいたのである。 リードを正面からでなく横から見ると今まで作っていたのは▲の部分がハートから先端に向かってなだらかな傾斜になっているが、 先生のは▲の根元の1.5mmくらいが少し急な傾斜になっている。 バックの背骨をちゃんと作るようにとのことであった。バックの背骨が中音のGより上の音を支えるとのことだ。 先生がバックを削って背骨を作られると、一瞬にして吹きやすくなる! それと、▲のあたりの背骨とサイドの間を削ると開きが丸く(くちびる型?に)なるそうで、 その方が唇を締めて(真ん中に寄せて)吹く必要があり初心者にはしんどいが、ちゃんとした音が出るそうである。
まず、シェルツェットを見てもらう。
メヌエットの出だしの所のテヌートを妙に気分を入れようとしたせいか、2度押ししていると指摘される(~_~;)
タンギング一発で、安定した音が出るように練習する。
スタッカートの練習をする。練習方法は、前回教わったようなことであるが、なかなか上手く行かない。
特に、楽曲の中で、短くいい音でスタッカートするのが難しい。
次に、エチュードである。5曲やっていって、最初の2曲と最後の曲を見ていただいた。
これは、もう、ひたすら息をコントロールして、インテンポで、きっちりと吹くように教わる。
そして、エチュードの次回の曲を教えていただく。同じような曲を数曲とばして、
左のEsキーを使う♭2つと3つの練習曲である。Fは、フォークFが常用になりそうだが……ま、このへんは、ちょっとは慣れている。
曲の方はミヌエットである。
それから、息の調子の悪いときの復活?方法!
唇を閉じて口の中の圧力を上げて、唇をふるわせて、ちょっと高めの音でブーっとやるといいとか!
最後に、ナイフの研ぎ方、砥石について教えていただいた。
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【1月28日〜】 さて、先ずは、コーナンで砥石を買ってきた。鉄、ステンレス両用で中荒削りが800番、仕上げが6000番というのが裏表になっているやつである。 まず、800番で前の癖を消して、6000番で仕上げた。紙を切った感じはそれ程前と変わらないのであるが、 刃先を指で触った感じは、先生の刃先とよく似たていて、まっすぐで堅い感じである。 リードを仕上げてみたが、なんか、いいように思う。しばらく、これでいってみる。
そして、新しい曲の譜読みを始める。今回は、2週間先にレッスンをお願いしたので時間があまりない。頑張らねば。
29日、リードを1本削るが、先が欠けてうまく行かない。これは、明らかにナイフが鈍っている。
6000番がうまく使いこなせていないのか、刃付きが悪いようだ。
30日、ナイフの研ぎは、これでいける。最初は、引っかかるような感じがちょっとあるが、慣れてくると大変素晴らしい。
2月3日、楽器を吹けないところで削ったリードの仕上げをした。
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【2月11日】 先ず、砥石のことを聞いてくださって、ちゃんとした砥石を買って研いだとナイフを見せたところ、 まだ間違えて研いでいたときの癖が消えていないとのこと。 先生が仕上げ砥石で修正してくださったが癖が消えず、荒研ぎからする必要があるとのことであった。
次にリードを見ていただいた。いつもは(未完成状態の)重めのリードを作っていって修正していただいているのだが、
今回は、自分である程度軽くしたリードを持っていった。
エチュードの本日最初の曲を始めるが、唇の形が悪くなっているとのこと(~_~;)
口笛をふいて、ローソクをフッと消す感じで、そのままリードをくわえる練習をする。
それから、楽器をもってキーを押すとき、強く持ちすぎないようにと指摘された。
試しに強く指を押したときと、軽い時とでGを吹きくらべてみると全く楽器のなりが違うので驚いた。
次の練習曲は、E♭の音階なので、スケールの練習をする。そして、Hi-E♭を習う(~_~;)
先生は、左Fは小指を無理に動かすので楽器が安定せずに変なアクセントがついたりするのでお好きでく、
フォークFを使うことを推奨された。
当方も先生の影響か、小指をのばさなければならない左Fを使うのが苦手である。
次のスタッカートとスラーの練習曲を始めたとたん、あまりの下手さに(~_~;)すぐに中止された。
「オーボー教則本」にスラーとスタッカートの練習曲のいいのがないようで、この本を中止して、
Barret Oboe Method のアーティキュレーションのところをやって(といっても、結構たくさんあるが)、
憧れのWiedemannに入るそうであるw(゜o゜)w。
最後にミヌエット。ヴィブラートの感じを復習して、全体を通すが……指の間違いが多くヨレヨレであった。
スラーのあるアーティキュレーションなので、自分の好みで(~_~;) 後の音を短くしたり、細かく強弱を付けて練習していたのであるが、
もっと流れるように演奏するとのことであった。この練習曲は、バッハに取材した現代曲として考えなくてはならない。
最後に、次回、砥石を持ってくるようにとのことであった。
ナイフ研ぎの修行もしなければならない。恐るべし、オーボエ!
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【2月26日】 今日は、初めての仕事後のレッスンである。会社から45分で先生宅に到着する。 突然、楽器が鳴らなくなった話しをして、見て頂く。 自分でやったネジ調節は、やはり、当然、駄目だったようだ(~_~;)。 先ず、F#キーが閉まらないのが見つかる。これは、F#キーから出ている接続部がG#キーにあたっている為である。 ここのネジは回した記憶がない(~_~;)……が、オーボエを磨いているときにクロスを引っかけて変形させたのかもしれない。 オーボエのチェックの時は、以前に教えて頂いていたのだが(~_~;)、上官を左にねじって上巻と下巻の接続を外してチェックする。 そして、タンポに細い△の紙を入れて気密を調べるのである。 続いて、Eキーが密着していないのが見つかる。浮いている部分をチェック後オーボエを分解された。 コルクを見ると、接着が取れている! シケラックとかいう古いタイプの接着用のものを使ってあって、 これは温度変化で取れやすいとのこと。 角度を間違えないようにマジックでコルクとキーに印をして、アルコールランプでキーを熱してからコルクをはめて接着! シケラックがはみ出してEキーの穴をふさいだので、待針を熱して開ける。 そして、紙ヤスリでコルクの出っ張りを削ってはオーボエに付けてテストを繰り返して修理をされた。 なかなか、完全にはいかないが、今日のところは時間がないのでよしとされた。 組み立てるときにシャフトがザラザラしていたので、コンパウンドできれいに磨かれたら、ツルツルになった。 そして、キーオイルを塗られた。キーオイルは、ムラマツがお進めとか。 一連のキーを組み立てるのは、シャフトを入れる上側からキーをおくのでなく、 D、E、Eベント、F#の順に並べてからシャフトをいれないとうまく行かないようだ。 バネを引っかけるのに、ドライバーの先端に細い溝を掘った物を使われていた。 この溝に、バネを入れて、押して取り外しをするような構造である。
それで、ネジを回してキーのバランスをとられるが、どうも変である。っと、1オクターブキーが浮いている(~_~;)
先日から使い出したリードの中で一番ピッチのましなやつを修正して頂いた。
今回は、Tipの左側がうまく削れていなかったようで、そこの修正とバックの背骨を細くされた。
それだけで、ものすごくピッチが良くなり吹きやすくなった。
レッスンは、Barretの中からタンギングを見てもらう。
ということで、次回は、Barretの5番をゆっくりと練習してくるようにとのことだ。
リードナイフを見て頂いた。まず、これでいいそうだ。ただ、切れるところと切れないところがあるとか。
もっと、研ぎの技術が必要のようだ。
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【2月27日〜】 27日。先生になおして頂いた楽器で練習する。これまでよりずっといいが、ちょっとつっかかる感じがする。
28日。アトリエアルファーに調整をお願いする。結局、Eキーのタンポの交換とネジの調整だけで完治したそうである。その場で試奏したが、すごく軽く吹ける。
この吹き具合を覚えておいて、おかしくなったらすぐに調整に出すようにしなければ。また、△の紙を作って各キーの閉まり具合も覚えておかなければいけない。
1日、2日と楽器がちゃんとなってくれるので、気持ちよく練習できた。
さて、今回の学んだリード作りの方針として、
また、教訓として、
平たいプラークであるが、アトリエアルファーでもJDRでも今は取り扱っていないとか(~_~;)
6日。初めてJDRに行ってきた。そこでロレーの金メッキのチューブとそれに合うロレーMのマンドレルを買ってきた。
ペンさんのHPで話題だったので楽しみである。
7日。上記2本のリードが重くなっていたので修正しつつ練習するが、やはり発音が重くてpでうまく音が出ない。
ロレーの金メッキチューブに糸巻きする。糸巻き長74mm:3本と75mm:1本を作る。舟形1枚失敗した。それと、どれも根元の方が割れてしまった(~_~;)
9日。来年の2月の発表会用にと楽譜を買ってきた。John LOELLILLET Sonata Si mineur Op.3 No X (ルイエ ソタナ ロ短調)である。
コンティニューとチェンバロ譜が付いている。こいつをオーボエ、バイオリン2本、チェロに編曲して家族で演奏できるようにするつもりだ! ひょっとすると、再来年になるかもしれないが……。
10日。ロレーの金メッキのチューブのやつを1本削った。
黄金のティップを作って、全体を作ってサイドを調整したが、中音域以上で粘るような重さが取れない。
ティップの先の薄い部分が0.12mm〜0.10mmくらいになっていたのが原因で、そこを0.09mm〜0.05mmに薄くしたら楽になった。
2時間で、そこそこ練習に使えるリードが出来て夢のようだ。まだまだ、音色や細かい音程まではあやつれないが、これで練習用には不自由しなくなってくれればいいのだが。
17日(日)。金曜日からリードを3本削った。ケーンの質にもよるが、2時間かからず1時間前後でそこそこ使える物になる。
やっと、リード削りのこつをつかんだようだ。但し、あと一歩軽いのが欲しいのだが……もう少し薄くする以外、方法はないのだろうか?
18日。月曜は、どうも不調の日のようである。
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【3月19日】 久々のレッスンである。 先ず、リードを3本見て頂く。最初、先生の楽器でブライトな音色と指摘されたが、自分のマリゴではそれ程でもなかった。 リードをくわえた感じが平たくできているので、もっと丸く感じる形にしなければならないとのことである。 自分でも感じているのだが、どう修正していいか分からない。 最大の原因は、どうもTipが大きすぎるためのようである。 というか、ハートが大きすぎるのが根本にあって、これだけ大きいハートで鳴るようにするには、大きいTipが必要な状態になっていたようだ。 完成寸法を、もう少しハートを小さく、Tipを小さくするよう心がける。
リードをくわえた時の感じを丸く作ることで、音色をコントロールしやすいとのことである。
ブライトでも、ダークでもできると吹いてくださった。
先生のよしとされるクローは、少しずつ強く吹いて ピーからピャーに変わる。
ノイズののっているピャーは、暴れる感じでなく、すなおな綺麗なピャーであった。
ロレーの金メッキのチューブやマンドレルの話をした。
先生のメインのチューブはラウビンというアメリカのチューブだそうだ。マンドレルはロレーを使われている。
このチューブ、マンドレルに関してはグロタンと共用できるようだ。ということは、ロレーのチューブとも同じサイズだろうか?
いい音が鳴るようにと、アンブシュアーを習う。
それから、音を鳴らしながら管を上下して一番よく鳴る位置をさがすことを教わった。
つまり形からはいるのではなく、音を聞いて決めると言うことだ。
リードだけでの練習方法を教わった。
練習曲を始める。アクセントのあるスラーとスタッカートの練習である。
低い音はモグモグで、音量のコントロールをしていて、同じ要領で高い音もやっていたので、変な音、変な音程になっていた。
高い音では、主に息のコントロールを音量の変化をつけよとのこと。考えてみれば当然である(~_~;)
低い音が発音しずらくて、口の中に卵を入れたようにして音を出していたのであるが、
それでは、口の周りばかりで響いて音が飛ばないとのことである。
逆に、口の中に息の通る細く長いパイプを作ることで、速い息が出来て、音が飛ぶようになるとのことであった。
実際くらべてみると、全く音が違うので驚いた。
自分の周りで鳴っているのでいいと思っていたが、大間違いであった。
考えてみれば、合唱と同じである。なぜ、オーボエでも同じように考えなかったのかと反省である。
最後にアーティキュレーションを見てもらった。スラーの後の音を短くするところを、ちゃんと休みを感じられるようにとのことであった。
なんでも、正確にやれなければならない。
そうそう、東京の謀専門楽器店で、オーボエを買った楽器店で悪い品を手にした方の話がでたので、
ちょっと心配していたのだが……私の可愛いマリゴちゃんは、別に問題のある楽器では無いとのことだ。
やっぱり、お得な買い物だと…勝負に勝ったと…安心した。
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【3月20日〜】 20日。予想どおりであるが(^_^;)昨日感じたことの殆どが消えている。ただ、言えるのは、アンブシュアーの大切さである。 やはり、口の中を小さくして長くした方が音がいいようであるが、上唇の筋力がもたない。 モグモグ練習やクレッシェント、デクレッシェントでロングトーンをしたりと、筋力アップに努める。 2月15日に書いたアンブシュアーのノートに字面は変わりないが、やっていることはずいぶん違っている。 言葉の無意味さを感じずにはいられない。 補足するなら、口の中もフッっと息を吹くときと同じにするということか。
オーボエの調子も、リードの調子も抜群なので、悪いとすれば自分のみと素直に練習に励める。幸せなことだ!
21日。今日は、ゆっくりした気分でスケールをたくさんやった。
練習曲もやったし、ミヌエットもやった。
22日。ロレーのブラスのチューブを十字屋で買ってくる……ロレーのMと思って買ったマンドレルがピッタリ???……どうなっているんだ!
23日。ジークラーのチューブのやつを一般削って仕上げる。2時間くらいでできた。Tipを小さくして作るとやはり重い。そこでハートを小さくしていくと軽くなった!
この変化が分かるようになったことがうれしい。
25日。相変わらず体操状態の練習である。口の中を小さくして息を速くするとビブラートがでる。
どこかの筋肉が痙攣している感じだが、どこか分からない。
26日。今日は不調で、楽器が綺麗になってくれない。
27日。ミヌエットをピアノで弾いてもらってテープを作った。一緒に吹いてみると音程がとりやすい。というか、とれる(爆)。
28日。今日は、ミヌエットを中心に練習した。唇はすぐに感覚が無くなるし、音程も定まらない。
少々、自信喪失気味である。
29日。音程の悪さであるが、どうも、唇の真ん中あたり=リードが唇にあたるところを締めすぎているように思う。
早い息を入れようと無理をしている感じだ。もっと、唇を真ん中によせて、リードのあたる部分をソフトにしなければならないと考えるのだが……
いや、しかし、力が入ってしまう(~_~;)
31日。唇の両端から5mmくらいの所を締めて、中央部を柔らかい状態に保つと音程が安定する。
しかし、この状態では、ピッチのコントロールをするのにリードを下唇に押しつける方法をとらなければならない。
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【4月2日】 2週間ぶりのレッスンである。 ![]() 見た目はちゃんとできているのだが……ということであったが……一つ、問題点があった。 Tipの▲の上の二辺の断面がそれぞれ凹になるように削るとのことであった。ナイフを斜め上まっすぐにあてるのではなく、モールクリーナーを入れて、 斜め上→外側にまわすようにいれるといいとか。理屈と方法がわかったので、次に作る時にトライしてみる。
そして、中のDから下のCまでの下降音階をやった。音階練習を曲の中のフレーズのように吹く練習である。
上のDでピアノからビブラートをかけてクレッセントして、
Cから降りていって、下のDくらいからリズムと音色を治めて下のCにいって、ディミネントして終わる。
練習曲を見てもらう。
次の曲は、好きな物を選んできていいとのことだったのでルイエのロ短調のソナタの楽譜を見ていただいたが、
2楽章の指が難しいとか(~_~;)
で、同じルイエのハ長調のソナタの2楽章が同じ旋律で転調してあり、そちらの方が吹きやすいと薦めてくださった。
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【4月3日〜】 何とか地元の楽器店で、コレルリのコンチェルトのテキストが手に入った。 ルイエのハ長調のソナタは、手近なところで見つからなかったので、インターネットで海外発注した。 6.95で11.95のがあって安い方にしたら、ポンド建てだった(爆) 送料4£で、合計10.95£の買い物である。1ヶ月以内にはつくだろう(~_~;)
3日。今日の練習は、誘惑に負けて、コレルリの1楽章の譜読みばかりであったw(゜o゜)w
他のテンポの速い楽章は難しそうであるが、あとは何とかなりそうである。
10日。花粉の影響で咽が炎症を起こして微熱があるので練習を休んだ。
11日。相変わらずf>pが難しいが、それ以外は、たどたどしくも順調である。
15日。土日と檜花粉の影響で体調が悪く休養していたので、ほとんど練習出来ず不安であったが、
楽器を鳴らしてみると結構鳴ってくれた。喉が炎症でひどい状態だが、身体は休まったようで、呼吸が楽に送れた。
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2002年 第2部に続く。