パパのオーボエ日記

「オーボエ吹きになれるかなぁ!」

備忘録 2002年 第1部




【2002年1月】
 年明けからのオーボエは絶不調で、まったく楽器が鳴ってくれない。 思うようにいきも入ってくれなくて、どうも練習にならない。
 また、リードを作っても上手くできない。
 もう、散々な状態で先生のレッスンに向かう。


【2002年1月27日】
 朝、リードを2本削って、まだまだ重いが一応使えるようにしてレッスンに向かう。
 当方、風邪が治って間もないので、作ったリードの修正をしていただくと先生にうつるかと心配していたら、 先生も同じような風邪の治りかけとかでリードの修正をやめようと考えておられたようであった。 で、結局、幸運にもリードの修正をしていただけた。  最近リード作りに自信喪失状態なので、今回は、リードの修正方法を細かく教えていただこうと決めていた。
 まず、クローの下げ方であるが、どうも▲の根元の方を削っておられるようだ。 自分では、▲の先端か、▲の両端を深くするかでクローを下げていて、 前者だと▲が消えてしまい、後者だとTip+ハートが大きくなりすぎるので困ったいたのである。
 リードを正面からでなく横から見ると今まで作っていたのは▲の部分がハートから先端に向かってなだらかな傾斜になっているが、 先生のは▲の根元の1.5mmくらいが少し急な傾斜になっている。
 バックの背骨をちゃんと作るようにとのことであった。バックの背骨が中音のGより上の音を支えるとのことだ。 先生がバックを削って背骨を作られると、一瞬にして吹きやすくなる!
 それと、▲のあたりの背骨とサイドの間を削ると開きが丸く(くちびる型?に)なるそうで、 その方が唇を締めて(真ん中に寄せて)吹く必要があり初心者にはしんどいが、ちゃんとした音が出るそうである。

 まず、シェルツェットを見てもらう。 メヌエットの出だしの所のテヌートを妙に気分を入れようとしたせいか、2度押ししていると指摘される(~_~;)  タンギング一発で、安定した音が出るように練習する。
 mpやpでの息のコントロールを教えてもらうが……なんとなく出来てしまい方法論として頭に入らなかった。 息のコントロール、お腹のアップダウンでワウワウと音を出し、口のモグモグでワウワウと音を出す。 どちらでやっても、自由に息と唇がコントロールできなければいけない。 また、お腹をアップの状態でもゆるい息がでるようにならないと楽曲の中での息のコントロールが出来なくなる。

 スタッカートの練習をする。練習方法は、前回教わったようなことであるが、なかなか上手く行かない。 特に、楽曲の中で、短くいい音でスタッカートするのが難しい。

 次に、エチュードである。5曲やっていって、最初の2曲と最後の曲を見ていただいた。 これは、もう、ひたすら息をコントロールして、インテンポで、きっちりと吹くように教わる。
 単純というか、バカというか、不器用にも息を早くすると指が走ってしまい、息を遅くすると指が追いつかなくなる。 ま、練習あるのみだ。

 そして、エチュードの次回の曲を教えていただく。同じような曲を数曲とばして、 左のEsキーを使う♭2つと3つの練習曲である。Fは、フォークFが常用になりそうだが……ま、このへんは、ちょっとは慣れている。
 それに加えて、その次の「アーティキュレーションの練習」も予習した。  スラーの混じったスタッカートの練習である。 スラーの後の音を短するのは、次のスタッカートを際立たせるためと考えるとのことだ。 (だから、スラーの次がスタッカートでないときは、曲によって考えるとのことであった)

 曲の方はミヌエットである。
 これを題材に、ビブラートを入れての練習である。
 曲の出だしの部分を、ビブラートなしで始めて次第にビブラートを入れ、上の16分音符にディミネントで上がっていく練習をした。

 それから、息の調子の悪いときの復活?方法!  唇を閉じて口の中の圧力を上げて、唇をふるわせて、ちょっと高めの音でブーっとやるといいとか!
 確かに、これをやってからオーボエをくわえると、息が楽な感じである。

 最後に、ナイフの研ぎ方、砥石について教えていただいた。
 研ぎ方であるが、いままで、刃の部分の刃先だけを付けるつもりで研いでいたのであるが、 リードナイフは、刃の面の真ん中がへっ込んでいるので、 刃の部分全体を研ぐようにすると自然に刃先が出来るようになっているとのこと! 目から鱗であった。
 確かに、アンドーでは、よく見ないと分からないが、先生のもっておられる他のナイフでは、明らかにそのような構造であった。
 砥石であるが、JDRで買った「砥石セット JDR (オイル付) 」をつかっていたのであるが、どうもすぐに切れなくなる。
 600という数字が書いてあるので600番くらいかと思い、先生につかっておられる砥石を聞くと、 荒削りが1000番で、仕上げは何千番か忘れたとのこと(~_~;)
 ちゃんとした砥石を買おうと決意した。


【1月28日〜】
 さて、先ずは、コーナンで砥石を買ってきた。鉄、ステンレス両用で中荒削りが800番、仕上げが6000番というのが裏表になっているやつである。
 まず、800番で前の癖を消して、6000番で仕上げた。紙を切った感じはそれ程前と変わらないのであるが、 刃先を指で触った感じは、先生の刃先とよく似たていて、まっすぐで堅い感じである。
 リードを仕上げてみたが、なんか、いいように思う。しばらく、これでいってみる。

 そして、新しい曲の譜読みを始める。今回は、2週間先にレッスンをお願いしたので時間があまりない。頑張らねば。

 29日、リードを1本削るが、先が欠けてうまく行かない。これは、明らかにナイフが鈍っている。 6000番がうまく使いこなせていないのか、刃付きが悪いようだ。
 そこで、JDRの砥石で更に研いでみると、まっすぐで堅い感じの上に鋭い刃がついた。 明日、これでリードを削ってみるつもりだが、はてさて、どうなるやら。

 30日、ナイフの研ぎは、これでいける。最初は、引っかかるような感じがちょっとあるが、慣れてくると大変素晴らしい。
 練習の方は、譜読みもだいたい終わって、ちゃんと吹く練習に入る。そう、とにかく、冷静にコントロールして「ちゃんと吹く」が目標である。

 2月3日、楽器を吹けないところで削ったリードの仕上げをした。
 3本したのであるが、いい感じになったのは1本のみであった。 1本はピッチが低すぎ、もう一本はピッチが高すぎるのである。(音色も削りすぎて……)  ピッチの高い方は、どんどん削ったのだが、たいしてピッチが下がらなかった。 低い方は、先端を切って短くしていったり、巾を狭めたりしたが、これもたいしてピッチが上がらなかった。 確かに、削ったり短くしたりすると、その時は効果があるのだが、クローとか高い音のピッチとかを調整すると、 結局、もとのピッチに戻ってしまう(~_~;) どうもよく分からない。


【2月11日】
 先ず、砥石のことを聞いてくださって、ちゃんとした砥石を買って研いだとナイフを見せたところ、 まだ間違えて研いでいたときの癖が消えていないとのこと。
 先生が仕上げ砥石で修正してくださったが癖が消えず、荒研ぎからする必要があるとのことであった。

 次にリードを見ていただいた。いつもは(未完成状態の)重めのリードを作っていって修正していただいているのだが、 今回は、自分である程度軽くしたリードを持っていった。
 しかし、どれも既に削りすぎ(特にバック)のようであった。 ましなのを一本修正していただくが、なかなかリードがいい響きで鳴らず苦労されていた。
 リードの先の方を糸でしばって、チューブから外して、再度巻き直すという技を見せいただいた。
 それで、そこそこ鳴るようにはなったが、やはり最初の削りすぎが悪かったようで(それにケーンの質も悪いようで)、 ちょっと妙な吹奏感のリードとなった。

 エチュードの本日最初の曲を始めるが、唇の形が悪くなっているとのこと(~_~;)  口笛をふいて、ローソクをフッと消す感じで、そのままリードをくわえる練習をする。
 で、先生がそれがいいと言われたくわえ方になったとき、自分の感覚では、ただくわえているだけだったので驚いた。 今までは、唇の厚いところを中によせるような感覚を基準にしていたのだが、それをするとおかしくなっていた。
 基本に戻って、唇を鏡で見て、あごの窪みの状態を確認するようにしなければならない。

 それから、楽器をもってキーを押すとき、強く持ちすぎないようにと指摘された。 試しに強く指を押したときと、軽い時とでGを吹きくらべてみると全く楽器のなりが違うので驚いた。

 次の練習曲は、E♭の音階なので、スケールの練習をする。そして、Hi-E♭を習う(~_~;)

 先生は、左Fは小指を無理に動かすので楽器が安定せずに変なアクセントがついたりするのでお好きでく、 フォークFを使うことを推奨された。 当方も先生の影響か、小指をのばさなければならない左Fを使うのが苦手である。
 左Fをあまり使わないようにするかわり、普通のF、フォークF、フォークF+E♭キーの3つを吹いて、 音程・音色が同じになるような練習をしなければならないとのこと。

 次のスタッカートとスラーの練習曲を始めたとたん、あまりの下手さに(~_~;)すぐに中止された。
 そしてBarret Oboe Method(Boosey & Hawkes版)のスタッカートとスラーの練習曲をやってくることになった。
 スタッカートの練習やアクセントのあるスラーの練習をした。
 スタッカートは、ただ短くすればいいのでなく、どんな速度でも音符の半分の長さを鳴らすようにとのことであった。
 アクセントのあるスラーでは、タンギングによって大きく音を出してディミネントする方法を教えていただいた。 他に、腹筋を使ってやる方法もあり教えていただいたが、先生はあまりこちらを推奨されなかった。 また、大きく音量を細かくかえるので口の中がモグモグじょうたいになり、その訓練も必要とのことだ。

 「オーボー教則本」にスラーとスタッカートの練習曲のいいのがないようで、この本を中止して、 Barret Oboe Method のアーティキュレーションのところをやって(といっても、結構たくさんあるが)、 憧れのWiedemannに入るそうであるw(゜o゜)w。
 学生だったら通さない状態でもどんどん先に行っているとのことで、本当にちゃんと吹けるようになるのか心配であるが……ま、 楽譜見てすぐに吹けなければならないプロと、ひたすら練習して演奏会にのぞむ3流アマチュアとでは学習ステップが違ってもいいかと思う。

 最後にミヌエット。ヴィブラートの感じを復習して、全体を通すが……指の間違いが多くヨレヨレであった。 スラーのあるアーティキュレーションなので、自分の好みで(~_~;) 後の音を短くしたり、細かく強弱を付けて練習していたのであるが、 もっと流れるように演奏するとのことであった。この練習曲は、バッハに取材した現代曲として考えなくてはならない。

 最後に、次回、砥石を持ってくるようにとのことであった。 ナイフ研ぎの修行もしなければならない。恐るべし、オーボエ!


【2月12日〜】
 さっそく、砥石の800番でリードナイフの形を修正し、6000番で仕上げてみた。
 切れ味の方は分からないが、見た目はピカピカしている。
 ついでに、左手用のJDRスタンダード・リードナイフも研ぐ。こちらも、ピカピカになった。
 オイル砥石と違って、研いだ後、よく水を切らないとサビが浮いてくる。要注意だ!

 発注していたベルトロの0.60mmのカマボコが10日に到着していた。これを使ってリード作りを始める。
 今まで使っていたケーンより直径が細いようで、開きが大きくなりそうだ。
 妙な思いつきで買ったJDRスタンダード・リードナイフの左手用であるが、シェイピングに使いやすいことを発見!  こいつは、いい!

 練習の方は、12日、13日と時間が無くて、ほとんど出来なく(~_~;) 困った状態である。

 14日は、スタッカートとスラーの練習曲で悪戦苦闘の後、ミヌエットに入った。 いつものように(~_~;)さえない音で吹いていたので、ママに「肩の力を抜いたら」と言わた。(←これは何時も自分がチェロ・レッスンで先生に言われていることである)
 それで、そうだったと、唇の力を抜いて柔らかくリードを保持する程度にして、キーを押さえる力を必要最小限にして吹き出したら驚くほどきれいな響きが出た。 まだまだ、オーボエっぽいとは言えないかもしれないが、楽器がよくなって大変気持ちいい。
 相変わらず、指を間違えたりリズムが不正確だったり息のコントロールを失敗したりとひどい状態であるが、 ちゃんと楽器が鳴ってくれると、本当に練習が楽しい!

 いつもより開きが大きくなる感じなので、後学のためにアトリエアルファに今回買ったベルトロ材のスペックを問い合わせたところ、
    Diametre(太さ): 10/10.5mm
    Epaisseur(厚さ):0.60mm
    Forme Gouge:Gouge J
とのことでした。(アトリエアルファー様、ご丁寧にありがとうございます!)
 ところで、カマボコからもとの丸材の直径を推測するのは、

直径=(((m^2) / 4) + (h^2)) / h
h:カマボコのサイドの厚みを除いたふくらみの高さ。 m:カマボコの幅。 ( ^2は、2乗のことです)
 この方法で今回入荷したのを測ってみると……だいたいですが……太さが10mmに近いものが多いようです。

 15日。覚え書き。
   アンブシュアー。
    1)先ず、口のまわりの筋肉を付ける!
    2)口笛を吹く口。ローソクをフッと消す口。下あごの窪みのでき方に注意する。
    3)唇で、やわらかくリードにふれて、それを感じること。
   オーボエのかまえ方。
    1)リードをくわえる深さ。
    2)あごの引き方=軟口蓋の上がげかた、広げる方向。
    3)オーボエの上下の角度。
    4)リードの上唇、下唇に押しつける強さ。
   をチェックする。

 16日。ケーンの開きが大きいと思っていたら、原因は折り曲げの失敗であった。 カマボコを2つに折るとき、折る位置の前後を薄くするのであるが、 それが薄すぎてシェーパーに装着したときに丸みがのこりすぎていて、 幅が広くシェープされたようである。
 そのために、どうも開きが大きくというよりは、全体に大きくなったようだ。

 17日。楽器を吹けないところで削ったリードの仕上げをするが、どうも軽くならない。 悩みまくっていたのだが、やっと軽くする構造が分かってきたような気がする。
 ティップの先の薄い部分からすぐにハートに続くように作っていたので、 軽くしようとして▲を極端に急に薄くしなければならず、それでも発音は重くて使えなかった。
 そこで、▲からハートのあいだに1mm〜2mmの傾斜をとることによって、発音がものすごく軽くなり、▲も極端に最初から薄くしなくて済むようになった。
 Oboe Reed Styles(DAVID A. LEDET著)の写真や先生にいただいた資料では、ハートと▲はつながっているようだったので、そのようにしていたのだ。
 先生に最初から削っていただいたリードを観察すると、確かにそのようになっていた。

これまで、こういう感じを目標にしていたが、なかなか、軽くならなかった。


このように、▲の影とハートの間に少し間隔を作って、なめらかに傾斜するようにした。
 さて、本当にこれでうまくいくことやら?   頑張らねば、音色を作るどころか、ちゃんと練習に使えるリードを高い確率で作るのさえままならない(~_~;)
  (後日、この方法では、Tipを大きめにとらないと軽くしにくいことが判明 →4月2日)
  (だいたい、上記方法で削って以降、ナイフの入れ方を変えた方がいいようだ。)

 18日。上記寸法で一本荒削りまでしてみる。確かに、早く軽くなる。 これまで、軽くするのが第一目標であったのが、次に段階にいけそうだが……まだまだ修行が必要だ。
 ところで、今日は、全く息の圧力が上がらず、途中で練習をやめてしまった。いったいどうしたことか。

 19日。今日は、なんとか音が出た。使えるリードの中で一番軽のでなら練習も出来た。 いったい、私の身体はどう変化しているのだろうか(~_~;)
 マリゴの上管の気密がちょっと悪いような気がするのですが……気のせいかもしれない。
 余分な時間が20分あったのでリードの仕上げをしてみました。幅が広くなりすぎていたリード2本の内、1本は、 ピッチが低かったので適当に小刀で幅を狭めて(~_~;)なんとか練習に使えそうな感じだが、もう少し削った方がいいかもしれない。 もう一本は、気密がもれていたので1時間水につけておき復旧期待である。
 うまくシェイプ出来た後の2本は、まだ重すぎて使えない。もっと、時間の余裕があるときに仕上げないとだめだ。

 20日。また、音がうまくでない。特に、下のD以下とか、へたるすると中のDもへんだ。 これは、やっぱりどっかおかしい。
 練習を中断してネジをちょっと回してみると少しましになった。
 楽器だけでなく、リードも変なようで、先生に修正(削って)頂いた2本と自分のやつ1本をローテーションしていたのだが、 先生に削って頂いた2本が特に鳴らない。
 ベルトロの60の最初の2本のリードを再調整するがまだ重い。クローはだいぶ軽くなっているのが楽器に付けると発音が重い。 もう、だいぶ薄く削ってるのでこれ以上やると駄目になりそうだが……削るポイントがわからない。

 24日。先生のレッスンが26日に変更になったので、朝からナイフの研ぎ直しをする。 まだ、最初のころの悪い癖が残っていたので中荒削りからやり直す。けっこう、癖をとるのに時間がかかり、 仕上げが終わるまでに1時間半かかったが切れ味が素晴らしい。
 それから、リードの仕上げをする。20日にやったやつを再度削る。 Tipの部分の傾斜をなだらかに均質する。Tipの先端を均質に薄くする。が、秘訣のようだ。 ただ、うち2本のピッチが少し低い。バックのあたりを少し指でつまんで癖を付けると吹きやすくなる。 まだ、推測だが、舟形をパイプに巻き付ける位置をもう少し先に出してみようかと思う。次の糸巻きの時にやってみる。

 25日。っと思ったが既に巻いてある糸を切って、全長73.5mmと74.5mmで巻き直してみたが、どちらも気密は大丈夫のようだ。74mmのから削り始める。
 夜の練習は上の3本を使ってするが、ピッチが低くて、というか、ピッチを合わすのに強く噛まなければならないので、どうも良くない。
 楽器の調整も狂ってきているようである。何本かネジを回してちょっとましになるが……やはり調整に出した方が良さそうだ。


【2月26日】
 今日は、初めての仕事後のレッスンである。会社から45分で先生宅に到着する。
 突然、楽器が鳴らなくなった話しをして、見て頂く。
 自分でやったネジ調節は、やはり、当然、駄目だったようだ(~_~;)。
 先ず、F#キーが閉まらないのが見つかる。これは、F#キーから出ている接続部がG#キーにあたっている為である。 ここのネジは回した記憶がない(~_~;)……が、オーボエを磨いているときにクロスを引っかけて変形させたのかもしれない。
 オーボエのチェックの時は、以前に教えて頂いていたのだが(~_~;)、上官を左にねじって上巻と下巻の接続を外してチェックする。 そして、タンポに細い△の紙を入れて気密を調べるのである。
 続いて、Eキーが密着していないのが見つかる。浮いている部分をチェック後オーボエを分解された。 コルクを見ると、接着が取れている! シケラックとかいう古いタイプの接着用のものを使ってあって、 これは温度変化で取れやすいとのこと。 角度を間違えないようにマジックでコルクとキーに印をして、アルコールランプでキーを熱してからコルクをはめて接着!  シケラックがはみ出してEキーの穴をふさいだので、待針を熱して開ける。 そして、紙ヤスリでコルクの出っ張りを削ってはオーボエに付けてテストを繰り返して修理をされた。 なかなか、完全にはいかないが、今日のところは時間がないのでよしとされた。
 組み立てるときにシャフトがザラザラしていたので、コンパウンドできれいに磨かれたら、ツルツルになった。 そして、キーオイルを塗られた。キーオイルは、ムラマツがお進めとか。
 一連のキーを組み立てるのは、シャフトを入れる上側からキーをおくのでなく、 D、E、Eベント、F#の順に並べてからシャフトをいれないとうまく行かないようだ。
 バネを引っかけるのに、ドライバーの先端に細い溝を掘った物を使われていた。 この溝に、バネを入れて、押して取り外しをするような構造である。

 それで、ネジを回してキーのバランスをとられるが、どうも変である。っと、1オクターブキーが浮いている(~_~;)
 ということで、そこそこ、鳴るようにして頂いて、レッスンをすることにする。

 先日から使い出したリードの中で一番ピッチのましなやつを修正して頂いた。 今回は、Tipの左側がうまく削れていなかったようで、そこの修正とバックの背骨を細くされた。 それだけで、ものすごくピッチが良くなり吹きやすくなった。
 でも、しかし、こんな調整の狂った楽器でリードを作っても、いいのは出来ないそうである(~_~;)

 レッスンは、Barretの中からタンギングを見てもらう。
 正確なテンポで、正確な長さで、タンギングしていく。音程がかわっても表情が変わらないようにである。
 アクセントのあるスラーである。最初のアクセントを速いタンギング一発で発音して、コントロールして音量を落として後の音符を鳴らす。 速度が速いときは、古楽器ふうに後の音符を短くするが、 遅いときはちゃんとfで音を出してデクレッシェントしてpにして次の音を音符分ちゃんと鳴らすようにする。
 速い息から遅い息へのコントロールがうまくいかない。お腹を引っ込めたり前に出したりのアップ、ダウンを教えて頂くがうまくいかない。 もともとお腹の筋肉を使った腹式呼吸が苦手で、背中の筋肉でコントロールする癖がついている。
 いろいろやっていると、意識として筋肉をpの状態にしてそこから圧力を上げてfまで持っていって発音すると、 その後、pの量まで息を落とせるような気がした。こえは、先生のやり方とは違う手法であるが……。
 合唱の時の低い音から高い音への跳躍で、高い音への準備を低い音でしていないと(後ろに引っ張っていないと)だめなのとにている。

 ということで、次回は、Barretの5番をゆっくりと練習してくるようにとのことだ。

 リードナイフを見て頂いた。まず、これでいいそうだ。ただ、切れるところと切れないところがあるとか。 もっと、研ぎの技術が必要のようだ。
 最後に、砥石の修正には、「金剛砂」を使うそうだ。 油砥石(オイルストーン)の修正砥石の整備の仕方WWMおじさんの木工講座 などが参考になる。


【2月27日〜】
 27日。先生になおして頂いた楽器で練習する。これまでよりずっといいが、ちょっとつっかかる感じがする。

 28日。アトリエアルファーに調整をお願いする。結局、Eキーのタンポの交換とネジの調整だけで完治したそうである。その場で試奏したが、すごく軽く吹ける。 この吹き具合を覚えておいて、おかしくなったらすぐに調整に出すようにしなければ。また、△の紙を作って各キーの閉まり具合も覚えておかなければいけない。

 1日、2日と楽器がちゃんとなってくれるので、気持ちよく練習できた。

 25日に巻時の全長73.5mmと74.5mmで糸巻きしたリードの仕上げをした。74.5の方はピッチが高いので、いろいろしているうちにピッチは低くなったが重い状態になった。Tipを削りすぎてのだと思い、再度Tipを作り直した。 すると発音は軽くなり、再びピッチは高くなった。結果として、まだ、ピッチは少し高いように思う。
 73.5は、Tipの先を薄くし過ぎてボロボロに欠けてしまったので、1.5mm程完成の全長が短くなったが、これも再度Tipを作りなをすとちゃんとリードになった。 こちらの方はピッチが合っているようである。さて、完成長が70mmで短いせいで合っているのが、糸巻き長が74.5にくらべて73.5と短いのでピッチが合っているのかは不明である。
 このリードをしばらく使って様子を見てみるが、次回は糸巻き長は74mmで、完成長は71mmトライしてみようと思う。

 さて、今回の学んだリード作りの方針として、
1)上の図にあるTip長を5mmとする。
2)背骨は、先の1mm強の間を極薄にし、先端1mm強の所から5mmの所のハートの背骨の高さまでを直線に傾斜を付ける。
3)サイドは、先の3mm強の間を極薄にし、先端1mm強の所から5mmを0.1mm程度の薄さにする。
4)先端から同距離の位置のサイドと背骨の間が直線で結ばれるようにするつもりで、その間を削る。
※プラークは、平たい物を使った方がいいようだ。
 これを黄金のTipと呼ぶ。w(゜o゜)w

 また、教訓として、
1)Tip全体を薄くし過ぎると発音が重くなる。
2)Tipを薄くし過ぎたら、再度、黄金のTipになるように、先端をカットしてハートを小さくしてでも、最初から作り直す。
3)上記ためにハートは少し大きめ(5mm)でもいいし、結果として小さくても(3mm)いい……かな?
4)ハートは0.45mm、バックは、0.35mm程度に削っておいて、黄金のTipができてから修正する。 というか、黄金のTipが完成するまでは、それ以上削っても悪くなるだけである。

 平たいプラークであるが、アトリエアルファーでもJDRでも今は取り扱っていないとか(~_~;)
 以前、JEUGIAで買った大きめの分厚めのプラークを水ペーパーで薄くしてみたら、 これが、そこそこ使いいい物になった。
 黄金のTipを作るには、平らな部分のある薄いプラークが必要に思う。

 6日。初めてJDRに行ってきた。そこでロレーの金メッキのチューブとそれに合うロレーMのマンドレルを買ってきた。 ペンさんのHPで話題だったので楽しみである。

 7日。上記2本のリードが重くなっていたので修正しつつ練習するが、やはり発音が重くてpでうまく音が出ない。
で、終りがけにバックとハートのサイドを少し削ると、なんとクローが綺麗になって、軽くなった。 ただ、響きが少し足りないように思う。
 これも練習の最後の方だが、横隔膜のコントロールで、少し猫背気味に肋骨を広げて、合唱の時にfの音色でmpで歌うような複式呼吸をすると、 リードを支点に横隔膜と楽器が共鳴したような感じになった。これって、いいのかどうか分からないけど、理屈上はいいような気がする。(後日、この時の状態は、音の飛ばない吹き方で、どうも良くないようだと分かった(~_~;))
 練習前に少し発声練習をして横隔膜がコントロールできるようにウォーミングアップした方がいいかもしれない。
 オーボエの音色、というか響きは、口先だけで吹いているときと横隔膜で吹いているときではずいぶん違うような気がする。

 ロレーの金メッキチューブに糸巻きする。糸巻き長74mm:3本と75mm:1本を作る。舟形1枚失敗した。それと、どれも根元の方が割れてしまった(~_~;)

 9日。来年の2月の発表会用にと楽譜を買ってきた。John LOELLILLET Sonata Si mineur Op.3 No X (ルイエ ソタナ ロ短調)である。 コンティニューとチェンバロ譜が付いている。こいつをオーボエ、バイオリン2本、チェロに編曲して家族で演奏できるようにするつもりだ! ひょっとすると、再来年になるかもしれないが……。

 10日。ロレーの金メッキのチューブのやつを1本削った。 黄金のティップを作って、全体を作ってサイドを調整したが、中音域以上で粘るような重さが取れない。 ティップの先の薄い部分が0.12mm〜0.10mmくらいになっていたのが原因で、そこを0.09mm〜0.05mmに薄くしたら楽になった。 2時間で、そこそこ練習に使えるリードが出来て夢のようだ。まだまだ、音色や細かい音程まではあやつれないが、これで練習用には不自由しなくなってくれればいいのだが。

 17日(日)。金曜日からリードを3本削った。ケーンの質にもよるが、2時間かからず1時間前後でそこそこ使える物になる。 やっと、リード削りのこつをつかんだようだ。但し、あと一歩軽いのが欲しいのだが……もう少し薄くする以外、方法はないのだろうか?
 レッスンの方は、相変わらずpでの横隔膜のコントロールで悪戦苦闘である。が、pの出しやすいリードだといとも簡単に出来たりもする(~_~;)  リードに依存してしまいそうだ。
 自分の上達の遅さ以外は、楽器を調整してから、順調な気分だ。 あともっと、唇の筋力と横隔膜のコントロール能力、そして、確実な指の動きを努力して行かなくては。
 そうそう、チューブの、それがチャンと鳴ったときの音色の違いが、少し分かってきたような気がする。
 で、リードの削りと楽器がうまく合ってちゃんと鳴っているときは、グロタン、ジークラー、ロレー(金メッキ)すべて、 それぞれの特質を持ちつつも魅力的に響いてくれる。  やっぱり、ナチュラルで素朴なグロタンが好きなような気がするが、ロレー(金メッキ)の華やかさはすてがたいし、 好みとは違う方向のような気がするが、うまく鳴ったときのジークラー艶と濃厚さはすごい。

 18日。月曜は、どうも不調の日のようである。
 リードの形がある程度出来るようになると、音色と音程が気になりだした。
 どうも、吹く前に水につけておく時間と重さ、音色の関係が気になりだした。 同じリードでもずいぶん、というか雲泥の差で違ってくるように思える。
 いままで、長く水につけて、ぱんぱんになった状態でいい感じのリードを作ってきたように思える。 しかし、ペンさんの掲示板で水につける時間が短い方が軽いので皆そうしているのを知って、ちょっと、ややっこしくなった。 水につける時間が短いと、どうも、乾いた音がするように思う。艶のある響きのある音が出せないのだ。 リードを作るときから、そのように調整せねばならないようなのだが……???。
 初めてママにピアノを弾いてもらって吹いたのだが、チューナとにらめっこで音程を確かめているのに、 自分の音感の悪さが露呈した。
 ま、自分は、絶対音感どころか相対音感?も悪いのは承知であるが、 他に聞き比べる音があると、ちゃんと合わせる能力はあるつもりだ。 これからは、伴奏をテープに入れて練習するのが良さそうだ。


【3月19日】
 久々のレッスンである。
 先ず、リードを3本見て頂く。最初、先生の楽器でブライトな音色と指摘されたが、自分のマリゴではそれ程でもなかった。
 リードをくわえた感じが平たくできているので、もっと丸く感じる形にしなければならないとのことである。 自分でも感じているのだが、どう修正していいか分からない。
 最大の原因は、どうもTipが大きすぎるためのようである。 というか、ハートが大きすぎるのが根本にあって、これだけ大きいハートで鳴るようにするには、大きいTipが必要な状態になっていたようだ。
 完成寸法を、もう少しハートを小さく、Tipを小さくするよう心がける。

 リードをくわえた時の感じを丸く作ることで、音色をコントロールしやすいとのことである。 ブライトでも、ダークでもできると吹いてくださった。

 先生のよしとされるクローは、少しずつ強く吹いて ピーからピャーに変わる。 ノイズののっているピャーは、暴れる感じでなく、すなおな綺麗なピャーであった。

 ロレーの金メッキのチューブやマンドレルの話をした。 先生のメインのチューブはラウビンというアメリカのチューブだそうだ。マンドレルはロレーを使われている。 このチューブ、マンドレルに関してはグロタンと共用できるようだ。ということは、ロレーのチューブとも同じサイズだろうか?
 ロレーの金メッキは、派手な音といわれていたので、私と同じ印象を持たれていると思いホッとする。
 本橋家のHPにあるJDRの資料には、ロレーMは「ロレーより細くて暗い」とあるが、それに金メッキをしたと思われるこのチューブは、えらく派手になったものだ。

 いい音が鳴るようにと、アンブシュアーを習う。
 どうも、リードを深くくわえすぎているようで指摘を受ける。
 リードの先を下の唇にちょっとのせて上唇をちょっとのせるだけで発音できる。あまり深く入れないほうがいいようだ。
 先生の前であごのえくぼが出来ないと思ったら、首を引くのを忘れていたので、正しい姿勢にするとうまくできた。
 あごのえくぼが出来ると、唇の両端から5mmくらいの所にある筋肉を使って、うまく唇を真ん中によせることが出来る。 いつも出来るように心がけなければならない。
 上唇が巻足らず、下唇が巻きすぎになっている。上下の唇が均等にリードに接するように心がけるようにとのこと。 上唇の鼻の下の筋力が不足しているので鍛えるようにとのことであった。
 このようにして、いい形になると、音色も音程も安定する。
 それと、息を入れすぎないようにと、注意を受けてた。いい息でいい音を出すのだ

 それから、音を鳴らしながら管を上下して一番よく鳴る位置をさがすことを教わった。 つまり形からはいるのではなく、音を聞いて決めると言うことだ。
 但し、同じ程度ならできるだけ下の方が、腕への負担がすくなくいいようだ。長く、オーボエを続ける秘訣とのこと。

 リードだけでの練習方法を教わった。
 リードは、クローをCに合わせてあるので、その音を聞いて、ちゃんとしたアンブッシュアーでCをならす練習をする。 そして、CDCHCと音程を自由に変えたり、安定してクレッシェント、ディミネントができるように練習するとのこと。
 この時、かんでもピッチが低いときは、リードを下唇に押しつけてもいいようだ。 これは、以前、やっていいことなのか悪いことなのか迷った記憶がある。 ま、今の段階では、押しつけて音程の調節をしてもいい、というか、積極的にするようにとのことだ。
 また、リードのみでCを安定して鳴らして、管を付けて綺麗な中Cを鳴らす練習。 リードのみでDを安定して鳴らして、管を付けて上のDをならす練習などがいいそうだ。
 リードのみでHCDが簡単に切り替えられると言うことは、低い音、中くらいの音域、 高い音の唇のコントロールが敏捷にできるようになるのだろう。

 練習曲を始める。アクセントのあるスラーとスタッカートの練習である。 低い音はモグモグで、音量のコントロールをしていて、同じ要領で高い音もやっていたので、変な音、変な音程になっていた。 高い音では、主に息のコントロールを音量の変化をつけよとのこと。考えてみれば当然である(~_~;)

 低い音が発音しずらくて、口の中に卵を入れたようにして音を出していたのであるが、 それでは、口の周りばかりで響いて音が飛ばないとのことである。 逆に、口の中に息の通る細く長いパイプを作ることで、速い息が出来て、音が飛ぶようになるとのことであった。 実際くらべてみると、全く音が違うので驚いた。 自分の周りで鳴っているのでいいと思っていたが、大間違いであった。 考えてみれば、合唱と同じである。なぜ、オーボエでも同じように考えなかったのかと反省である。
 しかし、口の中を大きく開けずに低い音をならすというのは、やはり難しく、唇の筋力もいるようだ。 ただ、必要なところの筋力がついて、口のなかがちゃんとしたの形になると、pが出しやすくコントロールしやすい。 横隔膜のコントロールで悩んでいたのがうそ用に思えた。(この時だけかもしれないが……)
 この遠くで鳴る音を低い音から高い音まで会得しなければである。
 それと合唱の癖で目を大きく開けるのであるが、あれは良くないとのこと。視線は、自然なかんじで、自然に前を見るようにとのこと。 これも、実験してくださって、やはり、明らかに音色が変わる。
 オーボエの音 色は、楽器ではなく、人間が作るものだと思う。

 最後にアーティキュレーションを見てもらった。スラーの後の音を短くするところを、ちゃんと休みを感じられるようにとのことであった。 なんでも、正確にやれなければならない。

 そうそう、東京の謀専門楽器店で、オーボエを買った楽器店で悪い品を手にした方の話がでたので、 ちょっと心配していたのだが……私の可愛いマリゴちゃんは、別に問題のある楽器では無いとのことだ。 やっぱり、お得な買い物だと…勝負に勝ったと…安心した。


【3月20日〜】
 20日。予想どおりであるが(^_^;)昨日感じたことの殆どが消えている。ただ、言えるのは、アンブシュアーの大切さである。
 やはり、口の中を小さくして長くした方が音がいいようであるが、上唇の筋力がもたない。 モグモグ練習やクレッシェント、デクレッシェントでロングトーンをしたりと、筋力アップに努める。
 2月15日に書いたアンブシュアーのノートに字面は変わりないが、やっていることはずいぶん違っている。 言葉の無意味さを感じずにはいられない。
 補足するなら、口の中もフッっと息を吹くときと同じにするということか。

 オーボエの調子も、リードの調子も抜群なので、悪いとすれば自分のみと素直に練習に励める。幸せなことだ!

 21日。今日は、ゆっくりした気分でスケールをたくさんやった。 練習曲もやったし、ミヌエットもやった。
 楽器の根本が鳴るのと先の方の鳴るのの違いが分かったような気がするが、これが先生に習ったのと同じかどうかは自身がない。 口の中を管状に狭くすればするほど先の方で鳴るような気がする。
 よく分からないが、「かせっちのHP」にあるように、口の中をできるだけ細くしよう!

 22日。ロレーのブラスのチューブを十字屋で買ってくる……ロレーのMと思って買ったマンドレルがピッタリ???……どうなっているんだ!
夜に糸巻きをする。全長74mmでジークラー2本、ロレーブラス2本である。
 レッスンの方であるが、ほとんど口の体操状態である。口の中を小さくして息を管の中に通す感じをもちながら、早い息を吹き込むと管の先の方で音が鳴る。 この方が、横隔膜のコントロールが息のコントロールに直結して、pも出しやすい。しかし、口にものすごく力がいる。こんなに力を入れていい物やら?

 23日。ジークラーのチューブのやつを一般削って仕上げる。2時間くらいでできた。Tipを小さくして作るとやはり重い。そこでハートを小さくしていくと軽くなった! この変化が分かるようになったことがうれしい。
 今日の教訓
   1)ハートを小さくすると軽くなる!
   2)バックを削ると響きが軽くなる。クローにノイズがのる。
   3)Tipやハートのサイドを削ると、クローのノイズが収まる。

 25日。相変わらず体操状態の練習である。口の中を小さくして息を速くするとビブラートがでる。 どこかの筋肉が痙攣している感じだが、どこか分からない。
 横隔膜をコントロールする筋肉を、背中や後ろ脇腹から下腹部に変えるとビブラートがましになるようであるが、まだ、ピントこない。

 26日。今日は不調で、楽器が綺麗になってくれない。
 アンブシュアーと呼吸法の改良中のせいかスケールをやっても今一音程が安定しない。
 いろいろ、吹き込み方を工夫したり横隔膜をコントロールする筋肉とか腹の周りの空間の作り方を工夫するが、そもそもリードが鳴ってくれていない。
 が、終わりかけにお腹をゆったり開けて、軽く下腹部と背中の筋肉でコントロールしながら、息をフッとはく感じで、口の中を作って、そのイメージで息を入れてやると、綺麗にリードが鳴りだした。 レガートで音階や練習曲をやってみるが、もう、唇が疲れていて練習にならなかったので中断した。(練習時間50分程度)

 27日。ミヌエットをピアノで弾いてもらってテープを作った。一緒に吹いてみると音程がとりやすい。というか、とれる(爆)。
 練習順序を、スケール、ミヌエット、練習曲、基礎練習としてみた。苦しんでいた音程が少しましである。が、最後にミヌエットを吹くと、やっぱり音程がくちゃくちゃである。 まだまだ唇の鍛錬が足らないようだ。

 28日。今日は、ミヌエットを中心に練習した。唇はすぐに感覚が無くなるし、音程も定まらない。 少々、自信喪失気味である。
 そうそう、覚え書きを一つ。Tipの背骨を削るとクローにノイズがでるである。

 29日。音程の悪さであるが、どうも、唇の真ん中あたり=リードが唇にあたるところを締めすぎているように思う。 早い息を入れようと無理をしている感じだ。もっと、唇を真ん中によせて、リードのあたる部分をソフトにしなければならないと考えるのだが…… いや、しかし、力が入ってしまう(~_~;)

 31日。唇の両端から5mmくらいの所を締めて、中央部を柔らかい状態に保つと音程が安定する。 しかし、この状態では、ピッチのコントロールをするのにリードを下唇に押しつける方法をとらなければならない。
 右手の小指と薬指がキーを押す感じのバランスが悪かったのであるが、 前に買っていたYAMAHAのサムレストクッションをつけて、親指の位置を2mm程下げると自然にキーが押さえられるようになった。 親指の痛みを取るために買った物だが、いい感じなのでしばらく使ってみる。
 ただ、多少響きが落ちるような気がするが……JDRのラバー程ではなく……気のせい程度だと思う。


【4月2日】
 2週間ぶりのレッスンである。
 リードを見ていただく。今回は、同じようにしているつもりであるが、いいのが出来なかった。
 見た目はちゃんとできているのだが……ということであったが……一つ、問題点があった。
 Tipの▲の上の二辺の断面がそれぞれ凹になるように削るとのことであった。ナイフを斜め上まっすぐにあてるのではなく、モールクリーナーを入れて、 斜め上→外側にまわすようにいれるといいとか。理屈と方法がわかったので、次に作る時にトライしてみる。

 そして、中のDから下のCまでの下降音階をやった。音階練習を曲の中のフレーズのように吹く練習である。 上のDでピアノからビブラートをかけてクレッセントして、 Cから降りていって、下のDくらいからリズムと音色を治めて下のCにいって、ディミネントして終わる。
 音程と音色、音量のコントロールである。
 ビブラートのかけ方であるが、その時吹いている状態より早い息にして、戻す、早い息にして戻す、を繰り返すようにする。 このばあい、唇のコントロールがうまくいかず、ピッチが上がっても明るい感じになる。
 最初に息を遅くしてビブラートをかけると、ヒッチが低い方にふれやすく、艶歌っぽく暗い感じになるので駄目とのことである。

 練習曲を見てもらう。
 相変わらず、音程のコントロールが難しく悪戦苦闘であった。
 注意点として、ブレス(吸う、はく)を入れる位置を決めて確実に入れる練習しなければならない。 フレーズに必要な分だけ息を吸う訓練も必要とのこと。

 ミヌエットをやる。クレッセントのかけ方やフレーズの治め方、四分音符の長さなどを教わった。
 タンギングによる発音をきっちり入れるようにと注意された。 タンギングは、歌詞の子音をと同じように扱って、必要とされるように、しっかりと入れねばならない。

 次の曲は、好きな物を選んできていいとのことだったのでルイエのロ短調のソナタの楽譜を見ていただいたが、 2楽章の指が難しいとか(~_~;)  で、同じルイエのハ長調のソナタの2楽章が同じ旋律で転調してあり、そちらの方が吹きやすいと薦めてくださった。
 それと、コレルリのヘ長調のコンチェルトが難しくなくていいと推薦してくださった。
 問題は、楽譜が早急に手にはいるかである。
 やっと、本格的なテキストを始められるのが嬉しい!


【4月3日〜】
 何とか地元の楽器店で、コレルリのコンチェルトのテキストが手に入った。
 ルイエのハ長調のソナタは、手近なところで見つからなかったので、インターネットで海外発注した。 6.95で11.95のがあって安い方にしたら、ポンド建てだった(爆) 送料4£で、合計10.95£の買い物である。1ヶ月以内にはつくだろう(~_~;)

 3日。今日の練習は、誘惑に負けて、コレルリの1楽章の譜読みばかりであったw(゜o゜)w  他のテンポの速い楽章は難しそうであるが、あとは何とかなりそうである。
 もちろん、どれだけの質でできるかは問題であるが(~_~;)
 倍(3倍?)のテンポでピアノと合わせてみた……ボロボロであったが、楽しいものである。

 10日。花粉の影響で咽が炎症を起こして微熱があるので練習を休んだ。
 最近は、結構、下手なりに順調に練習が進んでいるが……練習曲のデクレッシェントがうまく行かない。
 コレルリは、1楽章の譜読みを終わって2楽章の譜読みを始めた……ただ、インテンポで綺麗に吹けるのは、いつのことやらである。
 リードの音色であるが、最近、どうも明るい響きが耳についてきて仕方がない、薄くしているのかもしれないが……である。 これは、どのチューブでも感じるので、楽器か吹き方かであろうか。

 11日。相変わらずf>pが難しいが、それ以外は、たどたどしくも順調である。
 4月2日に教わった方法で作っているリードであるが、ぼちぼち仕上げているので時間がかかったが、 結構厚めのつもりなのに軽く鳴り出した。
 それと、あの内側から外側へ削る方法でやると、リードの開きが、今までどうしても楕円だったのが、 きれいな菱形◇になる! これで、pが吹きやすくなるはずだ!
 ただ、今ひとつ、クローにピッチを下げる方法と、ノイズを入れる方法が分からない(~_~;)  次のレッスンの時に、先生に聞いてみようと思う。

 15日。土日と檜花粉の影響で体調が悪く休養していたので、ほとんど練習出来ず不安であったが、 楽器を鳴らしてみると結構鳴ってくれた。喉が炎症でひどい状態だが、身体は休まったようで、呼吸が楽に送れた。
 唇を柔らかく力まずに柔らかくリードを包むのがいい音程、いい音色への道のように思える。
 以下に息を強くしようと弱くしようと、遅くしようと早くしようと力まずに一定の柔らかさで唇を保つように神経を集中しなければならない。
 コレルリの1楽章の曲想がつかめたと楽しく吹いていたのだが、後でママに吹奏楽の行進曲のよう!と言われてしまった。 ドルチェであるのは頭の片隅にはあるのだが……(~_~;)


2002年 第2部
に続く。


「オーボエ吹きになれるかなぁ!」Top に戻る