【本:2001年5月中旬】 オーボエというのがどんなものか、リードってどうして音が出るのか知りたくてたまらなくなった! 三条の十字屋に行って、茂木大輔の「うまくなろう! オーボエ」という中高生向きの本を買ってきた。 店頭にあった一番安いオーボエはsonoraというメーカーの旧型が特価で29万円であった。 その茂木氏の本を読んで、マリゴ、リグータ、ロレーがオーボエの三大メーカであることを知り、インターネットの検索エンジンで調べ始めた。
|
【リード:2001年5月下旬】 茂木氏の本に、中高の吹奏楽部の新入生は、最初リードだけでピーピー練習すればいいと書いてあったので、十字屋で一番安かったクランポンのオーボエ用リードを買ってきて吹く練習を始めたのであるが、なかなか音が出ない。出てもいろんなピッチになって、いったいどうなっているのかさっぱり分からなかった。 そこで、何か管があれば共振周波数が決定されて安定するのかと思い、プラスチックの水道管にリードの付け口を作って吹いてみるが、全く効果が無かった。 水道管の実験を音楽教室などで子供達が言いふらしたので結構かっこわるかった。 このリード、あんまり音程が定まらないのでこんどは3千3百円のを買ってきたら、少し重いが安定して音程が出せて気分良く吹けた。(unchiであった)
|
【入門用オーボエ】 会社の近くにユリ楽器という管楽器専門店を見つけたので行ってみるが、金管楽器やサックス、クラリネットが主で、オーボエはヨーゼフが一本あっただけで、話しを聞くとクラムポンやヤマハの入門機が取り寄せで33万くらいとか。 茂木氏の本にオーボエは一本いっぽん音が違うので経験者に選んでもらえと書いてあるが30万も出して入門機の取り寄せでハズレだとたまらないと思った。
|
【中古】 オーボエは音が楽しみなので、茂木氏の本にあるように入門機のより、いい楽器の中古を探そうと考えた。予算は、入門機の新品と同じくらいの30万前半である。 (※本当は15万程が予算であったが、それでは入門機の中古の中でも安いものしか買えないのが分かったので …… 無理矢理予算を捻出した) インターネットで中古オーボエを求めて検索してみるが有名店は40〜50万くらいであった。そうこうしているとTHE中古楽器 tc-HORNZという店を発見し、なんとマリゴのMarigaux oboe 29Bis/910♯NB16004 定価¥760,000- が \280,000-で売られていた。いったいなんでこんなに安いんだとHPを眺めているうちに SOLD OUT になった。 次にMarigaux oboe 28/901 ♯NB25007 定価¥690,000- が\290,000-で出たので注文を出すが注文殺到で後れをとってしまった。 それ以後、 tc-HORNZのHPの改訂が行われないので、一度、問い合わせのメールを入れたが入荷していないとのことであった。 大阪のドルチェという楽器店の中古ページにマリゴ28/901が調整中、価格未定とあったので問い合わせてみたところ、すでに先客がいて次点となったが、価格は40万とのことで予算オーバーであった。
|
![]() 東京出張の前に、もう一度tc-HORNZに問い合わせをいれるとMarigaux oboe 28/901 # NB 21xxx を \340,000- を今日店頭に出すところなので「商談中にしましょうか」とのことであった。前の2本にくらべてちょっと高い感があったが、ゆるせるというか、予算の限界の値段だった。 見た目がきれいな楽器だったので、どうせ吹いても音は出ないだろうから試奏はせずに、店頭で即決して購入した。 ハズレかもしれないが、取り寄せで入門機を買ってもハズレる確率はそう変わらないだろうと考えた。 ちなみに、前のオーナーは、学生時代に学校の楽器を使っていて、就職してこのマリゴーを買ったが仕事が忙しくて練習しなくなり置いてあったそうだ。 以後、tc-HORNZのHPにはマリゴーの中古はでていない。 私のようにHPにでる前に買われているのだろうか? 今では、美品のマリゴーが安く買えて大変幸運だと思っている。(後日談 01/10/07)
|
【初めての吹奏】 15日に帰宅した夜、始めて吹いてみた、音は出たが……。
|
【暗中模索の練習・リード】 前の人の使っていたリードでは、なんとか音が出るのだが葦笛にラッパを付けたようなへんな音がしたし、十字屋で買ったウンチは重くてまともに鳴りらなかった。 そごでユリ楽器にリードを買いに行った。GALAX/ロイヤル・グリーンというのが有り購入する。オーボエ教室の事をいろいろ聞いて良さそうに思った。が、最後に「うちの教室は楽器買ってくれた人のためのサービスなんだけど」と言われて躊躇してしまった。ロイヤルは、音は出たがすごく変な音がした。 そこで、いろいろ使ってみようと、多種あるリードの説明がちゃんと書いてあったJDRから通販する事にした。 JDR(えんじ)、JDRA(青灰色)、JDRD(緑色白テープ)、JDRF(うぐいす色)、JDRK(赤色)、JDRY(紺色)を試したが、ちょっとクラリネットのような音だがJDR(えんじ)が吹きやすかったので、これで練習することにした。 ※尚、リードの名誉のために言っておくが、もちろん、当然、どう考えても私の吹き方が悪いのだ!
|
【エチュード】 エチュードは何がいいかと探しだした。HINKEが有名なようだがパラパラ見てみるとけっこう最初から難しそうだったのでパスして、日本語の説明がある梅原美男氏著「オーボー教則本」購入してぼちぼち始めるが、結局何をやっているのか分からなくなった。早く、先生を見つけなければ!
|
【先生】 オーボエの先生を、ママが子供の音楽教室で知り合った市民オケの方に探して頂くようにお願いしてくれた。 その後、十字屋で、教室はやっていないが先生を紹介してもらえることがわかったが、市民オケの方にお願いしているので結果を待つことにした。 お願いしていた方の(息子さんの?)バイオリンの先生が滋賀県におられる元京響首席オーボエの駒○○先生を紹介してくださるが、大津ではなかなか通う時間がとれそうもない。それで、さらに市民オケのオーボエのメンバーの方々にも聞いて頂いたら、なんと皆が駒○○先生を推薦されたので、おそれ多くも7月9日(月)のお昼にお電話をしたところ、レッスンを快く引き受けて下さり7月15日(日)の午後3時に先生のお宅に伺うことになった。
|
【7月15日】 先生のお宅まで1時間足らずで到着。 先ず、楽器を調べていただいた。上管と下管ジョイント部の遊びがないとかでコルクを少し削っていただきネジを何ヶ所か調整していただいた。また、C−C♯トリルキーのピッチがおかしいとかで、これはコルクを少し厚く貼って開きの調整が必要とのことで、後日、実際に使う頃には楽器店で調整してもらわなければならないとのことであっが、それ以外は大した問題点もないみたいで安心した。 レッスンは、まず、唇の形を教えていただいた。最初は、フッと息を吹く感じで教えていただいたがうまくいかず、最終的には、唇を吸い込みむ感じで行くことになった。 続いて、お腹を引いてフォルテ、膨らませてピアノ……と息の量の調整方法を、口を閉じて開いてリードへの唇の圧力の調整具合、フォルテで吹いて口をだんだん閉じていって音が消えるまで鳴らすのをやってのち、その複合でf〜pの練習、その逆でp〜fへの練習をした。 梅原先生の教本を少し鳴らし、タンギングや音の終わらし方を教わって、次回は3番ということになった。 リードに関しては、どうも使いやすいJDR(えんじ)が私の息の量にくらべてひ弱なようで、リードを貸していただいた。 あれやこれやで、なんと3時から5時半過ぎまでレッスンして頂き、次のレッスンを3週間後に決めた。
|
【7月16日〜8月3日】 最初の1週間は、もぐもぐと息、タンギングの練習を中心にした。 次の1週間は、あまり練習時間がとれなかったのと、リードの調子が悪く……というか、体調が悪くあまり充実した練習が出来なかった。 最後の1週間は、エチュードを中心に練習した。
この間に使ったリードであるが、先生にお借りしたリードは、先生宅では緊張していたせいか感じなかったのだが、家で吹くと重く15分も練習すると口がつかれて練習にならない。
|
【8月4日】 今日は、2回目のレッスン日である。 リードの話しをいろいろして頂いた。先生は、ロングスクレープを使われていて、その利点を教えていただいた。 自分で、試しに作ったのを見ていただくが、空気漏れがしていて修正しても使い物にならないとのことであった。最初にケーンをもう少しチューブの奥に入れておく必要があるようだ。 尚、マンドレルを熱してケーンの根本のカーブを付ける必要はないとのこと。そして、休ませずに一気に作って問題ないようだ。 リードだけで、針金又は糸のあたりをくわえてべーと鳴らしたときの音がCになっていて、オーボエに付けたときの中のCの音が素直に出るのがいいとのことだ。
レッスンは、中のDでモグモグから始めるが、顔を固定して下あごだけ動かすように指示される。
練習曲を始めるが、リードがうまくなってくれなので、新しく先生のロングスクレープのをお借りすると、なんと、今まで苦労していたピッチが楽に吹けるようになった。練習曲3は、あれだけやったのに音がひっくり返ったりして、うまく吹けなかった。(後で思うと、やはり先生のリードが私の口には重かったようだ)
ブレスの仕方を教わる。ブレスの位置で、吐いて吸うばかりでなく、吐くだけのところを作ったりして、息の吸いすぎの調整をするよう計算するといいと教えた頂いた。
3週間後に次回の練習をお約束して、2時から4時半、まであっと言う間のレッスンであった。
レッスンで、あまりエチュードを見てもらっていないような気がしたが、よく考えたらエチュードを見てもらうレベルまで来ていないように思う。今やることは、アンブシュアをちゃんと作って長く吹いていられるようにするということが先決のようだ。そして、音楽を練習を始める基礎となる、ピッチ調整にリードの開きをコントロールするためのモグモグ、呼吸法(p〜f〜pやビブラートへの練習)、タンギング、音の終わらせ方、を教えていただいているのだ。
|
【8月5日〜8月25日】 先生にお借りしたリードは、ピッチは楽であるが、やはり家で吹くと重い。しかし、次回の先生のレッスンまで使える限りこのリードで練習しようと決める、が……8日の練習でドジって壊してしまった。とにかく次のレッスンまで、できるだけ重いリードで練習することにする。 リード作りは失敗の連続である。プッペ作り、グロタンのチューブならマンドレルで加熱しなくても割れることなくケーンをチューブに付けることができるようになった。しかし、クロッファーでは必ず根本が割れてくる。こちらは、加熱が必要なのだろうか? 削りが難しい。特に先生の特殊なロングスクレープをまねようとしているのでよけいでよけい難しい。 グロタン47+グロタンBMで、先生式のロングスクレープは、少し開きが狭くなるが抜けが良くてピッチも良さそうだ。 クロッファー47+グロタンBMでは、ビッチが低いが音色がいい感じだ。こちらは、ケンーンやチューブの長さの組み合わせをいろいろ考えなければいけないようだ。
この間の練習は、練習曲を吹き続けることに終始した。
|
【8月26日】 3回目のレッスンである。 先生のところへ行って、リードを選んでいると、早速、吹き方に変な癖がついているのを指摘された。 どうも、きれいに発音出来ないと思っていたら、音を出してから口を動かしてリードの開きを調整していたようである。 最初から、出す音の口の形をするように練習する。 加えて、再度ダンギンギの練習をして頂いた。 アクセントと付けてtuttとやっていたのをtuuu〜っとのばすようにして、いらない音が入らないように指導していただいた。 何事も、自然な感じで……である!
練習曲の5番を吹きながらいろいろ教わった。
次の練習曲のために、いろいろ教わった。
これからは、練習曲の前に、音階練習をするように言われた。練習曲6,7で使う、F-dore、と...の練習をする。
その時、低い音から始めずに、出しやすい中音からやっていいとのことであった。中音から上に上がってCまで行って下がっていくようにとのことである。
|
【8月27日〜】 26日のレッスンを受けて、やっとオーボエの練習が始まったような気がする。 今までは、ただ、音を出す練習をしていただけであった。 楽器をかまえる姿勢を良くして(これって、合唱と同じである)、口形とリードの押さえ方、 お腹の出し方をタイミングとする息の圧力?スピード?のコントロールの練習を積んで、いい音で吹けるようにならなければ! それより、運指が難い。音と指がつながるのは何時のことだろうか。ヒンケは最初からもっと難しそうなので梅原先生のテキストで正解だったようなきがする。 しかし、この曲数の多いエチュードが終わるのは何年先やら…である。
リード作りであるが、JDRブランドのグロタン用のマンドレルがクロッファーでは使えないので、JDRより「リーガー クロッファータイプ用」というのを購入するが2〜3mm長さが足らない。が、まあ、このぐらいならチューブの先が曲がることもなかろう。
|
【9月23日】 合唱団の演奏会があり、暇がとれなかったので、久々のレッスンである。 ![]() 最初にリードを見て下さって、持って行った3本ともえらく重いと言われた。 3本のうちのクロッファーのチューブのリードがそこそこいいとかで、ちょっと修正して頂いたら、かるくてすごいいい音のリードに変身した。 そしてグロタンのチューブの2本の内1本を時間をかけて修正して頂いた。 どもう、先生のアメリカン・ロング・スクレープは、グロタンBMでは幅が広すぎるようでピッチが低くなるとのこと。 アトリエアルファーで手に入るベルトロという舟形を推薦して頂いた。 それと、先生が仕上げに使っておられる細い棒に布をまいたような工具(右写真)のことを質問したら、なんと(煙草の)パイプ・クリーナーとのことであった。 それを入れて仕上げることで、リードの断面が神社の屋根のように、△よりも各サイドが凹んだ形になり、リードを強くくわえたとき一直線にふさがってしまわず、 唇をすぼめたときのように中央部だけ息の流れるところが出来てpp(ピアニシモ)が吹きやすくなるとのことである。
それと、マリゴーを購入して3ヶ月。中古で買ったので新品より安定しているとはいえ、ちょっと買ったときと低い音の吹いた感じが違うのでネジの調整を自分でしてみた。本橋家のホームページのだれにでもできるオーボエ調整法を参考にして行なったが、先生に見てもらうと(12)ネジの閉めすぎで(9)ネジとのバランスが狂っているとか。
それを調整してもらって、あと、それに付随して(13)ネジとかを調整していただいた。(他もいろいろ……)
先生に修整していただいたクロッファーのチューブで作ったリードで吹き始める。
続いて、エチュードに入る。どうも指が不安なのか走る癖がある。また、ブレスを急ぎすぎると指摘される。
インテンポでブレスする必要はないとのこと。これは、オケと演奏しているときでさえ、音色や雰囲気を重視するとのことであった。 最後に、呼吸法をやった。お腹を引いて息を早くし(up)吹いて、お腹を緩めて息を遅くし(down)吹く練習をした。 これは、昔、腹筋を堅くして行う呼吸法や痔になるような無理な呼吸法が推奨されたが、そうではなくもっと楽な(そして適切な筋肉を使う)呼吸法の練習法であるとのこと。 合唱でも大学時代に腹筋をやたら使う指導をされて結局リズムが合わなかったり、たいして役に立たなかったことを思い出す。横隔膜を少ない労力でうまくコントロールする方法を身に付けなければいけないようだ。
|
【9月24日〜】 先生に修正してもらったリードでオーボエを鳴らすと、スムーズに音がでる。オーボエを調整してもらったせいもあるようだ。 練習曲を気持ちよく吹くが(気持ちだけだが……)、やはり難しい。 今回の練習テーマは、呼吸法で行こうと思う。 特にタンギングで発音するときの息のコントロールが上手くできるようにならないとまともな音がでない。
9月28日にアトリエアルファーにオーボエを持っていって全体調整を依頼する。どうも自分で調整したところにネジの締めすぎがあったような(^_^;)
唇が少し安定してきたと思えるような時がある。先生のところで再現するか、また、先生がどう言われるか、心配でもあり楽しみでもある。
|
【10月7日】 今回のレッスンは2週間しか間を開けなかった。おまけに、リペアに3日間と出張で2日間練習が出来なかった。 しかし、エチュードの曲は、実は先生につく前に自分で譜読みをしていたところで少し覚えていたので、譜読みに関しては楽だった。 さっそく、リペアに出した報告と、ベルトロでリードをつったので見ていただいた。 練習に使っていた一番軽いリードをちょこちょこと修整してくださると、全音域にスムーズな音程で、軽いながら柔らかい音のリードに変身したのだが、 あまり息が入らなくてしんどかったので、無理を言ってもう少し息のはいるようにしていただいた。(音はだいぶ明るくなったが)
続いてエチュードを見ていただいた。
テヌートの音の間を長くとって練習していたので、直すのが難しかった。そう、当然テヌートでなければならなかったのだ。
そえから、スラーの最後の音を短くしすぎていた。これもバッハ風にやりすぎていた。
癖になってしまったいたので、先生の前で直すのは、なかなかうまくいかなかった。
今後、注意しなければいけない。
次回からは、音大を受験するのでもないのでエチュードばかりでは退屈だろうと、2重奏の曲に取り組むことにしてくださった。
これで、他の人とのタイミングやピッチをあわす練習をするとのことである。
最初、作者の書いていない楽譜をもってこられたが、後でバッハの曲集を出されたので、
是非バッハの方をやらせてくださいとお願いした。
最初は、中学時代からお馴染みのメヌエットからである。(これは、バッハ作ではないという話しもあるが……)
Fの音であるが、左Fをあまり使わずに、フォークF、フォークF+Esを使いこなせるようにした方がいいとのことである。
左Fは、どうも、指の動きがぎこちなくなりすぎるときがあるそうだ。 今回、音色も音程もだいぶ良くなったとほめて下さった。やっとオーボエの初心者になれたのだろうか? とうとうオーボエのレッスンの始まりのような気がする!!
|
【10月8日〜】 マリゴーを全体調整してもらって、ベルトロで軽いリードを作って先生に修正していただいてから、 なんか、すこしだが、ちゃんと音がでるようになったような気がする。 残響のいい部屋で練習すると、楽器もよく鳴っているように思えるし気分良くふける!!! 本人の技量もさることながら、その他の条件を整えなければならないオーボエは、やはり奥深い楽器である。
息であるが、グロタンBMを使っていたときは、息の速くしにくく、大きな圧力が必要であった。
というか、速くするとうまく鳴らなかったのだが、
ベルトロにするとあまり圧力を上げなくても鳴るし、息を早くしてもへんにならない。 これからしばらくは、ちゃんと音が出る状態が常に出来るようにの訓練である。頑張らねば!
調子のよかったベルトロの舟形で作ったリードであるが、少しへたってきたのか開きが出ず、
練習して興奮してくると? ピッチが高くてそれを押さえるのが難しくなってきた。
運指……というか、指使いで思ったのだが、楽器を保持する指が決まると、そのフレーズが楽に吹ける。
当然のことのようだが、これを反射的(自動的?)に出来るようにならないと行けないようだ。
|
【10月21日】 先ず、リードを見ていただく。前前日に削って調整し、ほぼ完成していたリードを修正して頂いた。 まだ、もっと軽くする作業の前だったので背骨もサイドも多く残っていたためであろうか、先生に修正していただく前はけっこう軽くふけるのだが音が堅い感じであったが、息のはいる軽くて吹きやすすく、それなりのいい音色のリードに調整していただいた。 仕上げのポイントは、 サイドを削るとダークに、背骨を削るとブライトになるとのこと。また、背骨を削りすぎると音程が悪くなるので注意である。尚、発音は、Tipの先端を薄くすると良くなるそうである。 糸巻きの時、よく根元が割れることがあるのだが、舟形を水に浸す時間を30分にするのが適当で、長すぎても短すぎてもよくないとのことであった。 今回修正していただいたリードは、音程がバッチリでなめらかなのはいつも通りであるが、 開きもよく吹奏感が楽である。 これまで先生に修正していただいたリードは、全体を削ってなんとか軽くしていたのであるが、今回のはTipを削って軽くして、 ハートや背骨、サイドは、まだあまり薄くし過ぎていなかったので、音色や吹奏感の修正が容易だったのであろと思われる。
ASUに出ているリードの寸法(厚さ)をもとに削っりはじめたら、
あまり苦労せずに軽いのが出来るようになったとお話ししていろいろ伺った。
次に、エチュードを見ていただく。
それと、音の終り方がまずくなっていた。息の量を減らして唇を締めればいいのであるが、
息の方は弱くしてしまい音が出なくなり、唇は無理に締めていてリードを深く加えすぎるような形になってしまっていた。 ビブラートについて教えてもらう。ビブラートは1拍に5回がすわりの良い基本だそうである。 以前に教えて頂いた、一拍を1回2回3回4回5回にわけてp-f-p〜する練習を再度進められる。 加えて、p(ピアノ)で吹き初めて、ビブラートを入れながらクレッセントして納める練習方法を教わる。 これを、1音ずつ音を変えて続けてやるとよいそうだ。 音階練習も、音楽的にするように言われた。ボウ吹きではなく、ちょっとふくらませたりして、曲中に旋律として吹くようにしないと意味がないようだ。
バッハ(じゃないと最近言われている)のメヌエットを先生と2重奏する。
指を間違えたりリードのくわえ方が悪くなったり、アーティキレーションというかタンギングが変だったりして、何度も直しながら最後まで何とか行った。 次回は、エチュードとメヌエットをもっと速いテンポでやること、そしてバッハの曲の好きなのを譜読みしてくることである。楽しみでもあり不安でもある。
|
【10月22日〜】 練習時間が限られているので、今回は、エチュードを3曲(といっても2曲は前回見てもらえなかった曲だが)にして、バッハの2曲を頑張ることにする。 実は、「エチュードでは退屈だろう」とバッハをはじめて下さったのだが、 エチュードの解釈をしてそれが吹けるようにするのだけでも楽しかったりする! せこい音楽性である……が、その解釈がことごとく変なので、先が思いやられる(~_~;) 技術のないところに音楽解釈=音楽性は生まれないのである。 バッハの二重奏はポロネーズにした。 子供のピアノの本に載っているのと同じ曲だが調が違う。 ピアノの本は軽く明るい感じなのに、こちらはしっとりと陰気な感じである。 調が変わるとこんなにイメージが変わるのかと思うが……アーティキレーションもオーボエの方は、スタッカートがテヌートになっていたりしてオーボエっぽい(爆)。 タンギングであるが、これは、オーボエの歌詞なのだとふと思った。 楽器が吹けないところで歌詞読みならぬタンギング読みをするのはいい練習法のように思えてきた。
上記、ASUの寸法、厚みでリードを削ってみた。ほぼ、数字通りの状態ではいいバランスであるが、
音が堅い感じである。音を柔らかくしようと、それ以上削るとペーペーになる。
修正の削るポイントが分からない。 最近、すぐに2オクターブホールに水がたまるので、先生ご推薦のJDR オクターブホール水滴防止液を購入して塗った。 すると、今までの苦労がうそのように、水がたまらない! 1回の塗装で、どれだけの期間もつかわからないが、1回の使用に1滴も使わないので、一ビンで一生使えそうだ。
|
【11月4日】 最近、リードがそこそこ仕上がってくるとピッチが低く、 先端をカットしていって低い音のピッチを合わすと、高い音の音程のコントロールが難しくなっていた。 そこで、少し低めのピッチで、但し思いっきり息を入れてff(フォルテシモ)で吹くとピッチが合ってくる状態で使っていたが、 それでは強くリードを押さえすぎで、やはり唇に良くないそうである。 今回、AUSの寸法で作ったつもりのリード(実は、Tipが1mm長かったのだが)を、 先生に修正していただいたら、またもや、ものすごくいい感じになった。 どうも、先生のタイプのロングスクレープの削り方を勘違いしていたようで、Tipの背骨の部分が▲の影になるのでなく、 ハートがtipに▲で突き出ているようにするのが正しいようだ。で、▲の頂点の上2mmくらいとそのサイドがTipであるようだ。
ベルトロの舟形は、グロタンより狭いとはいえ、まだ、幅が広いようである。
従って、完成長を69〜70mmになるようにハートとバックの位置を決めてはどうかとのことであった。
全長69mmでも、チューブ長は47mmでいけるそうだ。
自分で、シェイビングするときは、巾7mmのがよいようで、 JDRで売っているRobinsonbarロビンソンバールというtipがいいとのことである。
このTipは海外のサイトでは発見することが出来なかったので、米国では、別の名前で売られているのであろうか?
先生のリードと、あまり演奏家の名前を知らないので覚えられなかったが米国の有名な演奏家の削ったリードを日本の女の子が吹いていたというのを試させていただいたが、
ものすごく軽かった。
上管のジョイントコルクがれたので瞬間接着剤で接着したことを報告したら、
瞬間接着剤は楽器にくっつきすぎてあとの修理がきかなくなるとのことであった(^^;)
(最近は、瞬間接着剤を溶かす薬品もあるので、なんとかなるかもしれないとはおっしゃったが……(^。^;)ホッ)
Hi-Dのピッチが高かったので、Cキーに付いているネジを回したので楽器を見ていただいた。
何と、Gisのキーの連動が悪く閉まりが悪くなっていて調整していただいた。調整に出して、約一ヶ月でもうくるいが出てきている。恐るべしオーボエ!
エチュードの曲を3曲やる。
バッハに入るが、メヌエットで、スラーでつながれた8部音符の後の音を16分音符16分休符にする、
スラーでつながれた後に、スラーでつながれているときは普通に吹く、
それと、スタッカートをタタタタ,タンタン,ターのタンタンという感じで吹くなどのアーティキュレーションをやった。
スラーの処理は、合唱でやるよりは、古楽器的でないようである。
指の全く上手くまわらなかったポロネーズであるが、先生の前では、そこそこ行けた。
ポロネーズのばあい、普通の音符は、少しスタッカート気味の方がよいとのこと、
練習では、両方でやっていたので、なんとか、その場で変更できた。
|
【11月5日〜】 次回のレッスンは、3週間先に決まった。 今回は、拍子感覚とフレーズ感覚をもちながら、 細かいアーティキュレーションをしっかり出来るように練習する。 リード作りは、ベルトロ+グロタン47mmで、ピッチとクローが合う全体長を見つけることが目標だ。
先生ご推薦のシェイパーハンドルとティップは、インターネット上の国内では見つからなかったので、
6日に米国のforrestにインターネットショッピングで発注した。
(後でわかったのであるがRDGに直接注文することも可能なようだ)
11日に完成長70mmで、3本ほど作ってみるが、ハートを0.45mmくらいにしないとピッチが合わない。
が、どうもこの3本、バックを削りすぎているのでピッチが下がり、ハートを多く削るとピッチが合わなくなるような気がする。
次は、バック(の根元の方)をあまり削らずに作ってみようか?
そして、完成長69mmも試したが、多少、70mmよりピッチは高めであるが、それ程変わらないかもしれない??
13日、上記、未完だったやつの1本で、ハートの先端側と、バックの先端側のみを薄くしてみた。
すると軽い吹奏感で、ピッチがそこそこ合って、何とか練習に使える物が出来たのでローテーションにいれる。
16日、シェイパーが到着! 15日にも配達に来ていたらしいが留守でそのまま持ち帰ったようだ。
通関費用200円、税金1,100円を支払って受け取る。
結果、ハンドルとティップ2本が335$(41,000円くらい)と1,300円で購入したことになる。
日本で買うのと同じくらいか? しかし、物によって定価がそうとう違うので一概に比較できない。
オーボエをかまえる高さであるが、最近、低くかまえすぎていたようだ。
|
【11月25日】 先生が、私のチューブに、新しく仕入れられたベルトロの幅の狭いタイプの舟形を使って、リードを作ってくださるおつもりのようであったが、 先日、シェイパーを購入してRDG#1で舟形を再シェープしてリードを作りかけているとお話したところ、 糸巻きに失敗してまだ削っていないのを使って、糸を巻き直してリードを1本作って下さることになった。 先生がグロタンのチューブにマンドレルに差されたとき、サイズのおかしいものがあった。 そして、当方のマンドレルで不良品と思っていたチューブに差されたら、正常という奇妙なことになった。 どうも、当方のJDRブランドマンドレルと先生のロレーとは、形がだいぶ違うようだ。 先生に当方のJDRマンドレル グロタン用を見ていただくと先端がそうとう細くなっていて、 チューブの形を保持するというマンドレル本来の役に立たないとのことであった。 JDRに問い合わせて、購入し直さなければならないようだ。 (先生の使われているロレーは、カタログには3種類あり、どれが適切か分からない) 糸の巻き方であるが、最初の3回を強く巻き、次の2回くらいをゆるくして、コルクの方に戻してから、また強く巻くのがよいようである。 この力加減は音の柔らかさに関係すると何かで読んだことがある。 ところで、私はどうも最初の巻が7回くらいと、つい多くなりすぎるので注意が必要だ。 又、オーバーラップもすこしやりすぎているように思われる。 糸巻きの後、シェイパー角で削り残っている部分を、中頃から先端に向かって真っ直ぐになるように、 ナイフでサイドをカットされた。 糸を巻いた後、先端をU字に削りるのは、仕上げ寸法が71mmの場合は、68mmからがいいとのことだ。 先生は、まず、先端のU字を削り直されて、バック+ハートの部分を軽く削られたあと、 先端をカットして、Tipの削って一応クローがなるようにしてから、ハート部分を5mmのこして、バックを削られた。 これは、先生にいただいたプリントとは少し順番がちがうが、この方が、仕上げ長の変化に対応しやすいとのことである。 なお、最初にバック+ハートを削るとき、このタイプのリードに必要な舟形の中心の厚さ0.60mmがなく0.58mm程度と薄いときは、 真ん中の背骨の部分の皮を少し(0.3mmくらい?)残して削らないと、ハートの背骨の厚みが十分でないときがあるそうだ。
カマボコ型ケーンであるが、中心の厚さが0.60mm、カマボコのサイドで0.45mmのものが良いそうだ。
これを、イーゼルに当てて中心の折る部分のあたりをナイフで薄くしてか、折り目を入れて、
折るようにするといいいそうだ。
そして、ティップの角にはまるように折り目の両端をナイフで少し削ってやってから、
シェーパーにつけて、シェープするという手順である。
最初に、メヌエットから見ていただいた。
ざっと見ていただいて、先生の新しく削っていただいたリードの発音の感じが今までと違うので少々戸惑いながらで、
途中うまく音が出なくなったりしたが、なんとか吹けて、一応(~_~;)合格をもらった。
時間がなく、エチュードは1曲しか見てもらえなかった。
これも、音の移り変わりで、いらぬ音が鳴ってしまうのを直すための指の動きの練習を教わった。
帰りがけに、唇の形の話が出て、下唇を鳥のくちばしのように=口笛を口をつきだして吹くときのように=
下唇を親指と人差し指でつかんで少し前にひっぱたときのような=前にとんがらせた状態で、
リードをおいて巻き込むといいという話しになった。
それにしても、今回のリードは、重く感じる。
原因は、どうも息の圧力は強いのだが、それが息のスピードに結びつけることが出来ないためのようだ。
息のスピードを上げるには、唇の形が重要でありそうだ。
|
【11月26日〜】 次回は、当方の都合で4週間先になった。 長いようだが、日々課題をこなして行くには、短い期間ともいえる。 先生に見ていただかない間に、変な癖がつかなければいいのだが。
バッハの二重奏は、迷った末にメヌエットにした。
いろんな楽器で、良く聴く曲であるので……元はなんだったんだろう?。
27日、どうも上手くリードを鳴らせない。
いつものことだが、やはり興奮状態であったのか、先生のところでは削っていただいたリードで苦労しながらでも吹けたのに、家では重くて(練習曲が)吹けない。
28日、JDRへの問い合わせのメールの返事が来た。
マンドレルに関しては、年々グロタンのチューブの先が細く丸くなってきて、
それに合わせて「マンドレル JDR グロタン用」を作ったが、
突然、20年前の寸法に戻って対応が追いついていなかったそうである。
12月6日、2オクターブキーについている、1オクターブキーとのジョイントの接点の革?が取れて無くなっている(~_~;)
まえから動いていたので、ちゃんと接着しておけば良かった。
修理に出すのも面倒なので、自分で修理する。ワインのコルクの表面のきれいなところを薄くそいで、形を作って、ボンドで貼り付けた。
少し分厚かったようだが、影響はないようだ(~_~;)。
12日、下唇の筋力が少し付いてきたように思うが、上唇はまだまだだ。
この筋肉がちゃんと出来るまで、まともな演奏は望めないように思う。
唇が安定しないと、姿勢もタンギングもすべて安定しない。
ひたすら、練習するしかない。
18日、久しぶりに糸巻きをした。
|
【12月24日】 久々のレッスンである。先ず、リードを修正していただいた。今度のは、軽い感じに修正していただけたので、吹きやすい。 どうも、私の作っているのはハートからティップへの傾斜がまだ急なようである。 というか重いから▲部分の先の方を薄くしていたので結果的にそうなってしまったいたのだ。 ▲の根元からなだらかに薄くなるようにしなければならないようなので、そのためには、もっとハートやバックを薄くすることになるのだろうか?
エチュードから始める。
2曲目のテンポの速い曲で、休符の吹き方を教わった
次回やる練習曲を教えていただいていたのだが、1小節半くらいの短いレガートのフレーズを先生が吹かれるとオーボエの音に聞こえるのだが、
自分が吹くとただ鳴っているだけに聞こえるのである。
ポロネーズでは8分音符でF#からAに上がるところの、
アップ状態での息の速度のコントロール=拍の強弱をつけるやり方を練習した。
次にメヌエットの譜読みをしてきたことをお話ししたところ、
最初のフレーズをスタッカートで吹くようにとのことで、スタッカートの練習方法を教わった。
以前にやった方のメヌエットと他の曲を混ぜ合わせた? SCHERZETTOの
オーボエ譜と
ピアノ伴奏付きの楽譜をいただいた。
帰りがけに、ベルトロの0.60mmのカマボコで作ったリードを吹かせていただいたのだが、
軽くて吹きやすく、いい音色が下から上までなめらかにつながっていて、音程が安定していて、
なんか、自分が上手くなったような気さえする素晴らしいリードであった。
それと、ロビンソンバールのティップは、いまのところ簡単に手に入らないと報告した。
ま、ティップはRDG#1で充分とのことであった。
|
【12月25日〜】 また、苦しみの譜読みである。なかなか目と手が追いつかなくてたいへんだ。 今回、先生に削っていただいたリードは、家で吹くとものすごく軽くて薄い感じでコントロールが難しい。 難しいが、いろいろなリードを使いこなせなければならない。 タンギングの練習であるが、四分音符96で4回つくのが難しい、というか出来ない。 舌の筋力トレーニングまでしなければならないようだ(~_~;)
やはりトリルの入れ方が分からなくて、参考書を買ってきたが……ママに聞いた方が良かったようだ(^_^;)。
もう、娘達もやっているとか(^_^;)。ハハッ。
年末の忙しさと、正月休みのスキー、その後、中途半端に風邪を引いて絶不調の日々であった。
|
2002年1月に続く。